○TRACK 02/エピローグ/女神の住処/不明 なるほど、なるほど。 外ではそんな飲み物が流行っているのですね。 紅茶の中にデンプンで出来たお団子を入れるとは、 ぜひ、味わってみたいものです。 ふふっ、意外ですか? 女神といえども美味しいものには、 関心があるのですよ。 もちろん食べ物だけではなく、 建築や衣服、それ以外の文化面も興味があります。 人間の世界は本当に色々作り出しますからね。 私としても話を聞いていて楽しいです。 ふふっ、本当は私自身が行ければよいのですが、 立場上、あまり自由に出歩けませんからね。 だからこそ、 あなたのお話を聞くのが面白いのですよ。 ……おや? もしかして、眠くなってきましたか? ふふっ、わかりますよ。 目がとろんとしてきていますし、 それに……。 あら、大きなあくび。 ふふっ、いいのですよ。 眠い時に我慢するとよくありませんからね。 よしよし。 眠いのなら仕方ありません。 このまま休んでしまいましょう。 ふふっ、ごめんなさい。 つい、子供扱いしてしまいます。 悪気はないのですよ。 女神のくせのようなものです。 私からすれば冒険者、 特に男の子は可愛く見えてしまうんですよ。 それではこちらへどうぞ。 雑談をしている間に、 精霊たちに寝床を整えてもらいました。 今日はこちらでゆっくり休んでください。 野宿続きだったとのことですから、 たまには暖かいベッドで、 ゆっくりと休んでください。 あら? どうしましたか? なぜ、端っこのほうに行くのです? ゆったり眠れるサイズなのですから、 あなたの好きなように寝転がって、 たっぷりくつろいでください。 なるほど。 ふふっ、冒険者の習性みたいなものですか。 確かに狭いところで寝る癖があるなら、 この広さは落ち着かないですよね。 それならば、 私が添い寝をしてあげましょう。 遠慮することはありません。 一人だと広すぎるなら、 二人で眠ればいいだけのこと。 ふふっ、それでは、 お隣に失礼しますね。 ……ふふっ、近いですか? 添い寝なのですから、これくらいのほうが、 暖かさを感じられていいでしょう? あら、あなたの体、たくましいのですね。 冒険者らしくて素敵ですよ。 ふふっ、もっと近づいてしまいましょう。 ほら、あなたも手を回してください。 吐息が感じられるくらい、近い距離。 まるで恋人同士みたいですね。 ふふっ、よいのですよ? 私のことを愛しい存在だと感じてくれたのなら、 女神としてこれほど嬉しいことはありません。 私も、あなたのことを、 とても愛おしく思っていますから。 よしよし、とんとん……とんとん。 いいこ、いいこ……。 ふふっ、また子供扱いしてしまいました。 ですが、その顔、 まんざらでもない感じですよね? とんとん、とんとん……、 よしよし、よしよし。 いいこ、いいこ。 もしかして、 あなたも子供扱いされるの好きだったりします? いいんですよ。 今日は、甘えていい日なんです。 たっぷりよしよししてあげますから、 私に身を預けてください。 よしよし、よしよし、 よしよし、よしよし。 ふふっ、抱きついてもいいんですよ? ほら、私の胸で眠りなさい。 胸の谷間に顔をうずめるようにして、 私に頭を預けてください。 ほら、女神の胸は柔らかいでしょう? ふふっ、ふわふわでやわやわ。 いつまでも甘えていたくなる。 豊かな膨らみ。 それにいい匂いがするでしょう? 女神の癒し、たっぷり感じ取ってください。 よしよし、よしよし、 いいこ、いいこ。 たっぷりナデナデしてあげますからね。 ふふっ、胸を通して、 私の心臓の音が聞こえますか? とくん、とくんという鼓動。 落ち着くでしょう? ゆっくり、耳を澄ませて。 鼓動に心を向けてください。 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー。 私もあなたの心音を感じていますよ。 とくとくと、命の呼吸を感じます。 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー。 あなたが眠りにつくまで、 私が甘やかしてあげますからね。 よしよし、よしよし、 よしよし、よしよし。 さぁ、目を閉じて。 何も考えることはありません。 全てを私に預けてください。 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー。 ふふっ、目が覚めたら、 外まで案内して差し上げますね。 ですから今は、 ゆっくり休んでください。 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー、 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー。 大丈夫、私が見守ってあげますからね。 私はあなたの女神なのですから。 だから安心して、冒険を続けてください。 んっ、ちゅっ。 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー、 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー。 ん、なんだか、私も、眠気が……。 このまま眠るとしましょう。 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー、 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー。 それでは、おやすみなさい。 よい夢を。 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー、 すぅー、すぅー、すぅー、すぅー。