1、はじめに 改めて 『現役SM女王様・S嬢様インタビュー ようか女王様』を お買い上げ、ご視聴いただき 誠にありがとうございます。 この作品は、女性に 質問に対して音声で回答してもらう 『Q&Aシリーズ』の流れを汲む作品です。 2016年1月31日に 『Q&A 女の子がM男をどう思うか』を 販売して以降、20作品目になります。 (今、この文章を書くために  過去作を数えて  記念すべき20作品目だと初めて気づきました…汗) 2、SM女王様へのインタビュー さて、今回の作品は これまでのQ&A作品と大きく違う点があります。 お分かりだと思いますが それは、初めて 現役のSM女王様に インタビューさせていただいた事です。 今回は、今までと違い 女の子に罵られそうな質問を用意し 回答で罵ってもらう主旨ではなく 純粋にSMプレイの実際などを 語っていただく形をとりました。 そのため、聴き手を直接罵倒する場面はありませんが 違う意味で、聴き手の心に響く部分が あったのではないかと思います。 以前、ある臨床心理士が 自分がカウンセリングを担当している 風俗で働く女性について 「カウンセラーである自分より  その女性の方が、ずっと人の心の奥が分かる  こちらがカウンセリングされているようだ」 と話した事がありました。 カウンセリングというのは恐らく 普段、誰にも話さないような 自分の秘密を打ち明ける 密室の場になると思います。 それならば、性風俗はなおさら 日常では見せない その人の性的な姿を さらけ出す場になるでしょう。 だから風俗で働く人たちは 他人の深い秘密に 関わり合っていく事になります。 そして… SMクラブの女王様となれば それは、なおさらなのではないでしょうか。 「俺、ちょっとMなんだ」 と、受け身である事を「M」と言う程度ならともかく 「俺、女性から虐げられて興奮する  マゾヒストなんだ」 とは、言えません。 その事は日常で、多くのM男性が ひた隠しにしていると思います。 親しい同僚に居酒屋で 「俺、昨日、風俗で  プレイしてきたよ」 とは話せても 「俺、昨日、SMクラブで  女王様の奴隷になってきたよ」 とは話せないでしょう。 マゾヒストである事は どうしても社会で公然としにくいもので 多くのM男性が 心の奥底に押し殺ていると思います。 そんな奥深い秘密と 濃密に関わっている職業が SMの女王様です。 今回、ようかさんに インタビューさせていただき 特に、それを感じました。 実際のプレイのいろいろや 実は顔面騎乗が やる事が決まらない時の 埋め合わせに使いやすいという裏話も とても面白かったのですが (埋め合わせで顔に座られるのも   どこかゾクゾクしますが……) 最も印象的だったのは SMクラブでのプレイというのは 女王様、M男性ともに 相手の心の機微を 読もうとする中で成立する ある種の共同作業だった事でした。 そして特に ようか女王様は、M男性の求めるものや願望を 読み取る事に気を遣いながら M男性が、普段の生活の中で 溜めこんでいるフラストレーションに思いを馳せ 満足に導くだけでなく 癒しや、活力を与えているように思えました。 「SMの女王様」と聞くと 黒のボンテージをまとい ハイヒールを履き 目を隠した仮面をつけ 三角木馬の上で縛られたマゾ男を 「女王様とお呼び!」 と、鞭で叩きのめす そんなステレオタイプで 威圧的なイメージばかりが 先行してしまう方も多いかと思います。 しかし実際のSMは もっと繊細なのかもしれません。 罵倒される事も 罰せられる事も 鞭で叩かれる事さえ 快感になりえるだけでなく 傷つけられる事で 傷が癒え 生きる力に変わるのかもしれません。 今回は 「SMの女王様」という職業に 真摯に向き合われている 心根の優しい、ようか女王様に インタビューをお願いしました。 聴いていただき また、読んでいただき どうも、ありがとうございました。 SMクラブやSMプレイに関して SM女王様に聞いてみたい質問など、ありましたら いじめっ娘通信 ijimeko_tsusin@yahoo.co.jp まで、ご連絡下さい。 次回以降の、この企画の際に 参考にさせていただきます。 それでは、失礼いたします。 いじめっ娘通信