01.ボーイッシュ女とギャル女がやってきた! 【れい】 はーい、おっじゃましまーす! って、夏休みだっていうのに家でゲームしてんの? 【ゆう】 あ、いたいた。久しぶり。元気してた? おー結構背、伸びたね 【れい】 この部屋入るのもめっちゃ久しぶり~ なんかちょっと男の子っぽい部屋になってきたじゃん 【ゆう】 前に来たときはまだロボットのおもちゃとか転がってたし、 すっかり変わっちゃったね 【れい】 ……はぁ? お前達誰って……あんたまさか私達のこと忘れてんの!? あんたがオムツつけてるときからお世話して… 昔、あんなに遊んであげたのに? 私がれいで… 【ゆう】 私がゆうでしょ 何年か会ってないくらいで忘れちゃうなんて 昔はれいお姉ちゃん、ゆうお姉ちゃんって懐いてきて可愛かったのになぁ 【れい】 この金髪? あー……そっか。 あんたと会ってるときってまだこうなる前だったっけ 【ゆう】 あははっ! 確かに昔に比べてれいは変わり過ぎかもね 今は立派な金髪ギャルだし れいに比べて私はそんなに変わってないと思うんだけど分からなかった? 【れい】 ゆうは、昔はほとんど男の子だったじゃん。短パンで帽子かぶってさぁ 今の色々デカくなった姿みたらそりゃわからないでしょ 【ゆう】 そうかなぁ とりあえず、そろそろわかってくれた? まだ信じないならキミの昔の恥ずかしい話いくらでもしてあげるけど…… 【れい】 もうさすがに信じたでしょ? ……それで、あたし達が何しに来たかって? …それはねぇ~ 【ゆう】 実は外でキミのお母さんと偶然会ってね? 最近、反抗期になってすごく困ってるって聞いたんだ 勉強もしないし、ゲームばっかりしてるってね 【れい】 だから~ 私達が夏休みの間だけなら、勉強見ますよ!っておばさんに言ったら、 おばさん、すぐにお願いしてきてね~ 【ゆう】 今日から私達がキミの家庭教師ってことだね 私達これでも頭いいんだよ? 【れい】 帰れなんて…ひどい… うう、お姉ちゃん悲しい… 昔はあんなに可愛かったのに、ほんっと生意気になって… あ! ゆう! 捕まえて! 【ゆう】 はい、捕まえた。 ごめんね。お母さんからキミを逃さないようにとも頼まれてるから 【れい】 あ・ば・れ・る・な~! ゆう、ベッドに倒すよ! 【ゆう】 はいはい、それっ! 【れい】 これで抵抗できないでしょ~! 左右から二人で抱きついて動きを止める… 必殺、お姉ちゃんサンドイッチ! 【ゆう】 ふぅ……昔より力も強くなって… …やっぱり男の子だね♡ でも、やっぱりちょっと生意気になっちゃったかなぁ 【れい】 ほらほら、ゆう? やっぱり私達でしつけてあげるしかないでしょ♡ 昔の素直で可愛い私達の弟にしてあげないと♡ 【ゆう】 そうだね、れい。 悪い子になっちゃったら悲しいし、 私達で良い子にしてあげないといけないね♡