トラック6(幕間)小枝ちゃんの友達 小さい頃から…私は退屈だった 別に家庭環境が悪いわけではない むしろ優しいお父さんとお母さんの元に生まれ 幸せな家庭で育った だけど…退屈だった 親がどうとか 友達がどうとかじゃない よく分からないけど 退屈だった 後になってから、分かることだったけれど 何か熱中できるものが欲しかったみたい… そんな退屈でたまらないある日のことだった… お母さんが誕生日プレゼントに絵本を数冊くれたのだ 真っ赤なドラゴンと友達になったり 星の海へと船に乗り旅立ったり 明日や昨日…今じゃない場所へ移動したり あの日から…夢中になった わくわくが止まらなかった 私の世界は創作物で出来ている 物語の世界がどうしようなく好きなのだ 絵本は私の友達みたいなもの…なのかな?