【Chapter1】 ▼ラン_1 プレイ前 あら…すごい雨… 天気予報もなかなか、アテにならないものね… 今日、雨が降るなんて、言っていなかったのに… はぁ…いつの間にか、アプリの予報も、雨に変わっているわ… 一時間後には、晴れるみたいだけど… 貴方、傘は持ってる? …そう…私も用意がない。 今日は日曜日だから、貸してくれそうな友達も、 校内にはいない…か。 仕方ないわね… 雨が止むまでの一時間… この、離れ校舎にあるボクシング教室で、足止めかしら。 本校舎なら傘くらい、あるかもしれないけど… この大降りだと、そこへ移動するだけで、下着までびしょ濡れになるでしょうね。 …貴方はどうなの? 今日、このあと、予定はある? …そう、良かった。 お互い、雨宿りの時間は、あるみたいね。 じゃあ、ここで、雨がおさまるまで、大人しく待ちましょう。 …はぁ。 生徒会の用事なのに、ボクシング部の貴方を、 突然呼び出したりして、申し訳ないことをしたわね。 すっかり、休日を潰しちゃったわ… ボクシング大会で使う、備品のチェックなんて、平日にやればよかったけど… 休日も動かないと回らないくらい、最近の生徒会は、忙しくて… …ん? 「せっかくだから、雨宿りの間、ゆっくり休みなよ」…って? ありがとう。 そうね…でも、焦っちゃうな… 今度のボクシング大会… 私がクラスの代表で出場すること、貴方も知っているでしょう? それに向けてのトレーニングもあって、今は一秒でも、時間を無駄にしたくないの。 え?「焦らなくても、きっと大丈夫だよ」って? …はぁ…簡単に言ってくれるわね… 私は生徒会長なのよ? 全校生徒の前で、無様には負けられない… 「きっと勝てる」ではダメ。 「絶対に勝てる」…じゃないと、いけないのよ。 …そんな軟弱な気の持ちようだから、 昨日の試合でKO負け、したんじゃないの? 貴方、ボクシング部の主将なんだから…しっかりしなさいよね。 情けない。 …ん? 「俺が負けたこと、誰から聞いたの?」、って? ふん。 そんなの、色んなところから聞こえてきたわよ。 ………ごめんなさい。 貴方は、私を気遣って、言ってくれただけなのに… 私、酷いことばかり言ってる… なんか最近、あまり余裕がないのよ… …はぁ…八つ当たりなんて… 本当に情けないのは、私の方ね… …え? 「何でも一生懸命にやり過ぎて、色々抱え込む性格は、変わってないな」、ですって? …やめてよ。 元カレだからって、知ったようなこと、言わないで欲しいわね… はぁ…やっぱり。 うっかり弱音なんて、吐くものじゃないわ。 …ん? 「その、何でも一生懸命にやるところ、ずっと尊敬してる」…って? ……ふーん、あら、そう。 なかなか嬉しいこと、言ってくれるわね。 でも、どうしたのかしら? そんな、クサいセリフを言うなんて。 ふっ…まさか… 私の機嫌をとって、よりを戻したい…なんて、思っていないでしょうね? …え? 「また俺と、付き合って欲しい」…って? ……あ、あら、そう。 いきなり…そんな直球で… ……でもなんだか、そう言われても、嫌じゃないあたり、私はもう貴方に、嫌悪感を抱いていないみたいよ。 良かったわね… …別れた当初はね… かなり嫌悪感があったんだけど… たしか、貴方に告白されて、付き合って、半年くらい経った頃だったかな? 「ボクサーのコスプレして、殴ったり、イジメたりして欲しい」…って、貴方から、モジモジおねだりされて… あの時、私…すごく引いちゃって、 「いや、キモイ、無理、ほんとゴメンなさい」…って… 即座にフっちゃったのよね。 ふふ…あの時のこと、今なら少し笑えるけど、貴方にとっては、心の傷なわけだから、笑うのは不謹慎かしら? ちなみに、あのことは、誰にも話して(はなして)いないから… そこは安心していいからね。 …え? 「で?さっきの返事は?」って? ……私と、よりを戻したいって話? あのねぇ…今の思い出話を聞かされても、まだ私が、貴方と恋愛、出来ると思う? …貴方とは、付き合えません。 嫌いではないけど、もう付き合うだとか、そういう感じには、なれないと思うな。 ……でも、いじめて欲しかったら、 それは別に…してあげても…良いわよ? …いや、彼氏にするのは無理だけど… ちょっと遊ぶくらいなら、良いかな…って。 今、私、別にフリーだし。 まぁ、私もあの頃よりかは、少し大人になったのかな… だんだん、割り切れるようになったというか、器が大きくなったというか… …貴方と別れた後で、あの時のこと、たまに思い出すうちに… ちょっと、アブノーマルなことにも、興味が出てきたのよ。 貴方の言う、いじめるって…要はSM…? …みたいなことでしょう? 最近まで、自分のことをSか、Mか、なんて、あまり考えたこともなかったし、男のMなんて、絶対に有り得ないって、思っていたけど… なんか、女性上位…っていうの? なんかそういうSMゴッコ…みたいなことも、面白そうだなぁ…って… だから、試しに…ね。 …ん?貴方もやりたい? よしっ、決まりね? じゃあ、やるわよ。 そう、今ここで。 ------------------------------------- ▼1_ラン_2 ボディブロー …ふう…なんだか、リングに入ると、テンションが上がるわね。 …ふふ、せっかく部屋に、リングがあるんだから、この中でやる方が、ボクシング部の貴方には、背徳感があって、良いんじゃないかしら? …ところで、ねえ、どう? 貴方がお望みの、ボクサーのコスチューム… とは言えないけど…この格好… スポーツブラに…体操服のショートパンツ…それに、教室備品のボクシンググローブ… グローブ以外は最初から、制服の下に着ていたものだけど、貴方が喜ぶかな?…と思って、わざわざ脱いであげたのよ? だって、ほら、こうやって気分を盛り上げた方が…行為に より深く、入り込めそうじゃない? …ふふ…そんなに喜んでもらえると、まぁ、脱いだ甲斐があったわね。 ……あと、冷静になると、きっとバカバカしくなっちゃうから、貴方も、恥ずかしがって…照れ隠しに、常識的なツッコミなんか、しちゃダメよ? だって、非日常を楽しもうとしているんだから、それは無粋なことでしょ? 分かった? よし…… そうね……じゃあ… どうしようかな… …ん、んー… …何だか、踏み出しにくいわね… やりたいことは、あるんだけど… まだ、冷静というか…こう、何ていうのかしら… …エッチな気分に、なっていないのよね… …それって、貴方がまだ、制服を着ているせい、じゃないかしら? いじめられる側が服を着て、いじめる側の私が、下着みたいな格好…って、おかしいでしょう? ほら、ボサッとしていないで、さっさと脱ぎなさいよ。 シャツだけじゃなくて、下も、パンツ一枚になるの。 …あら? ……ふふ。 もうパンツ…そんなに膨らませちゃっていたの? あら、手で隠しちゃった。 変態のくせに、今更、なにを恥ずかしがっているのかしら? 別に、初めて見せるわけでもないじゃない。 ほら、手をどけて、ちゃんと見せなさい。 …ふーん、まだ体に触れてもいないのに、パンツ、パンパンじゃない… それに、ここ、うっすらシミまで作っちゃって… いやらしいわね…何を考えているのかしら? ん? 「ジロジロ見られて、恥ずかしい」? だから、今さら、何を恥ずかしがっているの? …さてと…ふふ… …体のどこを殴ってやろうかしら…? …それにしても貴方、服を脱ぐと… 体中、昨日の試合でできた、打ち身だらけね… 大丈夫? 今さらだけど、昨日の今日だし、頭痛とかないの? …そう、「顔はそんなに打たせていないから、頭痛はない」…のね? 顔を打たせていないなら、ボディでKOされた、ってことかしら? 内容を見ていないから、詳しくは知らないのよね。 …そう。ボディで負けたの。 なら、弱いところを鍛えないとね? 耐える訓練をしないと。 言っている意味、分かる? そう、ボディブロー…いくわよ? ほら、手を頭の後ろで組んで… 姿勢よく、まっすぐ立って? シュッシュッ… はぁ、ちょっと緊張してきた… 無抵抗な人を殴るのって、なんか、変な感じ… …それじゃあ、まずは慣らしで、軽めに打つから。 そうね…5発、続けていくわよ。 いちっ…にっ…さんっ…しっ…ごっ! ふふ…どう? …ふーん、まだまだ余裕そうね? じゃあ、今度はさっきより強く、また5発続けて行くわよ。 いちっ…にっ…さんっ…しっ…ごっ! …へぇー、かなり本気で打ったのに、耐えるじゃない? 私、自分のパンチ力には自信があったのに、ちょっと悔しいな… …うーん、どこを叩けば倒せるのかしら… …弱いところ… ……ここは?…どうかな? ここ… 鳩尾(みぞおち)を何度も叩かれたら、さすがに、ボクサーでも耐えられないんじゃないかしら…? ん?「耐えられる」? …いい返事ね、燃えるじゃないの。 じゃあ行くわよ。 今度は10回。 いちっ…にっ…さんっ… あ、ほら、フラつかない、しっかり立つ。 しっ…ごっ…ろくっ…ななっ… ほら、あと三発よ。 頑張って耐えなさい? はちっ…きゅう…じゅうっ! ふぅ……ふふ… ちゃんと立っているわね。 でもすごい汗よ? …大丈夫? そう? まだ大丈夫なのね? …ふう…試合で対戦相手を倒すのは、格別の快感だけど… 相手が無抵抗でも、なかなか、気持ちが良いわね… シュッ…シュッ…ふふ… ……次はどうしようかな? どうすれば倒せるかしら? あそこ、打とうかな? レバー…っだっけ? よく漫画とかでも出てくるじゃない? レバーブロー… 肝臓は体の右側だから、私は左で打つわけだ… そうねぇ、ここはダイレクトに内臓だし? あんまり痛めつけると危ないから、5発にしてあげる。 5発なら、耐えられるでしょう? ねぇ? ボクシング部だもん、余裕だよね? はい、じゃあ、ほら、私が打ちやすいように、手を頭の後ろで組んで? …行くわよ? いちっ…にっ…さんっ…しっ… あっ。 …あーあ…倒れちゃった… ヒザなんかついちゃって、カッコ悪いわね。 ほら、あと一発よ? ほらほら、早く立ちなさい? …あら? 本当に苦しそうね… 確かに、パンチが良い所に入った感触はしたけど… もうギブアップ? …どうなの? …返事も出来ないの? ほらほら、カウント始めるわよ? はい、ワン…ツー…スリー…フォー…ファイブ…シックス…セブン… ほーら…テンまでに立てないと、負けちゃうわよ…? ホントに弱いわねー。 負け犬らしく、背中をグリグリ踏んであげようかしら? ほら、ほら、足で背中をグリグリ踏まれて、悔しくないの? 立ちなさいよ、まだやれるでしょう? はい、エイト、ナイン、テン… カンカンカンカーン… あーあ、なにそれ? 根性ないのね。 いじめられたいとか、殴られたいとか言ってたくせに、その程度なの? 変態でも、せめて根性くらい、見せて欲しかったわ。 ねぇ?  ------------------------------------- ▼1_ラン_3 愛撫 変態で弱い上に、サンドバッグにすら、なれないなんてねー… ん? 「ごめんなさい」? ……あはは…情けなさ過ぎ… …あー、暑い… ふぅ…ふふふ。 何だか私、ノッてきたみたい…エンジンかかってきたわ。 ほーら、情けない負け犬。 足で頭を、グリグリ踏んでやろうかしら? んー? 黙っているってことは、やられたいのかな? じゃあ、ほら… えい、えい、グリグリ…どう? 屈辱的よね? 私に頭を踏まれた感想、聞かせてよ。 え? 「ありがとうございます」? あはは。最低。 それ感想って言うの? …はぁ…ボディをボコボコに殴られて、犬みたいに、四つん這いにさせられて、頭まで踏まれちゃって… もう最悪ねー? でも仕方ないわよ。 お前は負けたんだもの。 …まぁ、でも、いくらマゾでも、 いじめてばかりじゃ少し、可哀想ね。 ほら、そろそろ立ちなさい? もう立てるくらいには、回復しているでしょう? …よし、鈍いけど、立ったわね。 …ん? あら、貴方のパンツ…元気無いじゃない。 キツくやり過ぎて、落ち込んじゃったのかしら? でも、貴方が望むことだけを、 叶えてあげるのは、フェアじゃないでしょ? それと同時に、私がやりたいことだけ、貴方に強いるのも、フェアじゃないわね… ……やって欲しいことがあれば、言いなさい? 出来る範囲で、叶えてあげても良いわよ。 ん? 「優しく、言葉責めをされたい」、って? それって、矛盾している気もするけど、なに? 結局、優しくされたいの? ……ふーん…まぁいいわ。 …ほら…じゃあ、コーナーポストに、もたれかかって… そう…それから、両手を広げて、ロープにひっかけて… 無防備に、体の正面を晒しなさい… ふぅ… じゃあ…こういうのは…どうかしら? チュッ…チュッ…ハァ… (首筋や鎖骨あたりにキスをしている音) はぁ…ふふ… 気持ち良さそうね… とつぜん首筋や鎖骨のあたりに、優しくキスされて… …ねぇ? ほら、すりすり… 乳首を、ボクシンググローブをはめた手で、こすられて… 気持ち良くなって、声なんか出しちゃって… なによ結局、エッチなこと、好きなんじゃない… …はぁ… カッ…ッ…カッ…フフ… (乳首を甘噛みしたり吸う音) …ふふ…乳首、噛んじゃった… 噛まれて…情けない声を出して…ねぇ? 気持ち良かった? …ふーん…ふふ… なにをされても、気持ち良いのね、貴方って。 …ほら… パンツをグローブでこすられて、また変な声出して… コラ、体をクネクネさせない。 倒れそうにならないで、しっかり立って。 ん?「気持ち良くて、つい」、って? ダメじゃない。行儀よくしなさい。 さぁ…乳首をグローブでこすりながら、打ち身だらけの腹筋も…キスしてあげる… チュッ…チュッ…ハァ… (体にキスをしている音) …どう? ついさっきまで殴られていた場所を、こんなふうに、いたわられて…癒される? ふーん…癒される… そう、癒されるんだー… ……えいっ! ふふっ…貴方が幸せになりすぎだから、 一発殴って相殺してあげたわ。 あはは。 …さーてと、ずっと立ちっぱなしだったから、 そろそろ座りたくなってきたわね… どこかに良い椅子、ないかしら? ------------------------------------- ▼1_ラン_4 乗馬~ラスト …あら、とつぜん四つん這いになって、どうしたの? ん?貴方が私の椅子に、なってくれるの? ふふ、私、察しの良い子は好きよ。 あと、ボクシンググローブもちょっと重いから、私の手から、外してくれない? どうせ、背中に乗ったら、貴方からは私の姿が、見えないわけだし? さて、跨ろうかしら… ふふふ… なかなか良い座り心地じゃない。貴方。 汗で少し湿っているのは、マイナスポイントだけど、まぁ、私のために頑張っているのだと思えば、可愛げもあるわね。 ほら、どう? またがった状態で…クリクリ…乳首をいじってあげる… あっ、しっかり椅子として支えなさい? さっきも体、クネらせないで、って言ったわよね? お仕置きに、お尻でも叩こうかしら。 ねぇ?口で言っても分からないマゾには、痛みで教えないとねぇ? パンツをずらして、素肌を叩いてあげるわ。 ほらっ…! ほらっ…! ほらっ…! あはは。 ねぇ、そうだ。 お馬さんごっこ、やりましょうよ。 私、前から一回、やってみたかったの。 ほら、はい、このまま前に進んで。 …あはは、鍛えているだけあって、なかなか安定しているじゃない。 ほら、もっと早く、もっと。 あはは、楽しい。 ほらほら、乳首もつねってあげるわ。 ぎゅー…あはは。 あら? ハァハァ言ってるわね。 苦しかったら、休んでもいいわよ? …ふふ…楽しい? 私は楽しい。 おかげで最近たまっていた鬱憤も、晴れて来たわ。 ん?「そろそろ天気も晴れそうだね」、って? うるさいんだよ。 「晴れる」にかけて、ちょっとうまい事、言おうとしないで。 …ふう…でもそうね… まだ、もっと遊びたいところだけど、そろそろ、終わりにしないとね。 貴方もだんだん、ぐったりしてきたし? とりあえず、立ち上がってあげる。 貴方を椅子から、解放してあげるわ。 さて、そうねぇ… 最後に貴方、オナニーしてくれないかしら? ん?「恥ずかしい」、って? うん、だから命令しているんだけど。 ほら、私もちょっと、手伝ってあげるから、ね? …ふふ、じゃあパンツを脱いで、体育座りみたいに座って。 そうそう、その辺に、適当に座って… …ふう…さてと… 私も座って、後ろから包み込むように、密着してあげる… ふふふ…ほら…手を動かしなさい…? そう… ちゅっ、ちゅっ。 (キスの音) ふーー……ふーー… (息を吹きかける音) クリクリ…クリクリ… クリクリ…クリクリ… (乳首を刺激されている表現) ふふ…ねぇ?首筋に息を吹きかけられて… 乳首を優しくいじめられて… 私の胸や体温、匂いや声を感じながら、自分の、気持ちのいいところを触って… この幸せな状況に、何か、言うことはないの? そうよね?「ありがとうございます」…よね? もっと言いなさい? ボクシング部のくせに、ボクサーのコスプレをした女の子が性癖で… しかもマゾで…試合ではKOで負けちゃって… 私のサンドバッグにも、満足になれなくて… お前は、そんなキモくて、ダサい、役立たずなのに、私に、こんなに幸せなことを、してもらっているのよ? …はぁ… …ただ…でもね…貴方は、いつも私に優しかったし、あなたと一緒に居る時、私は、いつも楽しかったわ… だから…頑張りなさいよ… 性癖がカッコ悪くても、他では、私の方から告白したくなるくらい、カッコいい男に、なってみせなさい…? 私、尊敬出来ない人に、いつまでも優しく出来るほど、優しくないからね… …ん?イキそう? いいわよ…イッて…? あっ… あー…すごい量…… ふふ…あー、汚れるから動かないで。 いいわよ。 私が拭き取るもの、持って来てあげるから。 そこでジッと待っていて。 ふう…えーと…そうだ。 トイレなら、きっと紙があるわよね… ……あら……雨、止んでいたんだ…… ふふ… たまには、予報が外れて良いことだって、あるのね… 【終わり】