……あのさぁ、いいんちょ。  ……あの。  何で海にいるの? 私達。  ……あ〜……。  うん。  そう。  『バスを降りなかったから』……だね。  いや……そうなんだけど。  学校サボっちゃってよかったの?  全然行く気だったでしょ?  ……いやいやいや。  いいんちょって呼ばれてた人のセリフじゃないよ、それ。  『人生には学校に行くより大事な事があるんだよ?』とかさぁ。  私は……委員長といられて嬉しいけど。  くっついてると、凄く安心だし……。  気持ち悪くもならなくて。  身体に何かあってもいいんちょが助けてくれると思うと、嬉しいけど……。  何か、流石に頼りすぎっていうか。  申し訳ないっていうか……。  ん……?  ちゅっ❤  あの……事の重大さ、わかってる?  今、すっごい真面目な話してるんだよ?❤  私のせいで委員長が不良になっちゃうんじゃないかって、こっちは心配してるのに……!      ……む。  絶対わかってないでしょ……。  ……しかも、外でも堂々とするようになってきたし。  一応言っとくけどね。  あの魔法。ていうか技? って、私が意識しないとできないんだよ?  ……こんな風に不意打ちでされたら間に合わなくて。  全然、普通にキスしてるとこ見られちゃうよ?  いいの……?  ……っ❤    ……何それ。  無理やり頼み込まれて最後までしちゃって。  その後も毎日ガンガン犯されてこんな事になってるのにさ。  そんな、そういう始まり方だったのに……それなのに付き合う、とか。  ほんとにいいの?  ……大丈夫? 私はダメだと思う。  ……私はほんとに、どういう関係でも、いいし。  今からでも、もうちょっと考えた方が……。  ……っ……。  はぁ~?❤      もう……。  ……そんなの、おかしいよ。  ほんとに都合、よすぎ。  私、めっちゃ甘やかされてる……。  ……う。  わかった。委員長がちゃんと、気持ち教えてくれたから。  私も本当の気持ちを……言う。  ……どんな関係でもいいなんて嘘。  本当は絶対離れたくない。一生付き合いたい。  いいんちょが好き。  お嫁さんになって……ほしい……。  はぁぁ……。  何かほんとに……いいんちょの方がよっぽどサキュバスっぽい。  発想が人間じゃないよ。  ……『どうしてそうなるの?』と来たか。  『話が見えないよ』とまでおっしゃる……。  そうだよ……。  自覚ないならヤバいからちゃんと覚えといてね?  私からすれば、いいんちょの方が私よりよっぽど、人として心配な感じっていうか。  優しいし、人に尽くし過ぎるし。  『心配』とか『放っておけない』とか言ってるうちに流されてヤっちゃうし。  おまけに情が移っちゃって『彼女』とか呼んじゃうし。  ……後、性欲が強すぎる。  こんな女の子、心配すぎるよ。    ……でも、そういうの。  ……少なくとも、私にはガン刺さり。  私を受け止めてくれるのは、きっとこの世でいいんちょだけ。  急に身体がこんな事になって、ほんとは怖かったけど。  助けてくれたのがいいんちょだったから……私は今安心して暮らせてる。  凄く救われたし……私はそういういいんちょの事が大好き。  ……だから、ずっと私にだけ、そういう感じでいてね。  私にだけそういう、すっっ、っごい……。  引くほどエロくて。  でも、優しくて。  いつもそばにいてくれる……そんな人で居て下さい。  いいんちょが私にしてくれた沢山の事……返せるか、今から不安だけど。  いつか必ず私を『選んでよかった』って思ってもらえるように、頑張るから……。  ん……❤ ちゅ❤  はぁ……。  ……好き。超好き。  私、一生こういう感じで負けてそう。  ん~?  『ずっといいんちょの事が好きで、ドキドキしてるんだろうなぁ』って事。  ……まぁ、いっか。  きっと、そういう運命だったんだね。  多分……初めて優しくしてもらった時から。  もしそうなら……。  私、きっと誰より幸せすぎるね。  好きだよ。委員長。  じゃあ、もうちょっとだけここで……甘えさせてね。  ……あ。飛行機雲。  ほら、あそこ……。  綺麗だね。