今日は一日……ありがとうございました、先輩。 こうして一緒に、手を繋ぎながら歩いて…… その、恋人として過ごせたこと……とても嬉しかったです……。 ……先輩も、ですか? ふふ……。 先輩には、私の欲しい言葉が分かるのですね。 昔からずっと……。 ……。 ……先輩、腕を組ませて頂いてもいいですか……? ん……。 先輩……♡ ……はぁ……♡温かいです……。 ふふ……。 ……その、先輩。 覚えていますか……? 小さい頃、私がこの体質で寒くて震えていた時…… 先輩が、「こうすれば寒くないよ」って抱きしめてくれたこと……。 ……あれからです。 私が、先輩をお慕いするようになったのは……。 そして今ではもう……。 ……。 ……先輩、好きです……♡ お慕いしております……♡ ……ふふ、そういえばきちんとお伝えしていなかったような気がして……。 私が性急な判断をして、先輩をいやらしく誘惑してしまったからですが……。 ……その……正直驚かれましたよね……。 雪村の家のしきたりは、私でも前時代的だと自覚しておりますので……。 え、私は……ずっとそのしきたりの中で育ちましたから。 嫌と思ったことは……まぁ、実を言うと少しだけ。 少し昔のことですが…… 習い事が理由で先輩と自由に遊べなかった時に、お母様と喧嘩してしまいまして。 ふふ……少々お恥ずかしいです……。 ……ですが、先輩……♡ 殿方を堕とす、いやらしい技の数々については…… 先輩に披露する日を楽しみに、ずっと思いを馳せておりました……♡ ……ふふ♡ あぁ、その様に目を伏せて……本当に可愛らしいお方……♡ いいのですよ……?私、先輩の為なら何度でも披露いたしますから……♡ ……その代わり……と言っては釣り合っていないかもしれませんが……。 先輩に一つ、お願いがあるのです。 ……雪村の家については、以前ご説明させて頂きましたよね。 私達は代々女しか生まれない、女系の一族なのだと……。 ですから、番となって頂く殿方については…… 雪村の家に、婿に入って頂く決まりなのです。 ……先輩。 もしよろしければ、将来は雪村の家の婿養子として、縁組みをして頂けませんか? 私はずっと、先輩を雪村の家に迎えることを夢見ていたのです。 勿論……結論はゆっくりで構いません。 ですが、私はもう先輩以外の殿方を迎えるつもりはありませんので……。 え……。 本当に、いいのですか……? ……。 ……正直、引かれてしまうと思っていました。 この様な…… 言ってしまえば面倒なしきたりに縛られている私を、受け入れてくださるなんて……。 ……ありがとうございます、先輩。 とても不安だったのですが……ふふ、私の杞憂だったようですね。 やはり先輩は懐の広いお方です……♡ ……そうですね……。 もし断られていたら、先輩をこの場で氷漬けにして、家に連れ帰っていました……♡ ……ふふ♡冗談ですよ? 遥か昔のご先祖様ならともかく…… 力の弱まったただの子孫である私には、その様な力はありません。 伝承の雪女とは比べるまでもなく……。 私は……ふふ、単に少しだけ体の冷える、つまらない女に過ぎませんから。 ……それでは、先輩。 今日はこのまま、雪村の家にお越しになりませんか? 早速で申し訳ないのですが……二人で、お母様にこのことをお伝えしたいのです。 お母様も私達の仲をとても案じておりましたから、きっと喜ばれることかと……♡ ……そしてその後は……♡ この温かな気持ちのまま、共に一夜を過ごしましょう……? 先輩……♡