え~ん! 体育館の倉庫に閉じ込められちゃうだなんて…… フフフ、せ~んぱい! 二人っきりですけどぉ……ドキドキします? やっぱりしちゃいますよね。 この私と一緒にいてドキドキしない 男がいるわけないんですからね~! せんぱいもカワイイ私のこと、好きでしょ? (聴き手が告白し始める。 後輩はここから完全にヒいている) ……え? いや……ちょっと…… なに、いきなりマジレスで告白してるんですか? 鳥肌やば。 そういう雰囲気だと思ったって? そんなわけないじゃないですか。 恋人になってほしいとか……ムリすぎ。 せんぱい。私、せんぱいのことは、 同じ部活だし?尊敬はしてますよぉ。 でも、恋人にっていうのは 一度も考えたことなくて…… 好きにも種類があって、恋愛感情での 好きは、せんぱいに対して全然ないんですよ。 ……あ。誰かが走ってくる音、聴こえますね。 たぶん先生とかが気付いてくれたんじゃないかな。 先輩、私は今の聞かなかったことにします。 私は先輩に告白されなかった。 それでいいですね? 私は誰にも言いませんから、先輩も誰にも 言わないでくださいよ。 よりにもよって、先輩とそういう噂が立つとか…… こんなとこに閉じ込められるよりもきついんだから。