【寝息】 ……んん……。 何じゃ……朝……? ……黙れ、妾はまだ起きぬぞ……。 お前も……そこでじっとしておれ……。 すぅ……ふぅ……。すぅ……ふぅ……。 ……ん……。 何を……お前、しておるのじゃ……? 妾の頭を……ん……。 ……お前はまたそれか……。 ん……ふぁ……。 ……可愛い……可愛いか……。 お前がそこまでしつこく言うのであれば…… まこと、妾は可愛いのやもしれぬな……。 もうこの際、そういうことにしておいてやろう……。 ……。 ……お前の傍は、温かいな……。 それにこの魔力……修練は怠っておらぬようじゃの……。 偉いぞ、弟子よ……。 ……しかし、元はと言えば…… お前に魔力を扱う感覚を教えるため、 こうして共に眠るようになったのであったな……。 今となっては、最早その必要も無いのやもしれぬが……。 ……くふふ、何じゃ……? よもやこれまで通り、 妾と共に床きたいなどと、甘えたことを言うのではあるまいな……? ……ふむ、そうさな……。 妾としても、お前の傍で眠るのは存外悪くないものであるし……。 ……よいぞ? これからも、妾と共に就寝することを許す……。 可愛い一番弟子の特権じゃ……よく噛みしめるがいい……。 ……。 ……妾も変わったのう……。 お前を拾う前であれば、人間をここまで傍に置くことなぞ考えられんかったが……。 ん……。 ……やはり、人間は嫌いじゃ……。 妾の心を乱し、余計な感情を抱かせる……。 全く、厄介よの……。 じゃが、少なくとも……。 ……ん、弟子よ……。 妾は、お前が望む限り……お前の師でいてやる……。 じゃから……安心してよいぞ……。 お前の一生はきっと……妾に比べ、あまりに短いものであろうが……。 こうして妾が傍で、お前を見守っておるからな……。 ……うむ……。 して……じゃな……。 これを言うのは……少々気恥ずかしいが……。 ……。 ……愛しておるぞ、弟子よ……。 ん……ちゅ……。 くふふ……。