はぁ…はぁ…はぁ…はぁっ! ごめんっ…ちょっとっ…遅れちゃった… はぁ…はぁ…はぁ… そういえば…始めて話したのも…この屋上だったね… あの時は…青空だったけど… 今は…夕焼け空だね… はぁ…はぁ…はぁ… って、そんなことはどうでもいいのっ⁉ あ、あのさ… 私…気付いたのっ! 本当の愛なんていう都合の良い物は、きっと存在しないってっ…! 呪いとかもうどうでもいいっ! あなたと一緒にいたい…あなたに寄り添いたいっ! 不特定多数の人じゃなくて…あなただけなのっ…! あなたじゃないとダメなのっ! いつ会えなくなるか…分からないし… いることがいたことになる瞬間って… 予期せぬタイミングで…いきなりやってくる… だからっ! 一分でも…一秒でも多く、生きてるあなたと一緒にいたいって思ったのっ! うっ… あっ… そうだよね…いきなりこんなこと言われたら…驚くよね… ちょっと大袈裟すぎたかな… で、でもさ…伝えたいのっ… もう手遅れにしたくないからっ…! あの時、どうしてお父さんは私に怒ったのかなぁ~とか お母さんはどうして泣いていたのかなぁ~とか もう会えないから…はっきりとした答えは分からないけど… 何となく…分かる気がするの… ふふっ…どっちだよって感じだよね…w だけど…今さら…なんだよね… 分かった所で…もう…何も言えないし…伝えられない…触れることすらできない… えっとね…? だいぶ、こんがらがってきちゃったけど…何が伝えたかったのかって言うと… 私は…生きてるあなたと一緒にいれることが嬉しいのっ! そ、その…何て言えばいいんだろう… 例えば…道で死んでいた子猫を見つけて…可哀想って思ったとしても… その死んだ命は、死体としてそこにいなかったら、出会うことすら無かった…みたいな… あ、あのね…? た~っくさんいる命の中で、すごく…すっごく奇跡的な偶然が重なって… 今…私の目の前にあなたがいる… もしかしたら…出会えなかったかもしれない もしかしたら…今ここには私以外の人がいたかもしれない それは私だけじゃなくて…あなたにも言えることで… 恐ろしくなるほど天文学的な数字を飛び越えて… いたことじゃなくて…いることになってる…だから… 呼吸が止まって…心がくたばるその日まで… 私はあなたと一緒にいたいよ… 例え隣にいなくとも…離れ離れになってしまっても… 昨日の明日を…一緒に過ごしたことが…私のお守りだからっ! ぜ~んぶが繋がって…ここにいるからっ! だからね… 私…私っ! あなたのことがっ…!