《引きこもり更生委員会・設定》 少子高齢化が進んだ、すこし未来の世界。若い人間が減る一方で、社会には様々な問題が生じていた。そのなかでも、大きな問題は「労働力不足」と「若者の無気力化」である。このふたつは相互関係にあり、老人が増え続けて医療費や福祉・年金などにより若者の税金の負担がただでさえ重くなるなか、働き手自体が少なくなっているため、過酷な労働量と、市場の減少による薄給のなか働き続けなくてはならず、若者が無気力化してしまい社会から離脱してしまうという現象が起こっている。無気力のまま引きこもってしまう若者も多く、社会からの疎外感により無差別殺人や親や老人を殺害する事件も頻発している。 そんな時代に、とある資産家の莫大な基金により設立されたのが、引きこもりを更生するための公益社団法人「引きこもり更生委員会」である。 この委員会は、全国の引きこもりを個別指導・施設収容指導をすることにより更生させる目的で運営されている。更生のための教育のほか、熱血な体罰的指導をする面もあるため、暴力性などで問題視されてきたが、実績として利用者が更生する割合が90%を超えるため社会からも肯定的に認知されている組織である。 本作の主人公は、5年間も家から全く出ずに部屋に引きこもっている「引きこもり」だ。高校・大学と高学歴で名のある学校に通っていたが、高慢な性格と著しい社会性の不足から大手企業への就活に失敗し、中小企業やブルーカラーの仕事はプライドが許さないため受け入れることはできず、大学卒業からそのまま5年間実家の部屋に引きこもっている。自分が優秀だと勘違いして他人を見下しており、徐々に家族にも手をあげたり、家や物を壊したりするなど酷い態度を取るようになり、家族は怯えながら暮らすようになった。 そんな状態に耐えきれなくなった両親は、この度「引きこもり更生委員会」に更生を依頼する。暴力の噂もあったため、恐る恐る依頼をしたが、契約するにあたり信頼できる組織だということが理解でき、丁寧な説明と契約を進めてくれたことから安心して依頼を任せた。 依頼の初日、部屋から出ない主人公の元に訪れたのは「引きこもり更生委員会」の職員カガミ・タチバナ。黒いパンツスーツを着て、しっかりとした身なりをしている。両親は一週間ほど旅行で家を空けるように伝えているので不在である。カガミは部屋のドアを蹴破り、委員会について説明をすると同時に、これからの更生の手順も話し始める。更生のカリキュラムには、暴力と性的な要素が入っていることなどを説明されると、反抗するように声を荒げ襲いかかる主人公だが、引きこもりの腕ではカガミには到底敵わない。麻酔で眠らされて“施設”へと移動させられ、メス堕ちして屈服し、更生するまでの壮絶な「指導」が開始する。