;//////// ;Track1 プロローグ。万岡鉄道検修庫・出区準備 ;//////// ;タイトルコール ;7/左 近接 【すずしろ】「蓄音レヱル 万岡(もおか)鉄道C12 67専用レイルロオドすずしろ・万岡」 ;以降本編 ;環境音 始業検査(気動車のエンジン音がかぶってないとこだけで組み立ててもらえると嬉しいです) ;環境音は流しっぱなしで(セリフと音のタイミングあわせたりしないで)大丈夫です ;始業検査をしている庫内手さん(機関車を動かすための整備の方)たちがいるので、すずしろ女優モードです ;9/前遠 【すずしろ】「……はぁ。今日も蒸しますね、マスター。 長かった梅雨がようやくあけたとおもったら、今度はムシムシする日ばかりで……」 ;1/前 【すずしろ】「すずしろ、蒸機レイルロオドですから、気温50度くらいまでなら暑さは全く問題にもならないんですけど、湿度がこうも高いと、ああっーー髪の毛がどうしてもまとまらなくって。ね、マスター」 ;7/左 近接 【すずしろ】「すずしろの髪、おかしなことになってませんか? 乗務だけならともかく、今日って、女優のすずしろに会いたいっていうお客さんがーーあ」 ;SE 男性の足音近づいてくる ;7/左 ひそひそ話 【すずしろ】「あの人ですね、マスター。取材腕章つけてる……ってーーん? あの顔ーーって」 ;7/左 マイクと同視線。完全よそ行き 【すずしろ】「お久しぶりです、記者さん。またお会いできて光栄です。 (呼吸音)(呼吸音)ーーうふふっ、もちろん覚えていますよ。 記者さんにご依頼いただいた『蓄音レヱル』で御一夜の各所をマスターとまわれて…… すずしろ、本当に楽しくて幸せな時間を過ごせましたからーーっと」 【すずしろ】「ごめんなさい。すずしろの声、聞こえづらくないですか? いま出区準備(しゅっくじゅんび)中だから、いろんな音でにぎやかで……」 【すずしろ】「出区準備ーー他の鉄道事業者さんだと始業点検っていうとこの方が多いのかな? 要するに、一日の一番最初の乗務の前の、各種点検整備のことなんですけど」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーあ! 興味を持っていただけるなら嬉しいです。 じゃ、少しの間、耳を済ませて聴いてみて下さい」 【すずしろ】「(呼吸音 一分ほど)」 【すずしろ】「……注油の音。給水の音。給炭の音。コンプレッサーが圧縮空気を作る音。 どれもすずしろたちには日常で、普段は気にもとめない音たちですけど……」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー改めて耳をすませてみると、結構ここちいいですね。 蒸気機関車は、レイルロオドの次に生き物に近い機械ってーー そういわれている理由、聴覚センサから伝わってきてるようにも感じちゃいます」 【すずしろ】「もっとも生き物だとしたらーーうふふっ。 すずしろのC12 67みたいにとっても小さな機関車だって、 信じられないくらいに手がかかって、大食らいで、まわりを呆れさせちゃいそうですけど」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーはい。かかるんですよ。 手。多分、記者さんが思ってる以上に」 【すずしろ】「例えばオイル。こんなに小さい機関車なのに、毎日の運用ごとに200箇所以上の注油が必要になりますし、使うオイルの量も15リットルを優に超えます」 【すずしろ】「コールバンカー……炭庫(たんこ)ーーここ、このサイドタンクに山積みで1.6トンの石炭も、タンクなみなみで6トンほどの水も。 万岡の検修庫(けんしゅうこ)を出て霜館(しもだて)にいって、霜館-茂樹(もてぎ)間、41.9キロを往復して、また万岡に戻ってくるだけでも……」 ;7/左 マイクに向かってひそひそばなし 【すずしろ】「……ね。マスター。無給炭はともかく、無給水で往復って無理だよね? 季節とか天気にもよるけど、天矢刃(てんやば)の坂もあるしーー(呼吸音)(呼吸音)ーーだよね、うん」 ;7/左 マイクと同じ視線 【すずしろ】「石炭も水も補給しなくちゃ、空っぽになって途中で絶対とまっちゃう…… そのくらいに、燃費も効率も悪いこなんです、このこ。 けど、だからこそーー」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーこうして、生き物みたいに呼吸するんですよ。 空気を吸って、蒸気と煙を吐き出して、動輪にいっぱいの力を込めて。 わたしたちを、お客さんを、頑張って運んでくれるんです」 【すずしろ】「あ! そうだ、こういう音がお好きだったら、打音検査も楽しいかもです。 えとですね、ボルト、締まってるときにはこういうふうにーー」 ;SE打音検査(ボルト、閉) 【すずしろ】「ね? 残響がたくさん響くんですけど、 このボルトをいったんわざとゆるめてーーん……」 ;SE ボルト緩め 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「緩めてからもっかい打音検査するとーー」 ;SE 打音検査(ボルト 緩み) 【すずしろ】「わかります? おんなじ位置のおんなじボルトなのに、残響が全然なくなっちゃうんです。 だから、こういう音のときにはすぐにボルトを締め直してーー」 ;SE ボルト締め 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーよしっ。あっ!? じゃなくて!」 【すずしろ】「ごめんなさい! すずしろ、自分がたりなんてしちゃって。 記者さん、ご用事があってお運びくださったのにーーーーえ?」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーああ! そうだったんですね! ちょうどいいお話の流れだったならよかったです。 それで、お話っていうのは……(呼吸音)(呼吸音)ーー『音』」 ;7/左 マイクと同視線 →“ね”からマイク向き 【すずしろ】「……(呼吸音)ーー万岡鉄道、万岡線沿線のーー(呼吸音)ーー! 『蓄音レヱル』を万岡でもってお誘いですか! もちろん、もちろん大歓迎です! ね、マスター!」 【すずしろ】「『蓄音レヱル』の音探しする準備だって、すぐーーえと、マスターの愛用のヘッドホンかイヤホンは……っと、あった。はい、マスター、つけたげる」 ;SE ヘッドホンかイヤホン装着 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー うん。で、動作確認」 ;7/左 【すずしろ】「左耳〜〜 ーーよし!」 ;7/左→;3/右 【すずしろ】「で、右耳も〜ーー(ふーーーーーっ)ーーよし!!」 ;3/右→;1/前→;7/左→ささやき 【すずしろ】「そしたらラスト。ぐr−−−−ってまわってのーー ふふっ、『ささやきかけも』ーー」 ;1/前 【すずしろ】「うん! ばっちりオーケーみたい。よかった」 ;7/左 マイクと同視線 【すずしろ】「こんな感じにマスターも大歓迎してくれてますから、安心して任せてください! すずしろ、万岡が地元ですから、あんな音やこんな音、お伝えしたい音がたくさんで! ーーあっ」 ;7/左 マイク向き 【すずしろ】「えと、マスター。すずしろ、その……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうん」 ;7/左 マイクと同視線 【すずしろ】「記者さん。ひとつだけご相談いいですか」 【すずしろ】「すずしろ、どうしてもーー(ごくっ)ーー『蓄音レヱル』でご紹介したい音があるんです」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track2 C12 67、キャブ内。乗務中 ;//////// ;乗務中、ふたりきりなので素のすずしろ ;キャブ(運転台)の中は常にかなりの喧騒につつまれてるので、もし可能であればこのトラックは基本、声張り気味でお願いできると幸いです。 ;3/右 ;(基本、マイクと同じ視線。そうした方が自然なところはマスター=マイクの方に顔を向けていただけますと幸いです) 【すずしろ】「時刻よし。はい発車。出発・進行!」 ;SE 出発の汽笛 ;環境音  F.I. C12 67 キャブ内走行音。 ;基本的には、■キャブ内2 25:27 以降&■キャブ内3の、営業運転の音で組み立てるのが好適かと思います ;投炭と給水とブレーキだけ、個別の音タイミング合わせのSEでお願いします。 ;(汽笛等、そのほかの音は流れっぱなしで混じって大丈夫です。また、投炭給水も、指定以外のときに流れてきてもまったく問題ございません) 【すずしろ】「この音、絶対。万岡の沿線で、一番素敵な音って。 運転台ーーキャブの中で聞く、C12 67の走行音」 【すずしろ】「(一分ほど無言で呼吸)」 【すずしろ】「……だから、どうしても紹介したかった。 紹介したかったけどーー鉄道に興味とかない普通の人にどう聞こえるかは、すずしろ、ちょっと心配で…… あ」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうふふっ。嬉しい。マスターにそういってもらえると。 だよね、うん。 御一夜で、あのハチロクさんから直々の依頼で、ランさんとか、汽子さんとか、名だたるレイルロオドたちを前に、第一回レイルロオド・サミットの進行役を見事に……かどうかは自分では判断むつかしいけど、とにかくトラブル無く演じきれて」 【すずしろ】「っ! 北万岡(きたもおか)通過! 定時」 【すずしろ】「いよさん、りいこさん……すずしろよりずうっと大先輩のレイルロオドたちが、うふふっ、まるで少女みたいにかわいらしく素直に振る舞われてるのを目近に見て」 【すずしろ】「紅ちゃんや西瓜さんのまっすぐで迷いない行動に触れて。 かかあさんもしろがねちゃんも、自分たちのペースで堂々としてて」 【すずしろ】「……学んだ……ううん、影響されたんだと思う。多分。 すずしろの一番深いところが、すずしろ自身でも制御できないタブレットの一番深い部分が。きっと、わずかに。だけど確かに」 【すずしろ】「少しだけ、なにか、変わって……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーあ」 ;うつむいてはにかむ(独り言) 【すずしろ】「なの、かな。成長。……素顔のすずしろが、少しでも成長できたんならーー それは結構……かなり、相当うれしいかもーーっと」 【すずしろ】「ううん。なんでも、それより、ほら」 ;SE ブレーキ →減速。停止  ;環境音、停車中 【すずしろ】「西台(にしだい)、停車。停止位置よし。 おしゃべりで気をちらしちゃってたのに、お見事。さすが! すずしろも見習わなくっちゃーーっと」 【すずしろ】「発車一分前」 ;SE 石炭投炭 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーん」 【すずしろ】「はい。発車三十秒前」 ;SE 石炭投炭 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー時刻よし!」 ;SE ブレーキ緩解 【すずしろ】「はい発車! 出発、進行」 ;環境音 力行 ;SE 空転 キャブ内1の33:49 【すずしろ】「わ!!? 今のは随分派手だったねー」 ;環境音 力行 【すずしろ】「けど、慌てずすぐに線路つかみなおさせたのはさすが。マスター、運転うまくなったね。本当に」 【すずしろ】「もうすずしろの方がへたっぴかも。整備体での乗務も、投炭も、考えたら結構久しぶりだし」 【すずしろ】「こういう話、普段はあんまりできないもんね。 なんか、楽し。音をじっくり聞くために、助士さんに外れてもらっての乗務になったの、大変だけどーー」 ;SE 投炭 「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「たまにはいいよね。マスターとすずしろとふたりだけでの…… って、よく考えたらふたりだけでの乗務っていう時点で久しぶりなのかも」 【すずしろ】 「前あったのがいつだっけ? ……(呼吸音)(呼吸音)ーーあ! ニ年くらいまえの冬かな。 ほら、みんなが牡蠣あたっちゃってマスターだけピンピンしてたとき」 【すずしろ】「(呼吸音)ーーあはっ! あったよね。懐かしい。あのときはほんっと、マスターもすずしろもかなりバタバタしちゃった気がするけどーー」 ;環境音 惰行に 【すずしろ】「そっか……マスターも、すずしろも……確かに変わったところはあって。 それでもやっぱり成長できてないのかも? ってところもあって。 そういう全部をひっくるめて…………んーー(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE 投炭 【すずしろ】「(考えを整頓したくて体を動かす呼吸 * 4)」 【すずしろ】「ーーすずしろ、レイルロオドだから。 体はずっとこのままで。 ロールアウトの瞬間から、機能停止のそのときまで、成長だなんてできないけど」 ;SE 【すずしろ】「それでもマスター、マネージャー。 ふたりで一緒に重ねた時間は、そこで教えてもらった全部は、 すずしろの考え方や行動を、ちょっとずつちょとずつ、素敵な方向に向けてくれてるんだなって気がする」 【すずしろ】「だって、例えば。マスターと一緒に『蓄音レヱル』で、御一夜の音探しをするまでは、このキャブ内の音だってーー」 【すずしろ】「(耳をすませる呼吸音)30秒ほど」 【すずしろ】「ただの“音”にしか聞こえてなかった。正常運転してる音。異音じゃない音。けど、今はーー(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「蒸気たちの、煙の奏でるブラスト音とドラフト音が。動輪が線路の継ぎ目をリズミカルに叩くジョイント音が。火室の中で燃える石炭がパチパチたてる火の粉の音が。高らかに歌う汽笛が、マスターの操る加減弁の音が。ブレーキ音が。こんなに豊かに重なりあって、音楽……ってまでいっちゃったら、音楽をやってる人たちに失礼になっちゃうかもしれないけどーーそれでもーーっと!?」 【すずしろ】「喜多山(きたやま)通過。定時!」 ;SE 石炭投炭 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「すずしろが火室の蓋を開け締めするガチャガチャや、投げ込まれる石炭がざくざく踊る音たちだって。聴覚センサに、すごくここちよく響くようになったから。 聞き分けられるようになったっていうかーー(呼吸音)(呼吸音)ーーああ、うん。そう。『音が意味を持った』。それ」 【すずしろ】「そういう変化も成長だって、言ってもいいのかもれないしーーん」 ;SE ブレーキ →減速。停止  ;環境音、停車中 【すずしろ】「益仔(ましこ)、停車。停止位置よし。定時」 【すずしろ】「発車一分前」 ;SE 石炭投炭 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーっと、給水もしとこうか。早め早めに」 ;SE 給水 ■キャブ内2 40:26〜の音。以降、そこからの音源でラストまで 【すずしろ】「発車30秒前。ああ、この音も気持ちいい音ーーボイラーがごくごく水を飲んで……」 ;SE 石炭投炭 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー時刻よし」 ;SE ブレーキ緩解 【すずしろ】「はい発車、出発、進行」 ;環境音 力行 【すずしろ】「ばっちり定時。うふふふふっ!」 【すずしろ】「聞き慣れてるキャブ内の音でもこれだけここちよく聞こえるんだもん。 ね? 単なるお客さんになれる帰りーー折返しの客車乗車は、もっと楽しみになっちゃわない?」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーあ、だね! ふふっ。もちろんその前もその後もお楽しみ。 茂樹(もてぎ)にまでこのこ運んでったら、そこでマスターとすずしろ、特別休暇にはいれちゃうんだから」 ;3/右 近接 【すずしろ】「特別休暇をこころおきなく楽しむためにも。ね、マスター」 ;3/右 【すずしろ】「茂樹に向けて定時運行、安全が第一の使命で!」 【すずしろ】「前進(ぜんしーーーん!) フルギア!!!!」 :SE 長汽笛(■キャブ内2の、☆50:02 素晴らしい長汽笛) ;//////// ;Track3 乗務のあとはかき氷 ;//////// ;環境音、屋外セミ ;足音。数歩 ;屋外で通行人、店内に店主・他客等いるので、すずしろ女優モード ;8/左前 【すずしろ】「マネージャー、ほら、早く早く!!」 ;8/左前→;7/左 (すずしろは停止。ゆっくり歩く速度でマスター近づいてくるので、音が相対移動) 【すずしろ】「茂樹だけまでの片道で乗務が終わることなんて、ほんと、めったにないんですから。 こんな時くらい、茂樹の絶品、楽しまないと」 ;7/左 【すずしろ】「ふふふっ、とうちゃーく。 茂樹の名店、天然氷かき氷の店『満天家』(まんてんや)さん」 【すずしろ】「今日は特別蒸し暑いから、かき氷もきっとひときわ美味しいですよね。 その分、ちょっぴり混んでますけど」 【すずしろ】「ま、並ぶのも少しだったら人気店の楽しみですよね〜。 その間にメニュー選んだししてれば、時間もあっという間にたっちゃいますし」 【すずしろ】「っていってもーー(苦笑) すずしろはレイルロオドだから、真水シロップ一択ですけど。 マネージャーはどれにします?」 【すずしろ】「ご当地的にいったらやっぱりこれ! の『とちぎおとめ』。 豪華さもお値段もダントツ! な『まるごとメロン』。 南国テイストを楽しめる 『トロピカルマンゴー』。 オレンジ色が目にもまぶしい『かぼちゃフロマージュ』」 【すずしろ】「あとは、ブルーベリーにキウイにコーラにブルーハワイ、ゆずレモン、ふつうのイチゴにふつうのメロンもーーあ、そうだ! ふふっ」 ;7/左 (接近・いたずらっぽいささやき) →“お水”で戻って ;7/左 【すずしろ】「すずしろとおそろいで、真水シロップって手もありますね。 お水の味しかしないから、ものたりなくなっちゃいそうかもしれませんけど」 ;7/左 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうふふっ! いいですね、美味しそう。 と、ちょうどすずしろたちの順番になりました!」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーあ、はぁい。 すずしろ、それじゃあ座敷にあがって席確保しておきますね」 ;SE すずしろ動作音。ブーツ脱ぐ、;7/左→;14/後左遠 座敷にあがる。畳の足音座布団にすわる。 ;14/後左遠 【すずしろ】「(かき氷の完成を待つマスターをうきうき見守る呼吸音)」 ;SE ;1/前 かき氷機→シロップ→かき氷機→シロップ→かき氷機を2セット ;10/右前遠 (マスターが180度うしろ向くので、相対的に場所移動) 【すずしろ】「!! マネージャー! こっちです。ここここ」 ;環境音 外の音をボリューム下げて、室内(扇風機+風鈴)感をアップ ;10/右前遠→;2/右前→;8/左前→;7/左→;1/前 ;動作としては“座敷の手前ですずしろに近づく”“座敷に正面むいてあがる”“またすずしろの方を見てテーブル越しに座る” 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「えへへ、マネージャー。かき氷、もってきてくれてありがとうございます」 【すずしろ】「かき氷、コップ並々でくずれちゃいそう。 でも……今日、せっかく特別休暇もらえて、二人で一緒にこれたんだから」 【すずしろ】「(呼吸音)ーーうふっ!」 ;SE かき氷カップで軽く乾杯 ;1/前(密着)→;1/前(通常) 【すずしろ】「かんぱぁい。で!」 ;SE かき氷にスプーン、しゃくっ。以降、$のタイミングでスプーン 【すずしろ】「(ぱくっ)ーーん〜〜〜〜〜!!!! つめひゃい!!! くあっ、回路がきぃんて冷却される! 処理速度あがっちゃう!!!」 【すずしろ】「あああ、天然氷にかかる天然水のこの甘さ! お上品! 控えめ! $(はむっ!) ……ふあぁ、罐水(かんすい)が清浄化されてく感じ…… しみるぅーーしあわせー」 【すずしろ】「ってか、そういえばマネージャー $(はむっ) 天然氷って、どういうものだがーー$(はむっ)$(はむっ) なんとなくじゃなくってーー$(はむっ) ちゃんと知ってます? $(はむっ)」 【すずしろ】「天然氷っていうのはーー$(はむっ) 水道水を冷凍庫で、とかじゃなくってーー$(はむっ) 湧き水とかを、山間の涼しい洞窟とかに運んでーー$(はむっ) 冬の、自然の寒さで凍らせたーー$(はむっ)ーーそういう氷、なんですってーー$(はむっ)」 【すずしろ】「で、ここ。満天家さんの天然氷はーー$(はむっ) 日津光(にっこう)ーーりいこちゃんのとぶてつの、日津光線の沿線の氷でーー$(はむっ)」 【すずしろ】「すっごく上等な天然氷だからーー$(はむっ) 人間の人が急いで食べてもーー$(はむっ) 頭が全然、きぃんってなったりしないってーー$(はむっ) 店主さんから、前きいたことがあるんですけどーー$(はむっ)」 ;SE すずしろ、テーブル越しに身を乗り出す ;3/右(ひそひそばなし) →“あはは”で戻って;1/前 【すずしろ】「どう? 今? ほんとはきぃんてなってたりとかーー (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーあははっ」 【すずしろ】「そっかー、そうなんですねー。 うふふ、さすがは天然氷。か、さすがはすずしろのマネージャー、かな? ーーっと」 ;SE 氷コップにスプーンを丁寧に置く。 【すずしろ】「すずしろもごちそうさまです。 ふうっ、いつもながらとっても美味しかった」 ;1/前 (マイク向きから体ひねってふりむいて) 【すずしろ】「ご主人。ごちそうさまでした。いい感じに冷却できて、最高においしかったです!!」 ;1/前 【すずしろ】「ってことで。折返し乗車いきますか。 っていっても今日は、いつもと違って、マスターとレイルロオドでの乗務じゃなくて」 ;SE すずしろ立つ ;3/右 【すずしろ】「マネージャーとすずしろと。ふたりで一緒に、客車乗車で、になりますね♪」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track4 客車乗車はのんびりと ;//////// ;環境音 真岡鐵道客車内(F.I) ;すずしろとマスターはボックスシートに並んですわっています。 ;他の乗客いるので、すずしろは女優モード ;進行方向左側に窓があり、窓側がすずしろ。マスターは右側=通路側なので、すずしろの声はマスターの左耳に入ります。 ;ので、基本姿勢はマイクと同じ視線になります。そこから、窓の外を見ていいるときには窓側(左側)に。マスターとの会話時にはマスター側(右側=マイク側)に等、佳き感じで窓の外を見たり、マスターを見たりと顔を動かしていただけますと幸いです。 ;7/左 (窓向き) 【すずしろ】「……あーーーー」 【すずしろ】「(30秒ほどゆったりした呼吸)」 ;“ふふっ”から、マスターを向く。(以降任意で) 【すずしろ】「田園風景。毎日毎日見てる景色も……ふふっ。 こうして客車から眺めるだけで、随分と違って見えますね」 【すずしろ】「万岡鉄道ーーコットンウェイ。すずしろがまだ作られてない明智45年、4月。 旧帝鉄(きゅうていてつ)万岡線が開通したときに、誰が名付けたわけでもないのに定着していった路線愛称。 ……ですよね、確か」 【すずしろ】「そのころの沿線は、コットンーー木綿の産地だった。 けど……すずしろとC12 66がロールアウトして、本線デビューを果たした大詔(たいしょう)20年にはもう、 沿線に綿の花の姿だなんて、全然なかった」 【すずしろ】「万岡線が開業した明智の末期にはすでに、真岡木綿、輸入木綿に圧倒されてどんどん生産量を減らしていってたんだそうです。 全盛期には反物で40万反を生産してたのに、開業時には、それがたったの一万反……全盛期の1/40にまで衰退しちゃってたって」 【すずしろ】「……エアクラと鉄道と同じですよね。 海外から圧倒的に利便性とコストに優れたものがやってきて、 ずうっと続くとのんびり思い込んでたものが、対応しきれずに追いやられて」 【すずしろ】「(考え込む呼吸音。しばらく)」 ;7/左 完全にマイク向き 【すずしろ】「……『コットンウェイ』って、誰が、どんな気持ちで呼び始めた名前なんでしょうね。 すずしろ、それを想像すると。ほんの少しだけ寂しくて、ほんの少しだけあったかいみたいな…… 不思議な気持ちになるんです」 【すずしろ】「鉄道が出来て、蒸気機関車が力強く鉄路を走ってーー その姿に勇気を抱いて、万岡木綿の復活を祈って、コットンウェイって名付けてくれたのか」 【すずしろ】「それとももしかして……そのころからもう鉄道に、滅びの予兆を見てとっていた人がいて。 木綿にも鉄道にも、同じ追憶の気持ちをこめて、コットンウェイってよんだのかーーとか」 ;7/左 窓の外見る 【すずしろ】「(考え込む呼吸音。しばらく)」 【すずしろ】「大廃線で一度はほとんど滅びかけた鉄道が、いま、復活の兆しを見せているように。 いつか万岡線のこの車窓から、コットンの真っ白な花が一面に広がる景色を…… すずしろ見てみたいような気がします。……見られるような、予感がします」 ;バックでSE 子どもの足音恐る恐る近づいてくる ;7/左 (マスター向き、接近、ささやき) →“あら”で、ぱっと ;7/左 に戻る 【すずしろ】「ね? マスターはどうですか。 その景色、すずしろと一緒にいつかーーあら!」 ;7/左 (マスターの向こうに一般のちびっこファン) 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーはい、そうですよ。 万岡鐵道のすずしろでーーわ!? ファンーーすずしろを応援してくださってる方なんですね! とっても嬉しい! ありがとうございます!」 ;7/左→“移動しますね”で ;1/前 ボックスシート真向かい。マスターと向き合う姿勢だが、視線は通路側) 【すずしろ】「って、ここだとお話しづらいですね。 移動しますね、よいしょーーっと」 ;1/前 (視線は立ち位置から左手の方向) 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーあー、うふふっ! 実写版の『るろ刀(とう)』ですずしろのこと知ってくださったんですね。 サインですか? もちろんです。これにでいいんですか? はい」 ;SE サイン、サラサラ 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「はい、どうぞ。(呼吸音)(呼吸音)、いえいえ! こちらこそ応援してくださって、本当にありがとうございます。 これからもすずしろと万岡鐵道を、どうぞよろしくお願いします!」 ;SE 子どもの足音、元気よく立ち去っていく ;1/前 (マスター向き) 【すずしろ】「うふふ、ちびっこファンさん、嬉しい。とってもかわいい女の子で(呼吸音)(呼吸音)ーーえ?」 ;声を潜めて 【すずしろ】「男の子でした? いまのこ。(呼吸音)ーーあー、いわれてみたらそうだったのかも。 すずしろ、さすがに大人はわかると思うんですけど、人間のちいさなこの性別、いまでもときどきわからなくって……(呼吸音)(呼吸音)ーーああ、マスタ……マネージャーでも難しいときあるんですね。なぁんだ、そっか」 【すずしろ】「すずしろ、女優でお仕事してるのに、それで報酬もいただいてるのに、 観察力とか足りないのかなぁって、結構そこ、気がかりなところだったんですーーあ! けど!!」 【すずしろ】「あのちびっこファンさんが、ご家族さんのみなさんと一緒にどこにいくのか。それはすずしろ、多分わかっちゃいました。だってーー(呼吸音)(呼吸音)ーーあ、そうです。うふふっ、マネージャーも気づいてましたか。さすが!」 【すずしろ】「ですよねー、網棚の上に木炭の段ボール箱。あれって絶対、うふふっ、バーベキューの準備。 万岡の駅か、そのほかのどこかかーー下りたらきっと、バーベキュー場に直行 ですよね!」 ;1/前 から、どちらかの耳に顔をよせてひそひそばなし 【すずしろ】「マスターとすずしろとおんなじにっ♪」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track5 炭火パチパチ! バーベキュー!!! ;//////// ;1/前 (マイクに背中向き) 【すずしろ】「ついたーーーーーーーー!!!」 ;1/前 (マイク向き) 【すずしろ】「ひろーーーい! それに、無人、貸し切り!!! 駅からかーなーりー遠くて山の中だけど、 ここはすいてて穴場だって、口コミ情報、たしかだったねー」 【すずしろ】「うふふっ〜マスターとふたりっきりでのバーベキューのときくらい、女優の仮面外したいし! 他のお客さんいなくてよかった! バーベキュー場の管理人さんも、芝の刈り込みにいくってどっかにいっちゃったし」 【すずしろ】「火の扱いはマスターもすずしろも専門家だもんね。 さっそくサクサク、まずは炭火を起こしちゃお?」 【すずしろ】「ってことで〜、着火剤に火をつけて〜」 ;SE 着火剤に着火 【すずしろ】「(呼吸音)」 【すずしろ】「よし、っと! そしたら上とまわりに小さめな木炭を、煙突状に組んでって〜〜」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「……結構白くなってきた、かな? 一応ミシシッピテストやってみよっと。 炭火の前で手をかざして〜」 【すずしろ】「『ミシシッピミシシッピミシシッピ』」 【すずしろ】「ああ……やっぱりダメだ〜! すずしろ蒸機レイルロオドだから、このくらいの熱さだったら全然余裕で我慢できちゃう」 【すずしろ】「手のひらを炭の近くにかざして、『ミシシッピ』って三回繰り返すまえに手のひらが熱くってひっこめなきゃいけない位になれば、もう炭火の上に鉄板乗せて大丈夫、っていうテストなんだけど」 【すずしろ】「マスターでもおんなじだよね。マスターも蒸気機関士なんだし……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー って、あ! 一番上の炭にもいつの間にか火がまわってる。音もーー」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;1/前(コンロの方向くのでマイクに背中) ;$ SE 文字合わせ 【すずしろ】「うん、いい感じにパチパチいってきてるし! このタイミングでバーベキューコンロに炭をひらたく広げてーー$ (呼吸音) 上側に新しい炭ちょっと足してーー$(呼吸音)」 ;1/前 (マイク向き) 【すずしろ】「よしっと! そしたらマスター! 網のせよう、網。 そっちもって。いーい? そしたらーーせーのでーーよいしょっ!」 【すずしろ】「(重いものを慎重に運ぶ呼吸音 *3)」 【すずしろ】「っと、もっかいせーので!」 ;SE コンロに網のせ 【すずしろ】「上手に乗ったー! うふふっ、さすがマスターとすずしろ。息ぴったり! すごくまっすぐ綺麗にのったーーって!」 【すずしろ】「食材! 食材のせないと。 マスターはマスターの食べ物どんどん焼いちゃって。 すずしろはーーえへへ〜」 ;SE バッグかなにかから、石炭をテーブル上にどさどさ出す or 一個ずつ並べる(音がいい方) 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;SE $=セリフ合わせ 【すずしろ】「これこれ、上等の瀝青炭(れきせいたん!) これを一気に5粒くらい。 トングで挟んでーー$ーーひとつ、ずつーー(呼吸音)ーー並べて、いってーー(呼吸音)ーーっと」 【すずしろ】「お! マスターの方もいい感じ! うふふっ、好物ばっかり並べるの、バーベキューの醍醐味! だよねー」 ;1/前 ‘んしょ、っと”で →;3/右 【すずしろ】「あとは座ってーーんしょ、っと。えへへ、マスターのを焦がさないように適宜ひっくり返していけば……っと。 その前にマスターの調味料とか用意しなきゃ」 ;$=SE セリフ合わせ 【すずしろ】「この紙皿は塩コショウで〜ーー$(呼吸音)(呼吸音)ーー こっちの皿は、焼き肉のタレをーー$ とぷとぷとぷ〜ーー っと、マヨネーズもあらかじめだしといちゃうね。$ーーにゅるーん……うん。こんなもんかな」 ;$=SE 栓抜きで王冠外す 【すずしろ】「あとは栓抜きで〜ーーえへへ。 マスターの瓶とーー$ んしょっーー すずしろの瓶を〜ーー$ っとーーあ、け、て!!」 【すずしろ】「紙コップじゃ雰囲気ちっとも出ないもんね〜。 せーので 『かんぱーーーい!!』」 ;SE 瓶と瓶とで乾杯 【すずしろ】「(んくっ、んくっ、んくっ、ごくっ)ぷああ! 美味しい!!!! 冨士(ふじ)天然水! 貴重な国産瓶入りミネラルウォーター! 硬度28mgの軟水が、喉からお腹に、ボイラに染み渡ってく感じする!」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーー(微笑)。マスターのも美味しいみたいね。よかったー ーーとと!」 ;SE トングをカチカチならす ;$=SE食材を次々に返していく ;1/前(マイクに背中) 【すずしろ】「そろそろひっくり返しとかないと表面焦げちゃう。 ん……$ (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーっと、こんなもんかなー」 ;1/前(背中)→‘マスター”からマイク向き 【すずしろ】「火の通りが早いのは、もう行けそうかもーーあ、行く? 行っちゃう? うふふっ、ならすずしろがとったげる。 マスター、マスターの紙皿貸して」 ;$ SE、食材をつまんで紙皿に ;1/前(背中) →‘はい”からマイク向き 【すずしろ】「よ……っとーー$(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーん。はい、どーぞーー って! あ! ちょっとまって、ちょっとまって!」 ;1/前 周囲きょろきょろ 【すずしろ】「(はにかむ呼吸をしつつ、周囲を見回してキョロキョロなニュアンスいただけますと幸いです)」 ;1/前(マイク向き) 【すずしろ】「……貸し切りで、ふたりきりだし。管理人さんはやっぱり芝の刈り込みにでかけたままだし。 それに、バーベキューですずしろ浮かれちゃってるし。だから……ええとーー だから! ええとっ! 割り箸!!」 ;SE 割り箸を割る ;1/前 →‘あーん”で近接 【すずしろ】「で、はい! マスター! 『あーーーーーーーーん』」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「うふふっ! おいしいんだー。よかったー。 もうね、その顔みたらすぐわかっちゃう」 【すずしろ】「やっぱりバーベキューいいよねー。 すずしろもーーっと!」 ;1/前 (マイクに背中) 【すずしろ】「焼けてる焼けてる、すずしろの石炭! 瀝青炭! 中までいい感じに赤熱してる!」 ;SE トングカチカチ鳴らす 【すずしろ】「えへへっ、割り箸じゃ炎上しちゃうし、紙皿じゃ焼け落ちちゃうから、トングで直接、熱々のところを一つつまんで〜!」 【すずしろ】「(はむっ!!)」 ;小籠包が口内で破けてあっつあつのスープあけどするイメージで、はふはふあつあつしながらじたじた動き回ってください、最終的には →‘;7/左”に 【すずしろ】「!!!!!!!!!!? 絵pfvj^7ん0@f689gpj2@ー7ウfj!!!!!!!」 ;7/左 【すずしろ】「あひゅ! あひっ! ふはっ! へいひっ、へいひっ! ん、ぐっ!!!!」 ;SEでゲンコツあられ噛み砕く音を足しますので、硬いものを噛み砕く呼吸をお願いします 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーはふっーーんっーー(ごくんっ!)」 【すずしろ】「くぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!」 【すずしろ】「やっぱ石炭はっ! 炭火焼きに限るっ!!!!!」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track6 オールでボートで食休み ;//////// ;1/前 【すずしろ】「あーーーー。お腹いっぱい。食べ過ぎたー。 まだ石炭くすぶってる……っていうか燃えてるのかも。体の中からぽかぽかしてる」 ;環境音 手こぎボート F.I. 【すずしろ】「ね、マスターも触っていいよ。 お腹の上から、結構まだぽかぽかしてるーーひゃっ!!!?」 ;SE 不用意に立って、ボートが揺れて、マスターの上に倒れ込む ;7/左(密着) 【すずしろ】「わーーあ……(呼吸音)(呼吸音) ボートって、こんなに揺れるんだ。あぶなかったーーいま、マスターにひっぱってもらえなかったら、すずしろ、ボート池におちちゃったかも」 ;7/左 →;1/前 【すずしろ】「あ、うん。もどる。もとのとこ。 ゆっくりゆっくりーー慎重にーー(呼吸音)(呼吸音)ーーんしょ」 ;1/前 【すずしろ】「あー、焦っちゃった。! じゃなくてーーごめんなさい! すずしろはしゃぎすぎちゃって、失敗しちゃってーーえ?」 【すずしろ】「あ! ない、ない。暑すぎるとかそういうのは全然。 すずしろ、蒸機のレイルロオドだし。じめじめするのはイヤだけど、気温の方なら50度だって60度だって……あ、けど」 【すずしろ】「(目を閉じ、周囲の空気をしっかり感じようとする呼吸。20秒ほど)」 【すずしろ】「……あはは、ここ。湖の上、すずしくないね。全然。 お水のイメージあるから、他の場所より涼しいかなーって思ったんだけど……」 【すずしろ】「直射日光を遮ってくれるものなんにもないし、風も全然ふかないし…… (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーああ、これ、木陰とかの方が全然涼しかったよね。 ましてマスター……ボート漕ぐの、完全に全身運動になっちゃってるし」 【すずしろ】「……ね、戻ろうか。ボートたったの260円だったし、ほんのちょっとの時間だけでも、マスターとボート乗れたのすずしろ、嬉しかったし」 【すずしろ】「あ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうん。すずしろはほんとに平気。 マスターももしも平気なら。平気で、それで……すずしろとボート乗るの、楽しいって思ってくれているんならーー」 【すずしろ】「(呼吸音)ーーすずしろも、もっと乗ってたい。 マスターが漕いでくれるボートで、このまま少しーーもう少しだけ…… 水にゆらゆら、ゆすられてたい」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)。(微笑)ーーありがと、マスター。 ーーあ!」 【すずしろ】「見て、鯉! すごくおっきい……ってか!? ひゃ、わ!? よってきた!!?」 ;SE 鯉パチャ ;SE $=鯉に指先噛まれる 【すずしろ】「(鯉見惚れる呼吸音 * 3 )……これ、ものすごい近いーー触れそう。 触れるかな、ちょっとだけ、試すっていうか……(ごくっ)ーーそーっと、そーっとーー $ っ!!!?」 【すずしろ】「ひゃわっ!!? あーーっーーわ、びっくりした〜!!! いま、すずしろ、指さきぱくって! 鯉に食べられーーかじられた!!」 【すずしろ】「え!? え!? なんで? どうして? 鯉ってレイルロオド食べるの!? 怖っーー(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーあー」 【すずしろ】「そっか、なるほど。ボートの上から、鯉に餌やりをしてる人がいるんだね。きっと」 【すずしろ】「それで鯉が、『餌がもらえるんだ!』って勘違いして、餌なんてなんにももってないすずしろの指に食いついてきた……」 【すずしろ】「だったらちょっと、ちょっとだけ。鯉に悪いことしちゃたのかな。 期待させるだけ期待させて。なのになーんにもあげられないでーーって、あ!」 【すずしろ】「ね、マスター、マネージャー。 いまの、ちょっとセリフっぽくなかった? お魚の鯉のことじゃなく、恋愛の恋のことだったら」 ;女優モードで、キメキメでお願いできると幸いです。 【すずしろ】「『だったらちょっと、ちょっとだけ。恋に悪いことしちゃったのかな。 期待させるだけ期待させて、なのになんにもあげられないで』……なぁんて、あははっーーは……」 【すずしろ】「(言葉を探して逡巡するニュアンス混ぜた呼吸音。30秒ほど)」 【すずしろ】「……ね……マスターは……恋って。恋愛の恋の方だよ? したことーーあるの」 【すずしろ】「すずしろは、レイルロオドだからーー。 恋とか全然わからなくって。 それはお芝居の中、舞台の、スクリーンの上でだったら、たくさんの恋を演じてきたけど」 【すずしろ】「ハッピーエンドを迎えたことも、恋に狂っての殺人も、反対に嫉妬で殺されたことも、 友達の恋人を奪ったことも、叶わぬ恋に絶望しきって妥協の結婚をしたことだって、あったけど」 【すずしろ】「たけど本当のすずしろは、お芝居をしてないすずしろは、平凡な量産機のレイルロオドで。 普段どおりのお仕事をすることだけしか望まれなくて……だからマスターの前ではいっつも、普段どおりでいられて」 【すずしろ】「それがものすごく楽で、しあわせで、安心できて、あったかくって。 守られてるなーって強く感じて……いつまでもぬくぬくしていたくって」 【すずしろ】「だけど……最近、少しだけーーものたりないっていうか…… もう少し、もう少しだけ……ん……(悩む呼吸) すずしろ、レイルロオドだから、人間の本当の恋とかは、きっとできないんだろうけどーー」 【すずしろ】「それでも、なんかーーもうちょっとだけ……こう…………んーー」 【すずしろ】「(自分の気持ちを探ろうとするようなニュアンスと呼吸音→ふっと笑って→考えつかれて、このままボートに揺られるつづけていたいような呼吸音。全部で40秒くらいで)」 【すずしろ】「あーあ! むつかしい!! すずしろにはむつかしすぎて全然なんだかわかんない」 【すずしろ】「わかんないけど……けどね、マスター。 わかんないなり考えてたらひとつだけ。ひとつだけはわかったかも。本当に」 【すずしろ】「あのね、マスター、すずしろはーー」 ;SE 船の中をゆっくりとひざだちで移動して、近くまで ;3/右 (接近、囁き) ;$=SE 魚はね ;$のあと →;1/前 【すずしろ】「すずしろは、これからもずっとマスターと一緒にいたい。まもられてたい。甘えたいーー $ きゃっ!?」 【すずしろ】「ね、マスター、いまの見た!? すごく跳ねたの、キラキラしたの。 すずしろ、ドキドキしちゃってこまかいとこまでよくわからなかったんだけど……」 ;うつむいてひとりごと 【すずしろ】「……もしかして、もしかしたなら。今のもコイ……だったりしたりするのかな」 ;環境音 F.O. ;//////// ;Track7 機関士詰め所でちゃぷちゃぷ耳かき/(右耳みみかき) ;//////// 【すずしろ】「あーーーーー、疲れたー。 けど楽しかった!!!」 ;SE 環境音 機関士詰め所内 (室内空調 + うっすら検修庫内の音?) ;マスターの耳には水が入ったままの状態 ;1/前 【すずしろ】「って、マスター。そのままお部屋に帰っちゃだーめ。 お耳の中、だって、お水はいっちゃってるでしょ?」 【すずしろ】「ふふふっ、わかるよそのくらい。 何年一緒に乗務ーーだけじゃないよね。 乗務も女優のお仕事も、ずーっと一緒にやってるんだから」 【すずしろ】「ボートから上がって暑がって、マスターが頭から蛇口の水をじゃばじゃば浴びたそのときに、お耳の中に水がはいっちゃってもぞもぞしたのも。 それがすずしろにバレるとかっこ悪いから、気にしてないようなふりをして、こっそりとんとん、お水出そうとして出せてないのも、ぜぇんぶちゃあんとわかってる」 【すずしろ】「……別に、見せてくれても平気なのに、かっこ悪いとこの1つや2つや100や……多分、10000くらいまでだったら」 【すずしろ】「ってことで、マスター。すずしろのお膝にどうぞ? お耳の水をとるだけじゃなく、ついでに耳掻きしちゃおう? ね」 ;1/前 → ;3/右 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;3/右(近い) 【すずしろ】「はぁい、マスターいらっしゃい。 すずしろのお膝に……っていうか、これって御一夜ぶり? だよね。 あー、そう考えると本当にバタバタしてたんだねー、レイルロオドサミットからこっち」 【すずしろ】「その分も丁寧にゆったりと……って。あーー思い出した」 【すずしろ】「御一夜での蓄音レヱルのときもマスター。 ……うふふっ! だよね。お耳に水、いれちゃってたよね」 【すずしろ】「そうだそうだそうだ。それであのあとすずしろ、調べたの。 お耳に水がはいっちゃってるとき、どうやって耳掻きするのが一番いいのかなぁ、みたいなこと。 そうしたら、ね? なんと」 【すずしろ】「仲国では、お耳に水を注ぎ込んでからやる耳掻きもあるんだって。 水がはいったままならお耳の汚れ細かいとこまで洗えるし、そのあとに水を吸い取って拭き取っちゃえば、耳掻きだけよりずうっと綺麗にできるって」 【すずしろ】「せっかくだから、今日はそれを試しちゃお? ね、マスター……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうふふっ、それじゃあはじめるね」 【すずしろ】「(ふーーーーーーーーっ)(ふっ!)(ふっ!)」 【すずしろ】「お耳の中……んーー(呼吸音)(呼吸音)ーー あー、お水結構はいってる。耳掻きでちょっと触ってみるね」 ;SE 耳掻きで水刺激(ちゃぷちゃぷ) 【すずしろ】「ん……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「どう? ちゃぷちゃぷって感じとか、する? 耳掻き触ってるすずしろは、あんまりよくわからないけど……」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーふふっ。いい感じそうならつづけてみるね。 浅い所は、お水たまっていないけどーー」 ;SE 耳掻き(浅・継続) 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「っていうか、なんだかーー(呼吸音) オフの、ときーー(呼吸音) 必ずみみかきーー(呼吸音) 最近、してるーー(呼吸音)ーー気が、するね……(呼吸音)」 【すずしろ】「耳掻き、するのーー(呼吸音) マスターに、ならーー(呼吸音) 安心できるしーー嬉しいしーー(呼吸音) すずしろ、結構ーー(呼吸音)ーー約得かなってーー(呼吸音)」 【すずしろ】「内心、ちょっとーー(呼吸音) 思ってる、けどーー(呼吸音) 肝心の、オフがーー(呼吸音) 少なすぎ、てーー(呼吸音)」 ;SE stop ;耳掻き拭き 【すずしろ】「あー……耳の浅いとこもやっぱり濡れてはいるんだね。 耳掻きの先っぽ、ちょっとしめった感じになってる。 その分汚れも、いっつもよりも取れてるかなっても思うから……」 【すずしろ】「めくれた影になってるとこも、おんなじようにやっちゃおう」 ;SE 指で耳の縁めくり 【すずしろ】「よ、っとーー(呼吸音)」 【すずしろ】「それじゃあいくね。こっちもカリコリーー」 ;SE 耳掻き(浅) 【すずしろ】「あ……(呼吸音) これって、うんーー(呼吸音) めくってる、指もーー(呼吸音) ちょっと、しっとりーー(呼吸音)」 【すずしろ】「マスターのお耳ーー(呼吸音) 水、たまりやすいーー(呼吸音) 構造、だとかーー(呼吸音) もしかしたら、そういうのーー(呼吸音)ーーあるの、かもーー(呼吸音)」 【すずしろ】「中耳炎とかにーー(呼吸音) ならないようにーー(呼吸音) 耳掻きしたらーー(呼吸音)そのあとはーー(呼吸音)」 ;$=SE stop 【すずしろ】「しっかり、たっぷりーー(呼吸音) ん……(呼吸音)(呼吸音)ーー 乾かさ、ないとーー(呼吸音)ーー ねーー(呼吸音)ーーっと、$ ふう」 【すずしろ】「浅い所はこれでいいかな? (ふっ!)(ふっ!)(ふーーーーーーーーっ!) ……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうん、よさそ」 【すずしろ】「じゃ今度は深い所いくね。 お水もし、イヤなようなら途中で止めて吸い取っちゃうから、教えてね」 【すずしろ】「それじゃあいくよ。慎重に……」 ;SE 耳掻き(深) 【すずしろ】「……(集中した呼吸音)*4」 【すずしろ】「これ、わりとーー(呼吸音) ん……(呼吸音) 耳の、よごれがーー(呼吸音) もろく、なっててーー(呼吸音)」 【すずしろ】「ちょっと、つつくとーー(呼吸音) 崩れちゃう……(呼吸音)(呼吸音) あーーちがうか、これーー(呼吸音) 崩すんだ、あえてーー(呼吸音)」 【すずしろ】「こう、してーー(呼吸音) くず、してーー(呼吸音) お耳の、水にーー(呼吸音) くずしてーー(呼吸音)ーーおとし、てーー(呼吸音)」 ;SE stop 耳掻きふき 【すずしろ】「ーーあー、この時点で耳掻きにも汚れくっついてるし。 この方法で間違いなさそう。続けるね」 ;SE 耳掻き(深い) 【すずしろ】「こすってーー(呼吸音) 落としてーー(呼吸音) こすってーー(呼吸音) 落とし、てーー(呼吸音)」 【すずしろ】「くずしてーー(呼吸音) おとしてーー(呼吸音) かりかりーー(呼吸音) こしこしーー(呼吸音)」 【すずしろ】「こんな、感じでーー(呼吸音) こまかい、とこもーー(呼吸音) ゆっくり、じんわりーー(呼吸音) やってってーー(呼吸音)ーーんーー(呼吸音))」 ;SE stop ;SE こよりづくり 【すずしろ】「そしたらこよりをーーティッシュでこよってーー(呼吸音) ーーこよって、こよってーー(呼吸音)(呼吸音)ーーこより、つくって」 ;SE 耳穴にこよりいれ 【すずしろ】「できたらこよりをーーお耳の中にーー(呼吸音) そーっとそーっとーー(呼吸音)ーーふかく、までーー(呼吸音)」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーうん!」 ;SE こより抜き 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーあ、やっぱり。 この時点で結構こよりにも汚れついてる。 と、いうことは〜ーーうふふふふっ! (ふーーーーーーっ)」 【すずしろ】「この状態のお耳の穴を〜 じゃーん! 綿棒でぬぐってこそげば〜」 ;SE 綿棒耳掻き(深) 【すずしろ】「頼みますよ〜、綿棒先生ーー(呼吸音) ん……(呼吸音) っとーー(呼吸音) このくらいの深さまでかなーー(呼吸音)」 【すずしろ】「そしたら、ぐりぐりーー(呼吸音) こすって、ぬぐってーー(呼吸音) こすって、ぬぐってーー(呼吸音) 丁寧、にーー(呼吸音)」 ;綿棒耳掻き(浅) 【すずしろ】「浅い、ところもーー(呼吸音) おんなじようにーー(呼吸音) こすって、ぬぐってーー(呼吸音) こすって、ぬぐってーー(呼吸音)ーーうん!」 ;SE stop 【すずしろ】「おおお、綿棒先生仕事した〜! っていうことは、お耳の中はーー(ふーーーーーーーーーーっ)」 【すずしろ】「わ! すごい! 綺麗!!! マスターのお耳の穴史上、ナンバーワンの綺麗さかも、これ」 【すずしろ】「あー、お水耳掻き清掃効果はすごいかも。 うん。反対側も試してみたくなっちゃう、すごく」 【すずしろ】「ってことで、マスター。 反対側のお耳も、いーい?」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)ーーえへへ、ありがと。 それじゃすずしろ、ごろーんっていうから、声にあわせて、 左のお耳を天井の方に向けてね?」 ;3/右 ‘ごろーん”で ;3/右→;1/前→;7/左 【すずしろ】「いーい? いくよー。 さん、にぃ、いち、『ごろーーーーーーーーーーーーん』」 ;SE 環境音 F.O. ;//////// ;Track8 機関士詰め所でちゃぷちゃぷ耳かき/(左耳みみかき) ;//////// ;7/左 【すずしろ】「どうかなー、こっちのお耳の方は…… (呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーあー、ばっちりお水はいってる」 ;SE 耳掻きで水刺激(ちゃぷちゃぷ) 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……ね、マスターにもわかるでしょ」 ;SE 環境音 機関士詰め所内 (室内空調) ;マスターの耳には水が入ったままの状態 ;7/左 【すずしろ】「両耳にお水はいってたら、それりゃあ気になってトントンしたくなっちゃうよねー。 マスター、もし次からこういうことあったら、すずしろの目なんて気にしないで、お水、すぐに出しちゃってね?」 【すずしろ】「でもま、そのおかげで今は、ちゃぷちゃぷ耳掻き、簡単にできちゃって助かってるけど」 【すずしろ】「っていうことで〜 ふふっ! 左のお耳も、あさいとこから、おんなじようにやってくね」 【すずしろ】「(ふーーーーーーっ)(ふっ)」 【すずしろ】「それじゃあいくね。うっすら湿った浅いとこから……」 ;SE 耳掻き(浅・継続) 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「っていうか、なんだかーー(呼吸音) オフの、ときーー(呼吸音) 必ずみみかきーー(呼吸音) 最近、してるーー(呼吸音)ーー気が、するね……(呼吸音)」 【すずしろ】「耳掻き、するのーー(呼吸音) マスターに、ならーー(呼吸音) 安心できるしーー嬉しいしーー(呼吸音) すずしろ、結構ーー(呼吸音)ーー役得かなってーー(呼吸音)」 【すずしろ】「内心、ちょっとーー(呼吸音) 思ってる、けどーー(呼吸音) 肝心の、オフがーー(呼吸音) 少なすぎ、てーー(呼吸音)」 ;SE stop ;耳掻き拭き 【すずしろ】「まぁ、忙しいのはとってもありがたいことなんだけど。 でももう少し……もうちょっとだけーー(呼吸音) お耳、めくるね」 ;SE 指で耳の縁めくり 【すずしろ】「もうちょっとだけ、ね。 のんびりこうして、マスターの耳掻きとかを楽しめちゃう。 そんな時間もほしいかなーって」 ;SE 耳掻き(浅) 【すずしろ】「思わないことも……(呼吸音) ないんだけど、でもーー(呼吸音) もしかして逆にーー(呼吸音) このくらいの(呼吸音)ーーほうがーー(呼吸音)」 【すずしろ】「忙しくって忙しくって忙しくってーー(呼吸音) そういう合間にーー(呼吸音)ーーほんのときどきーー ぽこーん、ってーー(呼吸音) ボーナスーー(呼吸音)ーーみたいにーー(呼吸音)」 【すずしろ】「こういう時間がーー(呼吸音) 来てくれる、からーー(呼吸音) 逆におしごとーー(呼吸音) 毎日、がんばれてるのかなーってーー(呼吸音)」 ;$=SE stop 【すずしろ】「そんな風にも、やっぱり思ったりもして。さ (ふーーーーーーーーーーーーーーーーっ)」 【すずしろ】「……ん。うん! 浅い所、こっちもばっちり。 えへへ、綺麗にできると気持ちいい」 【すずしろ】「そしたらこっちも深いとこ…… 慎重にゆるゆるいくらからねーーー、っと」 ;SE 耳掻き(深) 【すずしろ】「んしょ……(呼吸音) ん? あーーうんーー(呼吸音) だから、こういうーー(呼吸音) バランス、っていうかーー(呼吸音)」 【すずしろ】「ご褒美タイム、みたいなのーー(呼吸音) それが、あるからーー(呼吸音) 楽しみだからーー(呼吸音) お仕事、集中してーー(呼吸音)ーーがんばれてるの、きっとあってーー(呼吸音)」 【すずしろ】「毎日毎日、のんびりしててーー(呼吸音) マスターとごろごろしながらーー(呼吸音) こういうふうに、耳掻きしたげてーー(呼吸音) それも、ものすごくーー(呼吸音)ーーしあわせそうって、思うけどーー(呼吸音)」 【すずしろ】「そればっかりが、続いたらーー(呼吸音) 変化、なくってーー(呼吸音) 飽きちゃいそうなーー(呼吸音)ーー気も、ちょっとしてーー(呼吸音) そしたらすごくーー(呼吸音)ーーもったいないって、感じ、するからーー(呼吸音)」 ;SE stop 耳掻きふき 【すずしろ】「だから、すずしろ的には、きっとーー」 ;SE 耳掻き(深い) 【すずしろ】「忙しくって、忙しすぎってくらうになるまでーー(呼吸音)ーーお仕事をして。 限界! ってなっちゃう直前にーー(呼吸音) こういう、感じでーー(呼吸音)ーー絶妙にーー(呼吸音) マスターがおやすみーー(呼吸音)ーーいれて、くれたりしてーー(呼吸音)」 【すずしろ】「このメリハリがーー(呼吸音) のんびりだとかーー(呼吸音)ーーしあわせをーー(呼吸音) いっそうくっきりーー(呼吸音)ーーさせてくれてるーー(呼吸音) そんな気持ちがーー(呼吸音)ーーなんだか、しててーー(呼吸音)」 【すずしろ】「え? あーー(呼吸音)ーーうーん……(呼吸音) そう、かも。すずしろーー(呼吸音) 結構、ワーカホリックなのかもーー(呼吸音) なまけるのとか、おっかないかもーー(呼吸音)」 ;SE stop ;SE stop 耳掻きふき 【すずしろ】「……………………」 ;SE 耳掻き(深い) 【すずしろ】「多分それってーー(呼吸音) すずしろ、がーー(呼吸音) 普段の自分に、自信なくってーー(呼吸音) 働いているーー(呼吸音)ーーことで、しかーー(呼吸音)」 【すずしろ】「すずしろの価値ーー(呼吸音) 認めて、もらえないって気がしてーー(呼吸音) 怖かったのもーー(呼吸音) すごく、影響ーー(呼吸音)ーーしてる、気がするーー(呼吸音)」 【すずしろ】「自信、こないだーー(呼吸音)ーー レイルロオド・サミットのーー(呼吸音)ーーみんな、からーー(呼吸音) すずしろ、少しーー(呼吸音)ーーもらえたかもってーー(呼吸音) 思う、からーー(呼吸音)」 ;SE stop ;SE こよりづくり 【すずしろ】「だから、なのかな? 今日のすずしろ。 すごく素直に、そう思えるのーーっと」 ;7/左 (接近囁き) 【すずしろ】「お耳にこよりいれていくから、動かないでね……」 ;SE 耳穴にこよりいれ 【すずしろ】「(慎重な呼吸音*3)……っと、よしーー このまま、しばらくーー(呼吸音)ーーお水を、すわせてーー(呼吸音)ーーうん」 ;SE こより抜き 【すずしろ】「(長い吐息)……ああ、こっちもやっぱり結構こよりに汚れついてる。 うふふっ、綿棒でぐりぐりするの、楽しみかも」 ;SE 綿棒耳掻き(深) 【すずしろ】「それじゃあ綿棒、お耳の穴にーー(呼吸音) そっと、そうっと……(呼吸音) もう、ちょっとーー(呼吸音) あ、オケここまでーー(呼吸音)」 【すずしろ】「ゆっくりお耳のーー(呼吸音) 壁の、ところをーー(呼吸音) ぐいぐい、こすってーー(呼吸音) よごれ、ぬぐってーー(呼吸音)」 ;綿棒耳掻き(浅) 【すずしろ】「深い、とこからーー(呼吸音) 登って、いってーー(呼吸音) 浅い、ところもーー(呼吸音) ぬぐってーーぐり、ぐりーー(呼吸音)ーーっと」 【すずしろ】「(満足のため息)」 ;SE stop 【すずしろ】「えへへ、でーきた。綿棒がこれだけ汚れをとってくれたってことは〜 (ふーーーーーーーーーーっ)」 【すずしろ】「……(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)。うん、やっぱり。 左耳も、マスターのお耳史上でナンバーワンクラスの…………ん?」 【すずしろ】「(寝てるかどうか、様子を伺う呼吸*6)ーー(微笑)」 ;マスターが寝入っちゃってるので、ささやき 【すずしろ】「マスター、ねちゃった。 うふふっ、よかった。たくさんリラックスしてもらえて」 【すずしろ】「っていうか……すずしろもーーん……(呼吸音)(呼吸音)ーー このままちょっと……休みたいかもーー」 【すずしろ】「そうしてもいい? ね? マスター。 お返事ないのは、オーケーってことにしちゃうけど」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「うふふっ、オーケー。ならすずしろも。 このまま少しだけ休んじゃおっと」 ;SE 環境音 F.O. ;//////// ;Track9 おつかれ、うたたね/(うたたねウィスパー) ;//////// ;以降、ずーっと安眠導入のためのウィスパーで御願いいたします。 【すずしろ】「(マスターの寝顔を見守る幸せな呼吸*8)」 ;環境音 機関士詰め所内 F.I. ;7/左 ;SE 頭なで(継続) 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)……お疲れ様。疲れたよねー、絶対。 乗務のあとにかき氷食べて折り返し乗車してーーそこからのバーベキューに、ボートこぎまで」 【すずしろ】「バーベキュー、レイルロオドのすずしろでさえ蒸し暑かったし。 ボート、あんなすさまじい全身運動だなんてすずしろ、少しも知らなかったし」 【すずしろ】「マスターにのんびり涼んでほしいって思ってたのに。 マスターから汗がぶわぶわ吹き出してきて、『あ、これ間違い』ってすぐにわかって」 【すずしろ】「けど……ボートレンタルの30分。ずっとマスターがんばって漕いで、すずしろにボートの楽しさを教えてくれた。 ボートの上から見る夕日、あんなに赤くて綺麗なんだって、マスターはすずしろに教えてくれた」 【すずしろ】「バーベキュー……ボートとおなじ猪頭(いがしら)公園でだってできるのに、 すずしろが気を使わなくって大丈夫なよう、女優モードにはいらなくっても済むように、 わざわざ遠くに、人のいないところ探して連れてってくれた」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「レイルロオドサミットおわって、ね? プレッシャーすぎた司会進行役を、すずしろなりに演じきって。 とっても素敵な思い出も、おみやげまで万岡に、マスターのところにもちかえってこれて」 【すずしろ】「……自信がついて、すずしろ、少しだけ、成長できたって思ったんだけど。 だってほら、今日の記者さんきたときだって、他の誰のものでもない、すずしろ自身ののぞみをーー 『蒸気機関車のキャブ内の音の魅力を、いろんな人につたえたい』っていう……いっちゃえばわがままな欲望を」 【すずしろ】「すずしろちゃんとーー記者さんにすずしろのことばで伝えることができて。オッケーもらえて。 『すずしろ、こんなことできちゃうんだ。できるようになったんだ!』ってーー すごく……あはは。九十年近く稼働しているレイルロオドがいうのもヘンなセリフかもだけど」 【すずしろ】「……大人になったなぁって、思ったんだぁ。 マスターが近くにいてくれて、ずっとすずしろを支えてくれて。 だから勇気、ちょっとずつだせるようになってきてーーすずしろ、ほんの少しだけ、大人に、きっとなれたんだなぁって」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)ーーだから、今日とか、本当は」 【すずしろ】「すずしろの方が、マスターを、マネージャーをねぎらってあげたかったの。 バーベキュー、マスター座ってるだけでごちそうがどんどんでてくるように焼いて運んであげたかったし、 ボートだって、上手にこげたらすずしろが全部こいであげたかったんだけど……」 【すずしろ】「気持ちが少し成長しても、スキルはふえたりしないよね。 やっぱりすずしろは不器用なままで。最初はよくても結局ぜぇんぶ、マスターに面倒みてもらっちゃって」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;7/左 (接近囁き) 【すずしろ】「すずしろ、ちょっとだけワルイコだから。 マスターが面倒みてくれるのね? しあわせーっても思っちゃってーー(微笑)」 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 ;7/左 【すずしろ】「……マスターがマスターで、本当によかった。 マスターがマネージャーになってくれて、それですずしろ女優になれて、 いろんな世界を知ることができた……っていうのも、もちろんあるけど」 【すずしろ】「絶対あるけどーーそれでも、ね? そこがなくても。すずしろがもしも女優になれてなくって、 昔もいまもずっとずうっと、平凡な量産型の、1レイルロオドのままだったとしても」 【すずしろ】「……このしあわせは、全然かわらないって思う。 もしかしてもしかたなら、女優になれてなかった方が、今より幸せだったかもとも感じるくらいに」 ;この辺りからだんだんすずしろも眠くなってください 【すずしろ】「(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「……すずしろのはじめてのマネージャーで。 きっと、すずしろの最後のマスター」 【すずしろ】「どんな夢……見てるのかなぁ。 夢の中でも、すずしろってば……くすっーー面倒、みてもらっちゃってたりして」 【すずしろ】「ほんとにいっつもおんぶにだっこで、すずしろ、守ってもらってばっかりで……ふぁーー」 【すずしろ】「だけど……ね? マスター、いまはこうして、あなたの夢を、あなたの眠りを、すずしろ、守ってあげられるから…… くーーあーー(大あくび)ーーううう……訂正……なさけない、けどーーあふ」 【すずしろ】「すずしろも……けっこううとうと、ぐらぐらきてて……(呼吸音)(呼吸音)ーー いまにも……ねちゃい、そう、だから……(呼吸音)(呼吸音)」 【すずしろ】「夢の、中ではーー(呼吸音)(呼吸音)ーー夢で、くらいはーー(呼吸音)(呼吸音)ーー マスター、と…………おたがい、おたがい、を…………ささえて…………まもり……あって…………そう、して……」 【すずしろ】「そう、して……ます、たー…………すずしろ…………ね? ……(呼吸音)(呼吸音)ーーん……」 【すずしろ】「(ニュアンスまじえた浅い寝息)*4」 【すずしろ】「(ニュアンスまじえた浅い寝息)*4」 【すずしろ】「(おちつきはじめた穏やかな寝息)*4」 【すずしろ】「(おちつきはじめた穏やかな寝息)*4」 【すずしろ】「(しずかでゆったりした寝息)*4」 【すずしろ】「(しずかでゆったりした寝息)*4」 【すずしろ】「(熟睡寝息)*8」 【すずしろ】「(熟睡寝息)*8」 環境音 F.O. ;//////// ;Track10 Q&Aコーナー/(おまけ) ;//////// ■以下のセリフはあくまでガイドです。 Q&Aだけ全問こなしていただけましたら、他のすべては"上坂さんのトーク"で自由にいただけましたら、とても幸いに存じます! 【上坂】「蓄音レヱル。万岡鉄道C12 67専用レイルロオド、すずしろ・万岡、おまけコーナー!」 【上坂】「こんばんわ。レヱル・ロマネスク、すずしろのCVを担当しててる、声優の上坂すみれです。このコーナーでお会いするのは二度目ましてですね」 【上坂】「前回のときと同様、このコーナーではQ&A形式で、わたし上坂すみれがみなさんからのご質問にお答えさせていただきます」 【上坂】「それじゃあさっそくお答えしましょう、最初のご質問は、千葉県のsteam catさんから。ご質問ありがとうございます」 【上坂】「Q:上坂さんこんばんわ。上坂さんとすずしろちゃん、似てるところはありますか? また、すずしろちゃんのイメージモデル機じゃないかと睨んでる、万岡鐵道のC12 67牽引客車ーーSLもおかにはご乗車されたことがありますか? 教えてください」 【上坂】「(自由に回答をお願いします)」 【上坂】「ーーです。 ご質門ありがとうございました。 続いてのご質問は、これですね〜。愛媛県のオグナさんからのご質問です!」 【上坂】「Q:すずしろちゃんも含めて、『レヱル・ロマネスク』のレイルロオドたちで、一番『かわいい!!』って思ったレイルロオドは誰ですか?」 【上坂】「(自由に回答をお願いします)」 【上坂】「ーーです。 さて次のご質問は……っと、もうお時間みたいですね、残念。 これが最後のご質問になります。 おたよりをくださったのは、大阪府のいいちかさんです。お便りありがとうございます」 【上坂】「Q;『すずしろちゃんを演じる前と演じたあとで、鉄道や蒸気機関車、観光列車などに対するイメージや興味への変化などはありましたか?』」 【上坂】「(自由に回答をお願いします)」 【上坂】「です! っと……ここでちょうどお時間になっちゃいました。 最後までご乗車くださり、まことにありがとうございました」 【上坂】「すずしろちゃんが地元、万岡の音達をあなたと一緒に訪ね歩いた、 『蓄音レヱル 万岡鉄道C12 67専用レイルロオド、すずしろ・万岡』 どうぞ、おくつろぎやお休みのおともにしていただけましたらうれしいです」 【上坂】「それでは、また。 次の駅でもお会いしましょう」 【上坂】「レイルロオド・すずしろ役、上坂すみれでした! 明日の朝へーー『出発! 進行!!』」 ///