“大岩と小石”ってたとえ話があります。 1個の大岩を100個に分けても、合計の重さは変わらない。でも、同じ速度で1㎏の大岩を1回ぶつけられるのと10g小石を100回ぶつけられるのでは、結果が全く違う。 筋トレもこれと同じで、難易度の調整を怠っていきなり大きなメニューで始めてしまうと、メニューに押しつぶされてしまいます。 , 続ける為の方法って色々言われるけど、大事なことはひとつ。 どんな内容であれ“自発性を保ち続けられるか”。 あなたが“楽しめる程度”の負荷から入って筋トレを定着させ、徐々に負荷を上げていけば、いずれはあなたの望む結果も得られるはず。 そういう内容を紹介しているのが、この“自重筋トレ”シリーズです。 今作のテーマはバーピー(=大きな岩)だけど、岩が大きいのなら分解してしまえばいい。 そういう発想でメニューを決めたのだけれど、「具体的にどのくらいのペースで始めればいいのか?」という疑問は感じると思います。 それを具体的に示すために、このファイルには前作『女騎士に教わる30日自重トレーニング』の冒頭部分を同封させてもらいました。 『30日~』を既に聴いてくれた人には、初めに壁立てを始めたときのペースをバーピーに適応してみてほしい。 まだ聴いてない人は、基礎鍛錬に当てはめながら聴いてみてほしい。 初めて聴くと「え、こんな物足りないものじゃダメでしょ?」と思うかもしれない。 でもそれには理由があって、運動に慣れてないと疲れをネガティブな“苦痛”として受け取りがち。それじゃあ続くものも続かない。 自分の状態を一歩離れた場所から観察して「具体的にどう疲れているのだろう?」と分析する癖がつくと、徐々にそれが楽しくなっていきます。「動かないのは腕のどの部分なのか?それは本当か?」って、自分をいじってみたくなる。そうやって“分析する余裕を持てる程度の負荷”でトレーニングを続けることが大事なんです。 だから、まずは本当に些細なことから。 日々を積み重ねて、あなたと一緒に向上していけたらうれしいです。