◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 05.家でイチャイチャ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ //部屋です。主人公の左隣に舞結が座ってます。距離30cmくらい //※くっついてはいないです。舞結の声は左側から聞こえる状況です。 【舞結】 「お弁当美味しかった?」 【舞結】 「うー、何度でも聞きたくなるんだもん……」 【舞結】 「本当に美味しかった?」 【舞結】 「あはっ。  じゃあ今度は別なの作るね」 【舞結】 「何がいい?  和洋中なんでもいいよ」 【舞結】 「いん? いんって何?」 【舞結】 「ああー、インドのいん!  しるしね。って、カレー?」 【舞結】 「素手で食べるのは食べに行くから、  普通のカレーでもいい?」 【舞結】 「うん、作れるよ。  任せて」 【舞結】 「そうだ、デザートあるんだから食べないと!」 【舞結】 「う、袋がちょっと遠かった……。  んしょ……っと」 //ここだけ、ちょっと声が離れます。 //SEガサゴソ。 //次のセリフから距離戻ります 【舞結】 「えへへ、お兄ちゃんは、プリン。  私は、レアチーズケーキ」 【舞結】 「でね、でね。  これ、どっちも食べたくない?」 【舞結】 「でしょ?  でもね、同じのだと1種類しか食べられないじゃん?」 【舞結】 「だから別々のにしたの。  あ、お兄ちゃんはプリンもレアチーズケーキもオッケー?」 【舞結】 「じゃあ〜……ちょっと待ってね。  えっと、こうして……これくらい、かな……」 【舞結】 「はい、あーん」 【舞結】 「いいからっ!  遠慮するのも恥ずかしがるのも無しっ」 【舞結】 「ほぉら、あ〜ん」 //かなり近づいてください。 【舞結】 「口開けて〜  ……はい、あ〜ん」 【舞結】 「……んん〜、どぉ?  美味しい?」 【舞結】 「じゃあ私も。  んん……んんんっ! 美味しいっ!」 【舞結】 「あ、お兄ちゃんのプリンも一口もらうね」 【舞結】 「え、待ってって何が?」 【舞結】 「わ、私も……?」  私はいいよぉ! 恥ずかしいから!」 【舞結】 「するのはいいの!  されるのはやばいの!」 【舞結】 「や、やばいの……」 【舞結】 「あーんって言われても……」 【舞結】 「……うぅ」 【舞結】 「ぁ、あ〜ん……」 【舞結】 「んああっ、美味しいぃっ!」 【舞結】 「もう一口は、だ、大丈夫だからっ。  私は一口しかあげてないし!」 【舞結】 「うぅ、私がするだけだったのにぃ……」 【舞結】 「……くれるの?  もう一口?」 【舞結】 「……う、うん」 【舞結】 「……あーん」 【舞結】 「はう……美味しいけど恥ずかしい……」 【舞結】 「って、私も二口めあげるのっ。  はい、あーんしてっ」 【舞結】 「にーがーさーなーいー。  ほぉらっ、はい、あ〜ん……」 【舞結】 「だ〜め。  はい、あ〜んして、お兄ちゃんっ」 //近づいてください。 【舞結】 「うふっ、可愛いっ」 【舞結】 「年上の人にあ〜んするのってやばいね。  なんかすっごく満足」 【舞結】 「美味しいのも満足。うん」 【舞結】 「……こういうのしたかったんだ。  デザート準備しててよかった〜」 【舞結】 「でもさすがにファミレスとかじゃできないでしょ?  ここでしか味わえない恋人気分」 【舞結】 「……こういうの、ほんと憧れてたんだ」 【舞結】 「並んで座ってるだけでも、  なんかそれっぽくて満足してたんだけどね」 【舞結】 「あはっ、一つ夢が叶っちゃった」 【舞結】 「って私、わがまま言っちゃってたよね。  今更だけど、ごめんね」 【舞結】 「可愛いわがままだからいいの?  可愛くないわがままってある?」 【舞結】 「――そっ、そんなこと言わないよ? 私。  いつでもどこでも、なんて」 【舞結】 「まあ、いつでもどこでも、  二人の世界には浸りたいって思うけど」 【舞結】 「ちゃんとわきまえてます。  うん、私いいこ」 【舞結】 「えへっ、自分で言っちゃった」 【舞結】 「……ありがとう。  お兄ちゃんにいいこって言われるとやっぱ嬉しい」 【舞結】 「あと、可愛いも嬉しい」 【舞結】 「えへへ……そうやってすぐ言ってくれるから嬉しい」 【舞結】 「……ねえ、肩に寄りかかってもいい?」 //ここから肩に頭を乗せて寄りかかる距離での会話です 【舞結】 「わ、意外とたくましい……」 【舞結】 「私重くない?」 【舞結】 「一般的な頭の重さくらいって言われても、  一般的な人間の頭の重さが分かんない」 【舞結】 「わ、そんなにあるの?」 【舞結】 「私おばかだから、からっぽなぶん軽いかも」 【舞結】 「えっ、いい重み?」 【舞結】 「……うん。  私もすごく近くにお兄ちゃんを感じてるよ」 【舞結】 「あ〜あ、早く大人になりたいなぁ……」 【舞結】 「ほんと? 待ってくれるの?」 【舞結】 「お試し期間長いよね、それじゃあ」 【舞結】 「それでもいいって言ってくれるから、  やっぱり好きだなぁ」 【舞結】 「……あっ。  この単語、恥ずかしくなるから封印してたのに……」 【舞結】 「俺も……?  ……ぬふっ」 【舞結】 「だめっ、嬉しさがこみあげてくるっ」 【舞結】 「……あったかいよね、お兄ちゃん」 【舞結】 「お腹いっぱいだから眠くなる……」 【舞結】 「あ、でもお泊りはまだだめかな」 【舞結】 「ほぉら、それそれっ!  その『わかってるよ』が優しすぎるんだってば」 【舞結】 「それできゅんきゅんくるんだから……」 【舞結】 「大人の余裕、おそるべし」 【舞結】 「あ、でも前に、お互いにって言ったでしょ?  だから甘えたいときは言ってね」 【舞結】 「何ができるかわからないけど、  できることなら私がお兄ちゃんにしてあげるから」 【舞結】 「その……え、えっちなことじゃなければ、  たぶん……大丈夫、だから……」 【舞結】 「お、大人の女性的な魅力は、  まだまだ磨いている最中だから……」 【舞結】 「じゃあどうなのかな……って、なにかして欲しいことあるの?」 【舞結】 「なんでもなくなーい。  なんか言いたそうだったもん」 【舞結】 「言ってみて言ってみて。  ほらほら、言うだけはタダだから」 【舞結】 「ダメなことなら、その……また今度ってことで」 【舞結】 「でも言わなきゃわからないでしょ?  だから言って。ね?」 【舞結】 「……膝枕?」 【舞結】 「…………う、うん。  大丈夫。それは許される範囲かな」 【舞結】 「あっ、でも私ふとももぱんぱんだから――」 //ちょっと距離開きます。それでも4〜50cm程度 【舞結】 「って、もう体勢がすでに狙ってるぅ」 【舞結】 「せ、正座でいいかな。  ちょっと高いから横向きで――」 【舞結】 「こっ、こっちむきはダメっ!  それすっごいえっち! やばいやばいっ!」 【舞結】 「うー、わざとでしょ。  今一瞬、『ふふん』って顔が見えたもん」 【舞結】 「からかわれた〜」 【舞結】 「……じゃあ、はい。  ど、どうぞ……」 //主人公が膝枕される。 //舞結の右側からそのまま横になるから、 //舞結の声は右耳から聞こえます。 【舞結】 「ど、どぉ……かな……?  お兄ちゃんはこれ、落ち着く?」 【舞結】 「それなら良かった。  私も役に立てた」 【舞結】 「えっ、私は?  ……私もかな。なんか、落ち着く重みだと思う」 【舞結】 「さっきお兄ちゃんが言ってた、  一般的な人の頭の重さがわかった気がする」 【舞結】 「うん、痺れそうだったら言うね。  でもまだ大丈夫」 【舞結】 「いいよね、その気遣い。  ふふっ、さすがお兄ちゃん」 【舞結】 「でもこのままでいいの?  ほかに何かする?」 【舞結】 「って言ってはみたけどうーん、これじゃあ何もできないか」 【舞結】 「あ……手、繋いでもいい?」 【舞結】 「えへへ……ありがとう」 【舞結】 「うん、時間はもう少し大丈夫。  帰らなきゃいけない時間の電車は調べておいたの」 【舞結】 「コンビニに寄ったからちょっとアバウトだけど、  たぶんあと30分は大丈夫かな」 【舞結】 「……ごめんね。お泊りできなくって」 【舞結】 「その分、こうしていたい……かな。  お兄ちゃんが落ち着くなら」 【舞結】 「こっち向かないでいてくれる優しさが、  それはもうすごく伝わってきてるよ」 【舞結】 「いつもね。電話でもLINEでも、  会話が終わると寂しくなっちゃうんだよね」 【舞結】 「もっと話したいって思ってた」 【舞結】 「えへへ、同じなんだ。  やっぱり嬉しい」 【舞結】 「だから、一緒にいられる時間は、  目一杯大事にしたいなぁって」 【舞結】 「その……私はまだ学生だし、  できることは限られちゃうけど……」 【舞結】 「こうして膝枕とか手を繋ぐとかなら、  いっぱいできるから」 【舞結】 「あ……次に来た時は、私も膝枕いい?」 【舞結】 「してあげてるからかもしれないけど、  私もしてもらいたくなっちゃう」 【舞結】 「うん、それそれ。  ファミレスで他の人が食べてるの見ると陥るやつ」 【舞結】 「メニュー決めるの時間かかるんだよね。  全部ちょっとずつ食べたい」 【舞結】 「あ……膝枕しながらあーんしてってのはどう?」 【舞結】 「あう、確かにお行儀わるかった……」 【舞結】 「でもでも、誰もみてないし、特別な時間だし……」 【舞結】 「うんうん、それならいいでしょ?」 【舞結】 「ふふっ。  お兄ちゃん、ちょっとワルい顔してた」 【舞結】 「このー、ぷにっ」 【舞結】 「あー、ほっぺたぷにぷにだ〜」 【舞結】 「うふっ、望んで無防備になったのは、  お兄ちゃんのほうだもーん」 【舞結】 「復讐はだーめ。起き上がるのは無しね。  時間までこうしてるのっ」 【舞結】 「まあいいやって、やけに素直〜」 【舞結】 「え、次?  次……」 【舞結】 「あう、次は私が膝枕される番だった。  言い出しっぺだった……」 【舞結】 「つ、次来るときは、ボクシングの頭にはめるやつ持ってくるもん」 【舞結】 「そうだよね……高いよね、あれ。  うぅ……てっ、手加減を要求します!」 【舞結】 「私の時は、ほっぺより髪の毛撫でて欲しいかなぁ」 【舞結】 「だって、目一杯甘えてる体勢だし、  それならもう全力で甘えたいでしょ?」 【舞結】 「……約束だからね」 【舞結】 「お兄ちゃんが膝枕されてるときは、  今みたいに手を繋いでいたいかな……」 【舞結】 「いっぱい温もりが伝わってくるの、  すごい幸せに感じるんだよ」 【舞結】 「えへっ、私の彼氏〜。  えいっ」 【舞結】 「ほんっと、ぷにぷに〜」 【舞結】 「あっ、こっち向いちゃダメだってば!  顔のポジション、めっちゃストライクになるでしょっ!」 【舞結】 「……そういうのは、もっと後だから……」 【舞結】 「だ、ダメって言ってないってことは、  つまりはそういうことって察してくださいっ!」 【舞結】 「……ほらぁ、丁寧な言葉になっちゃった。  お兄ちゃんのせいだからねっ」 【舞結】 「ごめんは認めません」 【舞結】 「あっ、また言った。  なんでもって今言ったからね!」 【舞結】 「じゃあ早速――」 【舞結】 「……手、もっとぎゅってしてほしいかな」 【舞結】 「次会う時まで、しっかり蓄えておくの。  お兄ちゃん成分」 【舞結】 「……好きだよ、お兄ちゃん」 【舞結】 「うん、ありがとう。  えへっ……」 【舞結】 「ううん、まだ全然痺れてないよ」 【舞結】 「だから気にしないで、時間までこのまま」 【舞結】 「うん、ずっと膝枕したままでいたい。  いい?」 【舞結】 「……ありがとう、お兄ちゃん」