・タイトル:勇者よ、耳かきをしてやる。妾のものになれ〜高貴なハーピー魔王 アンドレア〜 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック1:オープニング。勇者と魔王、遥か高みにて ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:9 正面から 【ドレア】 「よくぞ来た。褒めて遣わしてやろう、勇者よ」 【ドレア】 「妾は魔王アンドレア。天空の支配者にして、七色の魔王」 【ドレア】 「空に架かる虹でさえもこの妾のものにしてみせようぞ」 【ドレア】 「さて、勇者」 【ドレア】 「お主は才能も、資産も、国の援助もない中、よくここまでたどり着いた」 【ドレア】 「世の為、国の為、民の為」 【ドレア】 「決してあきらめない気持ちと弛まぬ努力」 【ドレア】 「妾は見ておったぞ。遥かなる天空からな」 【ドレア】 「なに。あの国から送り出された勇者がどのようなものか見物しておったのよ」 【ドレア】 「お主は実に妾を楽しませてくれた」 【ドレア】 「……勝つばかりの戦いなどつまらぬと思っていた」 【ドレア】 「妾にとって戦いは面倒な作業でしか無かったのじゃ」 【ドレア】 「それを、お主が変えた」 【ドレア】 「お主はどのような強敵であっても決して諦めず」 【ドレア】 「時として、相対する敵や守るべき民からどのようなそしりを受けようと、命からがら逃げだした」 【ドレア】 「逃げるのは、敗北ではない」 【ドレア】 「戦いにおいて大事なのは生き残ることじゃ」 【ドレア】 「死んでしまったら、もう戦えぬ。しかし、生き残りさえすれば、勝つ可能性は残る」 【ドレア】 「そして、お主は勝ってきた」 【ドレア】 「何度も……何度も。挑戦し続けることによって」 【ドレア】 「ああ、その命! その功績のなんと美しきことか……」 【ドレア】 「褒美を取らせてもよい。金、地位、名誉……」 ;ト書き;一瞬で近づいて、耳元で囁きます。 ;SE:風を切る音 ;ボイス位置:7 囁く 【ドレア】 「お主が望むものならば、どんなものでもよいぞ?」 ;ボイス位置:1 【ドレア】 「さあ、どうする? 勇者よ」 【ドレア】 「お主と戦うのも楽しかろう。だが、ここまで綺麗な命。散らすには惜しい」 【ドレア】 「勇者。この戦いが終わった時のことを考えてみよ」 【ドレア】 「きっと、お主は床に転がり、妾がここに立っている」 【ドレア】 「いつものように逃げ出そうとしても無駄じゃ」 【ドレア】 「物理、魔法、どちらの力を以てしても出られぬように対策しておる」 【ドレア】 「次にお主に出会うのが10年後になってもおかしくは無いからな」 【ドレア】 「それほどまでに力の差は歴然。というのも理解しておるだろう」 【ドレア】 「仮に、妾に勝ったとしよう」 【ドレア】 「お主は英雄としての名声は得られるが、人としての自由は失う」 【ドレア】 「すぐに、次の戦いへ駆り出されるであろう」 【ドレア】 「あるいは、政(まつりごと)の道具として利用される」 【ドレア】 「新たな争いの駒にされるだけ」 【ドレア】 「得られるのは、使いどころのない金と、意味のない言葉だけじゃ」 【ドレア】 「お主が望む平和はその先には無い」 ;ボイス位置:3 【ドレア】 「平和が欲しいか?」 ;ト書き;勇者が反応出来ない速度で回り込んでいます ;ボイス位置:7 【ドレア】 「ならば妾が与えてやっても良い」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「交換条件は付くがな」 【ドレア】 「なぁに簡単な事よ」 ;ボイス位置:3 囁き声 【ドレア】 「勇者よ、耳かきをしてやる。妾のものになれ」 【ドレア】 「そうすれば、お主の望む平和な世界を妾が作り上げてやろう」 【ドレア】 「妾はお主が欲しくなった」 【ドレア】 「世界よりもな」 【ドレア】 「妾に平和な世界をもたらされるのが気に食わぬなら、お主が世界を管理しても構わぬ」 【ドレア】 「妾はお主の剣となり、盾となり、母にも、番にもなろう」 【ドレア】 「妾はお主の前に立ちはだかるものを全て吹き飛ばしてやろう」 【ドレア】 「降りかかる火の粉も、吹きすさぶ風雨も、何もかもを防いでやる」 【ドレア】 「この翼でな」 【ドレア】 「さあ勇者よ……決断の時だ」 【ドレア】 「妾と戦い人としての生命を終えるか、妾の手を取り新たな未来を歩むか」 【ドレア】 「好きな方を選ぶが良い」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック2:まずは妾の巣に連れて帰ってやろう ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 【ドレア】 「さて……決まったな」 【ドレア】 「まずは妾の巣に連れて帰ってやろう」 【ドレア】 「この魔王城が巣だと思っておったか?」 【ドレア】 「くすっ……ここは仕事場じゃ」 【ドレア】 「寝床と仕事場は分けるに越したことはない」 【ドレア】 「まあ、離れすぎて通勤時間が長くなれば地獄となるがな……」 【ドレア】 「安心してよいぞ、すぐ近くじゃ」 【ドレア】 「ただし……妾の翼でしか行けぬようなところじゃがな」 ;SE:羽ばたく音 ;SE:両肩を捕まれる音 ;ボイス位置:5 頭上から 【ドレア】 「ふむ勇者よ……少しばかり重くないか?」 【ドレア】 「いや……妾が人を初めて運ぶから重く感じておるだけか……」 【ドレア】 「これが人の重みなのだな……」 【ドレア】 「風の魔法を使った方が良さそうじゃ」 【ドレア】 「あまねく風よ、妾の力になれ」 ;SE:風が起こる音 【ドレア】 「ふむ……この感じならばいけそうじゃ」 【ドレア】 「飛行体制に移行する。下手に口を開くなよ? 舌をかみちぎってしまうからな」 【ドレア】 「では、心の準備は良いか?」 【ドレア】 「青空の彼方へいざ参ろう!」 ;SE:羽ばたいて上昇していく音 10秒ほど 【ドレア】 「ふう、このくらいの高さならよいか」 【ドレア】 「ここからならば、滑空をしていけば十分であろう」 【ドレア】 「まあ、お主は空を飛ぶのは初めてじゃろうし……最初は少し加減してやろう」 【ドレア】 「ゆくぞ」 ;SE:風を切っていく音 ゆっくりめ 【ドレア】 「どうじゃ? 空の旅は楽しかろう?」 【ドレア】 「地上からは見えないものが見える」 【ドレア】 「この世界は広く、美しい」 【ドレア】 「青と緑の宝石のようじゃ」 【ドレア】 「だから、欲しいと思った」 【ドレア】 「この世界を妾のものに出来たのなら、それほど素晴らしいことはない」 【ドレア】 「そう思っていた」 【ドレア】 「だが、数ある宝石やこの世界よりも美しいものを知った」 【ドレア】 「お主じゃ、勇者よ」 【ドレア】 「うふふ……これからは毎日、お主をそばで眺められるのだな」 【ドレア】 「楽しみで仕方がないぞ」 【ドレア】 「と……そろそろ到着のようじゃな」 ;SE:飛行速度が下がり風の音がゆるやかになっていく ;SE:風の音がなくなったら、水晶の床に降り立つ音 【ドレア】 「到着じゃ」 ;ト書き;ドレア、隣に降り立つ ;ボイス位置:3 【ドレア】 「どうじゃ? 妾の巣は……美しかろう?」 【ドレア】 「妾の魔力を結晶化させ、長い時間をかけて編み上げてきた巣であるからな」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「今日からはここが妾とお主の巣になるのだ」 【ドレア】 「他の者は決してたどり着くことの出来ぬ、な」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック3:妾の羽で耳をほじってやろう(耳かき右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 【ドレア】 「さて……妾の羽根で耳をほじってやろう」 【ドレア】 「光栄に思えよ? 妾の羽根で耳をくすぐられる人間は、お主が初めてなんじゃからな」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「お主は、特別じゃ」 ;ト書き;ドレア、座る 【ドレア】 「妾の膝に頭を乗せるがよい」 ;SE:膝枕に頭を横たえる音 ;ボイス位置:3 【ドレア】 「うむ、良きにはからえ」 【ドレア】 「ハーピーには鳥の特性が色濃く出るものと人間の特性が色濃く出るものがあってな」 【ドレア】 「足がとても長いものと、短いものじゃ」 【ドレア】 「お主も冒険の途中で見たことがあると思うが、鳥は人間とは反対の方向に膝が曲がっているように見えるじゃろう?」 【ドレア】 「実はそこがかかとでな、膝はもっと上にあるのよ」 【ドレア】 「足が長いものはそのようにして、飛びながら獲物を取ったりしておる」 【ドレア】 「妾みたいなものは飛びながら足で獲物を取るのは難しくてな」 【ドレア】 「主に魔法を使って狩りをするわけじゃ」 【ドレア】 「まあ、魔王たる妾は足でも獲物を取り放題じゃがなっ!」 【ドレア】 「さっきお主を運んだように掴んで離さぬ」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「お主も、もう離さぬからな?」 【ドレア】 「さて……では約定の耳かきをしよう」 【ドレア】 「じゃが、妾は耳かきなどという道具は持ち合わせておらぬでな」 【ドレア】 「妾がいつも耳掃除で使っているもので勘弁してもらうぞ」 ;SE:翼で耳を撫でる音 【ドレア】 「これじゃ」 【ドレア】 「高速で空を飛ぶと耳垢はたっぷりと溜まってしまうからの」 【ドレア】 「妾も耳かきは慣れたものよ」 【ドレア】 「じゃが、他人の耳などかいたことが無い故な」 【ドレア】 「まずは慎重にやらせてもらおう」 【ドレア】 「らしくないと思うたか?」 【ドレア】 「妾はこう見えても自分のものは大切にするタイプなのだ」 ;ボイス位置:3 【ドレア】 「お主を一生大切にしてやるからな」 ;SE:翼の先端(以降、羽根)で耳の外側をゆっくりとなぞっていく音(次の;SE:まで継続) 【ドレア】 「こうして、我が翼で耳を撫でてやると、子をあやしておるようじゃな」 【ドレア】 「ふむ……甘えたい時は甘えても構わぬ」 【ドレア】 「まあ最初は恥ずかしいかもしれぬがな」 【ドレア】 「恥ずかしがるお主を見るのも一興……存分に恥じらうが良い」 【ドレア】 「お主も、他人に甘えるなど旅を始めてからしておらぬだろう?」 【ドレア】 「もし甘えられる相手がいたなら、今こうして一緒におったりはしなかっただろうからな」 【ドレア】 「他人を巻き込まぬのがお主の優しさか?」 【ドレア】 「そういった優しさもよいと思うが。しかしな、困ったときは他人を頼ってもよいのじゃ」 【ドレア】 「身体は魔法で増やせるが、心は一つしかないからの」 【ドレア】 「そして、個人に出来る事など、多くはない」 【ドレア】 「だから妾もきっとお主を頼る時が来るであろう」 【ドレア】 「その時は頼むぞ。勇者よ」 【ドレア】 「こうやって頭を撫でたりしてゆっくりと話すのも良いな」 【ドレア】 「まあ、これから忙しい日々がまた始まる訳であるが」 【ドレア】 「束の間の休息は誰にでも平等にあって然るべきじゃ」 【ドレア】 「休息を楽しむとしよう」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 ;SE:SE停止 【ドレア】 「よし……お主の耳の形はもう覚えた」 【ドレア】 「ただ耳や頭を撫でているだけだと思うたか? ふふふ……妾は魔王なるぞ?」 【ドレア】 「お主の耳の構造から魔力の流れまでばっちりと分析しておったのじゃ」 【ドレア】 「もうお主の耳の事はお主よりも詳しいぞ」 ;SE:羽根でちょんちょんつつく音 【ドレア】 「たとえば……ここの秘孔を突くと、頭痛が治ったりとかな」 【ドレア】 「ハーピーの魔王が好きで好きで仕方なくなる秘孔も突いておくか……せいっ」 ;SE:ふぁさっと突く音 【ドレア】 「うむ……完璧じゃな」 【ドレア】 「どうじゃ? その……妾の事を好きになったか?」 【ドレア】 「ちなみに『はい』と答えなければ次に進まぬ選択肢じゃからな」 【ドレア】 「ふふっ、お主の国の王がよく使っておる手段じゃな」 【ドレア】 「まあこれからはあの国も妾の管理下に収まるがな」 【ドレア】 「お主が王として玉座に座っても……」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「そのお主が妾のものであれば、そういうことであろう?」 【ドレア】 「うむうむ。まあ困った事があればいつでも申すが良い。魔法でも何でも使って妾が解決してやるからな」 【ドレア】 「いつの間にか大臣が消えたりするかもしれぬが、南の島の勤務になってもらうだけじゃから心配しなくても良いぞ」 【ドレア】 「妾は優しいからな」 【ドレア】 「まあお主の命を狙う輩が出た時には……雲の上の住民になってもらうかもしれぬが」 【ドレア】 「ふふ……大切な宝物を狙う不届き者には容赦はせぬよ」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「お主は妾の宝物だ」 【ドレア】 「お主が骨になっても大切にすると約束しよう」 【ドレア】 「お主が望めば、骨の状態で動ける状態にしてやっても良いし、今の肉体のまま蘇らせてやっても良い」 【ドレア】 「まあその時になったら尋ねるとしよう」 【ドレア】 「今は、いつか来る未来よりも今この時をただただ楽しもうぞ」 ;SE:羽根が耳に入ってくる音 【ドレア】 「お主の耳に溜まった淀みを全て掻き出してやる」 ;SE:耳かきをしていく音 【ドレア】 「どうじゃ? 今までに味わったことのない感触であろう?」 【ドレア】 「そして……この世界で妾とお主以外が決して味わう事のない感触でもある」 【ドレア】 「心から喜べ、そして堪能するが良い」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 ;SE:耳かき停止 【ドレア】 「お主の耳を掃除していると、大きな子供をあやしておるようだな」 【ドレア】 「うむ。存分に甘えて良いぞ。許す」 【ドレア】 「お主を甘やかすのも妾が楽しい故な」 【ドレア】 「甘えないようなら……とろとろに溶かしてしまうのもまた一興か」 【ドレア】 「妾はどちらでも良いぞ」 【ドレア】 「では……お主を甘やかし溶かしてしまおうか」 ;SE:耳かきをする音 【ドレア】 「お主を耳の内側からなでなで、なでなでとして」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「ぞわぞわとするだろう?」 【ドレア】 「お主の、内側にもう妾がいるのじゃ」 【ドレア】 「ただの耳かき道具ではない、妾の高貴なる羽根がな?」 【ドレア】 「この羽根で器用に掻き出しておる」 【ドレア】 「ゆっくりと……丁寧に」 【ドレア】 「呼吸を止めて目を閉じ……音だけを感じてみよ」 ;ト書き;1分ほど呼吸音も無しで耳かき 【ドレア】 「どうじゃ? こういうのも良かろう?」 【ドレア】 「耳の中を、ぞりっ……ぞりっ……と」 【ドレア】 「この、羽根が行き来する音は、クセになるじゃろう」 【ドレア】 「妾も自らの耳を掃除するのは好きでな」 【ドレア】 「まあ他のハーピーはそこまで好きそうではないが、耳の中に詰まっているものが取れて音や風を新鮮に感じる瞬間がたまらなく愛おしい」 【ドレア】 「空を飛びながらな」 【ドレア】 「お主も、また空を飛びたい時は妾が掴んで飛ばしてやるからな」 【ドレア】 「ふむ……じゃが……横に並んで空を飛ぶというのも良いな……」 【ドレア】 「この世界に空を飛ぶ魔法があったらよいのじゃが……あるいはお主に翼を授ける魔法……」 【ドレア】 「うむ。研究しておくか」 【ドレア】 「時間はまだまだあるからな……ゆっくりとだ」 【ドレア】 「さて、では耳の奥も掃除してゆくぞ……痛ければ我慢せずに申せ」 ;SE:羽根がより深くまで入ってくる音 【ドレア】 「大丈夫か? ……このまま動かすぞ?」 ;SE:耳かきをしていく音 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「よし……このくらいか」 【ドレア】 「いや……よく見てみると硬い耳垢が固まって残っておるな……」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「生意気な耳垢じゃなぁ……?」 【ドレア】 「妾が討伐してやるとするか……ゆくぞ?」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「ぞりっ、ぞりっ……」 【ドレア】 「ふむ、耳垢のHPも残り少ないと見える……」 【ドレア】 「これにて……終幕じゃ」 ;SE:耳かきの音停止 【ドレア】 「うむ、これで耳垢は全て取り除けたな」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック4:風を起こすなど造作もない(耳吹き右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【ドレア】 「では、こちらの耳の掃除も仕上げるとしようか」 【ドレア】 「じっとしておれ……」 【ドレア】 「ふうううううううっ」 【ドレア】 「うむ……塵を飛ばすにはこれが良い」 【ドレア】 「宝石を磨いた後にもこのようにしているからな、大切なものには自分の息を吹きかけたくなるのだ」 【ドレア】 「嫌ならやめるが……お主の様子を見る限りでは、そこまで強い嫌悪は感じない」 【ドレア】 「もう少し続けてみるか?」 【ドレア】 「もしかしたら意外なところでハマってしまうかもしれぬからな」 【ドレア】 「妾は魔王だが、奪うのではなく与えたいのだ」 【ドレア】 「だが、妾の愛はお主にしか与えぬからな……」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「魔王の愛を全て受け止めてみせろよ? 勇者」 【ドレア】 「すうううううううう……」 【ドレア】 「ふううううううううううっ」 【ドレア】 「ふふ、息のかかった者という表現があるが、お主はどちらの意味でも妾の息のかかった者になったなぁ?」 【ドレア】 「もしかすると、かつてこの言葉が生まれた時代にも耳にふう、と息を吹きかけていたのが由来かもしれぬのう」 【ドレア】 「意味としては、保護、影響、支配を受けている状態を指すらしい」 【ドレア】 「ああ、丁重に保護するとも、お主の事は」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「支配もする」 【ドレア】 「まあ、悪い事には使わぬ。少なくとも単身で魔王に突撃させるなどという暴挙には出ぬよ」 【ドレア】 「戦う時は共に戦い、散る時は共に散ろう」 【ドレア】 「まあ、万が一……億が一にも、手を組んだ妾とお主に敵う相手などおらぬだろうがな」 【ドレア】 「よろしく頼むぞ? 勇者様」 【ドレア】 「ふうううううっ」 【ドレア】 「疲れた時には、息を吹きかけて、お主の癒しとなろう」 【ドレア】 「お主もまた、妾の癒しとなってくれ」 【ドレア】 「お主をいじくっておると、心が癒される」 【ドレア】 「自分の中にあるトゲが一本一本抜けていくような気がするのじゃ」 【ドレア】 「ふうううううっ……こうして、息を吹きかけて恥ずかしそうにする様など」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「狩猟本能が湧き上がってくるようじゃ」 【ドレア】 「お主を食べてしまいたくて仕方がない」 【ドレア】 「だが、食べるようではもったいない」 【ドレア】 「食べるとしても……はむっ……」 【ドレア】 「甘噛み程度に抑えておくのが良いだろう」 【ドレア】 「はむ……はむ……。お主、美味いな……」 【ドレア】 「甘い香りがするのじゃ……」 【ドレア】 「……これ以上は危ないな。本当に噛んでしまう」 ;ト書き;耳吹きではなく深呼吸 【ドレア】 「すー……はー……」 【ドレア】 「よし。仕切り直すか……」 【ドレア】 「ふうううっ、ふっ、ふっ……ふうううっ」 【ドレア】 「お主は話しかけられながら耳を吹かれるよりも、何も喋らずにただただ息を吹きかけられた方が良いかのう?」 【ドレア】 「どれ、少し試してみるとしよう」 【ドレア】 「すうううう……ふううううううっ」 【ドレア】 「ふううううっ、ふううううっ、ふうううううううううっ」 【ドレア】 「(十秒ほど上のように耳吹き)」 【ドレア】 「ふうう……妾もこんなに長く息を吐き出すなどというのは初めてだ……」 【ドレア】 「疲れた……だが、まあ……悪い疲れではない」 【ドレア】 「倦怠感の中に達成感のようなものがあるな」 【ドレア】 「ふむ……もう少しお主の為に頑張ってみようか」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「な、愛しい勇者様?」 【ドレア】 「ふっ、ふうううっ、ふううううっ、ふっ」 【ドレア】 「(十秒ほど上のように耳吹き)」 【ドレア】 「ふう……疲れが一定を超えたからか、逆に疲れを感じなくなってきたな」 【ドレア】 「テンションが100に上がったようなものだろうか」 【ドレア】 「スーパーハイテンションというものだな。喋り方は変わっておらぬが」 【ドレア】 「これでも結構高揚しているのだ」 【ドレア】 「言うなれば第二形態のようなものだな」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「妾には、第三形態もあるぞ?」 【ドレア】 「まあ、妾に第三形態を出させるような強敵がこの先現れるとは思わぬがな」 【ドレア】 「さて……お主をこの甘い息で倒してしまおうか」 【ドレア】 「眠っても構わぬが、ちゃんと堪能するのじゃぞ?」 【ドレア】 「すうううううう……はあああああああ」 【ドレア】 「ふうううううっ、はあああああっ、ふううううううっ、はああああああっ」 【ドレア】 「(十秒ほど上のように耳吹き)」 【ドレア】 「うむ……よくぞ耐えきったな、勇者よ」 【ドレア】 「さすが勇者といったところか、眠り耐性はばっちり……」 【ドレア】 「いや……待てよ……」 【ドレア】 「お主、ちゃんと寝ておるか?」 【ドレア】 「気の抜く時間の無い一人旅であったからな……熟睡したことなど久しくないのではないか?」 【ドレア】 「お主は、頑張りすぎるきらいがある」 【ドレア】 「ここには妾とお主しかおらぬ……そしてお主は妾のものだ」 【ドレア】 「だから、安心してぐっすり眠ってよいのだ」 【ドレア】 「ふむ……お主の耳にはもう少し甘い息をかけてやった方が良さそうだな」 【ドレア】 「眠れなかったとしても、身体を休めるだけで違うものだ」 【ドレア】 「より深く眠れるように、少し強めにいくぞ?」 【ドレア】 「すぅー……ふうううううううっ」 【ドレア】 「ふうううううううっ、ふうううううううっ、ふううううっ」 【ドレア】 「(十秒ほど上のように耳吹き)」 【ドレア】 「ふうううううっ……ふう……」 【ドレア】 「流石は勇者か、よくぞここまで耐えた」 【ドレア】 「甘い息が効かぬというなら……そうだな、他の手段でお主を癒した方が良さそうだ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック5:これでも宝石を磨くのは好きでな(耳かき左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【ドレア】 「先ほどと同じように反対側の耳も掃除をしてやろう」 ;SE:頭を動かす音 ;ボイス位置:7 【ドレア】 「あとは耳が温かくなってくる魔法もかけておこうか」 【ドレア】 「耳を温めるのは良いぞ。ぐっすりと眠れる」 【ドレア】 「妾も眠れぬ夜はよく温めておってな……」 【ドレア】 「効果のほどは……お主の身体で体験してみると良い」 ;ト書き;簡易的な魔法を使う 【ドレア】 「ほっ!」 【ドレア】 「まだ効果は感じぬだろうが、だんだんと温かくなってくるからな」 【ドレア】 「では、耳の掃除に取り掛かるとしよう」 ;SE:耳に羽根が入ってくる音 【ドレア】 「ふふ……こうしてお主の耳に羽根を入れていくのは、お主を征服していっているようで良いな……」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「お主の身も心も妾のものにしたいのじゃ」 【ドレア】 「より深く……深淵の深淵に至るまで」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「さあ……妾に堕ちよ」 【ドレア】 「は……。危ない、お主を闇堕ちさせるところであった」 【ドレア】 「闇堕ちさせては折角の輝きが勿体ない」 【ドレア】 「お主はお主のままでいていいのだからな」 【ドレア】 「妾はそのままのお主が気に入ったのだから」 【ドレア】 「といっても、汚れた部分は妾が拭い去ってやるがな」 【ドレア】 「翼を動かすぞ」 ;SE:耳かきをする音 【ドレア】 「ふむ……お主の耳は耳垢がたまりやすいように思う」 【ドレア】 「種族の違いだろうか。妾も空を飛ぶと耳に垢がよく溜まるものだが……」 【ドレア】 「その妾を凌駕するほどの量だ」 【ドレア】 「なに……気に病む必要はない。耳かきのし甲斐があるというもの」 【ドレア】 「むしろ妾に耳掃除をされる時間が長くなる事を喜び、誇ってもよいくらいじゃ」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「妾も嬉しいぞ。少しでも長くお主を愛でてやれるのだからな」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「勇者よ……心地はよいか?」 【ドレア】 「妾は誰かに耳かきをするのは初めてであるからな……」 【ドレア】 「何か不自然な所があったら忌憚なく申せ」 【ドレア】 「まあ、すぐに直せるとは限らぬが」 【ドレア】 「できるだけ善処はしよう」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 ;SE:羽根を耳から抜く音 【ドレア】 「どれどれ……うむ、まあまあ綺麗になったな」 【ドレア】 「奥まったところの垢は殆ど取れておらぬようだから、もう少し羽根を深くまで入れるぞ」 ;SE:羽根がさらに耳奥へ入ってくる音 【ドレア】 「どうじゃ……違和感はないかの」 【ドレア】 「痛みとは危険信号だからな、少しでも痛ければ言うのだぞ」 【ドレア】 「大丈夫か? 我慢はせんようにな……」 【ドレア】 「では、続けていくとしようか」 ;SE:耳かきの音 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 ;SE:羽根を耳から抜く音 【ドレア】 「ふむ……耳の垢は殆どが取れたようじゃな」 【ドレア】 「だがお主のようにしぶといのが奥に残っておる」 【ドレア】 「どれ……少し本気を出そうか」 【ドレア】 「羽根の先まで魔力を込めて……」 ;SE:耳かきの音(硬めの耳かき) 【ドレア】 「ふふん。妾の力にかかれば、羽根もほどよい硬さに出来るのじゃ」 【ドレア】 「さらに魔力を込めればミスリルはもちろんオリハルコンでさえも切り裂けるほどの硬さになるぞ?」 【ドレア】 「まあ、今はそのような事をせぬから安心して身を任せるが良い」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「ぞり……ぞり……」 【ドレア】 「ふむ……かりかりかりかり……」 【ドレア】 「ぞりっ」 ;SE:羽根を抜く音 【ドレア】 「うむ。完璧に耳垢をそぎ落としたぞ」 【ドレア】 「ふーっ」 【ドレア】 「ふふっ。耳にあたるに風が新鮮であろう?」 【ドレア】 「さて……ここからどうしようか」 【ドレア】 「このまま終わりにしてしまっても良いのだが……」 【ドレア】 「お主も、もう少しこの時間を楽しんでいたくはないか?」 【ドレア】 「だから……最後のケアとして柔らかい羽根でもう少しだけ撫でてやろう」 【ドレア】 「ゆくぞ?」 ;SE:耳かきの音 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「うむ……このくらいにしておこうか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック6:感謝するがよい。妾の吐息を耳で感じられるのはお主だけじゃ(耳吹き左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 【ドレア】 「次は……お主の耳をふーふーして、お主を陥落させてしまおうか」 【ドレア】 「準備は良いか?」 【ドレア】 「すううううううっ」 【ドレア】 「ふうううううううううううっ」 【ドレア】 「ふううっ、ふうううううっ、ふううううううううっ」 【ドレア】 「ふっ、ふっ、ふううううっ」 【ドレア】 「ふううううううっ」 【ドレア】 「お主の耳は吹き甲斐があるな」 【ドレア】 「くすっ、お主の反応がかわいらしくてな」 【ドレア】 「自分では気づいておらぬだろうが、吹かれるたびにぴくぴくと小さく動いているのじゃぞ?」 【ドレア】 「ふふ……愛いやつめ」 【ドレア】 「どれ、妾がお主をもっとぴくぴくさせてやろう」 【ドレア】 「覚悟はよいな?」 【ドレア】 「ふっふっ、ふううううっ、ふっふうううっ、ふっふっ」 【ドレア】 「(十秒ほどランダムで耳吹き)」 【ドレア】 「うむ……妾は満足じゃ」 【ドレア】 「まあ、満足したからと言ってやめるわけではないがな」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「妾が飽きるまで続けてやろう」 【ドレア】 「ゆくぞ」 【ドレア】 「ふうううううっ、ふうううううっ、ふっふっ、ふううううっ」 【ドレア】 「(十秒ほど上のように耳吹き)」 【ドレア】 「ふうっ……いい汗を流したな」 【ドレア】 「お主の耳を愛でて流す汗は、どのような汗よりも価値がある」 【ドレア】 「だが……汗で肌がべたべたになるのはあまり好ましくはないな」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「一緒に水浴びでもするか?」 【ドレア】 「ふははっ、冗談じゃ」 【ドレア】 「実際にどうするかは、また後でな?」 【ドレア】 「今はお主の耳を吹いていたいのだ」 【ドレア】 「ふーっ、ふーっ」 【ドレア】 「ふーっ、ふっふっふっ、ふーっ」 【ドレア】 「(十秒ほど上のように耳吹き)」 【ドレア】 「ふう……次で最後にするとしようか」 【ドレア】 「何事も八割ほどで満足しておくのがよい」 【ドレア】 「満足しきってしまったらそれで終わってしまうからな」 【ドレア】 「では……ゆこう」 【ドレア】 「ふうううっ、ふううううっ、ふうううっ、ふううううううううううううっ」 【ドレア】 「(十秒ほど上のように耳吹き)」 【ドレア】 「ふううっ、ふうううっ……ふうっ、ふっふっ」 【ドレア】 「うむ……よき時間であった」 【ドレア】 「またお主の耳をこうして愛でてやるからな」 【ドレア】 「楽しみに待っているがよい」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック7:妾の翼に包まれて眠るが良い(添い寝) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:1 【ドレア】 「ふむ……よい時間になってきたな」 【ドレア】 「そろそろ寝るとしようか」 【ドレア】 「もっとちこう寄れ」 ;SE:ドレアの翼に抱きしめられる音 【ドレア】 「ふふ……温かいなお主は」 【ドレア】 「なあ、このままお主を抱きしめて寝ても良いか?」 【ドレア】 「いや、決めた。妾と共に寝るのだ」 【ドレア】 「断る事は許さぬぞ?」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「お主は、妾のものなのだから」 【ドレア】 「強く、強く抱きしめよう」 【ドレア】 「お主のことだ。どれほど強く抱きしめても壊れたりはせぬだろう」 【ドレア】 「さあ、行こうか。妾たちの寝床へ」 ;SE:歩いていく音 ;SE:ベッドに倒れ込む音 【ドレア】 「ふう……ベッドも悪くないな」 【ドレア】 「最近は木にとまって寝る事が多かったからな……まあ、すぐに動けるのが良い所なのだが」 【ドレア】 「魔王城での仕事を減らしておかねばな……世界全体の管理も必要になるしのう……」 【ドレア】 「それに」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「お主との時間も増やしていきたいからな」 【ドレア】 「魔王としての職務の傍ら、コレクションを愛でる時間は欠かさずに用意していたが、お主を愛でる時間は長ければ長いほど良い」 【ドレア】 「本当は他のものに全て任せてしまうのが楽ではあるのだが……」 【ドレア】 「そうであっては、お主以外が妾のものとは言えなくなってしまうであろう」 【ドレア】 「お主だけを見て欲しいというのなら、それはそれで悪くはないかもしれぬが」 【ドレア】 「だが、妾は欲深い」 【ドレア】 「この世界の綺麗なものは何もかもを妾のものにせねば気が済まぬであろう」 【ドレア】 「お主だけを永遠に見続ける事は難しいが、お主だけを一日中見つめ続ける日は、月に何度か設けられるようにしよう」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「お主は妾のものの中でも、特別なのだ」 【ドレア】 「妾もコレクションを幾つか持っているが、寝床に持ち込むコレクションは何一つとしてない」 【ドレア】 「こうして抱きしめて眠り、一緒に起きる相手はお主だけ」 【ドレア】 「身に余る光栄に、泣いて震えても良いぞ」 【ドレア】 「まあ……お主は泣いているよりも、凛々しい横顔をしている方が妾の好みであるが」 【ドレア】 「だが、妾も色々な顔を見たい」 【ドレア】 「お主の一生の中で、妾にだけの特別な顔を幾つも見せてくれ」 【ドレア】 「笑って、怒って、泣いて、この世の全てを楽しんで」 【ドレア】 「言葉に出来る感情も、言葉に出来ない感情も、お主のものは妾のものじゃ」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「妾だけのお主であって欲しい」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「お主だけの妾にもなろう」 【ドレア】 「さあ……妾に身を預けよ」 【ドレア】 「このまま、まどろみの中へと落ちていって、夢の中でさえも一緒になろう」 【ドレア】 「お主が心穏やかに眠れるように、お主が寝るまで語り掛けてゆくからな」 【ドレア】 「まあ……お主よりも先に妾の方が寝てしまうかもしれぬが、許せ」 【ドレア】 「お主がこんなにも温かくて、抱きしめているだけで心が柔らかくなってしまうのがいけないのだ」 【ドレア】 「思わず抱きしめる力を強くしてしまいそうになる」 【ドレア】 「壊れぬとはいえ、お主が寝れぬのは妾の本意ではないからな」 【ドレア】 「旅の中で満足に眠れなかった分、妾の翼の中で健やかに寝息を立てて欲しいと思うのだ」 【ドレア】 「いつまでも、永遠に」 【ドレア】 「ふわぁ〜ぁ……」 ;ボイス位置:3 ここから眠そうに 【ドレア】 「ああ……もっとお主に語り掛けていたいのに……睡魔とは厄介なものだ」 【ドレア】 「まあ今日は色々あったことだし……明日から忙しくなる……」 【ドレア】 「素直に寝るとしようか……」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「おやすみ。妾の愛しい勇者」 【ドレア】 「すぅ……すぅぅ……」 【ドレア】 「(二十秒ほど寝息を流して終了)」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック8:後日談。添い寝からの起床 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【ドレア】 「(十秒ほど寝息)」 【ドレア】 「すぅ……すぅ……う、ううん……」 ;ボイス位置:3 次の指示まで寝ぼけたまま 【ドレア】 「朝、か……」 【ドレア】 「だが……目の前に勇者の顔があるのう……まだ夢の中か……?」 ;SE:翼で頬を撫でる音 【ドレア】 「ふむぅ……良い触り心地だ」 【ドレア】 「本物の勇者も……さぞこんな素晴らしい触り心地で……」 ;ト書き;気が付いて固まる。 【ドレア】 「すぅぅ……ふぅぅ……」 【ドレア】 「あー……ああ……」 【ドレア】 「ごほんごほん。……うむ」 ;SE:身体を揺さぶる音 【ドレア】 「起きよ……勇者よ……再び冒険の時がやってきたのじゃ」 【ドレア】 「いや……冒険はキャンセルじゃ」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「ただ目覚めるだけでよい」 【ドレア】 「目覚めて、その綺麗な瞳を妾に見せるのだ」 【ドレア】 「お主の今日の仕事は、それだけで……いい」 【ドレア】 「ふふ……ようやく意識が覚醒してきたようだな」 【ドレア】 「おはよう。勇者」 【ドレア】 「今日は休みじゃ……妾たちの巣で」 ;ボイス位置:3 囁き 【ドレア】 「愛を語り合おう」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック9:後日談。たまには人間の道具を使ってみるのも一興か(耳かき左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【ドレア】 「さあ、妾の膝を枕にするがよい」 ;SE:頭を預ける音 ;ボイス位置:7 【ドレア】 「ふふふ……お主は今日も可愛らしいな」 ;SE:頭を撫でる音 【ドレア】 「よしよし……良い子、良い子だ……」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「いっそこのまま妾の子供になってしまうか?」 【ドレア】 「まだまだ飽きてはおらぬと思うが……マンネリにならないように心がけてゆかねばな」 【ドレア】 「生まれてから死ぬまで……生物の生涯は長い」 【ドレア】 「他の生命からすれば、まばたきするくらいの時間だとしても……当人からすれば間違いなく」 【ドレア】 「妾は生きようと思えばお主よりも長く生きられる故な、飽きてきた時には妾に申せ」 【ドレア】 「メイドの真似事でもいいぞ?」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「なあ、ご主人様?」 【ドレア】 「いや、支配者たる妾にはメイドの真似事は難しいな……」 【ドレア】 「練習しておくとしようか」 【ドレア】 「ううむ……今日はどうしようか……」 【ドレア】 「ふむ……そうだな、いつもは羽根でお主の耳を掃除しておるが、たまには人間の道具を使ってみるのも一興か」 【ドレア】 「耳かきよ、妾の呼びかけに答えよ……」 ;SE:耳かきを召喚する音 【ドレア】 「うむ……これが耳かきか……」 【ドレア】 「人の道具はハーピーが使う前提で作られておらぬからな……これをこうすれば……よし」 【ドレア】 「妾の羽根でも掴めるように少し魔法で細工をさせてもらった」 【ドレア】 「お主の耳に触れる部分には影響はない……はずじゃ」 【ドレア】 「まあやってみればわかることか」 【ドレア】 「前置きが長くなってしまったな……そろそろ始めるとしよう」 【ドレア】 「まずはお主の耳のみぞをなぞって使い心地に慣れていこう」 ;SE:耳かきで耳のみぞをなぞっていく音 ;ボイス位置:7 余裕がなさそうに 【ドレア】 「ふむ……中々……難しい、な」 【ドレア】 「人間はこのようなものを使っておるのか……」 【ドレア】 「まあ、お主らの指はふさふさとしておらぬからな、しっぽもないし……道具に頼るほかないか」 【ドレア】 「人間自体が道具で発展してきた種族であるしな」 【ドレア】 「お主と生活していくのだ……多少の道具は慣れていこう」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「大体使い方は分かってきたぞ」 ;ト書き;ここから得意げになっていきます。 【ドレア】 「こうして、こうじゃ」 【ドレア】 「どうだ? 妾は天才であろう?」 【ドレア】 「ふふふ……よい。妾を褒めたたえよ。子々孫々に至るまで語り継ぐが良い」 【ドレア】 「では、耳の垢を取り除いていくとしよう」 ;SE:耳かきが耳に入ってくる音 【ドレア】 「うむ……深さはこのくらいかの」 【ドレア】 「動かすぞ」 ;SE:耳かきの音 【ドレア】 「どうじゃ? 気持ちよいか?」 【ドレア】 「いや、答えずとも良い……お主の顔を見ればわかることだ」 【ドレア】 「ふふ……ここからさらにとろけた顔にしてやるからな」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「耳かき……これはこれで耳の様子を目で確かめながら掃除が出来るのは良いな」 【ドレア】 「いや、人族には見えぬか……?」 【ドレア】 「一人で耳かきをする人間も多いと聞く」 【ドレア】 「それを前提としては作られておらぬかもしれぬな……」 【ドレア】 「まあ良い・人間の作った道具というのも悪くはないという事が分かった」 【ドレア】 「お主の望むような人間と魔物の共生にはちょうど良かろう」 【ドレア】 「人間が作った道具で魔物が便利になれば魔物側の認識も変わる」 【ドレア】 「まあ、人間から魔物への認識はお主が頑張って変えるがよい」 【ドレア】 「妾も手伝いはしよう」 【ドレア】 「たとえば……」 ;SE:耳かきの音 【ドレア】 「こうして疲れたお主を癒したりな?」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「ふむ……そろそろ仕上げ……」 【ドレア】 「奥の方の耳垢の塊か……」 【ドレア】 「さすがに初めて使う道具ではお主も不安であろう……」 【ドレア】 「最後はお主も安心できるように妾のこの翼で掃除してやろう……」 ;SE:羽根が耳に入ってくる音 【ドレア】 「どうだ? 妾の羽根は耳かきよりよいであろう?」 【ドレア】 「当然だ。この妾の身体の一部なのだからな」 【ドレア】 「人間にも他の魔物にも負けるつもりは無いとも」 【ドレア】 「まあ……お主にだけは負けても良いとは思うが……今はお主より優位になっていたい」 【ドレア】 「そうでなければ、お主を愛でられぬからな」 【ドレア】 「さて……喋るのも少し控えるか」 【ドレア】 「お主は妾の羽根を楽しみ、妾はお主の耳を楽しむ時間としよう」 ;SE:十秒ほど羽根で耳掃除をする音 【ドレア】 「ふう……うむ。お主の耳は良いな。とても堪能できた」 【ドレア】 「お主の耳もちゃあんと綺麗になったぞ」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック10:後日談。今回は少し趣向を変えてみようか(耳扇ぎ左) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 【ドレア】 「さて……掃除後のケアだが……」 【ドレア】 「今回は少し趣向を変えてみようか」 【ドレア】 「じっとしておれよ……」 ;SE:羽根で耳を扇ぐ音 3回 【ドレア】 「妾の羽根でお主の耳を扇いでみたのだが……どうだろうか?」 【ドレア】 「まだどんな心地かしっくりと来ておらぬようだな」 【ドレア】 「良かろう……では、もう少し扇いでみるとしよう」 ;SE:十秒ほど耳を扇ぐ音(その間無言) 【ドレア】 「どうじゃ? 耳を吹くのも良いが、耳を扇がれるというのも悪くはなかろう?」 【ドレア】 「さて、では続けて扇いでいこうか」 ;SE:耳を扇ぐ音 ;ト書き;今度は扇ぎながら喋ります。 【ドレア】 「さて、口を使っておらぬからな、空いている分、色々と出来るぞ?」 【ドレア】 「お主に語りかけたり……」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「こうやって扇ぎながらお主の耳に囁いたりな?」 【ドレア】 「あとは……ふうううううううっ」 【ドレア】 「ふふっ、扇ぎながら耳を吹く事も出来る」 【ドレア】 「まあ……あまり意味は無いから、するとしたら世間話くらいか」 【ドレア】 「お主となら、無言の時間も心地よいから、無理に話す必要は無いがな」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「こうしてぱたぱたと扇いでおると……魚を焼いているようだな」 【ドレア】 「ハーピーも魚を焼くのか? と思ったかもしれんが、まあ焼くときは焼くし煮る時は煮る」 【ドレア】 「魚ごとに美味しい食べ方は異なるからな」 【ドレア】 「焼いた魚と言えば、東の方の島国で食べた小刀のような魚が美味であった」 【ドレア】 「たしか秋が旬でな……脂が乗っていて、焼いて塩を振るだけで絶品なのだ」 【ドレア】 「じゅる……っ。あれは、いいものだ」 【ドレア】 「秋になったら視察に行って一緒に食べるとするか」 【ドレア】 「自分たちで釣ったりしても良いな……」 【ドレア】 「無人島にでもいくか、お主が海に狩りに行って、妾は島で探索と巣作りをしよう」 ;SE:SE停止 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「夜は一緒に……仲睦まじく寝ような」 【ドレア】 「お主の柔らかいほっぺを妾の唇でついばんでやろう」 【ドレア】 「ちゅんちゅん、とな」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「ほっぺをちゅんちゅんされるのは嫌か?」 【ドレア】 「残念だがお主に拒否権は無いぞ」 【ドレア】 「何故なら……」 ;ボイス位置:7 囁き 【ドレア】 「お主は妾のものなのだからな……ふふっ」 【ドレア】 「……少し熱くなってきたな……お主をもう少しだけ扇いでやろう」 【ドレア】 「感謝と喜びで打ち震えるのを許す」 ;SE:翼で耳を扇ぐ音 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「さて……そろそろ仕舞いにしようか」 【ドレア】 「お主の反対側の耳も残っていることだしな」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック11:後日談。お主の耳をぞり、ぞり……(耳かき右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:7 【ドレア】 「よし。反対側も耳掃除をするぞ」 【ドレア】 「そのまま身体を回すからな」 【ドレア】 「それっ」 ;SE:頭を動かす音 ;ボイス位置:3 【ドレア】 「うむ。反対側と同じでいい顔だ」 【ドレア】 「少し汗ばんでいるからか……いつもより色っぽく見えるぞ」 【ドレア】 「お主の魅力のステータスは900を超えておるから、今は1000を超えておるかもしれんな……」 【ドレア】 「妾でなければお主を見るだけで気絶をしてしまうだろう」 【ドレア】 「なんと恐ろしい存在じゃ……」 【ドレア】 「魔物として生まれておれば、お主こそが魔王になっていたかもしれぬな」 【ドレア】 「その時は……妾が秘書か大幹部かのう……」 【ドレア】 「四天王でも良いが……他の四天王と同等に思われるのは不服であるな……」 【ドレア】 「なあ、魔王様?」 【ドレア】 「ふふっ、なぁんてな」 【ドレア】 「今のお主の見た目はあまりにも妖艶であるが、お主の心優しさでは魔王は務まらぬであろう」 【ドレア】 「勇者に生まれていて良かったな」 【ドレア】 「まあ……勇者は勇者で大変であったであろうが……」 【ドレア】 「忙しかった分も、お主はゆっくりと安め」 【ドレア】 「妾の膝であればいつでも貸してやろう」 【ドレア】 「書類の業務中も膝枕くらいなら出来るからな」 【ドレア】 「ふふ……まあ、悪戯をしないのは約束できぬがな?」 【ドレア】 「おっと……そろそろ耳かきに移ろうか」 【ドレア】 「お主に語りかけるのはあまりにも楽しくてついつい雑談に興じてしまう」 【ドレア】 「お主は否定などせずにひたすら聞いてくれるからな。心地よいのだ」 【ドレア】 「さあ、はじめよう」 【ドレア】 「こちら側も人間の作った耳かき道具の練習をするとしよう」 ;SE:耳かきで耳のふちをなぞっていく音 【ドレア】 「ふむ……妾も少し慣れてきたようだ」 【ドレア】 「先ほどよりもスムーズであろう?」 【ドレア】 「少し集中したらもう完璧にものに出来そうじゃ」 【ドレア】 「よし……やろうか」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「ふぅ……上級魔法よりも神経を使った……」 【ドレア】 「まあ、お主を万が一……いや、億が一にも傷つける訳にはいかぬからな」 【ドレア】 「ふふ……当然であろう?」 【ドレア】 「妾にとって、お主は一番大切なのだから」 【ドレア】 「傷がついてしまっては妾の心がもたぬ」 【ドレア】 「大きな怪我などはしてくれるなよ?」 【ドレア】 「お主は勇気があり、勇敢な者だからこその勇者なのだが、妾としては自分を大切にして欲しいのだ」 【ドレア】 「妾たちに敵う存在はおらぬとはいえ、戦えば傷を負うものなのだからな」 【ドレア】 「戦いとはそういうものだ」 【ドレア】 「お主がこの世界を守る為に戦うのは止めはせぬ」 【ドレア】 「世界もまた妾のものであるからな」 【ドレア】 「だが、戦う時は妾も一緒じゃ」 【ドレア】 「まだ背中を預けられるほど妾を信頼出来ておらぬかもしれぬがな」 【ドレア】 「だからこそ、スキンシップをして親睦を深めていこうではないか」 【ドレア】 「お主は妾のものではあるが、きちんと一人の人間として見ておるからな」 ;SE:耳かきの音 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「お主の耳をぞり、ぞり……」 【ドレア】 「こうしてかきだすのは耳かきならでは動きであるな」 ;SE:SE停止 【ドレア】 「いや……妾の羽根が耳かきに負けるわけにはいかぬ……」 ;ボイス位置:3 独り言を呟く 【ドレア】 「羽根を耳かきの形にする魔法を開発するか……魔法術式をあのようにすればいけるか……? いやしかし……」 ;ボイス位置:3 独り言 【ドレア】 「ああ、そうだ。あれをああすれば出来そうだな……練習しておこう……」 【ドレア】 「おっとすまぬ、魔法の開発になると意識が引っ張られてしまってな」 【ドレア】 「妾の悪い癖じゃ」 【ドレア】 「悪かった悪かった、お主にさきほどの分も……いやそれ以上に構ってやるからな」 ;SE:耳かきの音 【ドレア】 「そーれぞりぞりー」 【ドレア】 「お主の耳垢をかきつくしてやるからな」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「よし大体の耳垢は妾のものに出来たな……」 【ドレア】 「だが……」 【ドレア】 「どうやらお主の耳の奥で抵抗を続けておる生意気な耳垢がおるようじゃ」 【ドレア】 「ふふふ……どうしてくれようか」 【ドレア】 「よし。妾が直々に羽根でかきだしてやろう」 ;SE:羽根が耳に入ってくる音 【ドレア】 「この感触が忘れられない体にしてやるからな……」 ;SE:羽根で耳かきをしていく音 【ドレア】 「それ、ぞりぞりぞりぞり〜」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「ふう……妾の前では耳垢など塵に等しい……」 【ドレア】 「……あまり格好がつかぬな」 【ドレア】 「実際耳垢も少し塵になっておるし……うむ、耳を扇ぐとしようか」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー トラック12:後日談。ふふ。ハーピーに耳を扇がれる人間なんて、この世界にお主だけであろうな?(耳扇ぎ右) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ;ボイス位置:3 【ドレア】 「ではこのまま風を起こすぞ」 【ドレア】 「しかし、これが終わってしまったら今日やることはもう殆どなくなってしまうな」 【ドレア】 「お主を扇ぎながらゆっくり考えるとしよう」 【ドレア】 「ほればさばさ〜」 ;SE:翼で耳を扇ぐ音 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「ふふ。ハーピーに耳を扇がれる人間なんて、この世界にお主だけであろうな?」 【ドレア】 「ハーピーにも色々おるが、人間と結ばれる者はそうそうおらぬ」 【ドレア】 「身体は半分人間のように見えていると思うが、妾たちの先祖としては精霊の方が近いからな」 【ドレア】 「まあ、色々あったのだ」 【ドレア】 「お主が気にする必要は無い」 【ドレア】 「それよりも、お主が妾の隣にいて妾が幸せである事の方が重要じゃ」 【ドレア】 「それに……お主が幸せであるかどうかもな?」 【ドレア】 「お主にいっぱい幸せと愛を感じてもらえるように励むとしよう」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「お主の顔を眺めるのは飽きぬのう……」 【ドレア】 「宝石は一週間や短い時は一日で飽きてしまうが……お主は一年……それ以上の時が経っても飽きる気がせぬ」 【ドレア】 「お主は宝石よりも様々な顔を見せてくれるから、なのかもしれぬな」 【ドレア】 「さて、もう少しだけお主の顔を堪能させてもらうとしよう」 【ドレア】 「(十秒ほど息遣い)」 【ドレア】 「うむうむ! 妾は満足じゃ」 【ドレア】 「この後は一緒に空でも飛ぶとしようか」 【ドレア】 「風をたくさん浴びれば、またお主の耳をかけるようになるしな」 【ドレア】 「そうと決まれば、早速東の島へと飛び立つとしよう」 【ドレア】 「今夜は美味しい魚を食べような、勇者」