■はじめに この度は、当サークル作品『ぬいぐるみ委員のあなたと遊ぶこいぬちゃん』をご購入、ダウンロードいただき、誠にありがとうございます。 本作品にはWAV版・mp3版が含まれており、かつSEの有無をお選び頂けます。 音声作品ですので、お使いのメディアプレイヤーでご視聴ください。 (全編バイノーラルの音声作品となっておりますので、イヤホンまたはヘッドホンでのご視聴を推奨します) ■まず、ぬいぐるみ委員って? 【男子生徒のえっちな気持ちを係の女の子が鎮めてくれる世界ですから、女の子のえっちな気持ちを受け止めてあげるぬいぐるみ委員だっているのです】 ぬいぐるみ委員になった男の子は放課後や休み時間には【ぬいぐるみ】として扱われ、クラスの女の子の話を聞いたり、えっちな気持ちを受け止めないといけません。委員会の仕事なので、拒否権とかもあんまりありません。ちょっと理不尽に思う時もあるかもしれませんが、普段私たちが女の子にお願いしていることでもあるので、受け入れてあげてください。 ぎゅーっとハグしたり、お悩みを聞いたり、添い寝してあげたり、急な呼び出しに答えたり、ちゅーしたり、えっちなことをしたり……。 大変ではありますが、女の子の一生に関わる大事なお仕事です。しっかりお話を聞いて、悩める女の子たちの気持ちに応えてあげましょう。 ■お話 【新学期、眠っている間にロングホームルームは終わり、あなたはぬいぐるみ委員になってしまいました】 クラスのアイドル、こいぬちゃんは言います。 「はじっこくんは、ぬいぐるみ委員になったんだよ」 「だから、孤独や悩みを抱える女の子の話を聞いたりぎゅーってされなきゃね」 こいぬちゃんは、あなたをぎゅーっとハグして、甘えて、言いたかったほんとの気持ちを教えてくれるみたいです。 あなたでももちろん他の誰かでもなく、ぬいぐるみになったあなたにだけ、こいぬちゃんはすきって言えるし、ちゅーができます。 「こいぬのえっちなひみつ。実ははじめてのひとりえっちの相手が、はじっこくん。……はじっこくんには内緒だよ? ぬいぐるみくん」 教室で甘えられてみたり、電話越しのオナニーに付き合ってあげたり、えっちして、あなたのことが好きって、ちゃんと言えるようになったり。 高校デビューのメッキがぽろぽろとこぼれて甘えんぼさんへと転がり落ちるよわよわな女の子——画歩こいぬちゃんを、可愛がってあげてくださいね。 ■コンセプト 【ぬいぐるみを介してわかるこいぬちゃんの強がりと弱さ。ぬいぐるみを介して楽しむ、えっちプレイの使い分け】 包容力があって優しくて偉い女の子は他のサークルの皆様にお任せいたします。 当サークルは、弱っちくもうギリギリでいっぱいいっぱいになってる女の子の可愛さを掘り下げていく所存です。 本作のヒロインであるこいぬちゃんがしている「視界に映る「あなた」をぬいぐるみであるというフリをしてエッチなことに興じる」行為は、音声作品の視聴者が行う「聴覚以外の五感を閉ざしながらキャラクターの実在を信じてエッチなことに興じる」行為と重なるものです。 「ぬいぐるみになっているから、どんなことを話しても恥ずかしくないよ。聞いてくれるよ」 なーんて明らかな虚構とあなたにすがりつかないともうどうしようもなくなっているこいぬちゃんは、冷静になると恥ずかしいことを平気で言ってぬいぐるみくんにえっちなことを仕掛けます。実像がない虚構にすがりつくもの同士。あなたになら中出しも全然OKというこいぬちゃんの必死でへなちょこな甘え方に耳を傾けながら、弱々おまんこに精子ぴゅーぴゅーしてしまいましょう。 ■キャラクター ・画歩こいぬ CV:坂森むくみ様 学校で明るく元気に、うまくやっているように見える女の子。 隠しているが高校デビュー組で、同中だったあなたにはバレている。 あなたにそのことを盾にえっちな要求をされる妄想でオナニーしていることは秘密です。 キャラコンテンツ「はじっこぐらし」が大好きで、中学時代「はじっこちゃん」を自称していたことがある。 そんな過去も相まって、いつもクラスのはじっこにいるあなたのことを「はじっこくん」と呼んだりしている。 こいぬちゃん的にはこれで好意を表現しているつもりなのですが、迂遠すぎて、あなたは気づく由もありません。 クラスでは明るく振る舞っているけれど、陰キャ時代の風習を忘れられず、お家では未だぬいぐるみと喋っている。 あなたとのえっちを妄想しながら、ぬいぐるみにぎゅーって甘えて、毎晩きゃんきゃんオナニーしていることは秘密です。 ■トラックリスト(WAV/mp3) Scene1/ぬいぐるみ委員になったから、はじっこくんは寝てる間に(7:17) お話内容 あなたがぬいぐるみ委員になったことを、クラス委員長になったらしいこいぬちゃんが伝えてくれます。 Scene2/こいぬちゃんとぬいぐるみくんのはじめてえっちあそび(32:33) ★Hあり お話内容 ぬいぐるみ委員ですから、女の子とエッチなこともしなきゃいけません。キス・チュー・手コキをされちゃいます。 Scene3/こいぬちゃんと寂しい夜のぬいぐるみ相談窓口(22:41) ★Hあり お話内容 こいぬちゃんからの夜の電話は、寂しい夜のぬいぐるみ相談窓口。電話越しにささやくこいぬちゃんと一緒にオナニーしましょう。 Scene4/東京デンジャラスランドからの帰り道(5:46) お話内容 休日、こいぬちゃんとあなたは帰路で偶然同じ電車になり、寄り添い、こいぬちゃんは今日、処女あげちゃおう!と思うのでした。 Scene5/ぬいぐるみくんとこいぬちゃんのお泊まりえっち(18:51) ★Hあり お話内容 こいぬちゃんのお家に招待されたあなたは、赤ちゃんぬいぐるみとして甘やかされたり、本番生えっちで中出させられたりします。 Scene6/こいぬは、あなたしか知らない女の子です(6:07) お話内容 あなたが誕生日プレゼントを渡して想いを伝えると、こいぬちゃんは喜び、彼女としてのファーストキスをおねだりするのでした。 Scene7/こいぬとあなたのはじめてえっち(20:04) ★Hあり お話内容 今日はぬいぐるみじゃなく、こいぬちゃんとあなたのえっち。フェラしてイラマしてワンちゃんにしてカウントして中出しします。 Scene8/それじゃいこっか、デンジャラスランド(2:47) お話内容 クラスのみんなには内緒で、ふたりきりでデンジャラスランドにお出かけ。もちろん、一日中てーつないで、一緒に。おわりです。 ■スタッフ 【キャスト】 画歩こいぬ 役 坂森むくみ 様 【イラスト】 SY4 様 https://twitter.com/sy4may0 【制作】 Weakly https://twitter.com/weakly_circle ■著作権 本作の音声ファイル、画像などの無断での 転載、引用、再配布、改造等を一切禁止致します。 ■免責事項 この音声作品はフィクションです。 音声作品内に登場する人名、団体、商品名など 実在のものとは一切関係ありません。 この音声作品には性的表現などがふくまれています。 18歳未満の方はご視聴いただけません。 本データを使用したことによって生じた結果などについては、 当方は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。 ■お問い合わせ先 メールアドレス weakly.circle@gmail.com ■ごあいさつ(長いので読まなくても大丈夫です) ハリウッドではロバート・デ・ニーロやマーロン・ブランドといった名優を輩出したアクターズスタジオの演技方法として採用され、日本では新劇の演技に大きな影響を与えたロシアの演出家スタニスラフスキーは彼の演劇・演出論の一部を記した『俳優の仕事(My Life in Art)』という本の中で、世の中にありふれた俳優入門者がやりがちな「偽物の演技」を批判しています。   自己解釈を含むとても雑な形で抜き出すと、 一つに、演技とは、無我夢中でなりきることではないよ。ということ。 もう一つに、外面の準備ばっかりして、内面のリアリティを欠如させてはいけないよ。ということ。 あと一つに、どこかで見たありきたりで紋切り型の演技なんてダメ。コピペ演技ダメ絶対ということ。 追加で、ステレオタイプを誇張する演技って最低、役に関係なく自分を見せたい演技って最低、とか。 大体こんなものが、「偽物の演技」だとして槍玉に挙げられています。 たしかにそう言われ、読み進めていくとそんな演技は良くないかも、と頷ける。ただ一方で、「では「本物の演技」には、いったいどうやったら触れることができるのか。私は本当に所謂「本物の演技」に触れたいのだろうか」なんて思ってしまう。   私たちのコミュニケーションや簡単に触れることができるコンテンツの中には、「偽物の演技」に当てはまるものがあまりにも多い。 テレビのコメディやドラマ、アニメにゲーム、SNSにおけるふるまい、ときたまバズるあれやそれ、音声作品のキャラクターと演技。 スタニスラフスキーには鼻で笑われた後に真顔で説教されてしまいそうですが、私の生活の癒しのほとんどはたぶん「偽物の演技」でできている。今の世界は「本物」はとっくにどこかに行ってしまったり、なんか色んな意味で豊かな人だけが手に入れられるものになっている。私が人生で手に入れられるものなんて「本物」ではないどころか、憧れるものさえ「偽物」に過ぎないような気がする。   スタニスラフスキーは「なりきることが役を生きることではない」というけれど、お金と契約とツールで成り立つ関係が「恋愛」になり、みんなが定型の写真とプロフィールでとりあえず足切りのラインを超えられるキャラになりきる現代って「自分の弱さを自覚した上でペラい強キャラの役になりきって、紋切り型をベタにやってみること」を生きることにしまっているように思います。 では、現代において役を生きることってなりきりでよくないか? というのはさすがに飛躍や恣意的な混同が過ぎるので(スタニスラフスキーは舞台上で役を生きることについて書いているのに私は現代コンテンツの演技や社会におけるふるまいと混同している)、とりあえず現代日本において本物っぽい演技とは「ペラペラななりきり」と「なりきりを自覚した生っぽさ」が同時に存在する演技のことなのかもしれない。としておきましょう。 ペラペラな感じで「いらっしゃ〜い」とか言われてはじまって薄い設定をインストールされ、生っぽい吐息やかすかに聞こえるささやき、つぶやきにグッとくる。演技で物語に乗れない分はこちらの性欲で補填する。「本物」やうまい演技とは程遠いのかもしれないけれど、私はこれでもいいと思う。この演技が存在することを嘆きはしない。「本物の演技」よりこの「偽物」に人生を支えてもらっている気がする。   私は「本物」であることの複雑さや高尚さより、自分の憧れるものになりきろうとする行為や、なりきってふるまおうとしてうまくいったり全然できてなかったりするありふれた「偽物」のことを愛おしく思う。キャラも演技もペラい模倣で全然良くて、ペラさを模倣したり憧れたりするそのペラさをベタにやって、共犯関係を結んで幸せになる作品にしよう。ゴム判の幸せポルノで構わない。その方が、本物よりも本物っぽい。 以上、 ぬいぐるみ委員という設定の作品を作るにあたって「本物」「偽物」「演技」といったことを考えていたよ。というお話でした。 あらためまして、『ぬいぐるみ委員のあなたと遊ぶこいぬちゃん』をご購入いただきありがとうございます。 本作は、文学座の作品を観て泣いたことはないけれど、DLsiteのえっちな音声作品で涙を流したことがある人間が作るポルノです。 社会的な人間とは、日常で「ふるまい」や「らしさ」を着込んで、何かに「なりきる」ぬいぐるみと言えるかもしれません。 キャラクターの魅力は、ぬいぐるみの糸がほどけたり頭が取れたりした時にでてくるズレや愛嬌が生むものなのだと私は思います。 あまり難しいことは考えず、 こいぬちゃんの古いぬいぐるみのようにボロボロななりきりや、綿がこぼれるようにポロポロ漏れる本音を可愛がってあげてください。