――――――――――――――――――――――――― トラック1:ヒーロのーお面を被るはんなりお嬢様? ――――――――――――――――――――――――― ;本編スタート: ;◆SE: 部屋の呼び鈴が鳴る ;◆SE:13→5→1 リスナー 玄関ドアまで歩行音 ;◆SE:1 リスナー立ち止まる(ドア越しにどちら様と声をかけると想定) ;◆声:ドア越しでくぐもった声が聞こえるが"『いえカノ』"の部分ははっきりと聞こえるようにする  【一音】 『こんにちは。本日お申込みいただいた『いえカノ』でございます』   ;◆SE:1 リスナー 玄関ドアを開ける ;◆SE:1 一音 ヒーローのお面をつけ会話(指定を除いて、このトラックの効果音とボイス位置は基本 1:正面 固定となります) ;◆声:1 お面をつけたままで会話するので少しくぐもった声 【一音】 「……こんにちは。改めて本日参りました『いえカノ』ですわ。  本日はよろしくお願いしますね」 【一音】 「……とご挨拶をしたところで……ふふ、予想通り固まってしまいましたわね。……ぇ? 訪ねる相手を間違えていないか?   では失礼ながら、お名前を伺っても……ええ、ええ、やはり、こちらのお宅で相違ありませんね」 【一音】 「まあ、いきなりヒーローのお面をつけた背筋のいい制服姿の女が佇む光景に異様さを覚えてしまうのは、当然ですわね。  しかしながら心配ご無用でございます。なぜなら、間違いなく、私は本日あなた様の――」 ;◆声:3 ささやき 【一音】 「恋人になる予定の者でしてよ」 【一音】 「……おっと、ささやきはフライングでしたわね  まあそう断言されてもわからないので、証拠としてこちらに記載されたロゴマークをご覧になってくださいまし。  こちらに乗っているのは、まがうことなきお申込みいただいた『いえカノ』のロゴと同じものではなくて?」 ;◆SE: 一音 タブレットをタップしてリスナーに証拠を見せる 【一音】 「……ふふ、その顔は正解と捉えてもよろしいですわね。であれば、私は正真正銘『いえカノ』スタッフでございます。  ささ、こちらに記載されている名前にお間違いがないかと、規約をご確認の上、ご署名頂きたく存じます」 【一音】 「そこにご署名頂くことで、はじめて……」 ;◆声:7 ささやき 【一音】 「私の素顔となぜお面をつけているのかという理由を知ることとなりますので」 【一音】 「……と、またフライングしてしまいましたわ。取締役が一番規約違反はいけないので、  これ以上違反しないよう確認の上、こちらのタッチペンでご署名願いましてよ」 ;◆SE: 一音 リスナーへタブレットとタッチペンを渡す ;◆SE: リスナータブレットをタップしてしばらく確認、その後サインをする 【一音】 「……ありがとうございますわ。さて、そうなれば、本部にあるシステムの管理者権限へアクセスして……」 ;◆SE: 一音 タブレットを数回タップ ;◆SE: タブレットから完了の音が出る 【一音】 「……ええ、これで今から明日のこの時間まで、正式にあなた様と恋人関係になりましたわ。  じゃあ、お待ちかねの私の素顔でございます」 ;◆SE:一音 お面を取る 【一音】 「さあ、いかがでしょう? ……あら、可愛らしいだなんて、  そのようなもったいなきお言葉を頂けるなんて、うれしい限りでございます」 【一音】 「さあ、素顔もお見せしたところでお家に上がってもよろしいですか……。  ええ、ええ……ご配慮いただき、ありがとうございます。ではお邪魔しますわね、あなた様っ」 ;◆SE:1 一音 靴を脱いでスリッパへと履き替えつつ、リスナーからの提案で荷物をリスナーへ渡しつつ部屋へと上がる 【一音】 「ふむ、無駄がなくシンプルなお部屋でとても過ごしやすそうですわね。  私のお部屋と大違いですわね。こうしてみるとやはりシンプルが一番ですわね。  はい? ……ええ、ええ、そうですわね。社長業をやっていると、いろいろ書類が溜まりましてよ」 【一音】 「……あら? また驚いた顔をさせてしまいましたね。  もしかしなくても社長業という言葉に引っかかったのでしょうか?」 【一音】 「ええ、私、女子高生ながら『いえカノ』の代表取締役社長も務めております  ああ、社長と言いつつもそんなにかしこまらず肩肘張る必要はないですわ。  こうしてあなた様のお部屋に上がった今の時間は、私もいち『いえカノ』から来た恋人の一人ですからね」 ;◆声:7 ささやき 【一音】 「なので、あなた様もどうぞお気軽に接してください、うふふ」 【一音】 「さて、私はよくてもあなた様は私をどう呼べばいいかわからないかと思うので……ここで自己紹介をいたしますわね。  おほん――改めて、私立遠浅い高校三年生の上大井一音(かみおおい かずね)と申します。本日はどうぞよろしくお願い致します」 【一音】 「普段は学園で人並みの学生として過ごしつつ、『いえカノ』における作業全般や雑務をこなす俗にいう学生起業家という身分ですね。  ああ、またそのようにかしこまらないでくださいまし。若いうちから会社を興すのは家の決まりのよなものですし、  『いえカノ』を支障なく運営できているのは働いているキャストと、なによりご利用下さる恋人様たちのご協力あってのこと」 ;◆声:3 ささやき 【一音】 「そう、あなた様のこれから行われるご協力の賜物ですわ」 【一音】 「つまり私ひとりでは、なにもできない非力な女学生でございます。  ですのでそのご協力は、変に気負わず対等な関係で今日は私と接してくださることですの。  ……ああ、ただし、あなた様という呼び方はお許しくださいまし♪ 恋人を敬うのは私の流儀でございますので」 【一音】 「さて、もう一つ。先程からあなた様の目を惹いてしまわれているこちらのお面の説明ですわね。  これは今も私に抱かれているであろう堅い印象を軽減させるための工夫――俗にいうギャップというやつですわね」 【一音】 「私のこの堅苦しい振る舞いに遠慮するなと言われても、あなた様の気は無意識に気を引き締めてしまうはず。  なので、引き締めた気を強制的に緩めるために着けているのが、こちらのお面でございます」 【一音】 「私の願いは、この一時、あなた様心と体が存分にリラックスしていただくことですの。  それが叶わなければ、『いえカノ』が掲げる目的も達成はできませんので」 【一音】 「というわけで、あなた様には今からあえて気の張るような行動を取らせていただきます。  それでもこちらのお面を眺めながら気を静めてくださいな。さて肝心な気の張るような行動は……こうでしてよっ!」 ;◆SE:1 一音 リスナーの体に抱き着く 【一音】 「ふふ♪ あなた様に抱き着いてしまいました。  さあ、しばらくこの状態を維持いたしますので、これからこのお面を見て気を静める練習をしつつ――」 ;◆声:3 ささやき  【一音】 「あなた様についてお話くださいますか?」   【一音】 「ふふ、お顔、一気に赤くなりましたわね。ですがそんな時こそ、視界に映ったお面を目にし、心を静めてくださいまし」 【一音】 「ささ、対処法は教えましたので、どうぞお気楽にあなた様のことを私に教えてくださいまし♪」 ――――――――――――――――――――――――― トラック2:霧吹き&フェイスクリーニング ――――――――――――――――――――――――― ;◆参考動画:https://youtu.be/7BQu_mjYFng,https://youtu.be/uFg9hQqdprk ;◆SE:9 一音 耳かきやケア用の道具を置く ;◆声:9 正面 遠方  【一音】 「……さあ、あなた様。私のお膝に頭をあずけてくださいな。  はい? やらないと本当にダメか? ええ、本当にやらないとダメですしなにもはじまりませんし、  あなた様が折れるまで、ずっとここに居座るつもりでしてよ」 【一音】 「それは流石のあなた様も困り果てしまうでしょ? それとも恥ずかしいでしょうか?  ならな、こちらのお面を見て……ね、少しバカらしさを覚えてくださいな」   【一音】 「そのバカらしいという気持ちを抱えたまま勢いで私のお膝に頭をお預けください。   ささ、今号令をかけますので、勢いよく横になって……せーの、三、二、一……」 ;◆SE:9→1 リスナー 一音の頭に乗せる(リスナーが頭を乗せていると仮定) ;◆声:9→1 上から覗き込む形でやや接近気味で話す(このトラックのボイス位置は以降、1:正面で固定) 【一音】 「……ごろぉ〜〜〜ん♪」 【一音】 「……きちんとできましたね。それでこそ、あなた様です♪   そんなあなた様には、ご褒美のナデナデで今覚えた恥ずかしさを吹っ飛ばしましょう」 【一音】 「ぇ? それだと余計恥ずかしい? ええ、存じてます。  ですが恥ずかしいに恥ずかしいを上塗りすれば、恥ずかしさが消えるのが世の真理でございますのよ。  ささ、私に身を預けて……ナデナデにお浸りください」   ;◆SE: 一音  しばらくリスナーの頭を撫でる(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:楽しそうに『私のナデナデに合わせてゆっくりと息を吸ってー吐いてー、吸ってー吐いてー』  『ほら、緊張されたらすぐにお面に注目。気を張るのは馬鹿らしいですわ』『いい調子です、そのままゆったり』などと  言いながらリスナーの頭を優しく撫でる。キリの良いタイミングで終わらせる)」 ;◆SE: 一音 しばらくリスナーの頭を撫でる(停止) 【一音】 「いい具合に気も落ち着かせられたようですわね。でしたら、本格的に次のデートプランへ移ります。  まずは先程、私を熱く抱擁して頂いた際にお話した、あなた様の顔やお耳全体をこちらでケアしていきましてよ」 ;◆SE:3,7 一音 霧吹きスプレーを持ってリスナーの左右耳元で軽く振る  【一音】 「さあ、しっかりお聞きになられたでしょうか?   今、化粧水やオイルをまぜた特製の美顔ケア用オイルが入った霧吹きを振りました」 【一音】 「今からこれをあなた様のお顔やお耳にかけて、ケアしていきますの。  いかがでしょう? 聞いているだけで心地良さを覚えていきませんか?  なーに実際に浴びればさらに心地良さを覚えるので……」 ;◆声:3 ささやき 【一音】 「ふふ、お顔やお耳をスッキリして、さらに心地良くなりましょう」 【一音】 「まずはタオルで軽めに顔を拭きましょう。一瞬熱いかもしれませんが……だんだんと心地良い温かさへと変化していきます。  ささ、さっそくその心地良さを肌で感じ取ってくださいまし」 ;◆SE:1 一音 用意したジッパーからあつあつタオルを取り出し軽く空気に触れさせる。 ;◆SE:1,2,8 一音 リスナーの顔にあつあつタオルをかける(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:『タオル失礼いたしますね』『目も鼻も、肌もほぐすように』と軽く指圧する)」 ;◆SE:1,2,8 一音 あつあつタオルをリスナーの顔から取り除く(停止) 【一音】 「……強張った顔がどんどんほぐれていく感覚を……その身で体感できたのではないしょうか?  今度は霧吹きでほぐれた顔を引き締めていきますわよ、あなた様♪」 ;◆SE:1 一音 霧吹きスプレーを手に取る ;◆SE:2,8 一音 リスナーの顔に霧吹きする(開始) 【一音】 「(長い呼吸音:『額からシュッシュ』『次は目元から頬へ』『口元も凝りやすいのでしっかりかけて』  『いい匂いですか? ええ、リラックス効果も得られるように配合しましたので』などと言葉を掛けながら顔にかけていく)」 ;◆SE:2,8 一音 リスナーの顔に霧吹きする(停止) 【一音】 「……顔全体に、まんべんなく振りかかったのではないでしょうか?   ささ、残りは耳に軽く吹きかけて、ケアの準備を万全に整えていきましょう……」 ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳に霧吹きする(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『左は耳の上から流すように吹きかけて』『右は下から上にかけて上がるように吹きかけていきましてよ』  『耳裏もしっかりかけて』などと言葉を掛けながら、耳元でスプレーをかけていく)」 ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳に霧吹きする(停止) 【一音】 「……いいですね。では、ここから……マッサージさせていただきますね。  途中、痛かったりするかもしれませんが……その痛みを乗り切れば楽になりますので、少し我慢下さいまし」 ;◆SE:1,2,8 一音 霧吹きでかけた美容液まみれのリスナーの顔をマッサージ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『まずは額を横から真ん中にかけてゆっくりと押してあげて』『鼻の横にもツボがあるので』 『頬周りが凝り固まってますわ、しっかりほぐして』『ギュッギュッギュッ』などと言葉を掛けながらリスナーの顔を指で押す)」 ;◆SE:1,2,8 一音 霧吹きでかけた美容液まみれのリスナーの顔をマッサージ(停止) 【一音】 「……今の要領で……お耳もほぐしていきましょう……」 ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳を指先でマッサージ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『右は耳の入り口まで左は裏側の凝りやすい箇所を中心に』『指で取れる垢はついでに取りましょう』 『耳を餃子にして、さらにほぐしましょう』などと言葉を掛けながら、楽しそうに耳をマッサージ)」 【一音】 「あと、もうすこし……。今度は言葉もかけず……ただただこの音を堪能してくださいまし」 【一音】 「(短い呼吸音:なにもいわず耳を楽しそうにマッサージ)」 ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳を指先でマッサージ(停止) 【一音】 「……おわりですわ。では再び熱いタオルを顔全体にかけつつ、  軽くマッサージして、顔周りを全体的にほぐし……とろけるようにしましょう」 ;◆SE:1 一音 脇に置いてあったジッパーから新しい熱いタオルを取り出す ;◆SE:1,2,8 一音 リスナーの顔全体にタオルをかけてマッサージ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:楽しそうに『しっかりしっかり拭い取れるように』や『血行がさらによくなるように』  『さあ、顔をきちんとスッキリさせて』『お耳もちゃんとして』とか言いながら、タオルでふきつつマッサージ)」 ;◆SE:1,2,8 一音 リスナーの顔全体にタオルをかけてマッサージ(停止) ;◆SE:1 一音 リスナーの顔からタオルをはがす 【一音】 「……はい、おしまいですわ、あなた様。どうでしょう?   私の見立てでは……施術前と比べて顔周りさらに快適になったのではないでしょうか?」 ;◆声:7 ささやき 【一音】 「なにせ顔の血色がずいぶんとよくなられましたもの……」 【一音】 「ふふ……顔を近づけた途端、頬がすぐに赤くなったのがわかりましたわね。ならば成功でしてよ」 【一音】 「さて、そうなれば次は本格的にお耳のお掃除に入りましょう。  まずは右耳からですので、右耳を向けるように頭を動かしてくださいなー。  ささ、今合図しますのでそちらに合わせて。せーの、三、二、一」 ――――――――――――――――――――――――― トラック3:梵天竹耳かきで耳を整えましょう(右) ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE:1→3 リスナー 一音の合図に合わせて右耳を上にする ;◆声:3 (以降、このトラックは効果音とボイス位置は3:右 固定) 【一音】 「……ごろぉーーん……」 ;◆SE: 一音 頭を撫でる 【一音】 「……ふふ、よくできましたわ、あなた様。……はい? そんなことで頭を撫でなくても?  いいえ。こうすることで、あなた様の気もさらに緩んでいきますので……隙あらばこう致しますので。  ささ、もっと脱力なさってくださいまし」 ;◆SE:一音 リスナーの頭を軽く撫でる(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:楽しそうに『こうでしょうか?』『いえこの頭の形ですと……こうでしょうか?』 『うふふ、頬を緩めてくださいましたね〜』とか優し気な声で言葉を掛けながら頭を撫でる)」 ;◆SE:一音 リスナーの頭を軽く撫でる(停止) 【一音】 「……ん、あなた様のお顔もお体も弛緩(しかん)されてきましたわね。  さてその緩んだ気をさらに加速すべく、そろそろこちらの耳かき棒で耳かきをさせて頂きますわね」 ;◆SE: 一音 脇にあった梵天耳かき棒を掴み、左右ランダムにリスナーの両耳の耳元で指で軽く弾く 【一音】 「……木のような材質音が耳元に響いたのではないでしょうか? こちら梵天竹耳かきという代物でございます。  こちらで、あなた様のお耳に居座る悪い子たちを取り除いていきますわね」 【一音】 「ただ表面や裏は今のマッサージでだいぶケアしたので、竹のさじで軽くマッサージにしましょうか。  そうやってお耳に耳かき棒を慣らして、耳穴の中を存分にケアしていくという流れでいきましょう」 ;◆声: ささやき 【一音】 「では、あなたさまの右耳を存分にケアいたしますわね♪」 ;◆声:このトラックと次のトラックは耳かきトラックで耳かきをしながら話をしてる想定ですので、さらにゆったりめに話してください ;◆SE:一音 耳表面の入り口周りと溝を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき&マッサージ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『耳の上の溝……ええ、細かい汚れがあったので、さっそくここを掻いてあげて』 『ここは汚れがありつつ凝り固まってますね。ならしっかりほぐして』とか言いながら入り口周りと溝を耳かき棒で耳かき&マッサージ)」 【一音】 「……上の半分はこれで問題ないでしょう。では、残りの下半分も同じ要領で……」 【一音】 「(少し長い呼吸音:『下のくぼみから耳たぶへと流れるようにしてかいてあげて』  『ここの曲がり角に沿ってさじを押し付けて……しっかりとほぐして』とマイペースに言いながら、  入り口周りと溝を耳かき棒で耳かき&マッサージ)」 ;◆SE:一音 耳表面の入り口周りと溝を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき&マッサージ(停止) 【一音】 「……ええ、これで入り口周りと溝周りを綺麗にできましてよ。  さあ、あとはこの耳かき棒の醍醐味……梵天の心地であなたさまをさらに心地良くしていきますわね」 ;◆SE:一音 耳表面の入り口周りと溝周りを梵天竹耳かき棒の梵天部分で軽く掃除(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『さあさあさっきと違ってふさふさでしてよ』『梵天が心地いいですわね』  『はい、ちりあくたも逃さず綺麗』とか言葉を掛けながら梵天部分で耳を綺麗にする)」 ;◆SE:一音 耳表面の入り口周りと溝周りを梵天竹耳かき棒の梵天部分で軽く掃除(停止) 【一音】 「……ん、いいですわね。ではお次は耳の裏を同じ要領でやっていきますので、そのおつもりで。  耳かき棒の方は……ええ、まだ問題ありません。ではそのままでいてくださいまし」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かき棒の竹の部分で耳かき&マッサージ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:熱心に『軟骨や付け根の方に汚れが集まりやすく、かつ凝りやすいので』  『上から下へなぞるようにすればコリもほぐれていきましてよ』とか言葉を掛けながら耳裏を耳かき&マッサージ)」 【一音】 「……あともう少しですわ……ね。ちなみに今の動きも覚えることで……、  自分でも、揉みほぐせるので……ぜひともお試しください。では――」 【一音】 「(少し長い呼吸音:なにも言わず耳裏を耳かき棒で耳かき&マッサージ)」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき&マッサージ(開始) 【一音】 「……はい……終わりですわ。じゃあ、間髪を容れず梵天でさらに綺麗にして……」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かき棒の梵天部分で掃除(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『表面と違って耳裏でふさふさを受けるとまた違った感覚ですわよね』  『いいですわ。もっともっと気を抜いて』『こっちも綺麗に』とか言葉を掛けながら梵天部分で耳の表面と裏を綺麗にする)」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かき棒の梵天部分で掃除(停止) 【一音】 「ん、これでいいですわね。さあ、残すは本命の『耳かき』ですわ。  ですが、万全を期すべく、表面と裏で取った垢をきれいに拭き取る機会をくださいな。  そうしないとあなた様の大事なお耳にかえって汚れがたまりますのでね……ええ、ご協力ありがとうございます」 ;◆SE:一音 おしぼりを取る ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:楽しそうに耳かき棒のおそうじ)」 ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(停止) 【一音】 「……ん、これでいいですわね。では、気を取り直して、『耳かき』させて頂きますので、あなた様は引き続き脱力をお願いしますわ」 ;◆声:ささやき 【一音】 「しっかりお掃除して、右耳を軽くいたしましょうね」 ;◆SE:一音 リスナーの耳の穴の中に梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分入れる ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『材質が他のものに比べて危ないのでゆっくりと丁寧に丁寧に』  『あら、ここ塊がなっておりますわね。ならしっかりと取りながら』とか言葉を掛けながら、熱心に耳かき)」 【一音】 「……ん、手前の部分の垢はほとんど取り切りましたでしょうか……。  ならば今度は奥まで耳かき棒を入れていきますので……痛かったらお声がけくださいな」 【一音】 「(少し長い呼吸音:『さあ、耳かき棒を奥まで入れましてよ』『ここ少し厄介ですわね。ならここをこうして』  『あともうちょっとですわ』などと言葉を掛けながら、楽しそうに耳かき)」 ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき(停止) 【一音】 「……ん、一旦止めてお掃除させて頂きますね。取った汚れを外に出ず中へ戻るのがいちばんよくないので。  ええ、ご理解ありがとうございます。では、一旦かいた汚れはおしぼりで取り除かせていただきますわね」 ;◆SE:一音 リスナーの耳穴から耳かき棒を引き抜く 【一音】 「はーい、耳かき棒の方抜けました。じゃあ、少しおまちくださーい」 ;◆SE:一音  おしぼりを取る ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:楽しそうに耳かき棒のおそうじ)」 ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(停止) 【一音】 「……ん、いいでしょう? では、再開のほどさせて頂きますわね」 ;◆SE:一音 リスナーの耳の穴の中に梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分入れる ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹耳かきの竹のさじ部分で耳かき(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『さきほど見つけた垢は……あ、ありましたね。ささ、ナイナイいたしましょう』や  『ここ少し痛むでしょうか? しつこく張り付いているので少し我慢を』と言葉を掛けながら、丁寧に耳穴の中を耳かき)」 【一音】 「手前から深く……そして、取ったら深くから手前を繰り返して……」 【一音】 「(少し長い呼吸音:熱心になにも言わず耳穴の中を耳かき)」 ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹耳かきの竹のさじ部分で耳かき(停止) 【一音】 「……はい、おしまいでしてよ。では、耳かき棒を外に出して綺麗にしますわね」 ;◆SE:一音 リスナーの耳穴から耳かき棒を引き抜く 【一音】 「……ん、外に出すとより一層大きいのが取れましたわね。  少々お待ちください。今お掃除してから、梵天へと移りますので……」 ;◆SE:一音 おしぼりを取る ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:楽しそうに耳かき棒のおそうじ)」 ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(停止) 【一音】 「……ええ、いいですわね。では仕上げの梵天で見えない垢も綺麗さっぱりといきますわ」 ;◆SE:一音 リスナーの耳穴の中に梵天部分を入れる ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹みみかきの梵天部分で耳かき(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『ふさふさの毛があなた様のお耳に居座る汚れを排除しますわ』  『ゆっくりと押し込んだり……引いて、垢は一つ残さず』とか言葉を掛けながら楽しそうに指で耳かき)」 ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹耳かきの梵天部分で耳かき(停止) 【一音】 「はい、今度こそおしまいですわー。  ささ、清潔になったかどうか確認するため抜きますわね」 ;◆SE:一音 リスナーの耳穴から耳かき棒を引き抜く 【一音】 「……ん、お疲れさまですわ。梵天にもうっすらと汚れがついてたので、  これで完璧だと思います。さあ、これをお掃除してからその性能をたしかめますわよ」 ;◆SE:一音 おしぼりを取る ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:楽しそうに耳かき棒のおそうじ)」 ;◆SE:一音 耳かき棒のお掃除(停止) 【一音】 「さあ、お待たせしました。お耳の性能を試すにはこれが一番」 ;◆声: ささやき 【一音】 「私の声きちんと届いていらっしゃいますか、あなた様……(軽く息を吹きかける)」 ;◆SE: リスナー 驚き身じろぐ 【一音】 「少し驚かせすぎましたでしょうか?   ですがそのようなご反応からお耳の具合は健常といっても差し支えがありませんね」 ;◆声: ささやき 【一音】 「ふふ、なかなかいいものだったでしょ?」 【一音】 「では、これであなた様の右のお耳は綺麗にできました。  さあ、今度は左耳でしてよ。こちらも同じように楽しくお掃除いたしましょう。  今度は左耳が上になるようお願いいたしますわ」 【一音】 「……さあ、合図いたしますので、それに合わせて。せーの、三、二、一……」 ――――――――――――――――――――――――― トラック4:梵天竹耳かきで耳を整えましょう(左) ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE:3→7 立ち位置移動しながら ;◆声:3から移動して、7で言う(このトラックの効果音とボイス位置は7:左で固定) 【一音】 「……ごろぉ〜〜〜ん……」 【一音】 「……ええ、よくできましたわ。さあ、大事なあなた様の左耳も――」 ;◆声:ささやき 【一音】 「思いを込めて丁寧にケアをいたしますわね」 【一音】 「……では、こちらはさきほどまで私の膝に押し付けたのもあって、  血行が悪くなっていますので……表面から少し時間をかけてほぐしていきますわ」 ;◆SE:一音 リスナーの耳に梵天耳かき棒の竹のさじ部分を耳に当てる ;◆SE: 耳表面の入り口周りと溝を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき&マッサージ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『右と違いを出すべく、下から上へと流れるように』や  『カーブした箇所も汚れを取りつつほぐして』とか言葉を掛けながら、熱心に表面をマッサージ&耳かき)」 【一音】 「さあ……今度は上から耳たぶまでの縦横無尽に……」 【一音】 「(少し長い呼吸音:『入口へと収束するようにカーブに沿ってさらにきつく』  『小さい掻きから大きく弾みをつけて』とか言葉を掛けながら、表面に力を込めながらマッサージ&耳かき)」 ;◆SE: 耳表面の入り口周りと溝を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき&マッサージ(停止) 【一音】 「……ん、表面はこれで終わりでしてよ……。右と違い、先程まで私のお膝に押し付けられたのもあって、結構凝り固まってましたわね。  あなた様のお耳もこれでかなりスッキリされたのではないでしょうか? では、仕上げの梵天へと移りますわね」 ;◆SE:一音 耳表面の入り口周りと溝周りを梵天竹耳かきの梵天部分で掃除(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『ふさふさの梵天があなた様のおみみをさらに綺麗に』『ええ、ゆっくりと脱力してくださいな』  『取り切れなかったちりあくたもすべて綺麗に』とか言葉を掛けながら、梵天部分で耳を綺麗にする)」 ;◆SE:一音 耳表面の入り口周りと溝周りを梵天竹耳かきの梵天部分で掃除(停止) 【一音】 「表面はこちらでいいでしょうか? さて耳かき棒もあまり汚れてないので……このまま裏のお掃除も続けてやりましょうか」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき&マッサージ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『上の方からさじをあてがい、付け根に沿うように♪』 『優しく負担をかけないように……しゅりしゅり、しゅりしゅり』とか言葉を掛けながら、楽しそうに耳裏を耳かき&マッサージ)」 【一音】 「さらに範囲を広げて……一目見ても全体が綺麗になるよう……」 【一音】 「(少し長い呼吸音:『ここのスジが少しかたいでしょうか、ならほぐして』『優しさと力を込めた掻きを交互に』と  声をかけながら丁寧にかつ力を入れながら楽しそうに耳裏を耳かき&マッサージ)」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき&マッサージ(停止) 【一音】 「……ええ、これで竹のさじによる清掃は終わりにしましょう。さあ、このまま梵天で綺麗に……」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かきの梵天部分で掃除(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『ふさふさの梵天で包み込むように』 『ふふ、ここが弱いのですか? ならここを中心的に』とか言いながら梵天部分で耳を綺麗にする)」 ;◆SE:一音 耳裏を梵天竹耳かきの梵天部分で掃除(停止) 【一音】 「……さて、ここもこのぐらいでいいでしょう。では本格的な『耳かき』へ移る前に、耳かき棒を一旦綺麗にしましょうか。  道具が汚れたままでの清掃は不衛生極まりないので……耳かき棒を掃除している間、あなた様はゆったりとお待ちください」 ;◆SE:一音 おしぼりを取る ;◆SE:一音 耳かき棒を掃除(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:鼻歌交じりで耳かき棒を拭く)」 ;◆SE:一音 耳かき棒を掃除(停止) 【一音】 「……ええ、これでなんら問題はありませんね。  では耳穴の中、はりきってお掃除へ移りましょう」 ;◆声: ささやき 【一音】 「耳の中のわるいものも、私がきれいさっぱり取りますね」 ;◆SE:一音 リスナーの耳の穴の中に梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分入れる ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹棒の竹のさじ部分で耳かき(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『こちらは大きな汚れが多く目立ちますね。右よりは取りやすいですね』  『ここの壁にくっつけて傷がつかないようにゆっくりと引いて』『あら、これは厄介な形ですわね』  とか言いながら、いろいろな動きで耳の中を耳かき)」 【一音】 「……ん。奥にもいますが、一応取れた分をこのままに細かい汚れも加えて取って……」 【一音】 「(短い呼吸音:『細かいものを取れるぶんだけ取って』『あとほんの少し』とか言いながら、耳の中を耳かき)」 ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹棒の竹の匙部分で耳かき(停止) 【一音】 「……ん、これでいいですね。まだ奥にもいますが、とりあえず取れた分をしっかりと処分しましょう。  この機会に、取った垢がまた耳穴の中へ戻ってというのはお掃除の意味をなしませんもの」 【一音】 「なので……一旦お掃除に移ります。さあ、耳かき棒を引き抜くので、あなた様は引き続きそのままの体勢でお願いいたしますわ」 ;◆SE:一音 リスナーの耳穴から耳かき棒を引き抜く ;◆SE:一音 おしぼりを手に取る ;◆SE:一音 耳かき棒を掃除(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:楽しそうに鼻歌交じりで掃除)」 ;◆SE:一音 耳かき棒を掃除(停止) 【一音】 「……ええ、バッチリですわ。じゃあ、お掃除の方、再開いたしましょう……」 ;◆声: ささやき  【一音】 「耳が生まれ変わっていく心地を存分に体感してくださいな」 ;◆SE:一音 リスナーの耳の穴の中に梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分入れる ;◆SE:一音 耳穴の中を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『さて奥にいたあなたは……ここから出ていきましょう』や 『あっ! こんなところにもいたの。よかったー気付いて』などと言いながら丁寧に耳穴の中を耳かき)」 【一音】 「ん、問題なく取れましたね……あとは細かいものをさらに取ってあげて」 【一音】 「(短いい呼吸音:なにもいわず丁寧に耳穴の中を耳かき)」 ;◆SE:耳穴の中を梵天竹耳かき棒の竹のさじ部分で耳かき(停止) 【一音】 「……では、これでお掃除は完了ですわ。さあ、あとは梵天で総仕上げです……」 ;◆SE:一音 リスナーの耳穴から耳かき棒を引き抜く ;◆SE:一音 リスナーの耳穴へ梵天竹耳かきの梵天部分を入れる ;◆SE:一音 耳穴を梵天竹耳かきの梵天部分で掃除(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『ふさふさの梵天で包み込むように』 『耳に影響がでないようにしっかり拭き取って』などといいながら梵天部分で耳かき)」 ;◆SE:一音 耳穴を梵天竹耳かきの梵天部分で掃除(停止) 【一音】 「……さて梵天もこれで終わりましょう。ではこれをお掃除して、最後の仕上げをしましょう」 ;◆SE:一音 リスナーの耳穴から耳かき棒を引き抜く ;◆SE:一音 おしぼりを取る ;◆SE:一音 耳かき棒の掃除(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:耳かき棒を拭く)」 ;◆SE:一音 耳かき棒の掃除(停止) 【一音】 「……ええ、耳かきの平穏はこれで保たれました。あとは仕上げをするだけです」 ;◆声: ささやき 【一音】 「いかがでしょう? お耳は今心地良さを覚えてくださったでしょうか……(耳に息を拭く)」 【一音】 「……ふふ、答えずとも頬が緩みましたね。  ご満足いただけたようでなによりです。ではもう一回おまけです♪」 【一音】 「(数回耳に息を吹きかける:一回目は短く、二回目は長くしたりとバリエーションを出す)」 【一音】 「……はい、こちらで耳掃除は終わりにしましょう。  さて、もう一回だけケアさせていただきますね。  今度は首や肩を中心にマッサージでございます」 ;◆声:ささやき 【一音】 「どうぞご期待くださいね、あなた様、ふふ♪」 ――――――――――――――――――――――――― トラック5:肩&首回りを軽くしましょう ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE:4,5,6 一音 寝ているリスナーの首や肩を左右両側から軽く触れてる ;◆声:1 リスナーの顔の上から話しかける(このトラックのボイス位置はささやきを除いて、基本1:正面で固定) 【一音】 「……さあ、お耳を綺麗にした後は、首や肩回りを軽く指圧したりして、より身体を軽くさせます。  ここでしっかりほぐすことで、のちに楽しんでもらうことをより楽しんで頂けますので……」 ;◆声:7 ささやき 【一音】 「どうか気負わず楽な体勢で受けてくださいまし♪」 【一音】 「さて、まずは肩を重点的に行いましてよ」 ;◆SE:3,5,7 一音 リスナーの肩を左右それぞれ丁寧にマッサージ(開始) 【一音】 「(長い呼吸音:『首の付け根から肩まで流すように』『肩から首の付け根へとほぐして』  『お次は肩から鎖骨に流していきましてよ』と楽しそうに力を込めてマッサージ)」 【一音】 「……現代ではスマホやパソコンなど肩の凝りやすい要因が世にあふれています……。  凝りは顔のむくみや血行の流れを阻害……あるいは聴覚障害などの原因もあるんですのよ」 【一音】 「……たしかに純粋な聴力の衰えもありますが……、原因が凝り過ぎてということもあるので……、  普段から自分でもなさってくださいまし。さあ、ゆっくりやりますので、この動きを覚えて……」 【一音】 「(少し長い呼吸音:『親指を除いた四本の指で鎖骨をこうしてつまみながら、持ち上げるんです』 『親指も駆使して軽く指圧してください』とか言いながら力を込めてマッサージ)」 【一音】 「今度は左右バラバラに手を動かして、より刺激を増幅させて……」 【一音】 「(短い呼吸音:なにもいわずマッサージに専念する)」 ;◆SE:3,5,7 一音 リスナーの肩を左右それぞれ丁寧にマッサージ(停止)   【一音】 「……ん、いかがでしょう? さきほどと比べれば、肩回りかなり軽くなったのではないでしょうか?  ですが、肩だけほぐれても首が重いはずなので、きちんとほぐして軽くしましょう」 ;◆声:7 ささやき 【一音】 「首は肩よりも少々痛いツボを集中しておりますので我慢してくださいまし♪」 ;◆SE:4,5,6 一音 リスナーの首を左右それぞれ丁寧にマッサージ(開始) 【一音】 「(長い呼吸音:『首の付け根からゆったりゆったり丁寧に押してあげて』 『首の真ん中の骨の辺りに筋肉が集中しているので、ええ凝ってますわね』 『人の頭の重さは約五キロですので、それをささえるためにも首にはかなり負担がかかりますのよ』と力を込めながら丁寧にマッサージ)」 【一音】 「……ん、少しストレートネック気味でしょうか? きちんと直さないと、口内にも影響がでるんでしてよ。  たとえば口臭や唾の匂いがきつくなるので、印象も悪くなりますし、顔の形も変わってしまいますので。きちんとほぐしましょう」 【一音】 「(長い呼吸音:『ここはストレートネックになりやすい原因の箇所なので、しっかりほぐして防ぎましょう』 『首は自分で揉み解すのが難しい箇所なので首を軽く回すだけでもかなり楽になると思います』 『私の知り合いも首をきちんとケアせずに大病になった方もいますのでしっかり自分でもケアを』とか言いながら首をマッサージ)」 【一音】 「ふふ、お顔もかなり緩んできましたわね。  それじゃあ、こちらもバラバラのリズムで……あと少しですわ」 【一音】 「(短い呼吸音:バラバラのリズムでなにも言わずマッサージ)」 ;◆SE:4,5,6 一音 リスナーの首を左右それぞれ丁寧にマッサージ(停止) 【一音】 「……さあ、終わりましたわ。ふふ、血行がよくなりまぶたも重くなってきましたでしょう?  いいですよ? そのまま目をつぶって寝ても、その間に今度は全体的にほぐしていきますので……」 ;◆SE:3,4,5,6,7 一音 リスナーの首と肩を指で往復しながら丁寧にマッサージ(開始) 【一音】 「(長い呼吸音:『肩口から時計回りを描くようにゆっくりゆっくり』『ん、ここ痛いですね。けどここをほぐすことでさらに良くなりますわ』 『首のここをグリグリ。……ふふ力を込めても無駄でしてよ。ここは押されれば勝手に動いてしまうので』 『さあ頭の付け根まできたら、グッグッグッと指で押して』とかいいながら、丁寧にマッサージ)」 【一音】 「……ん、耳の辺りまで少しあん摩の範囲を広げていきますね。  耳と首の間のラインにもツボが多いので……」   【一音】 「(少し長い呼吸音:『少し喉が張っているのではないでしょうか? ここにコリがありますね。ならここをほぐして』  『喉の痛みも風邪によるものもありますがこう言った血行障害であることも十分のあるのでしっかりほぐして』と  楽しそうに言いながらリスナーの首と耳の間を丁寧にマッサージ)」 【一音】 「……ん、じゃあ、またもとにもどって。残りのコリやすい箇所をしっかり指でつぶしてあげて……」 【一音】 「(短い呼吸音:何も言わず丁寧にマッサージする)」 ;◆SE:3,4,5,6,7 一音 リスナーの首と肩を指で往復しながら丁寧にマッサージ(停止) 【一音】 「……こちらで、かなりほぐれたのではないでしょうか?  ちなみに気になるところは……ああ、とくにないと。それはよかった。  ならば、こちらでケアの方、以上とさせていただきますね」 【一音】 「次は元気になったお耳や首元……いいえ、全身ほぐれて心地良さを覚えたあなた様を今から和の寵愛で包んであげますわね」 ――――――――――――――――――――――――― トラック6:音でわびさび体験@ 盆景 ――――――――――――――――――――――――― ;◆参考動画:https://youtu.be/o752VRLNmu8 ;◆SE:9→1 一音 道具を脇に置く音 ;◆声:1 リスナー横になったままで顔を覗き込む形で喋る(このトラックのボイス位置は、以降1:正面で固定です) 【一音】 「……お待たせしましたわ。和の寵愛であなた様の身と心を深くまで癒し、包んで差し上げますわね」 【一音】 「あ、横になったままでいるのはよりリラックスした体勢で味わってもらいたいのです。  リラックスした心身で、リラックスをより増幅させる物に酔いしれる。それが私の思う究極の癒しだと考えるので……。  ……ふふ、さすがはあなた様、その海よりも深い心で受け入れてくださり感謝いたしますわね」 【一音】 「さて、今からやるのは盆景(ぼんけい)でございます。起源は鎌倉時代ですわね。  砕いて説明するのなら、お盆の上に土や砂、石やコケを配置して自然の景色をつくり鑑賞するミニチュア枯山水のようなイメージです」 【一音】 「あなた様の、頭上で今からこれを作ってまいりたいと思いまして……。  お盆に垂れ落ちていく砂、石を配置する音を聞いて、あなた様に癒されて頂きたく思います。  さて口で説明してばかりでも始まらないので、まずは砂をすくいとり土台づくりの音を聞いて頂きましょう」 ;◆SE: 一音 ヘラを手に取り置いてあった砂が入った一部を掬い取る ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳左右ランダムに掬い取ったヘラの中の砂を軽く振る(開始) 【一音】 「(短い呼吸音:なにも言わず左右ランダム両耳の耳元で掬い取ったヘラの中の砂を軽く振る)」 ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳左右ランダムに掬い取ったヘラの中の砂を軽く振る(停止) 【一音】 「いかがでしょう? 砂が擦れ合う音、なかなかに味わい深いでしょ?  ではこの砂をお盆全体へ満遍なく敷き詰めていきますよ……」 ;◆SE:3,7 一音 お盆を持ってリスナーの両耳左右ランダムに掬い取った砂をお盆の中へと移したり、足りなくなれば補充する(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『音が響くようにゆったりと砂を盆の中へ』  『左もまぶすような動きで砂を盆の中にうめつくして』とか言いながら楽しく盆の中を砂一面で敷き詰める)」 【一音】 「さあ、今度は私からはなにも発さず、ただの音に集中してもらいますわ。  そして聞いて見えてくる、わびさびを存分にお楽しみください」 【一音】 「(少し長い呼吸音:なにも言わず丁寧に丁寧に音を響かせるように盆の中へ砂をまぶしていく)」 ;◆SE:3,7 一音 お盆を持ってリスナーの両耳左右ランダムに掬い取った砂をお盆の中へと移したり、足りなくなれば補充する(停止) 【一音】 「ふぅ〜このあたりでいいでしょう。さあ、次は、砂は砂でも少しタイプの違う砂鉄を敷き詰めていきますわよ」 ;◆SE:3,7 一音 お盆を持ってリスナーの両耳左右ランダムに掬い取った砂鉄をお盆の中へと移したり、足りなくなれば補充する(開始) 【一音】  「(少し長い呼吸音:『さきほどよりも粒が大きいので音に荒さがでますかね』『はい、右はお盆の端まで丁寧に敷き詰める音を』とか  いいながら、砂を敷き詰めていく)」 【一音】 「さあ、今度はなにも言わず、音を楽しむだけですわ」 【一音】 「(少し長い呼吸音:なにも言わず丁寧に丁寧に砂鉄を盆の中へまぶしていく)」 ;◆SE:3,7 一音 お盆を持ってリスナーの両耳左右ランダムに掬い取った砂鉄をお盆の中へと移したり、足りなくなれば補充する(停止) 【一音】 「さて、このくらいでしょう? そうしたら敷き詰められなかった箇所はトンボで砂を均す音を味わっていただきますわね」 ;◆SE:3,7 一音 トンボでお盆の中の砂を均していく(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『こちらからは手元から前へと均して』『左は横から均すと……、  ふふ、均すという行為ひとつとっても響く音が違ってとても味わい深いでしょ』とかいいながら砂を均していく)」 【一音】 「さあ、次は音だけの時間です。均す音に身を委ねて……」 【一音】 「(少し長い呼吸音:なにもいわずいろいろな角度から砂を均していく音を響かせる)」 ;◆SE:3,7 一音 トンボでお盆の中の砂を均していく(停止) 【一音】  「ん、これで……一ミリも隙間なく砂で盆を敷き詰めましたわ。  さあ、そこへアクセントとなる石を置きましょう。砂の上、石が踊る音をどうぞお楽しみに」 ;◆SE:3,7 一音 石や木材を手に取り、砂の上に配置(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『ここの石はこうやって立てておくことで存在感を』『この石はあえてわきに横たえてさびを覚えるように』  『材木と石との距離を置くことでわびを演出して』とか言いながら楽しく砂の上に配置する)」 ;◆SE:3,7 一音 石や木材を手に取り、砂の上に配置(停止) 【一音】  「さあ、こんなものですわね。そして以上が盆景ですわ……といっても出来栄えは見ないとわからないと思いますが。  ですが、いかがでしょう? それほど難しい工程ではないのに、癒しの音が十分含まれていたのではないでしょうか?」 【一音】 「この調子でもう二、三個つくっていきますので、あなた様は引き続き、制作過程の音をお楽しみくださいますでしょうか?  ふふ、今度はじっくりめに……ええ、よろしくってよ。なら、次は気持ちゆったりめに制作していきましょう……」 ;◆SE:1 一音 お盆を取り換えて、新たなものに取り換えて置く ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳左右ランダムに盆景の一連の動作(砂を敷いたり砂を置いたり均したりをランダムに)を行う(開始) 【一音】 「(長い呼吸音:『差別化を図るように、音が響くように砂を今度は縦から敷きつめて』 『ここは石を置きつつ均したり』『ここにアクセントとして鶴を置いて』とかいいながら盆景一連の動作を聞かせる)」 ;◆SE:3,7 一音 リスナーの両耳左右ランダムに一連の動作(砂を敷いたり砂を置いたり均したりをランダムに)行いつつ、フェードアウト ――――――――――――――――――――――――― トラック7:音でわびさび体験A お茶 ――――――――――――――――――――――――― ;◆SE:9→1 一音 茶道具を置く ;◆声:1 リスナー寝ているので覗き込むように喋る  【一音】 「……さあ、お次は和というもので、あなた様のお耳と飲食欲を刺激していきましょうか……」 ;◆SE:3,7 一音 茶碗を手に取り左右ランダムにリスナーの両耳の耳元で茶碗に緑茶の粉末を入れる音を響かせる(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:何回か茶碗に茶碗に緑茶の粉末を入れる)」 ;◆SE:3,7 一音 左右ランダムにリスナーの両耳の耳元で茶碗に緑茶の粉末を入れる音を響かせる(停止) 【一音】 「……いまあるものを茶碗に入れましたがお分かりには……ふふ、ですわよね。とんと見当もつきませんよね。  まあ、食べ物ではないのは確実でございますし、こちらにこれを淹れれば、確実にわかりましてよ……」 ;◆SE:3,7 一音 左右ランダムにリスナーの両耳の耳元で粉末にお湯を淹れていく(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:『"つ"の字を描くように、こうしてお湯を淹れるのがこの飲み物を淹れる際の決まりでしてよ』  『沸き立つ音も、うっすらと香るニオイにより、唾が出てきてしまわれるでしょ?』  『なるべく音が立つように一定の量とお湯をかけてあげて』などと言葉を掛けながら楽しそうに音を聞かせる)」 ;◆SE:3,7 一音 左右ランダムにリスナーの両耳の耳元で粉末の音にお湯を淹れ終える(停止) 【一音】 「……ん、これぐらいでしょう あまり淹れ過ぎては、水っぽさが増しあまりいい音が響きませんもの」 【一音】 「さて、今淹れたのはもうお察しかと思いますが、今からつくるのはあなた様に差し入れるための抹茶でございます。  こちら音がより立つよう存分に点てていくので、どうぞお茶というものを音から味わってくださいまし」 【一音】 「まあ、ここで小話に日本のお茶の歴史や利休七哲(りきゅうしちてつ)のお話が定番かもですが、  お聞きになられるあなた様としてはきっと退屈さを覚えますし、この一連の行為としてはあまり意味を成しませんので却下しますわね」 【一音】 「つまり、喋ってばかりでは、せっかく淹れたお茶がまずくなってしまいますのでそろそろやっていきましょう。  まず、茶を点てるうえで欠かせないもの・茶筅(ちゃせん)を使い、茶を点てていきます」 ;◆声:3 ささやき 【一音】 「ちなみに私は裏千家の流派ですので、白竹という白い茶筅というものを使い、泡がより点つような点て方を致します。  なので、音もより響くかと思われるので、より茶が点つ音をご堪能くださいまし」 ;◆SE:3,7 一音 左右ランダムにリスナーの両耳に茶筅で茶碗の中の茶を点てていく(開始)   ;◆声:喋る時はあえて言葉と言葉の間に『間』を置いて喋ったり、点てる音をあえて崩したりする→茶道の「空白」の考えを反映させるため 【一音】 「(長い呼吸音:『手首を使いながら、上下に動かしていきます』『より音と泡が立つように丁寧に丁寧に点ててあげて』 『少し速めたりしてさらに音が攪拌(かくはん)していく様子を音で楽しんでください』と間をワンテンポ置きながらゆったり茶を点てる)」 ;◆SE:3,7 一音 左右ランダムにリスナーの両耳に茶筅で茶碗の中の茶を点てていく(停止) 【一音】 「はい、しっかりと点てることが出来ましたね。しかしお茶は点てるのみならず、点て終えるという過程にも美学があるのです。  さあ、茶筅が茶碗から離れていきます。一瞬ですので、こちらの音に集中して」 ;◆SE:1 一音 リスナーの頭上で茶碗の中の茶筅を『の』の字を描くように動かし茶筅を茶碗から離す。 【一音】 「……こちらで完成ですわね。さて、いかがでしたか?   わびさびの神髄……わずかな時間ながら音という形で伝えられたでしょうか?」 【一音】 「喋っている最中に、あえてテンポをずらしたりした箇所があったでしょ?  そうやって空白な時間を作り出すことが、この茶道の醍醐味です」 【一音】 「この空白は海外の絵画や彫刻――例えばミロのヴィーナス像の両腕不在がそれに該当されます  あえて茶を点てる工程に、余白をつくる。その余白を想像や感性で埋めることで、  聞いているあなた様もお茶を点てるという行動にご参加なされていらっしゃるのです」 【一音】 「いかがでしょう? 茶道の見方―いえ、『聞き方』が少し変わったのではないでしょうか?  先人たちは既にこの境地に達し、茶という物を楽しんでおられたのですわ。  ですので、私たちももうしばらくこの境地に浸り――」 ;◆声:7 ささやき 【一音】 「わびさびの神髄を堪能しましょうね、あなた様」 【一音】 「さあ、もう一度新たなお茶を点てますでの、またお耳に意識を集中させ、お茶の立つ音を堪能くださいまし」 ;◆SE:3,7 一音 左右ランダムにリスナーの両耳にお湯を淹れつつ、茶筅で茶碗の中の茶を点てていく音を響かせながらフェードアウト ――――――――――――――――――――――――― トラック8:『いえカノ』立ち上げの目的は? ――――――――――――――――――――――――― ;参考:https://youtu.be/TtfAowkmHik ;◆SE:3 一音 リスナーの横でお茶をすする音 ;◆声:3 お茶をすする(以降このトラックのボイス位置と効果音は3:右で確定です) 【一音】 「(短い呼吸音:お茶をすする音)」 【一音】 「……ひと働きしたあとの緑茶というのは、なかなかに身に染みますわね。  それよりも……あなた様、どうかご遠慮なさらずにお召し上がりくださいな」 【一音】 「……え、自分は気にせず働いた私から先に食べてもいい?   ふふ、お優しいですね。ならあなた様のご厚意に甘えて、先に和菓子の方召し上がりますね」 ;◆SE: 一音 用意した和菓子を丁寧に一口サイズ大に切り、軽く口へ運ぶ(開始) 【一音】 「(少し長い呼吸音:和菓子を口に入れて、ゆっくりと咀嚼)」 ;◆SE: 一音 用意した和菓子を丁寧に一口サイズ大に切り、軽く口へ運ぶ(停止) 【一音】 「……ん、甘くなく、舌に残った緑茶の苦みといい具合に噛み合った絶妙な味ですね」 ;◆声:3 ささやき 【一音】 「いかがでしょう? 今のグルメリポートで少しは召し上がりたくはなったでしょうか、あなた様……(軽く息ふー)」 【一音】 「ふふ、ごめんなさい。いきなり耳元で息を吹きかけて。  でも、あなた様には早く食べていただきたいので、じれったい思いを息に込めて吹きかけました、ふふ」 【一音】 「……まあ、そうやって急かすのは良くないので、あなた様が召し上がりたくなったときに、召し上がってくださいませ。  ……ぇ、少しお話をされてから? ええ、もちろん構いませんわ。ではなにを……ええ、ええ、ああ、『いえカノ』ですわね」 【一音】 「そうですわね、始めたきっかけは、このような活動を幼馴染で同じクラスの子がやっていたので、  これを世間へと間口に広げれば、かなりいいビジネスになるのではないかと思ったからですかね」   【一音】 「私から口にするのは憚られますが、事実、私の家はかなり資産家でありまして、  家の教えで、若いうちから事業を一つ興し、社会を見るよう言われてたのです。  その目的を成就するための第一歩として始めたのが、こちらの『いえカノ』のサービスですわね」 【一音】 「まあ、こういう言い方をするとビジネス色が強くなってしまうのですが、  純粋な気持ちとして『おもてなし』の心を形にしたかったという側面もありまして」   【一音】 「先程、お茶を点てた際に、余白の考えをお話したかと思われますがああいった考えや、  『粋』といった日本が古来持つ心づかいを『いえカノ』で体現できればと思いまして」 【一音】 「ああ、勘違いしないで頂きたいのは、所属するキャストに全員和のサービスをするよう強制してませんし、  やり方はおのおののキャストに任せてあります」 【一音】 「肝心なのは、おもてなしの心です。その心で疲労感を覚えた方々の身と心を癒してあげること。  現に和のサービスと謳(うた)いながら、私自身、こんなふざけたお面を頭に着けている時点で矛盾の極致といえるでしょう」 【一音】 「けど、このふざけたお面を見てばかばかしさを覚え、あなた様の心に余裕が生まれれば、こちらの勝利でございます。  その癒しを受けた利用者様の心に余裕が生まれ、その余裕がご友人や知り合いに波及していき、やがて社会がよくなっていくのです」 【一音】 「無論、今の社会を否定するつもりはありませんが、SNSやインターネットの発達などで空白の時間が多く生まれるようになりました  けど多くの人はその空白をうまくつかえずに、その空白に不安を覚えて、そこを埋めるべくまた新たな作業にいそしんでしまう。  そうなれば、より疲弊しているというのを本で読んだことがありまして」  【一音】 「その埋めるための時間として利用された『いえカノ』で、利用された恋人様がせめて癒されるようにという思いを込めて立ち上げたのです」 【一音】 「なので、その癒しが提供できる機会を提供できるために『いえカノ』をつくったといえば回答になるでしょうか?  ……ぇ、わかるようなわからないような? ふふ、その認識でかまいません。そうやって時にはうやむやにしてもいいのです」 【一音】 「少しでもあなた様に安らぎを得て欲しい。それが『いえカノ』の本分ですので。  なのであなた様が今取れる行動は、私とのこの逢瀬の時間中は頭を空っぽにしてくださいな。  それこそ私の頭につけたこのお面を見て馬鹿らしいなと思いつつ――」 ;◆声:ささやき 【一音】 「身と心が落ち着くよう専念なさってくださいな、ふふ」 ――――――――――――――――――――――――― トラック9:雨の中、カリンバで寝かしつけ ――――――――――――――――――――――――― ;◆参考動画:https://youtu.be/56UYjAXgGA4 ;◆BGM:窓の向こうで雨脚が強い音を出す ;◆このトラックは就寝トラックなので、布団に入ったら基本的にささやきです。 ;◆SE:リスナーはすでに寝ている状態 ;◆声:8 通常  【一音】 「既に本日の予報で存じてましたが……雨足がだんだんと強まってまいりましたわね。  こんな時こそ、お布団へと潜り、体を休めるのが至福の時でございます。  そんなわけで、あなた様、失礼いたしま……はい? ええ、本当にあなた様のお隣で添い寝をいたします」 【一音】 「ささ、あなた様がぐっすりと心地良い睡眠が取れるように必要なことですので……、  前置きはこれぐらいにして……お邪魔しまーす」 ;◆SE:8→7 一音 寝ているリスナーの布団をめくり入ってくる ;◆声:7 ささやき(このトラックは 以降ボイス位置と効果音は7:左で固定です。また就寝トラックなので喋る時もささやきを強めです) 【一音】 「……ふふ、あなたさまのおかげでお布団の中も、ぬくぬくとかなり快適ですわね……。  このまま気を抜けば、私が寝てしまいかねませんわね……」 【一音】 「……けれどご安心を。私の友人ならいざ知らず。  あなたがしっかり寝るその時まで起きて、あなたの睡眠サポートをきっちりしますわね」 【一音】 「さて、まずはこうして胸を優しくトントンして……あなた様の呼吸のリズムを整えていきますー」 ;◆SE:一音 リスナーの胸元を優しくトントン 【一音】 「(短い呼吸音:『こちらのリズムに合わせて呼吸をなさってください』と軽く胸をトントン叩く)」 【一音】 「……ええ、いい調子ですわ。そのまま……耳を委ねて。  さらに綺麗にしたお耳にこちらの極上の音色を聞かせて……あなた様の眠気を誘います」 ;◆SE: 一音 手の中のカリンバを優しく鳴らす 【一音】 「(少し長い呼吸音:『眠気を誘うためのメロディーはこうして』とカリンバを優しくじっくりと鳴らす)」 【一音】 「いかがでしょう? 今あなた様の耳元で奏でているのは『カリンバ』という楽器でしてよ。  ふふ、和という印象の強い私にとっては意外なものでしょ?」 【一音】 「今からこちらを奏でながら、子守歌を合わせて、あなたを深い眠りへ導いて差し上げますわね。  そして私が歌うのはまた西洋の子守歌『シューベルトの子守歌』でしてよ」 【一音】 「出てくる歌詞は母ですので、どうかこの一時だけ私をあなた様の母と見なしてくださいまし。  むろん声がうるさかったりしたらお声がけくださいね。  さあ、この音色と私の歌に集中して……しっかり寝ましょうね。せーの」 ;◆SE 一音 カリンバで『シューベルトの子守歌』を奏でながらささやくように歌う ;◆声 一音 ささやくように歌う(セリフは歌詞です。歌う際はアレンジしてくださって全然かまいません) 【一音】 「ねーむれー♪ ねーむれー♪ はーはーのむねーにー。  ねーむれー♪ ねーむれー♪ はーはーのてーにー」 ;◆SE 一音 カリンバを二小節ほどかなでる 【一音】 「(短い呼吸音:カリンバを二小節ほどかなでる)」 【一音】 「ここーろーよーきうたごーえにー♪  むーすはずやーたのしー夢♪」 ;◆SE 一音 カリンバを二小節ほどかなでる 【一音】 「(短い呼吸音:カリンバを二小節ほどかなでる)」 【一音】 「……ん、呼吸がだんだんと緩やかになって……きましたわね。  ええ、その調子です……導かれるまま……ゆったり、ゆったりとー」 ;◆SE 一音 カリンバを二小節ほどかなでる 【一音】 「(短い呼吸音:カリンバを二小節ほどかなでる)」 【一音】 「ねーむれー♪ ねーむれー♪ はーはーのむねーにー。  ねーむれー♪ ねーむれー♪ はーはーのてーにー」 ;◆SE 一音 カリンバを二小節ほどかなでる 【一音】 「(短い呼吸音:カリンバを二小節ほどかなでる)」 【一音】 「あたたかーきー、そのそでにぃー♪  つーつまれてぇー、ねむれよやー♪」 ;◆SE 一音 カリンバを二小節ほどかなでる 【一音】 「(短い呼吸音:カリンバを二小節ほどかなでる)」 【一音】 「……ゆったりぃ……ゆったりとぉ……いえ、もう熟睡されてしまわれた……でしょうか……。  ならば……私もあなた様の寝息とカリンバの音色に合わせて……」 【一音】 「(長い呼吸音:最初は浅い呼吸から徐々に寝息へと移っていく)」 【一音】 「……ん、おやすみなさい……あなた……さまぁ……」 ;◆SE: 一音の寝息を聞きながらフェードアウト ――――――――――――――――――――――――― トラック10:清く爽やかな朝 ――――――――――――――――――――――――― ;◆このトラックは起こす ;◆声:3 寝ている前提なので、ささやき声(このトラックのボイス位置は3:右 固定です) 【一音】 「……もう朝ですよ。そろそろお目覚めになってくださいますか、あなた様」 ;◆SE:3 リスナー 一音の声に応じて布団をもぞもぞとする ;◆声: 【一音】 「……ふふ、今、手を貸しますので、ベッドから身体を起こしてくださいまし」 ;◆SE:一音 リスナーの布団を取り、リスナーの体を起こしてあげる 【一音】 「……これでよしです。あなた様。さあ、朝食の準備も既に終えているので、いつでも食べられる状態です。  あなた様は、どうぞベッドから降りて顔を洗ってくださ……あら?   私の顔を見るなり、不思議そうな表情を浮かべてどうかなさいまして? ……ぁ! もしかしなくても」 ;◆声:ささやき 【一音】 「てっきり私が既に帰ってしまったかと思われたのでしょうか?」    【一音】 「あらあら、顔を真っ赤になさって……ふふ、図星を指してしまったでしょうか?  でも、恥ずかしがることなんて一切ありませんわよ、あなた様」 【一音】 「そんな冷たい思いをあなた様に抱かせないのが『いえカノ』が伝えたかった一番の癒しでもあります。  なにせ誰かと共に過ごした翌日に、目が覚めれば誰もいないというのはかえって人の心をさらに冷ましてしまう所業ですのでね」 【一音】 「『いえカノ』は訪れたその時間から翌日のその時間まで二十四時間恋人なのです。  ですから、その時間まで過ごすつもりです。もちろん、あなた様がお嫌なら、ここで打ち切ることも……」 【一音】 「……ふふ、そうですよね。お優しいあなた様ならそう仰ると思いました。  でしたら歯を磨いたり顔を洗ったりと朝の身支度をお済ませ下さいな」 【一音】 「……あ! この際ですので、私がお手伝いをしましょうか? ……ぇ、自分で出来る?   いえいえ、たまには他人にしてもらうのもいいものですのよ。……えぇ、えぇ、その意気。なにごとも経験ですよ」 【一音】 「じゃあ、先に洗面台にて、いろいろ用意しておきますわね。  あ、でもその前に、朝のご挨拶がまだでしたわね」 ;◆声: ささやき 【一音】 「おはようございます、あなた様♪ 残りわずかの間でございますが、  あなた様の心がポカポカになるよう精一杯おもてなし致しますわね♪」 ;◆おしまい