*印の付いているところ音声データあり 「」 は セリフ () は 心の声 『』 は 効果音 ///////////////////////////////////////////////////////////////////// 便秘薬で人生最大の恥ずかしい失敗をした女子の思い出話 ///////////////////////////////////////////////////////////////////// *「ねえ、人前でウンチ漏らしたことある?」 *「恥ずかしいなんてもんじゃないわよ」  「恥ずかしくないの?」 *「いや、恥ずかしいんだけど…」 *「恥ずかしいという生ぬるい表現では済まされないぐらい、物凄く恥ずかしいってことよ」  「そこまでいうからには、経験あるんだ」 *「あるわ、高校時代に…」 *「授業中、我慢できなくなって、椅子に座ったままブリブリッて…」  「全部?」 *「全部よ。物凄い量だったわ…」 *「当時私は、便秘に悩まされていた」 *「十日間も出なかったことがあって、焦って便秘薬を飲んだの」 *「初めての便秘薬だから勝手がわからなかった」 *「十日分だし、苦しいし、3粒でいいところを4粒飲んでしまった…」 *「初めてなら、むしろ少なめから始めるべきだったのに」 *「効き目が表れるまで8時間ぐらいかかるって聞いていたから朝一で飲んだの」 *「授業が全部終わった夕方頃に徐々にしたくなってくる…ぐらいの想像をしていた」 *「でも実際には全然そうではなかった」 *「便秘薬っていうと可愛らしいけど、つまりは下剤なのよね」 *「徐々にしたくなるというより、急な腹痛とともに激しい便意に襲われる…」 *「効果が表れるまでの時間も目安でしかなく、幅があるの」 *「私の場合、授業中に突然、激しい腹痛と猛烈な便意に見舞われた…」 *「トイレに行かせてもらえるよう、早く先生に申し出なければ」 *「と思ったけど、高校生にもなって「せんせいうんち」なんて言えなかった…」 *「私は成績もトップでスポーツもできて容姿端麗だったから男女問わず人気者だったし」  「自分で言うか」 *「授業が終わるまで、あと少しだったし、我慢することにした」 *「でも、それが間違っていた。便秘薬を甘く見ていた」 *「うんちを出すための薬を飲んだ、という自覚が足りなかった」 *「どんどん便意は増し、耐えがたいものになった」 以下、回想シーン *(ああっ…もうダメっ) *(どうしよう……皆の前で、うんち漏らしちゃう…やだ…) *(はやく………はやく先生に言わなきゃ…) *(お尻の穴…ヒクヒクして………もう限界っ!) *(あ…出るっ) *『ぶじゅっ、びびー』 *(や…待って!) *『ぶりぶりゅっ、ばびゃー』 *(うそ……出ちゃった…の?) *(ウソよ…こんなの…) *(きっと夢よ…そうに決まってる…) 回想終わり *「途中で止まるはずもない、一気に全部出た…」 *「一瞬、体が持ち上がるぐらいの大爆発だった…」 *「やがて周りの子たちに気付かれて、教室内は騒然となった…」 *「私は、人生が終わったぐらいの気持ちになって、泣きじゃくったわ…」 *「ああ、思い出しただけでも興奮しちゃう…」 *「だって、高校生にもなって人前で漏らしちゃうのよっ?」 *「それも、女の子が。しかも、大きい方を…おしっこでも恥ずかしいのに」 *「考えただけでもゾクゾクしてきちゃうでしょ?」 *「でも、それは今となっては…よ。あのときは自殺まで考えたわ」 *「まちがいなく私が、あの瞬間、世界で一番恥ずかしい女の子だったでしょうね」 *「さっきまで自分のお腹の中にあった、新鮮ホヤホヤの、臭くて汚いドロドロのうんち」 *「それをクラスメイト全員に見られてしまった、臭いを嗅がれてしまった恥ずかしさ…生きた心地がしなかったわ」 *「検便を提出するのも恥ずかしかった、思春期の頃によ」 *「トイレですらなく、パンツの中にしてしまっているのよ」 *「モコモコに膨らんで、茶色に汚れて、湯気まで出てる…」 *「後始末しにトイレまで行くのも一苦労だったわ」 *「歩くと、あったかい下痢ウンチがネチョネチョ、ぬるぬるパンツの中でこねくり回されて気持ち悪い」 *「その間もパンツから、ポタポタ便汁は垂れ続けているのよ」 *「ときどき、固形のうんちが廊下にビタッて落ちるの」 *「トイレにつく頃には少し冷えてきて、軟便がベットリとお尻にこびり付いている」 *「トイレットペーパーで掃除するのは大変だったわ」 *「後始末している最中も、惨めすぎて涙がとまらなかった…」 *「うんちが垂れない程度にまで掃除したら、いったんパンツを穿いて、保健室に向かった」 *「替えの下着と、雑巾を借りるためよ」 *「「うんち漏らしちゃったのでパンツ貸してください」って報告する情けなさ……小学生じゃないのよ…」 *「保健の先生は若い女の人だったけど、(うわっ、汚っ)って表情が露骨で、悲しくなった」 *「雑巾は2、3枚借りて、まず廊下を拭きに行ったわ」 *「そのまま休み時間に入ってしまったら、他のクラスの人にまでウンチ見られちゃうでしょ?」 *「当時の私には、そんなの耐えられなかった。想像してみて?」 *「自分が垂れ流したビチャビチャの下痢うんちに人だかりが出来ていて、騒然となっている場面を…」 *「教室の前のロッカーにはジャージが入っていたから、それをとりにいった」 *「それからトイレに戻って、残りの雑巾でお尻と足を綺麗に拭いて、パンツを交換したの」 *「うんちまみれのパンツは汚物入れに捨てたわ」 *「便汁が染みこんだスカートは、捨てるわけにもいかないしビニール袋に入れて持ち帰った」 *「まだ少しお腹痛かったから、残りのうんちを絞り出したの」 *「教室に戻ると、私の席の周りは綺麗に掃除されていた」 *「皆の視線が痛かった…高校生にもなって教室でウンチ漏らしちゃうなんて…」 *「こんな恥ずかしい子、きっと世界中で私だけ…」 *「女子失格だ…もはや私自身が汚物のように思えてきたわ…」 *「ゴミを見るような目で見られて…罵られて…」 *「ああ、思い出しただけでも堪らないわっ」 *「それまで人気者だったからギャップも手伝ったのかしら」 *「それからは、わざと外でウンチ漏らしたりするような、マニアックな性癖を身につけてしまったの」 おしまい