あっ……。  ……家で、って約束したのに、ここで会っちゃったね。  隣、いい?  ありがと。  それからね。  ……ぎゅっ、てしてもいい?  ……ふふ❤  良かったぁ。断られたら泣いちゃうとこだった。  大好きだよ。  ぎゅーできて嬉しい……❤   はぁ……すぅ……。  はぁ……すぅぅっ……。  あのね。  認識阻害かけるからお膝乗りな?  もっとくっついて話そう?  ふふ❤  はい。  おいで。  んっ……。ふぅ……。ふぅ……ふぅ……ふうっ……❤  ふふっ❤  朝ぶりの君だぁ。    すー……❤ はー……❤ すー……❤ はーっ……❤  いい匂い❤  私、君の匂い大好き。こうしてると、すっごく安心するの……❤  ちゅ❤  大好きだよ。  ちゅ❤  私は君の事が、どんな時も大好き。  だから教えてほしいな。  ……お昼休み、どうしたの?  会えなくて淋しかったよ?  ……。  大丈夫だよ。謝らないで。  君の気持ち、ちゃんとわかってるから。  でも……その。  私達は……一杯えっちしてるから。  離れてても、お互いの気持ちが何となく流れ込んでくる位の『繋がり』があるでしょ?  『君が私の気持ちを受け取る時』はまだ、うっすらした気持ちしかキャッチできないみたいだけど……。  逆は。『私が君の気持ちを受け取る時』は。  検査の時みたいに、何百キロ離れてても感じ取れるんだよ。  つまり……こんな事しても、すぐわかっちゃうのに。  どうしてお薬、持って行っちゃったの?  うん。教えて。  話、聞くよ?  大丈夫。  大好きだからね。  うん。    ……うん。  ……そっか。  やっぱり、私の事心配してくれたから、赤いお薬を持って行っちゃったんだね。  うん……そうだね。君の言う通り。  少なくとも、去年はちょっと酷かったよね。  今週は……九月の三週目は、私が初めてサキュバスの血に覚醒した『目覚めの日』がある。   その『目覚めの日』前後は、体調を崩す淫魔が多くて。  私の場合は、最初の数年は割と大丈夫だったのに、だんだん『えっちした〜い……』っていう衝動が、とにかく酷くなっちゃったよね。  だから私は研究所に相談して。  去年から、特別に作ってもらったあの赤い薬を飲んでる。  でも……飲んだら、その。症状は抑えられたんだけど……。  起き上がれない位、熱、出ちゃったし。  普通のご飯は、全部吐いちゃったし……。  検査で長く休んだばっかりだったのに、また暫く学校も行けなくなって……。  君に一杯心配かけたよね。  ……でもね。それは私が納得してやってる事だよ。  『目覚めの日』前後の私がどれだけ危険かは、君もよく知ってるでしょう?  ほんとに『なりたて』の頃みたいに。  まだ、力と心をコントロールできなかった頃に戻っちゃって。  薬で頑張って抑えないと、とにかく自分の欲望を堪えられなくなって。  凄く身勝手で、暴力的な性格になって。  信じられない位意地悪な事も、考えたり、言ったりするようになって……。  大切な人を傷つける。  私、そんな風になりたくないの。  もう、二度と君に酷い事したくないの。  だから、お薬、返して?  私は大丈夫だから……。  やぁなの?  ……また、最初の時みたいに。自分で全部受け止めたいって思ってるって事?  どうして……。  赤いお薬のない私は、どんな乱暴な事するかわかんないんだよ……?  私はもう、六年前みたいな事したくないの。  ちゃんと。ちゃんと優しくて、安全な彼女でいたいの。  ……今も君の事、大好きなのに滅茶苦茶にしたくて。  力で無理やり、言う事聞かせたくて。  頭変になりそうなのに……。  なのに……。  なのに、嬉しいって思っちゃう……。  君がそんなに私の事想ってくれて嬉しいって。頼りたいって思っちゃう……。  ……へへ。ごめんね。  『繋がり』が深いと、こういう時不便だね……❤  いくら君からは感じ取りにくいって言っても。  こんなんじゃ私の本音。  もう多分、誤魔化せない位全部バレちゃってるよね……❤  ぁ……。  ……んっ❤  ちゅっ……ちゅ❤ ちゅっ……ちゅうっ❤  はぁぁ……❤  はぁ、はぁ、はぁ。  はぁ、はぁ、はぁぁっ……。  ごめん……ほんとは飲むの怖いの。  あんな苦しいの、やなの……。  でも仕方ないって。『頑張って我慢しよう』って思ってたけど。  やっと帰って来れたのに、また一緒に居られないのやだよ……。  本当は助けてほしい。  怖い気持ちも、不安な気持ちも。  今のこの、自分が自分じゃなくなっちゃいそうな気持ちも全部。  全部受け止めて欲しいって、思っちゃうの……。  ……ん? 降りるの?  ……。  ……?  何で、尻尾、触ってるの……?  んっ……❤  あっ……❤ 駄目……。  駄目だよ……そんな事したら。  ほんとに、抑えられなくなるよ……?  んっ……❤  あ゛っ。  あぁっ……❤  ……はぁ……はぁ……。はぁ……はぁっ……❤  はぁ、はぁ。  はぁ、はぁっ……❤  んっ❤ んっ❤ んうぅ❤  ぁっ……❤  あ゛ぁ゛ぁ゛ぁっ……❤  あ゛っ。  ぁ。  ぁ。  ぁ❤  ん゛っ❤ あ゛っ。  待っ、て……。  ぁ゛。  や、ば。  ぁっぁっ。ぁ……❤  あぁぁぁぁっ……❤   はーひゅうっ、はーひゅうっ、はーひゅうっ、はーひゅうぅ……❤  はぁ……はぁ……❤  はぁ……はぁ……❤  はぁ……はぁ……❤  はぁ……はぁ……っ❤  ごめ……まさかしてくれると思わなくて……❤  大丈夫? 口の中、苦しくない……?  ……そっか。  ごめんね……。大好きだよ……ありがとう。  少し、楽になった……かも……。  ほんと、ありがとう……。  はぁ、はぁ、はぁ。  ふぅ、ふぅ、ふぅっ……❤  ん……ちゅ❤  あぁ……駅でこんな事させちゃった……。  こんなの、ずっとしてなかったのにね。  はぁ、はぁ、はー……。  ちゃんと、皆に自慢できるような。  真面目な優しい彼女で居たかったのに……❤  ……ねぇ。  こんなに好きなのに……大事にしたいのに……酷くされたいの?❤  前にもあんな事があったのに。  全部受け止めたいっていうの……?  馬鹿だねぇ……❤  はぁ、はぁ、はぁ。  はーすぅ、はーひゅう、はーひゅう、はーひゅうぅ……。  大好きだよ……❤  ……でも、ちょっと、わかっちゃったかも。  流れ込んで……来ちゃった。君の、気持ち。  ふふふっ。  そっか……そういう事なら……いいのかな?❤  私も。したい事して。いいのかな……?  はー……。はー……。はー……。はー……っ。  あ゛〜……やばい……❤  今してもらったばっかりなのに、もうまたおかしくなりそう……❤  そうだよね。  ……薬。『飲んで下さい』って言われた時間から、もう四時間も過ぎてる。  はぁ、はぁ、はぁ。  はーっ、はーっ、はー。  はぁっ、はぁっ、はぁっ……❤  ……いいよ? しよう?  丁度、電車来たから。  あそこで。えっち。しよ……?❤