※本台本は依頼時の台本であり、完成音声とは内容が異なっている可能性があります。 ご了承くださいませ。 ■3話『吸血姫様と執事の最良で最期の日』 ふぅ~~ さっぱりしましたわ アナタが用意するお風呂は、いつも格別ですわね 湯船の温度調整も完璧ですけれど、 わたくしの身体を洗う力加減も、強すぎず、かといって弱すぎもせず、とてもよい仕事でしたわ アナタの技術は、次の担当の子にすべて伝えておりますの? ふふ それなら安心ですわね♪ さ、わたくしの身体をお拭きなさいな んっ この力加減がっ んっ 心地よいのですわ ふふっ もう手慣れたものですわね 最初の頃なんて、お顔を真っ赤にして、おそるおそる拭いてましたのに んっ 今や、わたくしの事をっ んっ 誰よりも知り尽くしておりますものね ふぅ もういいですわ 丁寧で、見事な仕事でしたわ …最後ですもの、褒美を与えますわ このまま、抱きしめる事を許しましょう わたくしの高貴な裸体(らたい)を抱きしめる事の出来る下等生物など、後(あと)にも先(さき)にも、アナタだけですわ ほら おいでなさいな んっ ん 遠慮なさらず もっと強く抱きしめるのですわ んっ ん どうですの? アナタが磨き上げたわたくしの身体、いかがですの? ふふ 息が荒いですわよ? 思う存分、堪能なさって? んっ ん ふふ 今までお疲れさまでしたわ はぁ はぁ ふふ あたたかいですわ ねぇ、執事 二十歳(はたち)のお誕生日、おめでとうですの❤ 今日まで、本当によく仕えてくれましたわ 二十歳の誕生日に、主人に身体(からだ)を捧げるのが、執事のさだめ。 ですが、失うのが惜しい、などと思ったのはアナタが初めてでしたのよ。誇りに思いなさいな アナタに、もっと褒美を与えたい気分ですわ 望みがあるなら、おっしゃいませ …まぁ♪ いつもしかめっつらの執事が、もじもじと… んふふ これは、絶対に聞きださなければなりませんわね アナタの主人の命令です。望みを言いなさいな …恋人のように、キスしてほしい、ですの? まぁ わたくしに人間の真似事をしろと? ふふ んーちゅっ ちゅっ アナタでなければ んちゅ ちゅっ 首の骨を折ってさしあげておりましたわ んーちゅっ んーちゅっ  ふふ 不思議ですわ ちゅっ ちゅっ 人間になど ちゅっ 手を触れるのも嫌ですのに ちゅっ ちゅっ アナタは全然嫌ではありませんの ちゅっ ちゅっ  唇を突き出しなさいな 思いっきり、吸いますわ んーーーーーちゅっ どうかしら、満足しまして? あら ふふ 幸せすぎて、とろけてますわね 今日は、存分にとろけてよいのですわ ほら 恋人のように ぎゅっと抱きしめなさいな んっ ん ふふ あたたかいですわね 恋人はこうやって、手も絡めるのでしょう? …意外と、手、おっきいんですわね 男の子、ですものね♪ わたくしにたくさん触れて頂いて、幸せですわね? もっと幸せになりなさいな んーーちゅっ さ、ベッドに参りましょう。 あらあら わたくしから離れたくないんですの? ふふ すっかり甘えんぼになりましたのね あぁ❤ とってもいとおしいですわ んーーちゅっ ぎゅーっとしながら、ゆっくりとベッドに参りましょうか ほら、手ももっとぎゅーーっと そうですわ さ、参りましょう 本日の為の特注ベッドですわ んふふ ふかふか、ですわね すんすん すんすん この新品のベッド特有の香り、大好きですわ アナタも… すんすん すんすん わたくしが大好きなローズの香りを、まとっておりますのね すんすん すんすん すーーはーー はぁ❤ たまりませんわ❤ すんすん すんすん 香水は、首筋につけてますのね 誘っているのでしょう? ここを噛んで欲しいと ふふ なんといじらしいのでしょう❤ すーーはーー んーーちゅっ 香りだけじゃありませんわ わたくし好(ごの)みの噛み心地(ごこち)となるように、トレーニングで肉質を調整なさっていた事も、 わたくしの好きな血の味になるように、食事を調整なさっていた事も、すべて知っておりますのよ あぁ アナタの全てがいとおしいですわ❤ んーーちゅぱっ 日を追うごとに、極上の餌になっていく貴方を見ておりまして、わたくし、もうアナタを吸い尽くしたくて、吸い尽くしたくして仕方がありませんでしたわ 最近、狩りに出て、家を空けている事が多かったでしょう? あれは、ずっとアナタの近くにいたら、我慢が出来そうになかったからですの ふふ 本当に罪な餌(えさ)、ですわね❤ ねぇ わたくしの執事。 もう我慢しなくてよいのですわね? すーーはーー もう、ここに牙を突き立てて、アナタを味わっても宜しいのですわね? ふふ よい目ですわ わたくしにすべてを捧げたい、という貴方の激しい願望が、その目から嫌というほど、伝わってきますもの それでは、始めますわね 一度、吸い始めてしまったら、理性を抑える自信がありませんの。きっとむさぼり尽くしてしまいますわ ですので、まずは甘噛みいたしましょう アナタへの感謝を、たくさんお伝えさせて下さいまし あーむっ あむっ わたくしの執事 あむっ あむっ アナタがわたくしのものとなって、もう十年ですわね。 あむっ あむっ んちゅっ 幸せでしたわ あむっ あーーむっ アナタはいかがでしたの? あむっ あむっ あむっ そう わたくしもですわ あむっ あむっ んちゅっ あら 泣いては嫌ですわ あむっ あむっ あむっ ずーっと一緒ですわ あむっ あむっ あむっ わたくしの血となり、肉となって、永遠に一緒にいるのですわ あむっ あむっ んちゅっ アナタを餌として、誰よりも愛しておりますわ あむっ あむっ 誰にも渡したくありませんの あむっ あむっ んちゅっ 一滴残らず、わたくしのものですわ あむっ あむっ んーーちゅっ それでは、お別れですわね。 わたくしの最愛の餌。 愛しておりますわ 大好きですの ですから、ぜーんぶ吸い尽くしますわ❤ あーーーーぐっ あぐっ あぐっ じゅるるるるるるる じゅぅぅぅぅぅぅぅぅ あはぁ❤ じゅるるるるるるる じゅぅぅぅぅぅぅ じゅぅぅ じゅぅぅ じゅぅぅぅ はぁ はぁ じゅぅぅぅぅぅ じゅるるるるるるるるる!!!!んぱっ あっはぁぁ❤ さいっこうですわぁぁぁ❤ 硬すぎず柔らかすぎない、極上の噛み心地、 濃厚で奥深く、それでいてサラッとした味わい、鼻腔(びこう)をくすぐるローズの香り。 はぁぁぁぁ❤ 思わず、一息で吸い尽くすところでしたわ アナタの味、一生覚えておいて差し上げますわ。 これは、最高の褒め言葉ですのよ? …ふふ、もうだいぶ干からびておりますが、まだ意識はありますの? 意識があるなら、もう一度唇を突き出しなさいな あら 弱弱しいですが、少し唇が動きましたわ えらいですわね 最高の餌になれたご褒美、差し上げますわね んーーーーーちゅっ よくがんばりましたわね では、一つになる時ですわ 最後の一滴まで、味わいつくして差し上げますわ❤ あーーーーぐっ じゅるるるるるるる じゅぅぅぅぅぅぅぅぅ じゅぅぅ じゅぅぅ じゅぅぅぅ じゅぅぅぅ じゅるるるるるる!! お別れですわね じゅるるるるるるる!! お逝きなさいな じゅるるるるるるるるるるる!!!! …んぱっ んぐっ んぐっ んぐっ ぷはぁ❤ ん~❤ おいしぃぃ❤ 極上の餌、ごちそうさまでした❤