-------------------------------------------------- ローターが作動しているポイントは☆か★印で文章を囲っています。 1つ目のマークでローターが作動し、2つ目のマークでローターがOFFになります。 ☆マークはローターの動きが「ヴィィィィィィィン」という感じで、 ★マークはローターの動きが「ヴィン、ヴィン、ヴィン、ヴィン」という感じで表現しています。 また☆の数で強度を表しており、☆・・・強度弱、☆☆・・・強度中、☆☆☆・・・強度最強の設定です。 -------------------------------------------------- こんにちは。琴香です。 童話を朗読させていただきます。 【赤ずきん】 むかしむかし、森の近くに赤いずきんをかぶった女の子がお母さんと2人で住んでいました。 そのずきんはおばあさんがこの可愛らしい女の子のために、赤いビロードで作ってくれた物でした。 街の人たちは、女の子のずきんがとてもよく似合っていたので「赤ずきん」と呼ぶようになりました。 ☆ある日のこと、お母さんが赤ずきんを呼んで言いました。 「赤ずきんや。このカゴの中に美味しい葡萄酒と焼いたばかりのパイが入っているわ。 これを病気のおばあさんのところへ届けてちょうだい。きっと喜んでくれるから」 「はいお母さん!これを食べればきっとおばあさん元気になるわ!」 「ただし、途中で道草をしては駄目よ。怖い狼が出てくるから。狼にはくれぐれも用心するのよ」☆ 「わかったわ!いってきまあす!」 おばあさんのおうちは、大きな森の奥にあります。 その日は天気がよく赤ずきんが気分良く歩いていると、狼に出会いました。 「こんにちは。赤いずきんが可愛い赤ずきんちゃん。★どこへおつかいに行くんだい?」 狼はニコニコしながら話しかけてきました。★ 赤ずきんはまだ狼の恐ろしさを知りません。笑顔で話す狼の質問に答えました。 ☆「これから病気のおばあさんのおうちにお見舞いに行くのよ」☆ ★「それは偉いねえ。おばあさんのおうちはどこにあるんだい?」★ ☆「この道をずーっと歩いた先よ」☆★「そうかい・・・」狼は少しばかり考えて言いました。 「それじゃあこの道をもう少し行くとお花畑があるから、そこでお花をたくさんつんで 持っていってあげたらどうかな?おばあさん喜ぶと思うよ」★ ☆・・・・・スゥーーーーーー、フゥーーーーーー(溜息)「狼さんの言う通りだわ!私、お花をたっくさんつんで持っていくわ!ありがとう!」☆ お母さんに道草をするなと言われたことも忘れ、赤ずきんは夢中でお花をつみました。 「へっへっへ。とびきりうまそうな赤ずきんは後のお楽しみにとっておいて。先にばあさんの方から食ってやろう」 お腹をすかせた悪い狼は真っすぐおばあさんの家に向かいました。 そして、家のドアをトントン叩いて女の子の声を真似て言いました。 「赤ずきんです。お見舞いを届けにきました」 それを聞いたおばあさんは嬉しそうに言いました。 「おや、赤ずきんかい。よくきたね。顔を見せておくれ」 狼に騙されたおばあさんは家のドアを開けました。 すると狼がいきなり襲いかかっておばあさんをぺろりとたいらげてしまいました。 「げっぷ。あとは赤ずきんを食うだけだ」 狼はおばあさんの服を着てベッドに潜りこみ赤ずきんが来るのを待ちました。 そこへ、何も知らない赤ずきんがご機嫌に歌いながらやってきました。 ☆☆「おばあさん!赤ずきんよ!お見舞いに葡萄酒とパイを持ってきたわ」 「やあ赤ずきんかい。お入り」☆☆ 部屋に入った赤ずきんはベッドで寝ているおばあさんの様子が変なことに気付きます。 「あらあらおばあさん!☆☆なんて大きなお耳なの!」 すると狼が言いました。 「お前の声がよく聞こえるようにさ」 「おばあさん!なんてギョロギョロした怖いお目目なの!」☆☆ すると狼が言いました。 ★★「お前の顔がよく見えるようにさ」 「おばあさん!耳までさけたなんて大きなお口なの!」 それを聞いた狼は・・・ 「それはな・・・お前を一口で食べるためさ!」★★ 狼はあっという間に赤ずきんを飲み込んでしまいました。 「思った通りだ!ああ美味かった!お腹いっぱいだあ!」 2人を食べた狼はとても満足して、そのままベッドでいびきをかいて眠ってしまいました。 ☆そこへ、ちょうど森で狩りをしていた猟師が通りかかりました。 「おや、おばあさんのいびきにしては随分大きいぞ。様子が変だな。見てこよう」☆ ☆☆するとどうでしょう。ベッドの上で大口を開けた狼がぐうぐうがあがあと眠っているではありませんか。 「狼め!おばあさんを食べてしまったんだな!どうしてくれようか!」 猟師はそのまま鉄砲を撃とうとしましたが、お腹の中でおばあさんが生きているかもしれないと思い直し、大きなハサミでジョキジョキとお腹を切り開きました。☆☆ ☆☆☆お腹を開くと、初めに赤ずきんが中から飛び出しました。 続いておばあさんが出てきました。2人は無事だったのです。 「こんな悪い狼は懲らしめてやらないとな」 猟師はあることを思いつき赤ずきんに話しました。☆☆☆ ★★★赤ずきんたちは庭にあったたくさんの石を狼のお腹に詰めました。そしてお腹を糸で縫い合わせたのです。 しばらくして、狼がようやく目を覚ました。「ああ~よく寝た。さて帰るとするかあ」 そう言って、狼は気分良く帰っていきました。★★★ ☆☆☆お腹の中にあるのが赤ずきんたちではなくたくさんの石であることも知らずに。 狼は喉が渇いて近くの川に行きました。 「おや、随分とお腹が重いな。食べすぎたかな?」 狼が川の水を飲もうとしたとたん、お腹の石の重さにバランスを崩して川に落ちてしまいました。 悪い狼がいなくなってみんなはひと安心です。 家で帰りを待っていたお母さんが赤ずきんを抱きしめます。 「お母さんごめんなさい。これからは絶対に道草なんてしないわ。ごめんなさい」☆☆☆ お母さんは赤ずきんを叱りませんでした。そして、赤ずきんもお母さんの言うことをちゃんと聞くようになりましたとさ。 めでたし☆めでたし。☆ ちょ、ちょっと!あんまりじゃないですか・・・! こんなに頻繁にスイッチ入れられて・・・普通に読み上げるなんてできるわけないじゃないですか・・・っ! もう・・・全編録り直しですよこんなの!いくらプロでも限界があります!もう! ---------------------------------------- 声:琴香(@kotoka_11_28)