――――――――――――――――――――――――― トラック0:タイトルコール ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE、ボイス位置が書いていないセリフは、前の指示と同じです。 ;◆声:指示は、(指示)内の演技をお願いします。 ;◆声:1 通常 【シーハン】 「ウィッチズ・エルミタージュ」 【シーハン】 「エスニックの魔女のオリエンタルサティスファイ」 :◆声:7 接近 【シーハン】 「あなたの体調……しっかり整えてあげるわ……」 ――――――――――――――――――――――――― トラック1:現れたのは仮面の魔女 ――――――――――――――――――――――――― ;◆本編スタート: ;◆場所:リゾート地 森の中 ;◆BGM: 環境音 森林と清流の中 ;◆SE:13→5 リスナー 歩行音 ;◆SE:5→1 リスナー ホテル『ウィッチズ・エルミタージュ』前に到着 ;◆声:7 通常 【シーハン】 「……ここは日々疲れた者たちを癒すための場所。  ……ただ、癒しの手法が西洋ベース偏りがち」 【シーハン】 「西洋でも事足りるけれど、それでは不十分。  そこに東洋的要素も入れることで癒しは……――?」 ;◆SE:1 リスナー声をかけられ振り向くと、お面を被った異様な格好に驚き尻餅をつく ;◆声:7→1 通常 回り込むように話す 【シーハン】 「……あら? なにを驚くの? まさかこの面が怖いの?」 【シーハン】 「それはよくないこと。これはアカモン族が自然への畏怖を意味するために作った立派な面。  私たち魔女も、あなたたち人間も……自然への畏怖がまるで足りてない。  これをつけることで自然との共存が自然と意識され……より自然という物の偉大さを感じ取れる」 【シーハン】 「…………」 【シーハン】 「……なんだか私ばかり話が進むが、聞いているあなたはなにも返答しない。  なぜなにも返答しない? いえそもそも見かけない顔だけど……どちらかしら?」 ;◆SE:1 仮面越しにリスナーを見る ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(短めの息遣い:仮面越しにリスナーを見る)」 【シーハン】 「ふむ……やはり見かけない顔。  しかし部外者にしてはここを訪れるにしても魔法をかけてるから……」 ;◆SE:1 リスナー事情を放す 【シーハン】 「え? ……ええ、ええ……ああ、なるほど。  なら、早くそう挨拶すべし。  なら仮面を外して、挨拶せねば私も失礼」 ;◆SE:1 仮面を外す 【シーハン】 「シーハン……ここでは『エスニックの魔女』と呼ばれ、  今日あなたの担当を務める魔女でもある。よろしくお願いするわ」 【シーハン】 「とはいえ『エスニックの魔女』というように、エスニックは英語で民族を意味する。  ただし、私の主な領域はどちらかといえば、東洋系統寄りで漢方とかを使ったサービスを行う」 【シーハン】 「漢方など東洋系の話は……うさん臭く思えるかもしれない。  それに今あるリラクゼーションの主なやり方は……西洋系のリラクゼーション。  実際、体を癒すという点に限れば……それで事足りる」 【シーハン】 「――ただし、西洋式が体を癒す方法として万能かと問われれば……少し語弊がある」 【シーハン】 「西洋式の主な治療は患部のその一点を直すことだけ。  それで良くなればいいけれど……大抵は一時的によくなっても  時間を置けばまた悪くなる。つまり完治してない場合もある」 【シーハン】 「言い換えれば……根本的な解決に至れず詰めが甘いのが西洋式の弱点。  そこで出番となるのは東洋式。私が行うのは、こちらの施術」 【シーハン】 「ただ誤解してほしくないのは……西洋式を貶(おとし)めているわけでもない。  西洋と東洋、両方のいいところを掛け合わせてこそ、初めてその真価が発揮される。  ただ、私の治療は東洋系の要素が強いというだけ……」 【シーハン】 「そんなわけで東洋式の方法で……あなたの不調を診る。  内因か外因、あるいは病理的産物のうちどれか……。  私が差し出した手を掴む。その間に軽く脈を図って診る……」 ;◆SE:1 リスナーに手を差し伸べ、立ち上がらせつつ、リスナーの脈を触る ;◆声:1 接近 【シーハン】 「……血と水滞(すいたい)の流れは……悪くない。  ただ、気滞(きたい)が異常。そして……ん、果たして心もぐるぐるね……。なるほど」 ;◆SE:1 シーハン リスナーから手を離す ;◆SE:1 リスナー身じろぐ ;◆声:1 通常 【シーハン】 「さて診断結果は……あなたの体内は、今気のめぐりが悪い。  気のめぐりが悪いとうまく汗をかけず……  かいても……冷や汗や脂汗とあまり質のいい汗しかけない」 【シーハン】 「また気のめぐりが悪い被るもう一つの弊害は……精神的コントロール感が圧倒的下手になる。  簡単に言うなら……些細なことですらストレスとなるのが今のあなたの状態」 【シーハン】 「ふむ……その驚いた顔は……図星とみる。……ただ、ここまで程度がひどいのも珍しい。  何かプレッシャーを覚える経験は…………ん、昇進? なるほど、ならばしっくりくる」 【シーハン】 「ちなみに『気滞』とは……気が滞ると書く。  あまりにも酷いと、心臓に負担をかけ……その場で死ぬ可能性もある」 【シーハン】 「あなたはまだそこまでじゃないが……早急に対気滞への施術が必要。  そうなれば、ここ『ウィッチズ・エルミタージュ』へ足を踏み入れられる。  ……すなわち、合格。おめでとう!」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ん? 受けられない人もいるのか? ええ。  あまり疲労が見られない人はお帰り願っている」 【シーハン】 「魔女にとって、疲労もだけど、疲労から出た老廃物を重視している。  老廃物とはつまるところ、仕事により体内のエネルギーが化学変化して生成されたとも言い変えられる。  言い換えれば、それは人間の持つエネルギーが凝縮したものとも捉えられる、と考えている」 【シーハン】 「今、私たちが世界に向けてとある魔法をかけている。  その燃料はより高濃度かつ莫大なエネルギーを要するので  老廃物というのは、その燃料役としてうってつけのものである」 【シーハン】 「けれど……中途半端に疲れた人間から取る老廃物はあまりエネルギーが凝縮されていない。  だからエネルギーの濃度が希薄あるいは半端なもの……すなわち  あまり疲れてない方はこの場で記憶を消して、もうすこし疲れてもらってから来てもらっている」 【シーハン】 「むろん、そう豪語する以上――こちらも最高の癒しを提供する。  そこがここ『ウィッチズ・エルミタージュ』」   【シーハン】 「その点においてもあなたは合格。だから心置きなく私に身を委ねる。  私もあなたがきっちり癒せるよう頑張る」 【シーハン】 「そんなわけで、ここで突っ立ては時間の無駄。  さっさと私と……来る」 ;◆SE:3→1 シーハン リスナーの手を掴み、『ウィッチズ・エルミタージュ』の自動ドアをくぐる ;◆SE:1 リスナー 引きずられるように『ウィッチズ・エルミタージュ』の中へ入る ――――――――――――――――――――――――― トラック2:薬草酒スライムで気を整える ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE:1 リスナー ベッドの上へ寝転ぶ ;◆SE:5 シーハン 座った状態 ;◆声:1 通常 頭上から話をかけていると想定 【シーハン】 「きっちり……横になれたみたい。  けど、横になっても……体のどこかに違和感を覚えているはず……  そうね、気の話だから、『気』持ちがよくないでしょう」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「あら……それは当たりって顔ね。それもそのはず。  さっきも話したとおり、体勢を変えたところであなたの体内をめぐる『気』の流れがよくなったわけでないから?」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ん? イマイチ『気』のイメージが……わかない?。  なら『気』を『血』に置き換えて考えてみるといい。  例えば、あなたが腕をぶつけたとすると……その箇所はどうなる?」 【シーハン】 「……言わずもがな、そこは内出血を起こし……腫れる。  腫れるというのは、中で血が固まったことで血流が悪くなっていること。  それがあまりに腫れれば神経まで圧迫され痺れることもある」 【シーハン】 「まだ手やひざなどを打てば、治る可能性も高め  頭ならくも膜下出血の可能性になり、より危険なのはわかるはず」   【シーハン】 「その考えは気でも置き換えられる。つまり体をめぐる気が  血の塊のようなもの――焦りや不安などがそれに該当。  それによりうまく循環できないと精神や体全体に支障をきたしていく」 【シーハン】 「だから、その不安や焦る気持ちが和らぐように……  あなたの耳を揉んで……あなたの心にゆとりをもたらす」 ;◆SE:3、7 両手で両耳を触る 【シーハン】 「耳は体の神経やツボが凝縮された箇所。  耳をほぐすことで……全身の肉体の疲労は解消されていく……」 【シーハン】 「なのでここは主に……耳を中心と施術を実施する……。  そんなわけでまずは耳を揉みほぐす……これを使用して」 ;◆SE:1 タッパーのフタを開けてスライムを手の上に出す 【シーハン】 「……変幻自在にその身を変える液体……スライムと呼ばれてるもの」 ;◆SE:3,7 両耳で薬用スライムをこねくり回す(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:スライムを持ち、両耳でこねくり回す)」 【シーハン】 「圧縮しても伸張しても……たやすくその通りに形を変える。  使い方次第では……形をもたぬ盾となりえれば……形を鋭くして剣にもなりうる」 【シーハン】 「……これをあなたの耳に貼り付け、あなたの疲労を取り去っていく。  色が少し変なのは、滞った気のめぐりを活性化させる薬膳を混ぜたから」 【シーハン】 「薬膳の効能は東洋医学の言葉を借りるなら、湿や熱という不純物を取る働きをする。  西洋的なものでいえば代謝を邪魔するものといえば……しっくりくる」 【シーハン】 「その不純物をとるたびに……スライムは固まっていく。  原理は……料理に使用する際の油凝固剤のそれ……」 【シーハン】 「ただ、これは口より……身をもって体感するのが一番。さあ、受けてみる……」 ;◆SE:3、7 スライムを千切って、耳にくつける ;◆SE:3,7 両耳を薬用スライムでマッサージ(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:スライムで両耳をマッサージ)」 【シーハン】 「どう? なにか感じるものはある」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ふーむ、なるほど。耳が熱いのね……。  けど……私の伝えたかった熱や湿という『不純物』」 【シーハン】 「このスライムは……あなたの『不純物』を根こそぎ取る。  だから、そのまま安心して……このスライムに身を委ねる」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:スライムで両耳をマッサージ)」 【シーハン】 「胃と背中の辺りが固いかしら……。  まあ、ここが悪いのも……気が溜まりやすい」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:スライムで両耳をマッサージ)」 【シーハン】 「今度はバラバラに……押す……」 ;◆SE:3,7 スライムをバラバラに押して、マッサージ 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:スライムで両耳をマッサージ)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「これは……のども痛いかしら?   いつも何か物がつっかえた違和感は……ある?」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……そう、前々からね……。なら、元から『気滞』の体質で悪化したと考えるべき  だとすれば、普段から……胸やみぞおちも張りやすくなる……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:スライムで両耳をマッサージ)」 【シーハン】 「ラクになったみたい……ね。口元がさらに緩んできているのが見て取れる。  けれど手を緩めず……さらに畳みかけていく」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:スライムで両耳をマッサージ)」 ;◆SE:3,7 両耳をスライムでマッサージ(停止) 【シーハン】 「……ここまでにする……。あまりやりすぎるのは  かえって必要な栄養まで取り去ってしまうから……」 【シーハン】 「施術前に比べ……スライムもだいぶ肥えて、硬くなった。  今、取り除くから……あなたの老廃物を吸ったスライムの勇姿……触れて確かめてみるといい」 ;◆SE:1 両耳をスライムから取り除く 【シーハン】 「さあ、取れた……どうぞ」 ;◆SE:1 リスナースライムを渡され軽く撫で回す 【シーハン】 「(短めの息遣い:スライムをこねるリスナーを見る)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「さっき触ったものより固くごわごわ……? その通り……。  この硬さは、イコール、あなたの体内にたまった不純物ともいえる」 ;◆SE:3,7 「柔らかくなった」の部分で耳を軽くふれる 【シーハン】 「だから、余計なものを出したので……あなたの耳が柔らかくなった……」 【シーハン】 「この状態のまま、そのまま耳かきに移る……  スライムは老廃物をとるのもあるけど、体内にたまった老廃物も浮き出させる」 【シーハン】 「その浮き出た老廃物やスライムでさえも取り切れなかった老廃物を……耳かきで取る。  そんなわけでスライムをしまい……耳かきへと移らせてもらう」 ;◆SE:1 スライムをタッパーの中に戻しベッドの下にしまう。同時に耳かき道具を取り出す ;◆SE:1 椅子を掴みつつ→SE:3 へ移動 ;◆SE:3 椅子を置き着席する ;◆声:3 通常 【シーハン】 「さて右耳にきた。まずは様子を見て……どこから掃除すべきなのか指針を決める」 ――――――――――――――――――――――――― トラック3:耳から体を整える耳かき(右耳) ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE:3 右耳に触れる ;◆声:3 接近 右耳の様子をうかがう演技 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:右耳の様子をうかがう)」 【シーハン】 「ふむ……スライムである程度取ったけど表面に細かい汚れが散見。  ならば……表面からじっくり取る」 【シーハン】 「けどその前に……まず使う物を紹介。なにも知らされず、  施術を受けるというのは、少し恐怖を覚えるから……」 ;◆参考 https://youtu.be/lCnT0-17j_Y ;◆SE:3 ジェルが入った容器を取り出しリスナーの右耳に寄せる ;◆SE:3 ジェルの器の中に浸かった耳かき棒をかきまぜる 【シーハン】 「(短めの息遣い:ジェルの中の耳かき棒をかきまぜる)」 【シーハン】 「今かき混ぜているのは……粘性の高いジェル。  スライムと似ているけど、粘度と流体度が違う  これで……細かい汚れをはりつけつつ……あなたの体調をさらに整える」 【シーハン】 「むろん心配せずとも、さっきのスライム同様汚れを取った瞬間、  凝固する仕様なので……耳の中に入れてもくっつかない」 ;◆SE:3 リスナーに見せるように「ブラシ耳かき」の台詞で、ブラシ耳かきを取る 【シーハン】 「それにこちらは……本当に微量しか使うつもりはないし、仕上げの際に使う。  主だって使うのは、こちらのブラシ耳かき。これである程度清潔にしてから使う」 【シーハン】 「さて、説明も終えたし……ここからサクサク始めていく」 ;◆声:このトラックと次のトラックは耳かきトラックなので「……」部分は、耳かきをしながら話をしている想定です。 ;また全体的にゆったりかつ息遣いを足して喋るようなイメージで演技をお願いします ;◆SE:3 右耳をブラシ耳かき(継続・全体的に丁寧に) ;◆SE:3 入り口周りを耳かき ;◆声:3 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:入り口周りを耳かき)」 【シーハン】 「入り口周りにしっかりブラシをあてがい……根元から……汚れを取り除く」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:入り口周りを耳かき)」 【シーハン】 「ん……簡単に取れる物も多い……。  こういう軽いのは自分でも軽くするのがオススメ……。  あまり悪い物や汚れを放置すると……耳全体に影響を及ぼす」 【シーハン】 「朱に交われば赤くなる、という言葉があるけれど……。  普段から清潔にしてないと……そこから病や瘴気が生まれる場合もある。  だから……自分で掃除できるところはある程度掃除すること……オススメ」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:入り口周りを耳かき)」 ;◆SE:3 入り口周りを耳かき(停止) 【シーハン】 「……入り口周りの掃除は……ここでおしまい。  ブラシは――まだいけるので……溝の掃除へと移る」 ;◆SE:3 溝を耳かき 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:溝を耳かき)」 【シーハン】 「……掬うように掻きつつ……回転させる……  そうすることで汚れは……さらに取れる」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:溝を耳かき)」 【シーハン】 「……こんなもの。じゃあ、仕上げのジェル耳かきへと移っていく……」 ;◆SE:3 ブラシ耳かきを脇に置く ;◆SE:3 ジェルの器に漬かった耳かき棒を取り出す ;◆SE:3 表面(入り口周り・溝)をジェル耳かき(継続) ;◆参考動画:https://youtu.be/fGmkKjiqhuU ;◆声:3 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:表面をジェル耳かき)」 【シーハン】 「取れば取るほど……固まる。  肉眼でも見えない汚れも取るから……便利なもの」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:表面をジェル耳かき)」 【シーハン】 「……きわどい場所は……最終兵器を使う」 ;◆SE:3 脇に置いてあった音叉を手に取る ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「U字状に分かれた金属……音叉とも呼ばれるもの。  耳かき棒をこれで叩き……耳かき棒を揺らす。  ジェルが広がり……あなたの耳全体に行き渡り……汚れを取る……」 【シーハン】 「耳かきが細長いのも……振動数を多くするため。  説明だけだと痛そうに思えるかもだけど、  べつに痛くはないから……今すぐ受けてみる……」 ;◆SE:3 耳かきしつつ、耳かき棒に音叉を当てる(好きなタイミングで) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:表面をジェル音叉耳かき)」 【シーハン】 「こうやって揺らして……耳をジェルまみれにする……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:表面をジェル耳かき)」 【シーハン】 「あとは……こことここを……やり切る」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:表面をジェル耳かき)」 ;◆SE:3 耳の表面をジェル耳かき(停止) 【シーハン】 「……これでおしまい。以下もこの通りにやるので……そのつもりで。  私は……少し掃除をする。このまま続ければ……耳かきの意味がなくなるので……」   ;◆SE:2 シーハン 用意したおしぼりを取る。 ;◆SE:3 おしぼりで耳かき棒を拭く音(ゴシゴシなどのアドリブを入れる) ;◆声:3 通常 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:おしぼりで耳かきを拭く)」 【シーハン】 「……頃合い。では、再開……」 ;◆SE:3 耳をつかみ、裏返す ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……痛いのは、理解できる。そもそも自然の摂理に反しているから……当然のこと」 【シーハン】 「けど世界にある成人式も同じ……火の上を歩いたり、サメを素手でとらえたり……  人はある程度、自然の摂理に反した行いをすることで……さらに成長する」 【シーハン】 「だから……耳裏もこうやって裏返すことでさらに綺麗にする。  大丈夫。成人式の苦行に比べて、少しおとなしくしていればすぐに終わる……」 ;◆SE:3 ブラシで耳かき 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏をブラシ耳かき)」 【シーハン】 「ここは多め……けれど裏返すことで見える……真実」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏をブラシ耳かき)」 【シーハン】 「耳の形、悪くないが……耳たぶは小さい……  人相と言うのは環境と物理的衝撃で大きく変わる……。  だから、物理的衝撃を……与える……」 ;◆SE:3 耳かきしつつ、耳をマッサージ(継続) ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ええ……そうね、耳を揉み、引っ張っているわね。  けど、こうすることで……あなたの耳をさらにいいものに……仕上げる。  大丈夫……悪いようにはしないから……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏をブラシ耳かき)」 【シーハン】 「……これでいい。あとは、ジェルの方に切り替えて……微細な……汚れも……余さず取っていく……」 ;◆SE:3 ブラシ耳かきを置く ;◆SE:3 ジェルに漬けた耳かき棒を取り出す ;◆SE:3 耳の裏側をジェル耳かき(継続)・耳のマッサージを軽く ;◆声:3 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の裏側をジェル耳かき)」 【シーハン】 「……軟骨……汚れが多い。しっかりと……取る」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の裏側をジェル耳かき)」 【シーハン】 「音叉……そろそろ出番」 ;◆SE:3 耳かきしつつ、耳かき棒に音叉を当てる(好きなタイミングで) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の裏側をジェル音叉耳かき)」 【シーハン】 「外側もジェルを塗りつつ……音叉を再び……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の裏側をジェル耳かき)」 【シーハン】 「……あともう少しだけ耐える。  それであなたは次の段階へ進める……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の裏側をジェル耳かき)」 ;◆SE:3 裏側を耳かき(停止) 【シーハン】 「……終了。残すは耳の中……しかし、汚れは表面や裏の比にならないので……  一旦掃除してから望む……あなたは、そのまま息をしていていい」 ;◆SE:2 シーハン  おしぼりを取る ;◆SE:3 耳かきをおしぼりで拭く(ゴシゴシなどのアドリブを入れる) ;◆声:3 通常 【シーハン】 「(短めの息遣い:おしぼりで耳かきを拭く)」 ;◆SE:2 おしぼりを脇に置く 【シーハン】 「……そろそろいい。再開するけどやることは……変わらない。  まずはブラシから……大まかに掃除をしていく……」 ;◆SE:3 耳穴の中にブラシ耳かきを入れ、耳穴の中を掃除 ;◆SE:3 耳穴をブラシ耳かき 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(浅め))」 【シーハン】 「……ん、やはり……汚れは奥から入り口にかけて……多い。  やはり……ここが多いと見込めるところ……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(浅め〜深め))」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ん……ここは苦しいけど……大きいのがいる……。  ここを取らず放置すると……あとあと面倒……なので取る」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(深め〜浅め))」 【シーハン】 「あと……少しで取れる……もう少し……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(浅め))」 【シーハン】 「……ん、重畳ともいえるほど……取れた……。  もちろん……これで終わりではない……」 【シーハン】 「ここから……ジェルでさらに汚れを取る……  これを終えると……耳は軽くなる……さあ、始める」 ;◆SE:3 ジェルが入った器を持ち、耳かき棒をジェルの中へ漬ける ;◆SE:3 ジェルに漬けた耳かき棒を取り出す ;◆SE:3 耳穴の中をジェル耳かき(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中を耳かき(浅め))」 【シーハン】 「……取り切れなかった汚れ……かなりくっついた……。  掻くたびに……耳かき棒に手応えを覚える……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中を耳かき(浅め〜深め)」 【シーハン】 「ん、ジェルのねっとり具合……指先に覚える。  音叉で揺らして……さらに悪あがき」 ;◆SE:3 音叉を取り、耳かき棒を叩く(一定のリズムで音叉を叩く) ;◆SE:3 ジェル音叉耳かき 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル音叉耳かき(浅め〜深め〜浅め)」 【シーハン】 「手前から……奥……奥から手前……満遍なく汚れはいる……このまま鳴らしつつ」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル音叉耳かき(浅め〜深め〜浅め)」 ;◆SE:3 音叉のリズムを不規則にしたりする ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ムズムズするのは……わかってる。けれど、これで取れる……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル音叉耳かき(浅め〜深め〜浅め)」 【シーハン】 「あと、もうちょっと……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル音叉耳かき(浅め〜深め〜浅め)」 ;◆SE:3 耳穴の中をジェル耳かき(停止) 【シーハン】 「……切り上げる……。ゆっくり抜くので……そのまま少し息を止めて……」 ;◆SE:3 耳穴から耳かきを出す ;◆声:3 通常 【シーハン】 「よし……ちゃんと取り出せたし、  かなりの量の汚れを……耳からこそげた」 【シーハン】 「耳垢は必要な貴重なエネルギー源。大事に使わせてもらう……  そして……これだけ取れば耳も施術前にかなり楽になったはず……」 ;◆SE:2 シーハン  おしぼりを取る ;◆SE:3 耳かきをおしぼりで拭く(ゴシゴシなどのアドリブを入れる) ;◆声:3 通常 【シーハン】 「(短めの息遣い:おしぼりで耳かきを拭く)」 ;◆SE:2 おしぼりを置く 【シーハン】 「……これで終わり。けど耳かきの工程にはもう一つ。  これをしなければ……締まらない。さあ――」 ;◆声 3 接近  【シーハン】 「(少し長めの息遣い:息を吹きかけ)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ ;◆声 3 通常 【シーハン】 「……耳に息を吹きかけた。これで汚れを取りつつ。  あなたの体内の気のめぐりがよくなるよう……調整する魔法も吹き込んだ。  それこそ気持ち程度だけど……魔女と人間の気の流れは違う……」 【シーハン】 「ゆえに……流れの違う気を取り込むことで。なにかの拍子となる……  さあ、もう一度……吹かせてもらう……」 ;◆声 3 接近  【シーハン】 「(少し長めの息遣い:息を吹きかけ)」 【シーハン】 「……ふ、これで右は……終わり。  今の要領と同じく……左もやっていく。では、左へ移動する」 ;◆SE:3→7 椅子とジェルの入った器を持って移動する  ;◆声:7 通常  【シーハン】 「さて……こっちも、逃さずやりきっていく。  まずは……耳の様子から……少し失礼」 ――――――――――――――――――――――――― トラック4:耳から体を整える耳かき(左耳) ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE:7 耳を診ながら触る ;◆声:7 接近 【シーハン】 「(短めの息遣い:耳を診て触る)」 ;◆声:7 通常 【シーハン】 「なるほど。左も……表面の溝がわりと多め……  まあ、どんな状態であろうと……ただ取るのみ」 ;◆声:このトラックと次のトラックは耳かきトラックなので「……」部分は、耳かきをしながら話をしてる想定です。 ;また全体的にゆったりかつ息遣いを足して喋るようなイメージで演技をお願いします ;◆SE:7 左耳をブラシ耳かき(継続・全体的に丁寧に) ;◆SE:7 溝をブラシ耳かき ;◆声:7 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:溝を耳かき)」 【シーハン】 「この谷のような部分は……受け皿の役割を果たしているから汚れをためやすい。  不浄が過ぎれば……運も悪くなっていく……ゆえに徹底して排除する……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:溝を耳かき)」 【シーハン】 「……舟状窩(しょうじょうか)。ここも見落としがち……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:溝を耳かき)」 ;◆SE:7 溝をブラシ耳かき(停止) 【シーハン】 「汚れも……いい感じにこびりついた。  さて、入り口周りはあまり汚れが出てないから……ついでに取っていく」 ;◆SE:7  入り口周りをブラシ耳かき(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:入り口周りを耳かき)」 【シーハン】 「耳珠(じじゅ)……入り口から出たはみ出たここはもちろん。  入り口の側面と言うのも……スライムが届きにくい場所なので……取る」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:入り口周りを耳かき)」 【シーハン】 「回転のみあらず……少し間を置きつつ引くように、かく!」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:入り口周りを耳かき)」 ;◆SE:7 入り口周りをブラシ耳かき(停止) 【シーハン】 「……頃合い。じゃあ……ジェル耳かきに移る」 ;◆SE:7 ブラシ耳かきを置く ;◆SE:7 ジェルが入った器を持ち、耳かき棒をジェルの中へ漬ける 【シーハン】 「(短めの息遣い:ジェルが入った器に耳かき棒を入れる)」 ;◆SE:7 ジェルに漬けた耳かき棒を取り出す 【シーハン】 「さあ……ジェル掃除をはじめる。  少しジッとした方が効率よく取れるので、そのまま……」 ;◆SE:7 耳の表面(入り口周り・溝)をジェル耳かき(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の表面をジェル耳かき)」 【シーハン】 「……耳の溝や入り口の流れに沿って……いっぱいつけていく」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の表面をジェル耳かき)」 【シーハン】 「……耳珠と対耳珠に挟まれつつ……こすりつける」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の表面をジェル耳かき)」 【シーハン】 「ん……音叉も付け加え始めていく」 ;◆SE:7 音叉を手に取り、耳かき棒に当てる(好きなタイミングで音叉を打つ) ;◆SE:7 耳の表面をジェル音叉耳かき(継続) ;◆参考動画:https://youtu.be/fGmkKjiqhuU 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の表面をジェル音叉耳かき)」 【シーハン】 「揺らしたまま……耳かき棒で表面を……なでる」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の表面をジェル音叉耳かき)」 【シーハン】 「振動により……ジェルもより皮膚の奥まで……染み込む」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳の表面をジェル音叉耳かき)」 ;◆SE:7 耳の表面(入り口周り・溝)をジェル音叉耳かき(停止) 【シーハン】 「……これでいい。少し息をして……」 ;◆SE:8 シーハン  おしぼりを取る ;◆SE:7 耳かき棒をおしぼりで拭く(ゴシゴシなどのアドリブを入れる) ;◆声:7 通常 【シーハン】 「(短めの息遣い:おしぼりで耳かきを拭く)」 【シーハン】 「……いい具合。じゃあ……裏をやるので……失礼する」 ;◆SE:7 左耳を引っ張り、裏側を前にする ;◆SE:7 耳裏をブラシ耳かき(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳裏を耳かき)」 【シーハン】 「表面と違い……耳裏は汚れは塊のようなものが多め。  押し込みつつ……こすりつける……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳裏を耳かき)」 【シーハン】 「耳たぶから上に登る形で……やりつつ……  付け根にかけても……妥協はしない……」 【シーハン】 「耳は全体をまんべんなく掃除をすることで。  よりその真価を発揮するもの……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳裏を耳かき)」 ;◆SE:7 耳裏をブラシ耳かき(停止) 【シーハン】 「これでいい……じゃあ、取り切れなかったであろう汚れは  ジェルで……徹底して取り除く」 ;◆SE:7 ジェルが入った器を持ち、耳かき棒をジェルの中へ漬ける 【シーハン】 「(短めの息遣い:ジェルが入った器に耳かき棒を入れる)」 ;◆SE:7 ジェルに漬けた耳かき棒を取り出す 【シーハン】 「では……初めていく……」 ;◆SE: 7 耳の裏側をジェル耳かき(継続) ;◆声: 7 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏側をジェル耳かき)」 【シーハン】 「……右よりも、軟骨にも……汚れが見受けられる。  ここも悪臭の温床になりうる場所……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏側をジェル耳かき)」 【シーハン】 「上から下……下から上へと一網打尽で取り除いていく……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏側をジェル耳かき)」 ;◆SE:7 音叉を取り出す 【シーハン】 「そろそろ音叉を使う……そのまま楽にして」 ;◆SE:7 音叉を好きなタイミングで耳かき棒に当て鳴らす ;◆SE:7 ジェル音叉を耳かき 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏側をジェル音叉耳かき)」 【シーハン】 「揺らして……揺らして……汚れは根こそぎ」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏側をジェル音叉耳かき)」 【シーハン】 「さらに……大幅に揺らして……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:裏側をジェル音叉耳かき)」 ;◆SE:7 耳かきで裏側をジェル耳かき(停止) 【シーハン】 「……いい塩梅。では、次は耳の中……。  ただし裏の汚れが多かったので……掃除を終えてからにする」 ;◆SE:7 耳から指を離しつつ、耳かきを離す ;◆SE:8 シーハン  おしぼりを取る ;◆SE:7 耳かきをおしぼりで拭く(ゴシゴシなどのアドリブを入れる) ;◆声:7 通常 【シーハン】 「(短めの息遣い:耳かきを拭く。ゴシゴシなどアドリブを入れても)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ん? さっきの真価という話が……理解できない?  なるほど。たしかに抽象的すぎともいえる。  わかった……より詳しい説明をする」 【シーハン】 「東洋医学には五行(ごぎょう)という考えがあり、耳はその中で「水」に分類される」 【シーハン】 「水というのは『食べ物』や『供物』というのも関わっている。  物質的豊かさと密接な関係があるし、子をなすのにも関係している。  そこから転じて……新たなものを具体的に創出するというものもある……」 【シーハン】 「また耳に派生して、耳たぶは天地の『地』とかかわりも強く『不動産』や  『土地』という物質的資産との結びつきも強いと考えられる。  ゆえに耳を綺麗にすることは……人生を豊かにするといって過言ではない……」 【シーハン】 「ただ、これはあくまで考えであって……あとは本人の努力や環境も大きい。  けれど耳の状態がよくなると……そういう面で変わってくる例もある」 【シーハン】 「それになにより耳が綺麗と印象がいいのは確か……」 ;◆SE1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ん、理解したのならそれで構わない……また何かあれば聞いてくれると、うれしい……」 【シーハン】 「(短めの息遣い:耳かき棒をおしぼりで拭く)」 ◆SE:7 耳かきをおしぼりで拭く(停止) 【シーハン】 「……うん、そろそろ始める。では……このまま耳穴の中の掃除を行う。  あなたはそのまま……不浄の取られる感覚をゆっくりと味わえばいい。では……」 ;◆SE:7 耳穴の中にブラシ耳かきを入れ、耳穴の中を掃除 ;◆SE:7 耳穴をブラシ耳かき(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(浅め))」 【シーハン】 「……左は手前が……多め。そして奥に大きいのがいる……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(浅め〜深め))」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ここもくっついていて……苦しいと思う。  けれどここを乗り越えれば……楽になるから……頑張る」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(深め〜浅め))」 【シーハン】 「あと……もう一押しすれば……取れて行く……  また引っかくだけでなく……回転も加えて……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴をブラシ耳かき(浅め))」 ;◆SE:7 耳穴をブラシ耳かき(停止) 【シーハン】 「……これでいい。残りはジェルで絡め取っていく……」 ;◆SE:7 ジェルが入った器を持ち、耳かき棒をジェルの中へ漬ける ;◆SE:7 ジェルに漬けた耳かき棒を取り出す ;◆SE:7 耳穴の中をジェル耳かき(継続) 【シーハン】 「(短めの息遣い:耳穴の中をジェル耳かき(浅め〜深め))」 【シーハン】 「……奥。さらに奥へと……汚れを一気に取り除く……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル耳かき(深め))」 【シーハン】 「このまま中を少し回転……そして、時折突くことで……  奥に取り切れず落ちたであろう……汚れも取る……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル耳かき(深め〜浅め))」 【シーハン】 「……悪くない。あとは音叉でとどめ……」 ;◆SE;7 音叉を取る ;◆SE:7 耳穴の中をジェル音叉耳かき(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル耳かき(深め〜浅め))」 【シーハン】 「揺らしながら……もう一打撃……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:耳穴の中をジェル耳かき(浅め))」 ;◆SE:7 耳穴の中をジェル音叉耳かき(停止) 【シーハン】 「終了。このまま抜くからそれを掃除して……あれをやる」 ;◆SE 7 耳かきを耳穴から引き抜く ;◆SE:8 シーハン  おしぼりを取る ;◆SE:7 耳かきをおしぼりで拭く 【シーハン】 「(短めの息遣い:おしぼりで耳かきを拭く)」 ;◆SE:8 おしぼりを置く 【シーハン】 「……ん、問題ない。では……やる」 ;◆声 7 接近  【シーハン】 「(耳に息を吹きかける)」 【シーハン】 「……あなたの脳髄まで、気が巡るように……魔法を込めたこの気をもう一度」 【シーハン】 「(左耳に息を吹きかける)」 【シーハン】 「……おわり。さてリラックスしてもらったわけだけど……  リラックスの仕方はもうひとつやり方がある……」 【シーハン】 「それは――緊張」 【シーハン】 「ゆえに、今からあなたに緊張を与える。  少し怖いかもしれないがギリギリのところで終わらす  ただ道具が必要なので……席を外す」 ;◆SE:7→1 シーハン立ち上がり、椅子を元へ戻す ;◆声:1 通常 【シーハン】 「……それまでの間、少しドキドキしながら待っていて欲しい。  これもまた……リラックスに必要なこと……」 ;◆SE:1→13 耳かき道具一式を持ってその場から離脱し、足音が離れていく ――――――――――――――――――――――――― トラック5:ろうそくで悪い物を取る ――――――――――――――――――――――――― ;◆参考動画:https://youtu.be/vNqJH0vP8uw ;◆SE:13→5 歩行 向こうから戻ってくる ;◆SE:5 道具を置き、着席 ;◆声:5→1 接近 覗き込むように 【シーハン】 「……耳からさらに老廃物を取り出すための道具……持ってきた。  今から『これ』を……あなたの耳の穴に挿す」 ;◆SE:1 ろうそくとマッチ棒をリスナーに見せる  ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ええ、見たまんま、ろうそくとマッチ棒……。  ただ普通の物と違い……あなたの老廃物を吸い出すろうそく」 【シーハン】 「ちなみに……ろうそくが溶けて落ちるかもしれないと、不安になると思う。  けれど、ここに受け皿もついてあるし、万一にも魔法を作動させておくから溶ける心配は無用」 【シーハン】 「そしてこれを挿すことで、耳の中が温まる。  この温かさが目や鼻……頭を爽快なものにさせる……」 【シーハン】 「これは魔法じゃなく……先人たちが考え出した昔からある治療法。  ろうそく治療による説明はこれで終わり。  さてまずは右耳からやっていくから、右耳が上になるよう寝返りを打ってほしい」 ;◆SE:5→3 シーハン移動(リスナーおそるおそる寝返りを打っていると仮定して) ;◆声:3 通常 【シーハン】 「……ありがとう。あとはそのままジッとして……挿して点火する……」 ;◆SE:3 右耳の耳穴にろうそくを挿す ;◆SE:3 マッチ棒で火を起こし、ろうに火を点ける ;◆SE:3 イヤーキャンドル(右耳・継続) ;◆声:3 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル)」 【シーハン】 「……パチパチ、パチパチ……音はすごいだろうけど、  それはろうが老廃物を順調に吸い取っている証ともいえる……  直にあなたの耳は軽くなってくる」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「体のこわばり……すこしほぐれてきたの?  ふむ、それはよい兆候。なら、より老廃物が出るようこのまま耳をマッサージする」 ;◆SE:3 イヤーキャンドルのまま耳周りや首を軽くマッサージ(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル&マッサージ)」 【シーハン】 「……ろうそくの減り……なにもしない時よりも速い。違和感は……?」 ;◆SE:1 リスナーの身じろぐ 【シーハン】 「……そう。なら楽にしていて……その間に、私はあなたの首のコリをほぐす……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル&マッサージ)」 ;◆SE:3 イヤーキャンドルのまま耳周りや首を軽くマッサージ(停止) ;◆SE:3 ろうそくが溶けきる 【シーハン】 「……これで終わり。受ける前は怖いかもと思ったけど……意外となにもなかったでしょ」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「そう……気持ちよくて、耳と頭回りが軽くなったと。その感想を聞けて、重畳。  なら、今、右耳を綺麗にして。それを終えたら左もやるから……少しジッとしてて」 ;◆SE:3 タオルを取り、リスナー耳で拭く(継続) 【シーハン】 「(短めの息遣い:タオルでリスナーの耳をふく)」 【シーハン】 「やり始めてから言うのは卑怯だけど、元々このイヤーキャンドルの由来は  東洋ではなく、古代ローマや古代ギリシャがやっていたもの。  ただ、東洋系にも入ってきたから……やってみた」 【シーハン】 「東洋系にも似たようなものがあって……吸い玉というのがあるけど  あれは翌日、体に跡が残るから……誰かに見られたら困るだろうから、こちらにした。  まあ、こちらの方が手軽だし、あまり負担も少ないから……」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「エスニックは民族だから、それもあり? それは…………」 【シーハン】 「……なるほど。たしかに言われてみれば、そうね。  なら、エスニックの魔女として、西洋の民族の治療法を振舞った」 【シーハン】 「だからこの瞬間だけは……西洋の治療法を楽しんで頂戴。  そんなわけで右を拭き終えたら……次は左」 【シーハン】 「(短めの息遣い:タオルでリスナーの耳をふく)」 ;◆SE:3 タオルを取り、リスナー耳で拭く(停止) 【シーハン】 「……終わり。では次は左耳が上になるよう、寝返りを打ってくれる。  ごろーんと合図するから、動いて頂戴。せーの」 ;◆SE:3→7 シーハン移動(リスナー左耳が上になるように動いている) ;◆声:3→7 接近 【シーハン】 「ごろーーーん」 ;◆声:7 通常 【シーハン】 「……ふむ、バッチリね。じゃあ、左耳もまずは、ろうを挿して……」 ;◆SE:7 左耳の耳穴にろうそくを挿す。 【シーハン】 「ろうそく……『垂直』という表現を小学生に教えられるほど、  ブレなく綺麗に立ったわね。さて、あとは火を点けて……やるわ……」 ;◆SE:8 マッチ棒で火を起こし、ろうそくに点火 ;◆SE:7 イヤーキャンドル(左耳・継続) ;◆声:7 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル)」 【シーハン】 「……こちらも順調に、ろうが溶け始めてきた……。  なら、パチパチという音にも……耳を傾けて……。  なにかを燃やす音……人間にとっては癒しの音になるから……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ん? 鼻炎にも効くのか……? ええ、耳と鼻は器官として繋がる。  だから耳の老廃物を取ることは鼻にたまった老廃物や良くないものも取り除くことを意味する……」 【シーハン】 「しかし、そう聞くということは――……ええ、ええ……  なるほど蓄膿ね。なら、なおさらこれもやれば効くと思うわ……」 【シーハン】 「ただ漫然とろうが溶けるのを待っていてもいいけど……  蓄膿なら、首もマッサージもすれば……なおいい……」 ;◆SE:7 イヤーキャンドルのまま耳周りや首を軽くマッサージ(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル&マッサージ)」 【シーハン】 「首が凝っているのも蓄膿になりやすい原因……  基本原理はマッサージや耳かきした時に話した血や気のめぐりの考えと同じ。  ここでは凝りが……体内をめぐる血や気の流れを止めると考えていい」   【シーハン】 「だからこそ……膿が溜めづらいようほぐしていく」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:イヤーキャンドル&マッサージ)」 ;◆SE:7 ろうそくが溶けきる ;◆SE:7 イヤーキャンドルのまま耳周りや首を軽くマッサージ(停止) 【シーハン】 「……終わり。では、このまま拭いていく……」 ;◆SE:7 タオルを取り、リスナー耳で拭く(継続) 【シーハン】 「(短めの息遣い:タオルでリスナーの耳をふく)」 ;◆SE:7 タオルを取り、リスナー耳で拭く(停止) 【シーハン】 「……綺麗さっぱり。あとは……ろうそくから採取したあなたの老廃物を利用させてもらう。  ……貴重な老廃物を頂き感謝するわ……」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ふふ、そうね。確かにあなたはなにもしてないけど。  貴重なものだから、お礼を言う……」 【シーハン】 「さて肉体的の老廃物が取れたのであれば――次は精神の老廃物を浄化する。  そのためにはまずあなたが冒されてる病を再認識することが重要」 【シーハン】 「さて、出会った時、私があなたに診断をくだした内容を思い起こしてほしい。  私は、あなたが冒されている病について、なんという診断をくだした?」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ええ、ご名答。『気滞』。すなわち気のめぐりが悪い。  悪いということはモヤモヤや不安が高まり、やがて、  それらはイライラへ……もっとひどければ、殺意へと変わる」 【シーハン】 「そうなれば他人にまで迷惑をかけ刃を向ける可能性もあり、  孤立して、またひとりとなり……やがて人生が破滅する。  これは、よくない。非常によくないこと」 【シーハン】 「だから次はイライラまでしないよう、あるいはイライラした時に  精神を整えるためのサービスをあなたに伝授する。このまま起き上がって……ついてきて」 ;◆SE:7→14 シーハン その場から退場 ;◆声:1→14 リスナー後を追うようにフェードアウト ――――――――――――――――――――――――― トラック6:写経で心を整える ――――――――――――――――――――――――― ;◆場所 近くで清流が流れている  ;◆声:1 通常 向かい合う 【シーハン】 「清流の音が……心地いい……  ここも……心を落ち着かせるために……  いえ、その戸惑った顔はどうかしたのかしら?」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ええ、ええ。そうね。あなたの見間違えでなく  あなたの目の前には硯と墨汁に浸された筆……また万年筆にボールペンがある。  もちろんそれを使って精神を整えてもらう」 ;◆SE:1 シーハン座るなり、写経を見本紙を取る 【シーハン】 「この――写経を書いてもらってね」 【シーハン】 「写経は心を落ち着かせる……かつ体を軽く動かす方法としては最上位の方法。  瞑想という手もあるけど……現代人にとってすぐにジッとするのは難しい」 【シーハン】 「そんなわけで、まずはボールペンによる写経の手本を見せる。  さあ、あなたも……その場に腰を下ろし、私の手元が見えるよう近寄って」 ;◆SE:1 リスナーその場で座り、接近してくる ;◆SE:1 シーハン その場でボールペンとお手本を手に取る ;◆SE:1 シーハン写経(ボールペン・継続) ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:ボールペンで写経)」 【シーハン】 「筆と違いボールペンは筆先が固い。硬いということは……  跳ね、払い、止めの動きが……インクに乗ってしっかりと反映すること。  下手に書けば……その字も形が不格好なものになる」 【シーハン】 「さらに漢字は英字と比べたら一文字あたりの書く分量も多い。  すなわち多く手を動かせる。手を多く動かせば、頭の動きも活発化して頭が良く」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:ボールペンで写経)」 ;◆SE:1 シーハン写経(ボールペン・停止) ;◆声:1 通常 【シーハン】 「……さて、こんなもの。じゃあ、あなたも同じように書く。  文字を書いている間は精神が集中しているため、怒りや妬みなどの邪念が払われる……」 【シーハン】 「瞑想もいいけれど……現代人は常に神経を動かしているため。  いきなり停止すると……落ち着かず瞑想をうまく行えない……」 【シーハン】 「だから……写経。それに書くという行為とそこから奏でられる音もまた癒し。  漢字は書く線が多い。さあ、新しい紙とお手本……これに倣って写してみて。  私がしっかりと近くで見る」 ;◆SE:1 シーハン リスナーに紙とボールペンを渡す ;◆SE:1 リスナー 写経(ぎこちない) ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(短めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「字の形は……悪くはないけど、止めや払いが少し流し気味……  これは精神が落ち着いてないということ……少しペンを貸す」 ;◆SE:1 リスナー シーハンにボールペンを渡す ;◆SE:1 シーハン リスナーの書いた部分に上書きをする(継続) 【シーハン】 「(短めの息遣い:リスナーの書いた写経の文字に上から上書きする」 【シーハン】 「一文字一文字……丁寧に模写する」 【シーハン】 「(短めの息遣い:リスナーの書いた写経の文字に上から上書きする」 ;◆SE:1 シーハン リスナーの書いた部分に上書きをする(停止) 【シーハン】 「このように……しっかりと意識することで文字の形も変わる。  けれどあなたは、少し急(せ)いていた。だから……やり直し」 ;◆SE:1 シーハン リスナーの書きかけの紙を取り上げ新たな紙を渡す ;◆SE:1 リスナー 写経(ボールペン:言われたまま気を付けて丁寧に書く) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「……うん、きちんと……私の言葉を守れた。  そう、正確に書こうとすれば、時間はどうしてもかかる」 【シーハン】 「時間がかかるから……字とその意味に向き合う。  向き合うからこそ……そこで集中力が生まれて雑念が消えていく……。  さあ原理がわかれば、あとは実践のみ。そのまま続ける……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「……漢字は西洋から見れば、一種の芸術作品としても捉えられている……」 【シーハン】 「芸術作品は創る人の魂を……具現化したものとも言える。  だから、その心意気を意識しながら……書いてみる……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 ;◆SE:1 リスナー ボールペンで写経を指定の部分まで書き終える ;◆声:1 通常 【シーハン】 「ん……格段によくなった。じゃあ、今度は万年筆で続きを書く……。  性質上先が鋭くインクが出やすいのが……この筆」 【シーハン】 「だけどボールペンと変わらず同じ精度で書いく……  さあ、さっきと同じく近寄って……私の手本を見る」 ;◆参考動画:https://youtu.be/qHKq5c7uwI0 ;◆SE:1 シーハン写経(万年筆・継続) ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:万年筆で写経)」 【シーハン】 「……インクがにじみやすいから正確さに加え……速度も加わる。  だからといって……文字を崩してはいけない……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:万年筆で写経)」 【シーハン】 「筆先が鋭い分……跳ね、払い、止めがきっちり書けているのかもすぐにわかる。   ん……ここは失敗したわ。まあ、あとで……やり直すわ」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「お手本となんら遜色ない? いえ、お手本はもっと思いっきり『ここ』を払っている……」  【シーハン】 「こういう違いも……書けば書くほどわかる。  けれど、その些細な気づきも大事なもの……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:万年筆で写経)」 ;◆SE:1 シーハン写経(万年筆・停止) ;◆声:1 通常 【シーハン】 「……こんなもの。さあ、今度はアナタも私の書いた箇所まで……書くこと。  もちろん、しっかり書けているのか……近くで見る」 ;◆SE:1 シーハンリスナーに万年筆を渡す ;◆SE:1 リスナー 写経(万年筆・丁寧に書く) ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(短めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「いい調子……ただ、指先が少し震えすぎている。  今はなんとか巧い具合に、形が出来ているけれど……  もう少し脱力を心がける」 【シーハン】 「なに、最初からお手本のように出来ないのは当たり前……  出来ずとも書いていけば……だんだんとお手本へと近づいていく」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「うん……止め、跳ね、払いがボールペンの時より確実に出来ている。  そのまま意識を集中させて……書き続ける」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 ;◆SE:1 リスナー 写経(万年筆・停止) ;◆声:1 通常 【シーハン】 「……お疲れ様。さて最後は筆を使って書く……。  筆先が柔らかいから……かなりのバランス感覚が必要。  こんなふうに……」 ;◆参考動画:https://youtu.be/3h7CKwMYr9s ;◆SE:1 シーハン写経(筆・継続・筆はなるべくゆっくりめに) ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:筆で写経)」 【シーハン】 「……軽く触れただけで半紙が紙をすぐに吸っていく。  だからこそ……こうしてゆっくりゆっくりと……丁寧さを意識する」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:筆で写経)」 ;◆SE:1 時折 墨汁を筆に浸ける 【シーハン】 「墨もこんな風に絶えず補給する……文字を書いている途中は、一度で書き切る」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「なぜか? 二度漬けして書くということは……ズルと同義。ズルは邪念の元。  本来集中力と余計な雑念を取り払うために写経をしているのに、  邪念を取り払う行為に、邪念を生むのは……もっての他」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:筆で写経)」 【シーハン】 「あと……もう少し」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:筆で写経)」 ;◆SE:1 シーハン写経(筆・停止) ;◆声:1 通常 【シーハン】 「……おしまい。やはりお手本なしに書くと、止めや払いが甘い……要修行。  もちろん、あなたが描くとき……このお手本を使う」 ;◆SE:1 シーハンお手本をリスナーに渡す 【シーハン】 「お手本の上に半紙を乗せてそのまま書く。  お手本は汚しても構わないし……替えはいくらでも持ってるから。さあ、この筆を使って……」 ;◆SE:1 シーハン 筆を渡す ;◆SE:1 リスナー 写経(筆・継続) ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(短めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「……ん、少し薄いけど……ああ、やり直しは禁止。  それも戒めの一つだから……次を描くときに気を付けて」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「……筆が柔らかい分、止めや跳ねの融通が利きにくい……  けれど集中すれば……そこもうまく乗り越えられる……さあ、続ける」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「……筆先の墨がどんどん紙に吸われて……なくなっていく。  そういう時は……どうすべき……?」 ;◆SE:1 リスナー墨汁を筆に浸ける 【シーハン】 「そう、墨も絶えず補給する……そうすることで、文字は安定して書き出される」 ;◆SE:1 リスナー 筆で写経を指定の部分まで書き終える 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 【シーハン】 「集中を切らさず……最後まで丁寧に書き切ること……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を見る)」 ;◆SE:1 リスナー 写経(筆・停止) ;◆声:1 通常 【シーハン】 「……お疲れ様。その顔は……なかなか難しいというのが見て取れる。  たしかに写経とは難しい。でも気付けば、やり始めの時よりも心が落ち着くでしょ?」 【シーハン】 「……その感覚は一朝一夕では身に付かないもの。  だから、今からいっぱい書いて癖をつける……」 【シーハン】 「それを毎日続けることで……生活のリズムがより改善し、気のめぐりもよくなる」 【シーハン】 「さあ、一通り書いたのなら、あとは反復するのみ。  ダメなところは随時指摘するから……きちんと書くまで5回は続ける。  さあ、もう一度ボールペンに戻って、一から最後まで書いていく……」 ;◆SE:1 シーハン ボールペンを渡す ;◆SE:1 リスナー 写経(ボールペン:言われたまま気を付けて丁寧に書く) ;◆声:1 接近 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーの写経を楽しそうに見る)」 ;◆SE:1 ボールペンの音でフェードアウト ――――――――――――――――――――――――― トラック7:心も体も温まるお茶はいかが? ――――――――――――――――――――――――― ;◆参考:https://youtu.be/OV8IBWNd9v0 ;◆SE:1 シーハン カセットコンロの火を点けて、やかんを煮ている音(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:やかんを煮ている)」 ;◆SE:1 やかんの沸騰音 【シーハン】 「……お湯沸いたわね……。なら……火を止める」 ;◆SE:1 カセットコンロの火を止める(停止) ;◆SE:1 やかんを持ち、脇に置かれた蓋の空いた急須にお湯を淹れる 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:お湯を急須に入れる)」 ;◆SE:1 急須にお湯を淹れ終える 【シーハン】 「淹れたお湯が……茶葉全体に均等に染み込むよう……  急須を軽く振る」 ;◆SE:1 急須の取手を掴み、軽く振る(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:急須を軽く振る)」 ;◆SE:1 急須の取手を掴み、軽く振る(停止) 【シーハン】 「かぐわしい茶葉の匂いが注ぎ口から……漂ってきた。  ならば……あとはコップに注ぐだけ……」 ;◆SE:1 急須をコップに近づけ、お茶を注ぐ(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:お茶をコップに注ぐ)」 ;◆SE:1 急須を持ちコップにお茶を入れる(停止) ;◆SE:1 リスナーに向かいコップを差し出す 【シーハン】 「淹れたのは……銘茶『霍山黄芽(かくさんこうが)』という黄色いお茶と書く黄茶(こうちゃ)。  昔、緑茶を作る過程で偶発的に出来たもので……中国の唐という時代にて、皇帝に献上されたお茶ともいえる」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……大丈夫。懇意にしている農家さんから、  いつも分けてもらえるから……実は結構な頻度で飲める」 【シーハン】 「それに、遠慮しないでいい。これはあなたの『気滞』を抑えるために作ったもの。  茶は淹れた以上……しっかり飲むのが茶への礼儀」 ;◆SE:1 リスナー促されて飲む 【シーハン】 「(短めの息遣い:茶を飲むリスナーを見る)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……口当たりがよく、栗のような味がすると思う  それがこのお茶の特徴。私もせっかく淹れたし飲ませてもらう」 ;◆SE:1 シーハン 着席 ;◆SE:1 シーハン 自分のためにチャイを入れて飲む 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:チャイを飲む)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「?……こういうものをいつも口にしているのか? そうね。  ここに来てから、口をつける回数が増えた気はする。  ここに来る前は……飲めなかったから」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「飲めなかった理由? ……そうね、ここに来る前、  私が住んでいた家は……それとは縁遠いものだったからね」 【シーハン】 「……」 【シーハン】 「魔女は二つのタイプがある。家系がそもそも魔女の血筋、  あるいはとあるきっかけで魔女になる魔女……私はこっちのタイプ」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「どういうきっかけでそうなったのかって顔ね。そうね、魔女に無理矢理されたかしら。  ……え、聞いてもいいのか? ふむ、怖い物知らず寝……あなた。  まあ、聞いてもらうのは構わない。私も割り切ったことだし」 【シーハン】 「ただ聞いているあなたにとっては……あまりいい気分のいいものじゃないかもしれない。  とくに後天的に魔女になった者の話は、基本暗めな話……それでも聞きたいのなら話す」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……わかった。なら話す。まず私が生まれた状況について……私はもともと孤児。  生まれた時から親がいなくて、拾われた家は呪術家という特殊なだった。  『クメール呪術』という東南アジアのカンボジアが行っていた呪術がベースの呪術」 【シーハン】 「私以外にも孤児はいて、呪術者は一人でも欲しいとのことで、何人もの兄妹がいた。  半ば無理矢理魔女となった。ここ風にいえば……シャーマンと言うたぐいの魔女」 【シーハン】 「呪術家のやることはひとつ……依頼に応えて誰かを呪うこと。  私は幼いながらも魔女としての適応力、呪術について素養があるとのことで  物心つく前から……既に誰かを呪っていた……」 【シーハン】 「それでも表向きは普通の人間として振舞うので、  普通に学校に行けてたりもした。……友達も多くできた」 【シーハン】 「けど、人を呪うというとんでもないことをしている以上、平穏な日々を過ごせた記憶もない。  普段の生活もそうだけど、こういう仕事をしている嬢、こういう依頼もある。それは――」 【シーハン】 「――仲良くしていた子に呪いをかけること」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「なんとも言えないあなたの表情……同意するわ。  けれど依頼は依頼。心苦しくとも果たさねば、私は生きていけなかった」 【シーハン】 「まあ、当時の親は友人に呪いをかけるということで  より私の精神を呪術家にしようとしたけれど……  私の良心はそれにあらがえず……呪いは失敗」 【シーハン】 「呪いが失敗したら、どうなるか?   答えは……簡単。かけた私にも呪いを半分受け持つ……」 【シーハン】 「人を呪わば穴二つ。ここ日本にもその言葉があるように  呪いは中途半端にかけると自分にもかえってくるもの……  私はそのおかげで、まんまと呪われた」 【シーハン】 「そうなれば仕事も出来ず、呪術家として失格の私。  むろん家は私を役立たずと見なして、勘当した」 【シーハン】 「けど私はそれでよかった。これも報いだし……  このまま死んでいくものだった……」 【シーハン】 「ただ死が迫る時、ある人が手を差し伸べてくれた。そこがここの……オーナー」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ええ、オーナ。彼女が呪いもできるのかわからない。  ただ私のかかった呪いをいともたやすく解術した」 【シーハン】 「そして……私の力はここで発揮すればいいと慰め……  変な呪いが使えないよう制限をかけて……迎え入れてくれた」 【シーハン】 「私は彼女に恩を返すため……ここの魔女――『エスニックの魔女』として生まれ変わった。  そして、あなたみたいに疲れという呪いを背負った人の手助けをする仕事をしている」 【シーハン】 「『エスニックの魔女』は、ここ『ウィッチズ・エルミタージュ』が拠点を構える  日本でエスニックという言葉のイメージが強い東南アジア辺りで生まれたから」 【シーハン】 「あと……その方面の知識や文化に詳しい魔女はいないから、  それについて研究を進めて欲しいとオーナーに頼まれたのもある」 【シーハン】 「まあ、これが私が歩んでいた魔女としての人生。あまり面白味がないと思うし」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「うん? 自分がいかに恵まれていたのか自覚した?  そう? でも、気分を悪くされるよりそうやって意識してくれるのは……ありがたいこと。  話した甲斐があって……よかった」 【シーハン】 「そうね。恵まれていると思う。けれど、恵まれているからといって、  張り切りすぎるのも……あまりいいことではない」 【シーハン】 「要はバランスの問題。疲れたら休む……きついと思ったらすぐに息を抜くこと。  そうしなければ……いくら恵まれた環境でも、必ず疲弊していく」 【シーハン】 「なにをしたってかまわない……遊んだり、美味しいご飯を食べたり  しばらくしてから、またここに来て治療を受けるのもあり」 【シーハン】 「しばらくというのは……あまりすぐに来られるのは困るから  すぐに来ると、私たちがきちんと治療できなかったということもある。  そうなると、オーナーからペナルティがある。オーナーは結構……怖い」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「……ん、そうね。魔女もいろいろ大変なもの。  けど時間を置いてくれれば来ていい。そしてまた私が担当になったら……  あなたの疲労を取り除く。その際は……また頼りにしてもらえれば、うれしい……」 【シーハン】 「そんなわけで……私の話は終わり。  さてあなたも……そろそろ寝ましょう」 【シーハン】 「眠くないと言い張っても無理。瞼は重く……  あくびをかみ殺している様子が話している間、ちらちらと見て取れる」 【シーハン】 「それとその黄茶はリラックス効果もある……だから眠くなるのは必然。  それに睡眠は……横たわりジッとしていることで疲労エネルギーもより取れるので  私にとってもいろいろ都合がいい」 【シーハン】 「だからコップに入ったお茶を飲み干したら……睡眠を取りに行きましょう」 ――――――――――――――――――――――――― トラック8:シンギングボウルで寝かしつけ ――――――――――――――――――――――――― ;このトラックから徐々に安眠誘導強める意識です ;メリハリ強弱等、声を張らずゆったりと演技して ;いただけますと幸いです。 ;◆場所:仮眠室 ;◆SE:1 リスナーすでに横たわっている ;◆声:8 接近 【シーハン】 「……ん、しっかりと横になれてる……。今持ってきた……この布団をかける」 ;◆SE:8 リスナーに布団を掛けつつ、シーハン リスナーの横に入る ;◆声:7 接近 【シーハン】 「……ふむ、ベッドが大きいとはいえ、やはりふたりで入ると……狭いものね」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ん、なぜ隣で寝ているのか? それはさっき話した通り、  あなたに触れることで……疲労をより吸い取れるから。こんな風に……」 ;◆SE:1 リスナーの胸辺りを手のひらで叩き、お休みトントンする 【シーハン】 「(短めの息遣い:リスナーの胸をお休みトントン)」 【シーハン】 「鼓動に合わせてトントンとしつつ、同時に魔法を使って……悪い物を吸っている。  直に軽くなってると思うから……このリズムに合わせて……呼吸をして欲しい……。  さあ、息をゆっくり……吸って……吐いて……吸って、吐いて……」 【シーハン】 「(短めの息遣い:リスナーの胸をお休みトントン)」 【シーハン】 「……よくできてる。次はこれを使い……さらに深い眠りを誘う」 ;◆SE:7 シーハン身動ぎ、シンギングボウルを手に取り、見せる 【シーハン】 「……これはネパールで作られたハンドメイドのシンギングボウルというもの……」 【シーハン】 「お寺では僧侶たちが瞑想などするときに……これを使う。  この音を鳴らす事で……抱いた邪念は揺らめき……霧消する」 【シーハン】 「さあ……今のように呼吸をしつつ……この音に身を委ねて……」 ;◆SE:5 シンギングボウルをリスナーの頭の上に置き鳴らす(継続) ;◆参考動画:https://youtu.be/a7JY4EnXbpU 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:シンギングボウルを鳴らす)」 【シーハン】 「呼吸のリズムが一定になりつつある……そのまま、さらに胸を叩き合わせていく……」 ;◆SE:7 シーハン シンギングボウルを鳴らしながら、リスナーの胸をお休みトントン(継続) 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーにお休みトントンする)」 【シーハン】 「眠りのそこへ……深く、ふかーく」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーにお休みトントンする)」 ;◆SE:1 リスナー身じろぐ 【シーハン】 「ん……そう。楽しんでくれたのならよかったわ。  私もあなたの疲労を取り除くお手伝いが出来て……よかった」 【シーハン】 「もしまた機会があったら、いろいろ用意している……。  今回だけで……改善するというのもなかなか難しいから……」 【シーハン】 「けれど……なによりも今すべきことはぐっすり眠ること。  さあ……余計なことは何考えず……そのまま眠る……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーにお休みトントンする)」 【シーハン】 「……あと、もうすこし……そのまま、そのまま……ゆっくり呼吸をして……」 【シーハン】 「………うん……いい……。そのままそのまま……  いい夢を見て……明日も頑張っていく……」 【シーハン】 「(少し長めの息遣い:リスナーにお休みトントンする)」 ;◆SE:5 シンギングボウルが響いたまま徐々にフェードアウト ;◆おしまい