;弟自室 「……ねぇ、いい加減機嫌を直してよ。私が悪かったって言ってるでしょ? いつまで拗ねてるのよ」 「……本当に悪いと思っているわよ。ええ、反省しているし、もうああいう事はしないから……私自信、あんなつもりは無かったのよ?」 「もちろんよ。判ってたら事前に断ってるわ……友達と遊びに行ったら知らない男がそこに居るなんて、普通は思わないでしょう?」 「……ええ、そうね。前にあなたも同じ様なことがあったわね……中身はこうなのに、愛嬌のせいかしらね、意外とモテるのは……う、ううん、何でも無いわ」 「その時の事を思い出せって、その時は……う……そうね、あの時は私が怒って一週間くらい無視したのよね……あなたの言い分無視して、友達が説明するまでずっと……だ、だから、その……私にだって……間違えてそういう事をしてしまう時も……ある……わよ……」 「ねぇ、本当に悪いと思ってるのよ? ……ええ、今後はちゃんと気をつけるわ。自分が言った事くらい覚えてるもの、私だけ甘くしろなんて言わないわよ」 「……ん、ありがとう。良かったわ、あなたとずっと険悪なままで居るなんて、嫌だもの……ふふ、そうね。私もあなたに少しは甘えてるのかもね」 「……はいはい、そう来ると思ったわよ。良いわよ、1日くらいはあなたの言う事、何でも聞いてあげる……予想してたに決まってるでしょ、あなたの考える事、判りやすいんだもの」 「それで? どうすれば良いのかしら、彼氏さん? 出来れば無茶は言わないで欲しいんだけどね……先に釘を刺したくもなるわよ。あなた、時たま想像を絶するバカを言い出すから」 「……だって、事実でしょう? まったくあなたときたら学校でセックスを要求してみたり、いきなりお風呂に飛び込んできたり、デートに行こうって言い出したら新幹線に乗って他県まで行ってみたり、寝てる内に何故か布団に入り込んで悪戯してきたり……無茶というよりも無謀としか思えない様な事を平然としてきて……悪気は無いのよ? 事実を言い連ねただけで」 「……判ってるわよ、今日はあなたの言う事は聞く。自分から反故にするつもりもないし、よっぽどの無茶でなければきちんと聞くから……ええ、適当な言葉じゃなくて、きちんとそう思ってるわよ」 「……最初の命令、ね。こういう流れだとあんまり良い予感がしないんだけど……それで、私は何をすれば良いの?」 「………………あなたって、本当の大馬鹿ね」 ;3〜4秒程度間