「アクメノイド・イリ」アを聞いてらっしゃらない方は、先に読んでおくといいかもです。 (アクメノイド2のネタバレはありませんのでご安心ください) ==前史== 西暦2041年  世界各地で、亜空間現象を観測。同時に、未確認飛行物体による示威偵察と、一部軍事施設に対する破壊工作が行われる。 西暦2043年  国連安全保障理事会の極秘会議にて異星人の侵略を確認した人類は、IAEAの下部機関であるIPTO(国際陽子技術機構)を軍事組織に改編し異星人への対抗を決定。最高司令官として、陽子技術と亜空間航行研究の第一人者であるキリシマ博士を任命する。 西暦2044年  亜空間迎撃機インターセプターによる人類最初の亜空間航行が成功する。パイロットはキリシマ博士の妻であるイングリッド・キリシマ。  イングリッドは最初のアクメノイドであり、その後アクメノイド適合のある人間を探索するものの発見に至らず。 西暦2046年  イングリッドと、娘のアヤの乗るインターセプターが、亜空間で異星人のマザーシップと交戦し勝利するが、過剰な生体エネルギー放出によりイングリッドは死亡する。  その後は、アヤが散発的な異星人の攻撃に対処しつづけるものの、彼女の生体エネルギーも消耗の一途をたどる。  キリシマ博士は、アクメノイド適合率が低い人間をアクメノイド化する「人類アクメノイド化計画」に着手する 西暦2050年  生体エネルギーの限界が近いアヤのサブパイロットとして、妹のイリアもアクメノイドとなり出撃。イリアの圧倒的なアクメノイド適合率により遂に敵のマザーシップを撃破した。しかし、父キリシマ博士の「人類アクメノイド化計画」を知ったアヤとイリアは、キリシマ博士を殺害し秘密基地を破壊、亜空間へと逃亡する。それにより技術の大半を失ったIPTOは、キリシマ博士の一番弟子だったドクターハルナをその後任に据える そして、10年の時が流れた2060年、物語は再び始まる ==用語集== アクメノイド  絶頂により発生する特殊な生体エネルギーを放出できる人間。生理上女性のみが適応できるとされる。しかしアクメノイドとなれる人間はわずかで、高い適合率を持つのは、キリシマ博士の妻や娘のみであった 亜空間迎撃機”インターセプター”  人類が亜空間航行を可能とする唯一の機体。そのプロトンエンジンの稼働には、アクメノイドが発する生体エネルギーが必須であり、必然的にアクメノイド自身が搭乗することになる。複座での運用も可能で、その場合2人のアクメノイドが搭乗可能。武装であるプロトンビームは亜空間で唯一有効な武器であり偵察機程度であれば一撃で破壊できる IPTO(イプト)  表向きは、IAEA(国際原子力機関)の下部研究機関「国際陽子技術機構」だが、異星人の侵攻を前に密かに軍事組織に改組された。秘密基地はとある天文台の地下にあり、各国の軍と連携し異星人に対処していた。キリシマ司令官の暗殺後は、再び小規模な研究機関に戻ったが、極秘裏にアクメノイドの研究を続けている 特殊な発振水晶/アクメ回路  アクメノイドの子宮に組み込まれる機器。これにより絶頂時の生体エネルギーを極大化し放出できるようにする。キリシマ博士が運用していた発振水晶の技術は、彼の死とともに失われ、後を継いだドクターハルナも、まだ不完全な(機械融合を誘発する)アクメ回路しか作れていない アクメスーツ  アクメノイドが着用するラバー状の全身タイツ。アクメノイドの生体エネルギーを封じ込め増幅させる機能を持つ アクメカプセル  アクメノイドを強制的にアクメさせて生体エネルギーを収集する装置。インターセプターのコックピットにも同様のものが組み込まれている 人類アクメノイド化計画  異星人に対抗するためにアクメノイドの量産化を目論んだキリシマ司令官の計画。適合性の低い人間を機械によってアクメノイド化する計画だったが、彼の暗殺によって一度は水泡に帰した 異星人  亜空間から襲来する地球外知的生命体。ミステロンとも呼ばれた。正体や策源地は全く不明。その存在は一般には完全に秘匿されている