憩雲(いくも)大社『お狐姉妹と癒しの月夜』 -第2章-~お狐姉妹の天然毒舌な次女、孤月(こげつ)~ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック1:オープニング~お狐姉妹の天然毒舌な次女、孤月~ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;タイトルコール ;ボイス位置:3 耳元で 【孤月】 「初めまして『憩雲(いくも)大社』にようこそなのじゃ。この儂(わし)、孤月がお主の心も体もしっかりと癒してやるからな...」 【孤月】 「耳かきに梵天、お耳が幸せになるお耳ふーまで......お主のことをたっぷり癒してあげるのじゃ。ほれ、儂に心も身体も任すがよい。」 /SE:一陣の風の音 ;ボイス位置:13 あなたの後ろから声をかける 【孤月】 「...?かような時間に、この神社に何用か、ニンゲン?」 ;ボイス位置:1 あなたが後ろを振り返る 【孤月】 「雪明りの早朝に境内を散歩しておれば、この季節には珍しい通り人。」 【孤月】 「して、お主は何者だ。ほー、身なりを見るに旅の者、か。」 【孤月】 「怪しい者ではないと感じるが...なに、儂に似た妖狐の月代(つきしろ)を探しておる?」 【孤月】 「月代...まさかお主、姉者のことを知っておるのか。」 【孤月】 「ニンゲン風情が姉者を知っておるとは...本当にお主は何者なのじゃ...。」 【孤月】 「いや、たしか数年前に姉者より話を聞いたやもしれぬ。」 【孤月】 「そうか、お主があの風変わりなニンゲンか!」 【孤月】 「話によれば、不躾にもこの神社、憩雲(いくも)大社にアホウな願いをしに来たというではないか。」 【孤月】 「ああ、よい、よい。姉者はお主を悪くは言うておらん。むしろ儂は多少、口が悪くてな。生まれの性(さが)ではあるのだが...」 【孤月】 「おっと、名乗るのが遅れたな。これは失敬なのじゃ。」 【孤月】 「コホン...儂は孤月(こげつ)。この憩雲大社の半神、三姉妹の妖狐の次女じゃ。」 【孤月】 「役割はこの町の山を司る者よ。姉者から儂らについては聞いておるのであろ?」 【孤月】 「であれば話は早い。して、お主は姉者に会いに来たと申しておったが、残念ながら姉者は今は冬眠中でな。春まではこの孤月がこの神社を見守っておる。」 【孤月】 「いや、儂らは神と言えど、半神。それも獣の半神である故。動物の性には逆らえぬのじゃ。」 【孤月】 「しかし三姉妹全員が冬眠をしてはまずいであろ?というわけで交代で1神ずつ、こうして季節ごとに休眠をしておるのじゃ。」 【孤月】 「ので本当は末の子が起きておるのじゃが、あやつは滅多に外に出たがらん。困ったもんじゃ。」 【孤月】 「今もあそこの拝殿の屋根裏で猫どもと昼寝...いや今は朝だから朝寝?をしておる。」 【孤月】 「まぁ幸い、この時期はお正月も終わって神社としては閑散期じゃ。かような平和が一番じゃが、儂はニンゲンがたくさんで盛り上がっておるのも好きなのじゃ。」 【孤月】 「さて、お主。拝殿へ着いて参れ。なに、お主の目的は分かっておる。さぁ、儂に着いて来るのじゃ。」 /SE:神社を歩く足音 【孤月】 「ここでよいじゃろう。ほれ特別に儂の隣に座ることを許可してやろう。座るのじゃ。」 /SE:拝殿に座る音 【孤月】 「しかし、儂もこうしてニンゲンと話すのは何年ぶりか。」 【孤月】 「というより、お主のような妙に人慣れ、いやこの場合は神慣れか?をしておる者が珍しいのじゃ。」 【孤月】 「この現代の日本ではだいぶ稀有な存在だと思うぞ。うむ。」 【孤月】 「さて、これからお主の願いを儂が叶えてやろう。」 【孤月】 「というより、儂もそれに興味があったのじゃ。ほれ、どうせ姉者に会いに来たのもこれが目的だったのじゃろう?」 【孤月】 「そうじゃ、ふふん。この儂、孤月がお主に耳かきをしてやるのじゃ。さ、頭を儂の膝に乗せるがよい。」 /SE:頭を膝に乗せる音 ;以下、ボイス位置:3 耳元で囁き 【孤月】 「お...ふふっ、くすぐったいのう...これ、もう少しゆっくり頭を乗せられないのか、お主...」 【孤月】 「ふ、ふう...だ、大丈夫じゃ。それじゃ、さっそく右のお耳かきを始めていくのじゃよ。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック2:ニンゲン。儂のお耳かきを受けてみよ(右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【孤月】 「頭の位置はそこで大丈夫かの?なに遠慮なぞしなくてよい。頭をちょうどいい位置に調整するがよい。あ、ゆっくりで頼むな、ニンゲン。」 【孤月】 「む、むーんん...ふ、ふう...そ、その位置でよいかの?しかし普段膝の上なぞ何も乗せないからくすぐったくて仕方がないのう。」 【孤月】 「コホン...では気を取り直してさっそく始めていこうかの...先ずは姉者より預かったこの神社の裏の竹の木で作った耳かき棒を用意して...」 【孤月】 「うん、いい竹のよい香りじゃ。絶品じゃの。さすがはこの神社の竹である。」 【孤月】 「さて、ここで先に言っておかねばならんことがある。なんと儂はニンゲンに耳かきをするのが本に久しぶりでな。」 【孤月】 「もちろん、この神社の伝承どおり、耳かきの腕には一級の誇りを持っておるが、もし痛みや違和感を感じたら教えてほしいのじゃ。」 【孤月】 「そう、実はな姉者がお主に耳かきをしたと聞いた日から、儂もずっとお主を待っておったのじゃよ。」 【孤月】 「この儂、孤月様の耳かきを受けて、姉者とどちらがより気持ちよかったかを計るためにな。」 【孤月】 「...なんじゃ、その微妙に残念そうな顔は、儂の耳かきを受けるのは不服か?」 【孤月】 「え、そうではなくなんとなく不安...?大丈夫じゃ、百聞は一見に如かず。安心して、この儂に身も心も預けてみるがよいのじゃ。」 【孤月】 「では少しお主のお耳の中を見せてもらうのじゃ。...んーー、ふむふむ......なるほど......」 【孤月】 「お主の耳の中...たくさんの耳垢が溜まっておる。もしかして普段はあまりお耳かきはしないのじゃな。」 【孤月】 「あ、気にするでない。むしろやりがいのあるお耳で何よりじゃ。」 【孤月】 「それでは......まずは細かい汚れを飛ばすために、お耳の中をふーふーしていこうかの。少しくすぐったいかもしれぬが、あまり動いては駄目じゃよ。」 【孤月】 「それでは、参るぞ。...すぅ......ふううううううぅぅぅ~~~~......」 (右の耳吹き:5秒程度) 【孤月】 「では、このまま右のお耳かきに参る。もし痛みやなにか違和感などを感じたら申すのじゃ。」 【孤月】 「最初はお耳の入り口の周り、次に中、そして奥へと、順番にお掃除して参るからの。」 【孤月】 「もしくすぐったくても、あまり動いたらいけないのじゃ...お耳を傷つけてしまうということもありえるからの。」 【孤月】 「お耳の中の汚れがどんどん剥がれていく感触......いっぱい感じるがよい。では......お耳を拝借するのじゃ......」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「...どうじゃ...?力加減はこれくらいで大丈夫かの...分かったのじゃ。では、このままゆっくりお掃除してゆくからのう...」 【孤月】 「...お耳の窪んでいるところから、ゆっくり...かりかり......」 【孤月】 「お主のお耳を傷つけないように...慎重に...お掃除するのじゃ...お耳をゆっくり...くすぐるように......」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「...?おや...お耳の奥にも結構ありそうじゃな......かりかり...かりかり...ん、っと......」 【孤月】 「どうじゃ、ニンゲン。気持ちよいであろう。久しぶりのお耳かきにしては上出来であろう。」 【孤月】 「姉者にお主の話を聞いてからというもの、儂もいくらかお耳かきの勉強をしての。」 【孤月】 「そうじゃ、ニンゲンにお耳かきをするからのう、儂も慎重になる。なんせ神であるからの。」 【孤月】 「ニンゲンを傷付けるなぞ、神の名折れじゃ。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「......さて、たくさん耳垢を取っていくぞ。まずは大きい汚れから......お耳に張り付いているものを...ゆっくり、剥がすように......ん.....」 【孤月】 「こうして...お耳の中...軽くお掃除しただけで、汚れがこんなにポロポロっと取れておるぞ...」 【孤月】 「わらわが汚れでいっぱいのお主のお耳の中をしっかり綺麗にしてやろう......して、奥に進んでと......ん......」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「じっとして...くすぐったくても...我慢じゃ...ん...やっぱりこの辺はゾクゾクするかの。」 【孤月】 「でも、お耳かきはここからが本番じゃ...この気持ちよさを存分に楽しむがよいのじゃ。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「ほほう...あ、この辺はたくさんあるのじゃな...大きいのがいっぱいなのじゃ。」 【孤月】 「これを少しずつ取っていく、のじゃ...はい、じっとして...そのまま、じーっと横になっておってな...」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「そのまま、そのまま...いまようやく半分くらい...かの...。ん......奥に転がらないように、慎重に...かりかり......」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「...お主、儂(わし)のお耳かきを受けて夢心地であろ。であろうのう...そのだらけきっただらしない顔を見れば分かるのじゃ。」 【孤月】 「神から、それもこの儂直々にお耳かきを受けられること、光栄に思うのじゃよ?」 【孤月】 「っと...あとすこしで、大きいのが取れるのじゃ...あとは、これを...すーっと引き上げて......んー...」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「ふむ...これで大丈夫じゃ...ではこのままさらに奥の方のお掃除をしていくのじゃよ。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「しかしお主...きちんとお耳掃除をせねばいかんぞ。」 【孤月】 「いくらニンゲンの身体が自然に垢を落としてくれるとはいえ、これは少し気になるのじゃ。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「まぁやりがいはあって、とても楽しいのじゃがな。」 【孤月】 「あ、もしかして今日のためにあえて耳垢を溜めてきたのか、この痴れ者め...」 【孤月】 「姉者が見たら、呆れる...いや姉者の事だからむしろ喜ぶのか...?しまった、そうかどちらも阿呆であったか...」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「ところでこのお耳かき棒とやらはすごいな。文献やらで調べると、日本でも古くから使われておるようで。」 【孤月】 「かの有名な将軍も使っておったとかなんとか。これは異国でも古くから似たような者が作られたらしいな。」 【孤月】 「ほー、そうなのか、そうなのか。ニンゲンとやらは儂(わし)が思うていたよりも"すごく"頭がよいのじゃな。なるほど~...ふむふむ。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「ニンゲンの技術は日々、進歩しておる。もちろんそのせいで儂らのようなあやかしの類は住処を追われたりもしておる。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「それはけっして許されることではない。儂もそう思うておる。だが、ニンゲンの技術の進歩がなにも悪いわけではない。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「上手く自然と共存をしていく術(すべ)を模索しているニンゲンがおるのも知っておる。」 【孤月】 「儂は好奇心旺盛が旺盛でな。古い神にしては珍しいとよく言われてしまう程じゃ。」 【孤月】 「しかし数百年を生きる儂らにとって、この日本の...世界の変化は楽しみなのじゃよ。」 【孤月】 「よい変化は喜び、悪しき変化は心を痛める。ましてやこの神社を抜けられぬ儂らに取っては、せめてこの町を守ることがせいぜいじゃ。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「さて、お耳の中はある程度綺麗になったの。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「どうじゃ、先ほどよりも多少なり聞こえがよくなったのであろう。」 【孤月】 「この儂のテクニックにかかればこの程度のこと、造作もない。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「じゃが、もう少しだけお耳をかりかりしていくのじゃ。」 【孤月】 「細かい汚れまでキチンと取らないと意味がないからの。」 【孤月】 「しかしこうして長い年月、たくさんのニンゲンを見てきたが、誠実な者、変わり者、頑固な者...ニンゲンは多様な性格しており、見てて飽きぬ。」 【孤月】 「...姉者からこの神社の耳かき伝説は聞いたかの?」 【孤月】 「そう、遠い昔のことじゃ。耳の不自由な侍がこの田舎町に療養に来てな。」 【孤月】 「まだこの神社もこの地に無かったころの話じゃ。」 【孤月】 「この神社の裏の竹...つまりいまお主に使っておるこの竹製の耳かき棒を用いたところ、耳が聞こえるようになった。という伝説じゃ。」 【孤月】 「さて、もう少しで右のお耳かきはお終いのようじゃのう。先ほどの話の続きはまた後ほどしてやろう。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「ふむふむ、細かい汚れもしっかり取れて...完璧じゃ。さすが儂じゃ。自画自賛しても許されよう。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「...うむ。これで右耳はお終い、お疲れ様なのじゃよ。お主の右耳、儂がしっかり綺麗にしたのからの......あ、まだ動くでない。待つのじゃ。」 【孤月】 「...すぅ......ふううううううぅぅぅ~~~~......」 【孤月】 「ふふ、不意打ちじゃ...お耳かきは、お耳ふーで終わるのがお約束であるからな。」 【孤月】 「さて、もう少しだけお耳を見せてもらうぞ...ふむふむ、きちんと奥まで綺麗になって...これならば大丈夫じゃのう。さすが儂のテクニックじゃな。」 【孤月】 「では、今度は反対側じゃ。お主の左耳のお掃除してやろうかの。」 ;最後の「ごろーーーーーーーん......」で反対側へ 【孤月】 「ではこのまま、わらわのお膝の上でごろーんとするがよい。あ、ゆっくりで頼むぞ?ではいくのじゃ?せーの......ごろーーーーーーーん......」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック3:反対側もお耳かきをしてやろうかの(左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;以下、ボイス位置:7 耳元で囁き 【孤月】 「...ん...やはり、これはくすぐったいのじゃ...ふふ、ふー...じゃが...素敵なごろーんじゃったな。まるで猫のようじゃった。」 【孤月】 「それでは、こちらも...右耳の時と同じように...お耳ふーふーからしていくのじゃ....すぅ......」 【孤月】 「ふうううううううぅぅぅ~~~~......」 【孤月】 「やはりこちらも...くすぐったい、かの...まぁ我慢せい。」 【孤月】 「それでは、こちらのお耳も少し拝借するぞ......また、中を見させてもらうのじゃ...」 【孤月】 「ん-、ふむふむ......んー、なるほど...なるほど...うむ、なんとなく進め方を決めたのじゃ。」 【孤月】 「それでは、お掃除を始めていくぞ......さっきと同じように......まずはお耳の入り口の周りから...こうやってかりかりと...」 【孤月】 「...ん......特に窪んでるところが、いっぱい汚れがあるのじゃ...軽く...こうして触るだけで、ポロポロって......」 【孤月】 「お主、耳垢は乾いておるな。取りやすくてありがたいのじゃ。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「しかし乾燥しておると、耳の中が垢で詰まってしまうことがあるというからな。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「時折でよい、そうじゃな週に2、3回はお耳かきをするとよい。」 【孤月】 「それだけでもだいぶ改善されるハズじゃ。モノは試しとやってみるのじゃよ。」 【孤月】 「ところで先のこの神社の耳かき伝説の話じゃが、あの時の侍を相手にしたのが姉者だったというわけじゃ。」 【孤月】 「それ以来、ここに神社が立てられ、姉者は土地神としてこの地に祀られるようになった。」 【孤月】 「しかし広大なこの田舎町を一人で統治するには大変でな。姉者は自らの感情を分け、儂と末の子を生み出したというわけじゃ。」 【孤月】 「じゃから儂が姉者にどことなく似ておるのは当然のことなんじゃよ。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「じゃからお主が最初に感じた、儂と月代が似ているというのは正解なんじゃ。」 【孤月】 「まぁ感情を分けた分身なだけで、記憶や気持ちは共有しておらぬ。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「じゃからこの神社には儂ら3人の半神の妖狐が祀られておるのじゃ。」 【孤月】 「もっとも、儂と末の子を知る者はあまりおらんがな。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「有名なのはやはり姉者。実はあの時助けた侍はこの田舎町の城主でな。」 【孤月】 「よほど姉者に敬意を評したのか、城もこの町の名前も姉者の名前をもじった名に変えてしまったのじゃ。」 【孤月】 「まさか妖狐が人に感謝されるとは面妖な話よな。」 【孤月】 「おかげで儂もこうして存在しておるわけなのじゃが。」 【孤月】 「さて、これがこの神社の耳かき伝説という訳なのじゃ。」 【孤月】 「...と、いかんいかん、話過ぎてしまったな。いまはお耳かきに集中じゃ。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「耳の浅いところはこのように...ふむ、だいぶ綺麗になってきたのう。」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「あとは細かい汚れをこうして...くるっと耳かき棒を動かして、まとめて...こうじゃ。」 【孤月】 「げに耳垢が取りやすい耳の形で助かるな。ふむ、誠、よいお耳じゃのう。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「うむ、これでお耳の浅いところはお終いじゃの...ここからはお耳の奥をお掃除していくのじゃ......では、参るぞ......」 【孤月】 「やっぱり奥は...たくさん出てくるのう......お耳をかきかきする度に、汚れがどんどん.....」 【孤月】 「...こちらのお耳の壁の方に少し塊が......ん、っと......取れたのじゃ......」 【孤月】 「ふふ...大きいのが取れると楽しいのう......さて、またお耳の奥にお耳かき棒を入れていくぞ...ん......」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「...このあたりをまたすこし...かりかり...うむ、だいぶきれいになってきたのじゃ...」 【孤月】 「どうじゃ、こちらも聞こえがよくなったのではないか?...ふふ、左様か。」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「それじゃ、もうそろそろ奥も終わりでの...ん......あと少しの幸せを...たっぷり味わうがよい...」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「かきかき...かりかり..かきかき...かりかり..ん...すごく気持ちよさそうじゃのう...儂のテクニックにすっかりメロメロであるな。」 【孤月】 「ふむ、これでお終いじゃ...。こちらのお耳もしっかり綺麗に...って...?もしかして、まだお耳かきしてほしいのか...?」 【孤月】 「お耳かきのしすぎは肌を傷つけてしまうので、あまりよくないのじゃが...」 【孤月】 「仕方のない阿呆じゃのう...よかろう、特別じゃ......もう少しだけ、このまま続けていくからの...」 【孤月】 「では...かきかき...かりかり...今度はお耳を傷つけないように、ただお耳を撫でるように...かきかき、かきかき......」 【孤月】 「優しく優しく......こしょこしょ、こしょこしょ......ん、ゆっくりくすぐる程度に、刺激して...」 /SE:耳かき音 長 (右の耳かき:30秒程度) 【孤月】 「かきかき...かりかり...ん、どう、じゃ...?お耳は気持ちいいかの...?かきかき...かりかり..かきかき...かりかり......」 /SE:耳かき音 中 (右の耳かき:15秒程度) 【孤月】 「はい、今度こそお終いじゃ...これ以上続けてしまうと、お主のお耳を傷つけてしまうかもしれぬからの......」 【孤月】 「そんな残念なお顔をするでない。よほどお耳かきが気に入ったみたいじゃの...ふふ。」 【孤月】 「これでお耳かきは終了。お疲れ様でしたなのじゃ。うーん、よい仕事をした。」 【孤月】 「では、またなニンゲン。今日は付きおうてくれてありがとうの。」 【孤月】 「え、なんじゃその物足りなそうな目は...?え、梵天が足らぬ...じゃと?」 【孤月】 「...なんとお主は神に向かって恐れもなく、梵天を所望するのか...?」 【孤月】 「姉者からは確かに、お耳かきの後は梵天が鉄則とは聞いておるが...ダメか...やはりやらねばダメなのか...?」 【孤月】 「...べ、別に恥ずかしがってなどおらぬ...じゃが、その梵天を作るに当たっては儂のその...」 【孤月】 「このもふもふ尻尾の毛を使わねばならんのじゃ。」 【孤月】 「嫁入り前の女子(おなご)の尻尾を所望するとはなんたる無礼、失礼千万。」 【孤月】 「ああ...やめるのじゃ...その今にも泣きそうな目で儂を見るでない...」 【孤月】 「ぬぅぅ...わかったのじゃ、わかったのじゃ...今回だけじゃ!今回だけだからの。」 【孤月】 「いまこうして...ほれ、できたのじゃ儂のもふもふの尻尾の毛でできた梵天じゃ。」 【孤月】 「とっっても儂は不服じゃが仕方がない。ええい、お耳かきの続きをしてやるから、そのままじっとしてしておるのじゃよ。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック4:儂の尻尾の毛は日本一の梵天じゃ(左梵天+お耳ふー) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【孤月】 「しかし儂の妖術にも動じぬとは、お主本当に何者なんじゃ。」 【孤月】 「ただの旅の者にしては、随分と落ち着き払っておるというか...」 【孤月】 「まぁよい。あまり詮索はせぬ。人には人の事情というものがあるのは分かっておる。」 【孤月】 「さ、さっそく梵天をしていくぞ...先ほどよりもお耳がくすぐったくても、危ないからの、動く出ないぞ?」 【孤月】 「では、さっきと同じようにお耳の入り口周りから...」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「ふわふわ、ふわふわ、もふもふ、ふわふわ......」 【孤月】 「っと、動くでない。なんじゃそんなにわらわの毛でできた梵天はくすぐったいのか。」 【孤月】 「であろう、であろう、なんせこの儂のもふもふ尻尾であるからな。この幸福に打ち震えるがよい。」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「すりすり、すりすり、...すー、ふわー...ふわわー......」 【孤月】 「まさかこの孤月様が自らの尻尾を使ってニンゲンに耳かきをする日が来るとは....」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「お主、儂が神であるということ。ゆめ忘れてはおらぬよな?」 【孤月】 「この神社の土地神で、この町の山を司る妖狐の半神であるからな。」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「それがこうして、ニンゲン風情にお耳かきを...」 【孤月】 「ってそうじゃったな、元はと言えば儂が耳かきをさせてくれと申し出たのであったな...」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「ふわふわ、ふわふわ、もふもふ、ふわふわ......」 【孤月】 「むむう...自業自得といううわけか...この儂から一本取るとはやるな、お主。」 【孤月】 「え、儂が自爆した...?な、何を言うておるこの痴(し)れ者が!」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「確かに儂は時折、その、ほんの少し...?天然なところはあるが、今回は違うぞ、違うのじゃ...ぐぬぅ...」 【孤月】 「お主、中々に機転の回るニンゲンであるな。通りで姉者が気にいるわけじゃ...」 【孤月】 「すりすり、すりすり、...すー、ふわー...ふわわー......」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「しかし、話に聞いていたよりもずいぶんとお主はよい顔をしておる。」 【孤月】 「最初に姉者から話を聞いたときはどこか心に余裕が無く、辛そうな顔をしていたと聞いていたからな、心配だったのじゃ。」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「ふわふわ、ふわふわ、もふもふ、ふわふわ......」 【孤月】 「あれからよいことがあったようじゃな、それはよかったのじゃ。」 【孤月】 「姉者の癒しもこうしてキチンと効果があったようで、きっと今日の話をすれば姉者も喜ぶであろう。」 【孤月】 「しかしてもちろん今日は儂の癒しじゃから、改めてお主に力をくれてやる。」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「すりすり、すりすり、...すー、ふわー...ふわわー......」 【孤月】 「人の一生は短いと言えど、多くの艱難辛苦(かんなんしんく)があると言う。」 【孤月】 「もちろん喜怒哀楽もじゃ。じゃからいろんな波に揺れ、生きるというのは大変であろう。」 【孤月】 「じゃからな、こうして儂に癒しを受けてまたこれからの人生もがんばって...いやがんばってはおるな。そうじゃな、希望と余裕を持って生きてほしいのじゃ。」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「ふわふわ、ふわふわ、もふもふ、ふわふわ......」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「さて、梵天はこのくらいにしておこうかの。耳の奥までもうとても綺麗になっておる。」 【孤月】 「あ、そうじゃ...すぅ...」 【孤月】 「...ふううううぅぅぅーーーーー......」 【孤月】 「ふふ、忘れたのか?申したであろう。耳かきの仕上げはお耳ふーであると。」 【孤月】 「なんじゃ、ほー、もう少しだけお耳をふーしてほしそうな目をしておるの...仕方がないのう。」 【孤月】 「特別に儂がお耳をたくさんふーしてやろう。では、参るぞ...?」 【孤月】 「ふううううぅぅぅーーーーー......ふー、ふー......ふー......」 【孤月】 「ふうううううううううぅぅ、ふうぅぅぅ、ふぅぅぅぅぅ、ふうううぅぅぅぅ.....」 【孤月】 「...すぅ...ふううぅぅぅぅ......ふぅぅぅ、うぅぅぅぅ......ふー、ふー、ふううぅぅぅ......ふー...」 【孤月】 「...ふふふ、こんなものかの。もう左耳は綺麗...どころか、ほほう...お主、お耳が赤くなっておるな。」 【孤月】 「ほほう、なんじゃ人の子よ。もしや照れておるのか?お可愛いのう...ふふ...。」 【孤月】 「ニンゲンに耳かきをするのは久方ぶりだったが、儂の腕も鈍ってはおらぬようじゃな。」 【孤月】 「お主のその顔を見れば分かるのじゃ、こうして膝枕をしてお主の顔を上から眺めておる。」 【孤月】 「この寒い冬風も忘れてしまうくらい、お主がドキドキして身体が温かくなっているのを感じるぞ。」 【孤月】 「む、ドキドキといえば儂もなんだか胸がざわつくような...?」 【孤月】 「むむぅ...まぁ気のせいじゃろう。」 【孤月】 「そうじゃ、お主は寒くはないか?冬の朝じゃ。その上着では少し寒かろう。」 【孤月】 「とはいえ、温かいものなぞこの拝殿には...」 【孤月】 「コホン...その儂の尻尾を特別に...その、お主のお腹の上に乗せることを許可してやろう。」 【孤月】 「神の尻尾じゃ。ありがたく触り、そうして乗せるのじゃよ?」 【孤月】 「...む...んん...くすぐったいのじゃ...これ、もっとゆっくり触れないのか、このたわけが!」 【孤月】 「ふぅ、ふぅ...よし乗せたな。その、なんじゃもう分かっておるとは思うが、儂は敏感でな。」 【孤月】 「こう、身体に触れられるとビクっとしてしまうのじゃ...」 【孤月】 「というわけでこれからは丁寧に、丁重に儂に触れるように、なのじゃ。」 【孤月】 「して、不思議じゃろ?大きい尻尾なのに重くない。どころかとても軽いじゃろ?」 【孤月】 「実はな儂はとっても軽いのじゃよ。普段はこうして人と狐の姿をとっておるが、本来は狐の姿じゃからな、体重もほとんど普通の狐と変わらんのじゃ。」 【孤月】 「っと、そうじゃお主の嬉しそうな顔を見ていたらなんだか少し気分がよい。」 【孤月】 「せっかくじゃからもう一度お耳ふーをしてやろう。よいか?こちらのお耳で感じる今日最後のお耳ふーじゃ。じっくりと堪能するが良いのじゃ。」 【孤月】 「それでは、参るぞ...?」 【孤月】 「...すぅ...ふううぅぅぅぅ......ふぅぅぅ、うぅぅぅぅ......」 【孤月】 「ふううううぅぅぅーーーーー......ふー、ふー......ふー......」 【孤月】 「...すぅ...ふううぅぅぅぅ......ふぅぅぅ、うぅぅぅぅ......ふー、ふー....」 【孤月】 「お主...もう夢心地すぎて、蕩けた阿呆の顔になっておるな。」 【孤月】 「まぁこの孤月様のお耳ふーじゃからな、無理もないのじゃ。」 【孤月】 「すっかり儂の虜のようじゃな、よいよい。」 【孤月】 「しかしここまで反応が素直であると、不思議と楽しさすら感じてしまうのう。」 【孤月】 「さて、次でお耳かきは本当に終いじゃからな。では、もうだいぶ眠い頃合いだと思うのじゃが、また反対側を向いてくれるかの?あ、くれぐれもゆっくりで頼むぞ?」 ;最後の「ごろーーーーーーーーん......」で反対側へ移動 【孤月】 「いくのじゃよ...?せーの......ごろーーーーーーーーん......」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5:今宵、最後の癒しを堪能するがよい(右梵天+お耳ふー) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;以下、ボイス位置:3 耳元で囁き 【孤月】 「うむ、ありがとうなのじゃ。今度はくすぐったくなかったぞ。さて、頭の位置は大丈夫かの?微調整して、一番くつろげる体勢になるのじゃよ...」 【孤月】 「ん...と...こちらもまだまだ細かい汚れが残っているみたいじゃの......ふふ、では...さっそく梵天をしていくのじゃ...」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「ふわふわ、ふわふわ、もふもふ、ふわふわ......」 【孤月】 「こちらもくすぐったいかの?やはり、お主の反応は可愛いのじゃ。」 【孤月】 「儂の尻尾でできた日本一のもふもふ梵天じゃからのう。」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「ほれ、ほれ...もふもふ、もふもふ、なのじゃ~...」 【孤月】 「堪能しておるか?感動に打ち震えるがよい!」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「すりすり、すりすり、...すー、ふわー...ふわわー......」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「...ところでお主はまたこの神社に来るのか...?」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「いや...そのなんじゃ、ニンゲンと触れ合うのが久しぶりじゃったからな...」 【孤月】 「また参拝に訪れてくれると嬉しいのじゃ。」 【孤月】 「その時、もし儂が眠っていたら、この境内の中で名を呼んでくれ。」 【孤月】 「お主の声ならば、きっと冬眠をしていても儂は目を覚まそう。」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「...その....お主とはよい友人になりたいのじゃ....」 【孤月】 「うむ、ありがとうの、ニンゲン!儂は嬉しいのじゃ。」 【孤月】 「ふわふわ、ふわふわ、もふもふ、ふわふわ......」 【孤月】 「お主は優しいな、ちょっぴり口の悪い儂でも素直に言葉を聞いてくれる。」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「神であるにもかかわらず、抜けたところのある儂をきちんと神として崇めてくれておる。」 【孤月】 「言葉で言わずとも、態度で分かる。」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「すりすり、すりすり、...すー、ふわー...ふわわー......」 【孤月】 「最初に不躾な声がけをしてすまなかったのう。あまりにニンゲンが珍しいもので、つい怪しい者かと思ったのじゃ。」 【孤月】 「...まぁ怪しい者ではなかったが、お耳かきを神にねだる者は変態ではあるがな...」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「しかしお主はよい変態じゃ。それに誠実なニンゲンであることは伝わってくる。」 【孤月】 「あれから...姉者に会ってから...よい人と運、環境に恵まれたのじゃな。」 【孤月】 「この神社の神として、儂もとても嬉しいぞ。」 【孤月】 「...儂はな山を司る役割、と申したな。実はお主がこの町を訪れたのは分かっていたのじゃ。」 /SE:耳かき音(梵天) 長 (右の梵天:30秒程度) 【孤月】 「ふわふわ、ふわふわ、もふもふ、ふわふわ......」 【孤月】 「じゃからな、実は近い内にお主に会えると思ってそわそわしていたのじゃ。」 【孤月】 「だから今日、わしはお主に会えて嬉しかった。こんなにも早く会えるとは思ってなかったからな。少し驚いてすらいる...と...」 /SE:耳かき音(梵天) 中 (右の梵天:15秒程度) 【孤月】 「どうじゃ、梵天は気持ちよかったかの。あ、これ。待つのじゃ。あれを忘れておるぞ?」 【孤月】 「...すぅ...ふううぅぅぅぅ......ふぅぅぅ、うぅぅぅぅ......」 【孤月】 「お耳ふー、じゃ。たわけが...」 ;「たわけが...」は言葉とは裏腹に愛をこめています。 【孤月】 「しかしこれでお耳かきは完璧にお終いじゃの...なんだか少しもの寂しいぞ...」 【孤月】 「そうじゃ、お主が儂を忘れぬようにもう一度だけ、お耳をふーするのじゃ。」 【孤月】 「...約束じゃ。けっして破るでないぞ?」 【孤月】 「それじゃ参るぞ?...すぅ...ふううぅぅぅぅ......ふぅぅぅ、うぅぅぅぅ......ふー、ふううぅぅぅ......」 【孤月】 「ふうううううううううぅぅ、ふうぅぅぅ、ふぅぅぅぅぅ、ふうううぅぅぅぅ.....」 【孤月】 「ふううううぅぅぅーーーーー......ふー、ふー......ふー......」 【孤月】 「こんなものかの。どうじゃ?これだけわらわの...そうじゃな、神の息吹を浴びれば忘れることはないじゃろ。」 【孤月】 「......さて、これで本当に今宵のお耳かきは終いじゃ。」 【孤月】 「痛いところや痒いところ、変なところはないかの?」 【孤月】 「左様か、ならばよいのじゃ。さて、このままいつまでもお主といたいが、そうも行かぬのじゃ。」 【孤月】 「お主はきっとこのまま、また旅に出るのじゃろ?」 【孤月】 「儂は儂の努めがある。じゃから、これでしばしの別れじゃ。」 【孤月】 「今日は儂の我儘(わがまま)に付きおうてくれてありがとうのう。」 【孤月】 「とても楽しく、幸せな時間であったぞ。」 【孤月】 「お主に出会えたこと、永遠の宝物じゃ。」 【孤月】 「お主のこれからの人生に、旅が幸せでよいものであるように儂はここで祈っておるからな。」 【孤月】 「神の祈りじゃ、ありがたく受け取るのじゃよ。」 【孤月】 「そしてまた必ずここに...この神社を訪れてほしい。」 【孤月】 「儂も姉者もお主が参拝に来るのをいつまでも待っておるぞ。」 【孤月】 「それにもうお主は儂の耳かきの虜じゃからな、儂以外ではきっと満足はできないじゃろう。」 【孤月】 「それにこのもふもふ尻尾の梵天も、じゃのう。」 【孤月】 「本当に贅沢なひと時であった。実は今も別れが寂しくて仕方が無いのじゃよ。」 【孤月】 「そうじゃ、お主にお守りをくれてやろう。ちくと待て。」 【孤月】 「ん...ん!ほれ、この神社の竹と儂の尻尾の毛で作った首飾りじゃ。」 【孤月】 「これを持っておれば忘れることはないじゃろう?」 【孤月】 「ほれ受けとるがよい。うむ、こうして首からかけておけば無くすことはないじゃろう。」 【孤月】 「...それじゃまた会おうの、旅の者...」 【孤月】 「今日は本当によい日であったぞ。」 /SE:一陣の風の音 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー おまけトラック1:安眠ボイス&寝息 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー /寝息、吐息の音を数分間ループで収録 ;以下、ボイス位置7:耳元で囁く 【孤月】 「また会ったのう、ニンゲン。久方ぶりかそれとも...なんとも長年生きておると、時間の感覚がおかしくなって仕方がない。」 【孤月】 「じゃが、幾年経とうがこうしてお主にまた会えたこと、儂は嬉しく思う。」 【孤月】 「...あの時の約束を守ってくれてありがとうの。」 【孤月】 「しかし、今宵は月がきれいじゃな。して、お主の隣に参ってもよいか?」 /SE:左横に座る 【孤月】 「ありがとうなのじゃ。今は姉者も末の子もおらんくてな。この冬の夜更けに一人、寂しく散歩をしておったのじゃ。」 【孤月】 「そうしたらお主をこの拝殿で見つけてな。嬉しくなって声をかけたというわけじゃ。」 【孤月】 「この神社に人があまり訪れなくなって、それからはずっと儂らは三人ぽっちじゃ。」 【孤月】 「じゃからこうしてお主が時折、来てくれるととても嬉しいのじゃよ。...っと今夜は冷えるのう...」 /SE:肩に頭を乗せる 【孤月】 「なにを驚いておる、ちくとお主の肩を借りただけじゃ。神に肩を貸せるなぞ、光栄の極みであろう?」 【孤月】 「...ありがたく思うのじゃ...このたわけが...」 ;「このたわけが...」は言葉とは裏腹に愛をこめています。 【孤月】 「......お主の肩は、体温はすごく温かくて心地がよいのう...。」 【孤月】 「どうじゃ、お主は儂に会えて幸せじゃったか?儂はとても幸せじゃったよ。」 【孤月】 「この数百年、ニンゲンなぞとは縁もゆかりも無かったからな...じゃから、儂はまたニンゲンと語らえて、触れ合えて幸せじゃった......ふぁ....」 【孤月】 「いかんな、なんだかお主の体温を感じていたら眠くなって来てしまった...その...このままお主に寄りかかったまま少しばかり眠らせてほしいのじゃ...」 【孤月】 「ふふ、こうしておるとまるで昔を思い出す...のう...かつてはよく姉者にくっついて寝て、おった...」 【孤月】 「いかん、限界じゃ...それじゃ、おやすみなさいなのじゃ.......愛しいニンゲン...大好きじゃよ.......すぅ、すぅ...すぅ.......」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー おまけトラック2:おまけボイスコーナー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「憩雲(いくも)大社『お狐姉妹と癒しの月夜』シリーズ、おまけボイスコーナー。今回のキャラクター【キャラ名】を担当しました、声優のXXです。よろしくお願いします!」 「こちらのおまけコーナーでは、様々な質問に応えていきます。収録の時に気をつけたこと、私が感じたキャラのイメージ、などなど」 「それでは早速、第1問。今作のバイノーラル録音にのぞんだ感想は?」 「以下フリートーク」 「では、次の質問です。XXさんは今回演じた【キャラ】の魅力はなんだと思いますか?」 「以下フリートーク」 「それでは3問目です。今回の作品の中で、一番聞いて欲しいと思っているシーンはどこですか?」 「以下フリートーク」 「そして第4問目、改めてバイノーラルドラマを収録する際に、一番気をつけていることはなんですか?」 「以下フリートーク」 「では、第5問。バイノーラルドラマは、耳元での囁きが最大の特徴ですが、XXさん自身、今回演じた【キャラ】にささやかれたら一番ドキドキしちゃうだろうなーと思うセリフはなんですか?」 「以下フリートーク」 「という感じでしたー。それでは最後に、私からここまで聴いてくださったみなさまへメッセージを、バイノーラルでお届けさせて頂きますね」 ;立ち位置:左右のどちらかで耳元で囁き 「(以下、リスナーへ向けてのメッセージをバイノーラルで)」 「というわけで、憩雲(いくも)大社『お狐姉妹と癒しの月夜』シリーズ、【キャラ名】のXXでした。最後までお聞きいただき、ありがとうございましたー」 ;耳元で囁き 「今日はお主に出会えて嬉しかったのじゃ、また必ずこの儂、孤月様に会いに来てほしいのじゃ。いつまでも、お主を待っておるからの!(キャラクターで)」 「それでは、またお会いするときまで...さようなら!!(声優さんのままで)」