「お嬢様にパック寿司のフタを醤油皿代わりする様子を見せつけるボイス」 お〜っほっほっほ! 愚民よ〜!貧民よ〜!平民よ〜! ひれ伏しなさ〜い! あら、あなたは……隣の席の……どなただったかしら〜 お〜っほっほっほ! ごめんなさいね〜! 平民の名前なんて、脳の容量がもったいなくて、 どうしても覚えることができないの〜 お〜っほっほっほ! ひれ伏しなさ〜い! (素に戻って) あ、本当にひれ伏さなくていいですわ…… なんというか…… キャラ付けというか、正直に言うとお昼休みに浮かれて、調子に乗っちゃっただけなの…… でも、ひれ伏しなさいって言われても、普通はひれ伏さないんじゃない? 「なんだこいつムカつくなぁ……」って顔で睨みつけるとかじゃないかしら? あ、今になってムカつくなぁっていう顔で睨みつけないでくださる? 主体性がなさすぎますわ。 どうしたのお腹を押さえて……あ、胃がムカつくなぁって顔だったの? それは失礼したわ……(つっこみ)じゃないわよ! (お嬢様に戻って) さぁ〜て、それでは、平民! ワタクシが一緒にお昼ごはんを食べて差し上げますわ〜 隣の席でいつも一人のあなたを気遣って、この私が一緒に食べて差し上げましょう〜 ひれ伏しなさ〜い! (素に戻って) あ、ひれ伏さないでくださる? さっきの話、聞いてました? 「ひれ伏しなさ〜い!」は口癖みたいなもんなの…… 私も褒められた口癖じゃないっていう自覚はあったんだけど…… こうして目の前で触れ伏されると、自分が本当に悪いこと言ってたんだなって再認識させられるわ……気をつけましょう…… あの……頬で上履きをすりすりしないでくださる……? ひれ伏せとしか言ってないでしょ! こ、この平民!ただのやばい奴でしてよ! ひ、ひぇ〜!! 上履きを嗅がないでくださる〜!? 怖い!怖い!じいやー!じいやーー!! この平民を引き剥がして!引き剥がしてくださる! じいやー!いないのー!? はぁ……はぁ…… ありがと、じいや…… 一生のトラウマになるところでしたわ…… それで平民、ちゃんと椅子にお座りになられたかしら…… (お嬢様に戻って) それでは、平民、席が隣なのだから仕方ありませんわ、 私と一緒にご飯をいただきましょう。 ちなみに私のお昼ごはんは、先ほどじいやに持ってきてもらった、旬のお野菜を使ったサラダに、専属シェフの気まぐれパスタ、そして、おいしめの野菜を使ったスープに、甘くて上品なデザートでしてよ! お〜っほっほっほ! 具体的なことは何も分からないわ! お〜っほっほっほ! でも、なんとなく高級なのは伝わったかしら? なんとなく優雅さを感じ取れたかしら? 食後にはハーブティーを持ってきてくださるのよ。 それで、平民はいったい何を食べるのかしら〜? (SE:がさごそ) あらあら、この貴族のワタクシが、下々の昼食を、社会見学として見て差し上げましょう〜? どれどれ〜? (素に戻って) え?パック寿司? パック寿司はおかしいんじゃない? あ、そのまずそもそも学校のお昼ごはんにパック寿司はあんま無いと思うし……いやそれは私が言う事じゃないとは思うけど…… それよりも、危険でしてよ! 鮮魚(せんぎょ)を常温で持ってきちゃダメですわよ! 危険すぎますわ! あ、違いましてよ…… 私が平民に嫌味を言っているとかじゃないの…… 本当に危険ですの。 今回はそういうんじゃなく、本当に、嫌味抜きで、鮮魚を常温で持ってきちゃダメなのよ。 ん?カバンを見ればいいの? な、なに!?この立ち込める蒸気…… それに、このひんやりとした感覚!? か、鞄の中にぎっしりドライアイスがつまってますわー!? どどど、どうしてそんなことするの!? ここまでするならコンビニのお弁当とかのほうが楽じゃありませんこと!? あと、カバンの中どうなってるの!? 教科書は!?ノートは!?二酸化炭素でふにゃふにゃになってませんこと!? ま、まぁ……とりあえず、常温ではなさそうだから……危険ではないのかしら…… 平民がいいなら…… いいのかしら……? (お嬢様に戻って) じゃあ、気を取り直して、いただきます。 おいしめの野菜を使ったスープ……うーん、素敵な香り……私の優雅なご飯にピッタリな感じがしますわ〜 具体的に何が入っているかよく分からないけど美味しい香り、うーんこのお野菜も、こっちのお野菜も、美味しそう〜 なんの野菜かはよく分かりませんわ〜 平民はどう?パック寿司のお味はどうかしら? あら?よく見ると、お醤油を入れる小皿が無いですわ。 そのままじゃお寿司、食べれないではありませんか。 じいやー!小皿を持ってきてくださる? 平民が困ってらっしゃるわ!じいやー! え?いや……お醤油をパックの蓋に!? (素に戻って) ちょっと!蓋に醤油って! そんなことしちゃいけませんわ! 手……手で直接お寿司を持って!?お箸も無いですの!? 蓋の醤油に直接!?ひ、ひい…… いや確かに味が変わるわけではありませんが…… いくらパック寿司とはいえ、丁寧に食べたほうが美味しいに決まってますわ!? いえ、それでいいならワタクシからこれ以上言う事はございませんわ…… 本人の自由ですものね…… き、気を取り直してワタクシも食事を取りましょう…… (お嬢様) こっちのシェフの気まぐれパスタもおいしそうですわ〜 赤い野菜と、黄色い硬そうなやつと、緑のパリパリした野菜もありましてよ〜! 具体的にはまったく分からないけど、美味しそうですわ〜! 平民、どれか少しなら食べてもいいですわ。 この3つの中から好きな野菜を選ぶのじゃ、ですわ〜(変な表現ですがオーキド博士を意識しています) あれ?なんか白いモヤがかかって……平民が見えませんわ。 あとなんかふらふわしますわ…… (素に戻って) いや……ドライアイス! ドライアイスが充満してますわ! 窓あけてあけて! じいやー!窓あけてーー! あとなんでじいや!毎回、大声で呼ばなきゃいけない距離にいるの! じいやー!! (SE:窓を開ける音) はぁ……はぁ…… 死ぬ所だった…… 大量のドライアイスで二酸化炭素中毒になるところだった…… もう〜!平民何考えてるの!殺す気ですの!? ドライアイス持ち込んじゃだめでしょ! 気をつけなさい!私だけじゃなくて、あなたの命も危ないでしょ! って……気がつけばお寿司が三貫になってますわね。 よくあのドライアイスの中そんな速さで食べれましたわね…… (少し間) いや……平民…… 残ったお寿司を蓋において……何をするつもりですの…… お茶漬けの粉をかけて……水筒からお湯を……? ままま、まさか平民!? 残ったお寿司を使って…… 蓋で海鮮茶漬けを作ろうとしているのですのー!? いや!無理でしょ!蓋、浅いでしょ! 不思議そうにこっちをみないでほしいですわ! 流石にこっちのほうが多数派ですわ! お嬢様がマック知らなくてレジで焦るみたいなくだりと一緒にしないでいただきたいですわ!マックが美味しかったからシェフを呼んじゃうやつといっしょにしないでくださいまし! 交換しよ、じゃないですわ! 流石に言いづらいですが、いりませんわ! パック寿司の蓋で作ったお茶漬けは、好意だとしても受け取れませんわ! (SE:ペラっ) ふぅ…… 恐るべき平民でしてよ…… って、平民、なにを見てるのですの……? それはまさか、スーパーのチラシですの!? ひ、ひぇ〜!パック寿司のコーナー見てますわ! 明日も、今日みたいなことやるつもりですの!? わ、ワタクシ、明日から、平民の分も食事を準備してもらいます! じいやに2人分持ってきてもらいます! だから、明日からパック寿司持ってこないでちょうだい! というか、どっちかというとドライアイスを持ってこないでちょうだい! 分かりましたか!? あ、ひれ伏さなくていい! 言ってないでしょひれ伏せって! あ、すりすりしないで! 上履きを頬ですりすりしないでくださいませ! 嗅がないで!食後に足の匂い嗅がないでくださいませ!! じいやー!じいやーーー! 引き剥がしで!この平民を引き剥がしてー! だからなんで毎回、遠くにいるの!?じいやー!