さ、サボってしまった… あんな痛い妄想話をしまくったせいで… どんな顔して会えばいいのか分からなくて… サボってしまった… あぁっ…空…真っ赤だな… もうすぐ…下校の時間かなぁ…? 休んだくせに…会いに行ったら… きっとかなり困惑するよね… あぁっ…でも会いたいっ…! 今日はお顔を見れてないから…すっごく会いたいっ! はぁ…とりあえず…一旦帰ろう… このまま、この公園にいても…何にもならないから… はぁ…この感情…本当に何なんだろ… う~ん…う~~んっ…あっ⁉ いったぁ~! はぁ…最悪… 膝…擦りむいちゃった… っ!痛っ! だ、大丈夫…? え? 見てたよ…ものの見事に転んだでしょ…今… ちょっと見せて…? 私…絆創膏持ってるから… あ、ありがとう… ※ ふぅ…これでよしっと… それにしても…結構痛そうだね… う、うん…結構痛いよ… 考え事? うん… そしたら…足のバランス崩して… 転んだ…と… うん… 悩み事? うん… でもその… 今、初めて会った人に、いきなりするような話じゃないんだけどさ… 助けて貰ったからか…何だか… あなたは…すっごく頼りになりそうな気がして… だから…相談しても…いい? もちろん… 私ね…本当の愛を見つけたいの… 本当の愛…かぁ… ふふっ…クールな見かけによらず、随分と臭いことを言うんだね… ふひっ…w そうだよね…自分でもそう思う… それでね? 今まで…沢山のセフレに抱かれてきた… でも…誰も…私のことを愛してくれない… 寂しかった…独りぼっちは嫌だった… だけど… ついこの間、そんな私のことを心配してくれて… 一緒にいてくれる人が…現れたんだ… あっ…もちろん…その人はセフレじゃないよ? ただの…友達…?なのかなぁ… うん…多分、そういう関係… 別に付き合ってないし、両想いでもないはずなのに… 私…何だか最近おかしくて… 彼と一緒にいると…段々と何かを失っていくような喪失感があって… 気付くと、独りでいる時も…彼のことで頭がいっぱいで… 苦しくて…切なくて… この感情が…何なのか、分からなくて… ふふっ…ふふふふっ♪ それで考えて、悩んでて…転んじゃったってこと? うん… なるほどねっ♪ 何だか…昔の私に似てる気がする… まぁ…私よりも…全然健全そうだけど… 私もね…? セフレ…沢山いたんだ… 毎日毎日、違う男とハメまくって… それで愛されてるって勘違いして… 本当に馬鹿だよね… そんなことしても…好きな人は振り向いてくれないのに… ただの気休めにしかならないのに… そう…なんだ… でも…今は違うんでしょ? うん… その…ね? 好きな人に彼女がいたんだけどさ… その彼女から…奪っちゃったんだよね… えっ…⁉ う、うん…自分でも最低な行為だと思う… でもね? 抑えられなかったんだ… 人にはさ… 理性の檻があると思うんよ… 理性の檻? 例えば… 誰かが持ってて、自分が持ってなかったら奪っちゃえばいい… 歴史を見るとさ…人間ってそういう醜いことを沢山してきてるじゃん? ま、まぁ…確かに… 自分が欲しい物を持ってる人を妬んだり、羨ましがったりって… 普通、人間だったら、誰でも思っちゃうもんでしょ? う、うん… んで…それが我慢できなくなって…奪ったり盗んだり… その欲望を、理性の檻に閉じ込めたままにしておくか… 壊して…醜いことをしてしまうか… たったそれだけの話なんよ… 私は後者… 醜いことをしちゃった人間なの… 理性の檻を壊してまで、好きな人を奪いたいって思った… とんでもなく怖い怪物なんだ… 人の感情ってやつはさ… 普段はみんな、理性の檻に閉じ込めてるだけ… 一度壊れたら…取り返しがつかない… そう…なんだ… 今にして思うとさ…あいつの元カノさんには… 本当に申し訳ないって気持ちが強いよ… でも…奪えて良かったっていう気持ちの方がもっと強い… だから…人間ってやっぱり醜いよ… もちろん…みんながみんな…私みたいに醜いってわけじゃないよ? でも…欲深くて、エゴばっかりで…本当に…嫌になるよ… あっ…ごめんね…? 自分語りしちゃって… い、いや、大丈夫だよっ! ふふっ…ありがとねっ♪ んじゃ…ここからが大事なお話… どうしてあなたは… その感情の正体を知りたがってるの…? えっ…? それは…それは…… ふふっ♪ マジで初々しいなぁ~♪ 自分では気付いてないみたいだけど…心は知ってるよ? えっ…? じゃあ最後に~ 少しだけあなたより先輩の…私が助言してあげよ~っ! って言っても…私はクズだから…クズ助言はクズになる近道かもしれないけどw ふひっw 何それw 普通、自分でそう言う事言うw? そ~だよねっw ふふっ…ふふふふっ♪ ふひっ…ふひひひっ♪ はぁ…あのね…? うん… もっと…寄り添ってみて…? 寄り添う? そう… 知ることを恐れないで? ありのままの自分をさらけ出すことを怖がらないで? 正直に…ってこと? うん…そそ… 大丈夫…あなたの彼はきっと… あなたに寄り添おうとしてくれてるから… 今度はそれに…あなたが答える番だよ… う、上手く出来るかな… ふふっ…は~いっ…♪ 今あなたは、彼に寄り添いたいって思いました~♪ えっ…? ま、まぁ…そうだけど… 知ってる…? その人のことばっかり考えて… ついにはその人に寄り添いたいって思ってしまう… 非常に厄介で面倒くさい感情… それをね…好きって言うんだよっ♪ えっ…⁉ も、もしかして…わ、私…そういうことっ⁉ お~? ふふっ…ちょっと今さら感が強い気がするなぁ~w そ、そっか…これがっ… ほら、手遅れになる前に…早く伝えに行きなぁ~♪ うんっ!おかげで気付けたよっ! ありがとうっ! いってきますっ! いってらっしゃいっ! ふふっ…そんな大したことはしてないんだけどなぁ~♪ ってか…空…あっかぁ~♪ 無駄に綺麗だなっw でも…一人で見るのじゃ…物足りないんよなぁ~♡ あ~んな恋する乙女の話を聞いちゃったら… 私も…大好きな彼氏に会いたくなっちゃうよっ♪ あっ…もしもし~? あのね…いきなり電話かけたのにはわけがあるんよ… さっきまで恋する乙女と話してたんだけどさ… そしたら…大好きな人に会いたくなっちまって~♡ 今から家行ってもい~いっ? ぶっはw おいおい~露骨に嬉しそうな反応すんなってぇ~♡ ふふっ…じゃあ… あんたの愛しの彼女… 白ギャル紗夜ちゃんが今日も求愛しに行くからなぁ~♪ 覚悟して待ってろよ~こんにゃろ~♡ ※ も、もしもし…? あ、あのさ…い、今から…あの屋上で会えないかなっ! 伝えたいことが…あるの…