それでは今度は反対側をしましょうか。 右側を上に向けてください。 あぁ、そうですね。 一度、座り直した方がいいかもしれません。 少し待っていてくださいね。 ……よっと。 はい、どうぞ。 頭を乗せてください。 おやおや、そんなに浅いと、 頭が安定しないでしょう? もっと深くしてよいのですよ? あなたの好きな位置に頭を置いてください。 そうです。 私の太ももを枕だと思って、 しっかり体重をかけてください。 ふふっ、スベスベで気持ちいいでしょう? 今度は右側を上に向けましょうね。 どれどれ……。 こちら側はどんな感じでしょう? ふむ、やはりこちらも、 呪いが溜まっているようですね。 たっぷり癒していきましょう。 おや、ここ、糸くずがついてますね。 寝ている時についたのでしょうか? ふうぅうう……。 ふふっ、糸くず、取れましたよ。 あらあら、びっくりした顔してます。 あなたが可愛くて、 つい、息を吹きかけてしまいました。 では、こちらもしていきますね。 リラックスして、肩の力を抜いてください。 それではまずは、 耳の周りを拭いていきましょう。 綿に聖水を染み込ませてっと。 左側の時と同じように浄化していきますよ。 まずは耳の周りから。 ふきふき、ふきふき、 ふきふき。 聖水がひんやりしてて、 気持ちいいですよね? ふきふき、ふきふき、 ふきふき。 ふふっ、 あなたの気持ちよさそうな顔を見ていると、 私も嬉しくなってしまいます。 ふきふき、ふきふき、 ふきふき。 次は耳の裏ですよ。 ふきふき、ふきふき、 ふきふき、ふきふき。 ふふっ、体、びくんってなりました。 意外に敏感なんですね。 もしかしたら、呪いが解けることで、 だんだんと感度がよくなっているのかもしれません。 ふきふき、ふきふき、 ふきふき、ふきふき。 次はくぼみのところですよ。 沿わせるようにして、 拭き取っていきます。 ふきふき、ふきふき、 ふきふき、ふきふき。 ふふっ、膝枕で甘えていると、 まるで子供に戻ったようですね。 いいんですよ。 たっぷり甘えてください。 ふきふき、ふきふき、 ふきふき、ふきふき。 一通り、拭き終わりましたが、 どこか物足りない箇所はありますか? 無いのであれば、 このままは耳を揉んでいきますよ。 こちらは左側よりも汚れてるみたいですから、 聖水を少し多めにしていきましょう。 モミモミ、モミモミ、 たっぷり聖水を揉み込んでいきますよ。 モミモミ、モミモミ。 モミモミ、モミモミ。 私の指を通して、 あなたの耳に聖水が染み込んでいきます。 耳がトロってほぐれていく感じ、 たまらないですよね? モミモミ、モミモミ。 モミモミ、モミモミ。 いいですよ。 たくさん気持ちよくなってください。 気持ちよくなればなるほど、 体の中にある悪いものが出ていきますからね。 モミモミ、モミモミ。 モミモミ、モミモミ。 リラックスして、 たっぷり気持ちよくなってください。 モミモミ、モミモミ。 モミモミ、モミモミ。 ふふっ、こんな感じでしょうか? あなたの耳に、 聖水がたっぷりと染み込みましたよ。 ふふっ、気持ちいいですか? 耳に聖水を染み込ませるの、 クセになっちゃいそうですよね。 それでは耳かきを始めていきましょうか。 こちらも祈りを込めて、 たっぷり癒していきますよ。 まずは浅いところから。 カキカキ、カキカキ、 カキカキカキー。 いかがですか? して欲しいところとかあれば、 遠慮なく言ってくださいね。 コリコリ、コリコリ、 コリコリ、コリコリ。 カキカキ、カキカキ、 カキカキカキー。 ふふっ、どんどん汚れが出てきますね。 なんだか面白いです。 カリカリ、カリカリ、カリカリ、カリカリ。 このまま続けていきますよ。 カリカリ、カリカリ、カリカリ、カリカリ。 カリカリ、カリカリ、カリカリ、カリカリ。 ……そうだ、せっかくですし、 あなたのお話を聞かせてくれませんか? さっきから私ばかり話していたでしょう? ふふっ、まだあなたの話を、 全然聞いていませんからね。 話題は、なんでも構いませんよ。 大変だった仕事の話、 旅先で食べた美味しいものの話、 あるいは恋愛の話でも。 これまでの冒険、私に話してください。 ふふっ、好きなんです。 人のお話を聞くのが。 もちろん話すのも好きなのですが、 立場上、なかなか人と触れ合うことがないもので。 本当は私も外に出て色々遊びたいものですが、 女神ですからね。 あまり気軽に出歩くわけにはいかないのですよ。 あなたはどうですか? 勇者、という立場上、 冒険を楽しむわけにもいかないでしょうけど、 話したいこととかありますよね? ふふっ、苦労した話でもいいですよ。 冒険者の人は大変ですよね。 特に勇者は子供たちの憧れ。 余計に弱みは見せられませんもの。 ……そういえば、気になっていたのですが、 あなたは一人でモンスターの討伐に来たのですか? それとも他に仲間がいるのですか? なるほど。 一人で依頼を受けたのですか。 それは大変でしたね。 あのモンスターは仲間を呼ぶ習性がありますから、 一人だとなかなか手間がかかるでしょうに。 では、あなたは初めからひとりで冒険を? ふふっ、一人だと気楽というのはありますよね。 報酬も自分一人の計算で済みますし、 仲間がいると、違った苦労もあるでしょう。 昨今では優秀であるがゆえに、 パーティーから追放される、 なんてこともあるらしいですし、 人の世界は本当に大変です。 でも、それだと、 誰にも甘えられないのではないですか? 今回みたいに傷ついたり、悩んだり、 苦しんだりすることもあるでしょう。 人は一人では生きていけない生き物です。 時には誰かに相談したり、 肌を重ね、愛しあう時間も必要でしょう。 だから正直に、話してください。 今みたいに弱音を話せる時間、 必要ですよね? ふふっ、大丈夫。 私はわかってますよ。 あなたは強い人です。 しかし、強い人だからこそ、 安心して休める場所が必要でしょう。 どんな人間でも、 戦い続けることはできませんからね。 きちんと心を休めることで、 また闘うことができるのです。 大丈夫、居場所はありますよ。 ここがあなたの居場所です。 傷ついたら、 私のところに戻ってきてください。 あなたはこれからも冒険を続けて、 目的を果たすその日まで、 戦いを続けるのでしょう。 それがあなたの運命ですから。 きっとあなたは、 毎日どこかで傷ついているのでしょう。 しかし、私はあなたを見守っています。 大丈夫、私はいつでも待っていますよ。 私はあなたの女神ですからね。 ふふっ、話に夢中で手が止まっていました。 それでは続きをしていきましょう。 カリカリ、カリカリ、 カリカリ、カリカリ。 カリカリ、カリカリ、 カリカリ、カリカリ。 少し、深くしていきますよ。 カリカリ、カリカリ、カリカリ、カリカリ。 ふふっ、気持ちいいですか? 奥のほうまで届いていますもんね。 カリカリ、カリカリ、カリカリ、カリカリ。 して欲しいところとかありますか? 気になるところがあれば、 遠慮なく言ってください。 もう少し右側ですか? わかりました。 カリカリ、カリカリ、カリカリ。 カリカリ、カリカリ、カリカリ。 この辺りですか? わかりました。 では、このあたりは、 しっかりとしていきましょう。 カリカリ、カリカリ、カリカリ。 コリコリコリ、コリコリコリ。 カリカリ、カリカリ、カリカリ。 ふふっ、こんな感じでしょうか? この調子で続けていきますよ。 カリカリ、カリカリ、カリカリ。 コリコリコリ、コリコリコリ。 カリカリ、カリカリ、カリカリ。 それでは最後にもう一度。 カリカリ、カリカリ、 コソコソ、コソコソ、 カリカリ、カリカリ、カリカリカリー。 ふふっ、いっぱい取れましたよー。 耳の汚れと一緒に、 これまで溜まった呪いも、 たっぷりとかき出されました。 それでは仕上げをしていきましょう。 ふふっ、それでは梵天で、 こまかい汚れをとっていきますよ。 耳の中に梵天を入れていきます。 ふふっ、ふわふわがたっぷり入っちゃいました。 このまま中で動かしていきますよ。 くるくるー、くるくるー、くるくるくるー。 ふふっ、中で動かされるの気持ちいいでしょう? たっぷり味わってくださいね。 くるくるー、くるくるー、くるくるくるー。 くるくるー、くるくるー、くるくるくるー。 これで浄化は完了しました。 スッキリしましたか? 耳が軽くなったのがわかるでしょう? ふふっ、気持ちよくなれたようで何よりです。 それでは、右側にも祝福の風を。 はぁはぁ、ふっ、 ふっ、ふっ、ふぅー……。 はい、お疲れ様でした。 あなたのお耳、 いっぱい幸せになっちゃいましたね。 はぁはぁ、ふっ、 ふっ、ふっ、ふぅー……。 ふふっ、力が入りませんか? 構いませんよ。 そのままリラックスして、 力を抜いていてください。 こうしてリラックスできる時間が、 あなたには必要です。 大丈夫。 私がその居場所になってあげますよ。 だから、疲れたり傷ついたりしたら、 また必ず戻ってきてください。 わかりましたか? 約束ですよ? ……ふふっ、いいお返事です。 それではお話の続きをしましょうか? もっと外の世界のことを教えてください。 ふふっ、もちろん、このままで構いませんよ。 私の膝枕を味わいながら、 ゆっくり甘えてくださいね。