あ、もしもし?彩音お姉ちゃんだよ 今近くに来てるんだけど、遊びに来てもいいかしら? ちょ、何よその反応ー せっかく久し振りに会おうと思ってやって来たのに… えぇ?部屋が汚いっていつもはそんなの気にしないくせに… 何か怪しいなぁ とにかくっ、もうアパートの前まで来てるから準備しててよね 鍵かかってたら合鍵使っちゃうんだから♪ … こんにちはー 早くドアあーけーてー あ、やっと開いたぁ… もうっ、お姉ちゃんを外で待たせるなんてダメじゃないの え?確かに合鍵使うって言ってたけど… あはは、そんな問答無用で入る訳ないじゃない 家族とはいえ、一人の男の子なんだしプライバシーは守ってあげなくちゃ さっきあんなに慌ててたのだってお姉ちゃんに見られたくない物があったから隠してたんじゃないの? ふふ、そんな必死に否定しなくたって大丈夫だよ 君だってもうそういう年頃だもんね お姉ちゃんは幻滅なんてしないから、安心して♪ さてと、おじゃましまーっす… んん〜…! ここに来るのも久しぶり〜! 部屋の様子も変わり映えしてないし、何だか安心するかも… ふん…ふんふん… 確かにいつもよりは片付いてるかも… でもこれは普段から…っていうか慌てて押し込んでスペースを作ったって感じ? ほら、ベッドの下なんか物だらけじゃない 脱ぎ散らかした洋服までこんな所に押し込んじゃって〜… もうっ、きちんと洗濯して洋服ダンスに入れなきゃダメって言ったでしょ? せっかく入れる場所があるんだから、有効に活用しなきゃ… ん〜… これは綺麗な服? あぁ…脱いだままのなのね あ、こっちには靴下もっ はぁ…相変わらずだらしない生活してるんだから ほら、汚れてるのはお姉ちゃんに渡して? んっしょっと… これ、あとで洗濯しとくから今度はちゃんと片付けておくのよ? いーい? あとは〜…んぅ まだ明るい時間なのにカーテン閉め切っちゃってダメじゃないの んっしょ… ちゃんと日の光を浴びないともやしみたいにひょろひょろになっちゃうぞ? 電気は消して… んっ… カーテンも開けなきゃ… んしょ…んしょ 窓も開けて空気も入れ換えないとね ん… よしっと どう?少しは気分もすっきりしたんじゃない? でしょー? 普段からこれくらいはやっておかなきゃ お姉ちゃんがいないからって自堕落な生活してちゃダメだよ? ま、まぁ…私が世話好きで何でもかんでもしてあげちゃうのもいけないんだけど… とにかくっ!一人でいる時くらいは少しくらい自分で出来るようになること じゃないと一人暮らしを許してくれたお父さんやお母さんに申し訳が立たないでしょ? ね?まだ始めたばかりだし、ちょっとずつ慣れていけばいいよ お姉ちゃんも色々教えてあげるから うん♪よしよし…よしよし 一緒に頑張ろうね ん?飲み物淹れてくれるの? 別に気にしなくてもいいのに… うん、私は何でも大丈夫だよ … あっ、ありがと♪ ごく…ごく…ごく… んーっ、炭酸が体に染みて美味しい 最近はあんまり飲まなくなってたから、この感覚が久し振りだよ ん? 今日の予定? んー…どうしよっかな 晩御飯一緒に食べたら帰るつもりだったけど… きゃっ…!? ちょ、急にくっついたらダメじゃないの コップのジュース零しそうになっちゃったでしょ? もう…どうしたの? ほら、ちゃんと彩音お姉ちゃんに言ってみて? うん…うん… ふふ、全くもう… 今日はお泊りして一緒にいて欲しいの? どうしても? 仕方がないなぁ… じゃあちょっと待って? お母さんにメールしておくから… んしょ… 「今日は可愛い弟におねだりされたから、泊まってきまーす」…っと はい、送信♪ ふふ、何よー? 実際おねだりされたんだし、間違ってはいないでしょ? あ、返事がきたきた んー…ばっちり大丈夫みたいだね しっかりと君のお世話をしてくるようにだってさ お母さんにはバレバレみたい さてと… ほら、おいで? お姉ちゃんに甘えたいんでしょ? だったら、黙って抱きついてくーるっ ん…! んぅ…ぅ、ん… ふふ、よしよし…よしよし… たった二ヶ月くらい離れてこんなになっちゃって… 甘えん坊さんなのは相変わらずだね お姉ちゃんと会えなくて寂しかった? ふふ、可愛いなぁ…もう もちろん、私だって寂しかったよ? いくら電話やメールで連絡が取れるからって、直接会えるのとは違うし… だから、君にこんな風に甘えて貰えてお姉ちゃん嬉しいな よしよし…よーしよし… うふふ、いいこいいこ…いいこいいこ… ん… んぅ…